9月11日(火)

 「旅行行ってもっと開放されたような顔してるかと思ったのに、疲れてますね」と仕事場で言われた。

 涼しくなったせいもあるのか、いかなごは朝からきっぱり平熱。昼間も全く発熱せず。

 夜、ぐずっていたいかなごに「ばあして」と頼んだら、それまで寝ながらぐずぐず言っていたのに、むくっと立ち上がり、両手で顔を隠して気合入れて「ばあ〜」と3回も言ってくれた。中途半端な芸は許さないらしい。

 最近、寝かしつけの時は、寝室と居間との境のふすまを、こっそり手で押さえることにしている(いかなごが開けて居間に出て行って際限なく遊ぶから)。すると、ふすまが開かないのに怒ったいかなご、そばにいた私の顔をがぶっ。…折角最近頭突きしなくなったのに。。

9月12日(水)

 辞意って何ですか。普通解散したりするよな。仕事場では「大して悪いことしてないのに、よってたかって苛めるからだ」という意見多し。

 朝から平熱より1℃高かったいかなご、夕方お迎えに行ったら、保育士さんが「ギリギリで頑張ってました」。37℃台後半でずっと踏ん張っていた。えらい。

9月13日(木)

 朝からいかなご激不機嫌。発熱後だからかな。

 夕方、いかなごと近所の公園に行った。たぶん初すべり台に初ブランコ。

 イーガン『ひとりっ子』を今頃読み終わった(「オラクル」を読み終わったところでストップしていた)。一番面白かったのは「オラクル」で、「真心」と「ふたりの距離」は納得がいって、どうにも理解できないのが「ひとりっ子」だった。多世界に分岐することは、違うバージョンの自分を犠牲にして生きている、のではなく、自分より幸せな自分がどこかにいるかもしれない、ことだと思うので、娘にそれができないようにする、というのは、私的にはありえない(恐)。

9月14日(金)

 朝起きたら福田総理になっていた。

 超豪華メンバーを集める一方で、ショー当日に屋根工事をして火事を出してしまうとは>韓国ショー。人的被害がなくて本当に良かったが、見に行った人々が気の毒。しかしこの状況で仲良くツーショットで写ってしまうこのオリンピック・チャンピオンらはどうにかならんのか。

 引き続きいかなごは不機嫌で、とにかくすぐに泣く。

9月15日(土)

 病院の近所に今日新規開店するブックオフがあるというので、休日出勤ついでに行くことに。朝、S君の友人(←このブックオフに行くために我が家の車に便乗)が家に来て、4人でまず病院へ。私が仕事をしている間、いかなごはパパとパパの友人、という不審な組み合わせに見守られながら、病院内で楽しく遊んでいたらしい。

 仕事を終えて、新規開店のブックオフに行ったら…すっげえ混んでてびびった。満員電車かよ。通路通れねえよ。確かに開店セールということで、普段は105円コーナーにはない本が、がんがん105円で売られていたので、人が集まるのはわかるが、統一性のない本を買い物カゴに山積みにしていた人々は、プロなのだろうか(悩)。引退した団塊親父風だったが。あと、携帯で何やら確認しながら、本を見ている人も多数。今はみんな蔵書リストを携帯に入れているのね。

 で、絵本が激安。まだ店員が値段をつけている途中で、コレついてないのでつけて下さい、と手渡すと、じゃあ105円にしときます、てな感じ。ぐりとぐらも、ノンタンも、ミッフィーの仕掛け絵本も105円だよ!余りに安いので、親学習用にアンパンマン図鑑も買った。ロールパンナはメロンパンナのお姉さんで、悪い心が大きくなるとブラックロールパンナになるらしい。いかなごはミッフィーの仕掛け絵本がお気に入り。

 途中からいかなごがぐずりだしたので(そりゃ、目の前にたくさん並んでる本に手を出そうとしたら妨害されるんだから気分悪いわな。家ではいじりたい放題なのに)、おんぶしてみたら、あっさり寝た。ちょっと腰が痛いが、抱っこで暴れられるよりは楽。

 帰宅後、うちの親が私が結婚する前から買っていた、木の犬(車輪がついている)がそろそろいけるんじゃないかと思い立ち、居間に持ってきてみたら、いかなごも気に入った模様。またがって進むこともできるが、ちょっと難しいらしく、専ら押したり引っ張ったりして遊んでいる。

 午後から2時間ほど外出して帰ってきたら、まだご機嫌斜めのいかなごは目を腫らしていた(困)。

 どの時点で赤子が言葉をしゃべっている、と判断するのか、今いちよくわからないが、もうすぐ1歳4ヶ月のいかなごの自発で出る、少しは意味が合っている言葉は「わんわ」のみ。「パパ」は随分前から言っているが、意味が特定されず(なんでもパパだ)、「ママ」は最近よく言っているが、私のことを指しているかどうかは微妙。「(いないいない)ばあ」もよく言っているが、感嘆詞は言葉に入るのか?あと、最近言うようになったのが「あーあ」(落胆のイントネーションで)。そんな感嘆詞覚えてどうする。

9月16日(日)

 新しい本が充填されているに違いない、とS君&その友人が昨日行ったブックオフに今日も行く気満々なので、今回は少し早く出ることにした。また病院経由で(いかなごは非常口の看板が好きらしい)昨日のブックオフ&ついでに近くのブックオフへ。ブックオフに置いてあったガチャポンにガチャミニマシンというのがあって、惹かれて買ってみたら、ガチャポンのミニ機械にミニカプセルが6個ついてて、実によく出来ていた(ちなみにキャラはキキララ)。小さ過ぎるので、いかなごにはまだあげられないが、ミニチュア好きの親の方が嬉しい品。

 その後、近くのラーメン屋へ。今日になってやっと機嫌が回復してきたいかなごは(ママ分が充填されたのか?)チャーシューご飯食べて(子供用食器が綺麗でびっくり)、こっそり乳飲んで大人しくしていた。

 そういえば、最近いかなごを腰抱きにすることが多くなってきた。腰ってのは子供を載せるためにあるんじゃないかと思うほどぴったり合う。

9月17日(月)

 一日家でまったり。いかなごと寝室でゴロゴロしたり。

 ちなみに、おしりふきやティッシュを大量に引っ張り出すといった毎日やっているイタズラは別として、今日いかなごがやったイタズラ。
・ママから眼鏡を奪い取って、テレビ台の後ろに隠す。
・ゴミ箱にかけてあったビニール袋をはずし、中からゴミを取り出して、ビニール袋をはずしたゴミ箱に入れ直す。 ・台所の引き出しを開けてパスタ入れを取り出し、中からスパゲティを10本ほど取り出して、バラバラに折って食べる。
 最近、イタズラをしている時にコラッと言うと、びくっとしてモノを取り落としたりもする。昨日は里芋食ってるところを発見して、声かけたら、びっくりして泥だらけの口から里芋落としてた。

 夕方、散歩がてら、いかなごと近所に買い物に行ったら、向かいの犬の鳴き声を聞いて(塀があるので姿は見えない)、わんわん、わんわん、と言っていた。

 がーん。「あんたがたどこさ」の「それをこのはでちょいとかくせ」って、ずっと「それをこの歯でちょいと欠くせ」だと思ってたよ。意味不明だと思ってたよ。まさか「それを木の葉でちょいと隠せ」だったとは。

9月18日(火)

 昨日、夕食に秋刀魚ご飯を食べたいかなごが、ぱたっと20時前に寝てしまったので、やばいなと思っていたら、案の定夜中にばんっ、ばんっという衝撃と、うひゃひゃひゃという笑い声で目が覚め、時計を見たら2時半。こんな時間に起きるな〜と言っても仕方ないので、即座に抱えて風呂場へ。たっぷりシャワーに入れたら、一応納得したのか(私の腹の上に頭を乗せて)寝てくれた。

 誰のせいとは言わないが、たくさん働いた。

 夜、病院帰りのおばあちゃんが来た。相変わらずテンション高い。絵本読むのは上手だが、どうしてあれほど歌が歌えないのだろう。犬のおまわりさんでさえ、伴奏についていけない。

 デフォー『ロビンソン・クルーソー』&『ペスト』を読み終わった。『ロビンソン・クルーソー』は子供用のでしか読んだことがなかったので、色々と新事実が。アフリカに奴隷買いに行く途中で難破したとか。あと、私の記憶では、浜辺に家を作っていたのだが、実際は山の洞窟に家を作っていたり。『ペスト』はカミュしか知らなかったので、何じゃこりゃ、という感じだったが、ロンドンペスト大流行の50年後ぐらいに、当時のことを見聞録という形で書いたもので、その当時の物の見方を知るという点では面白いものの、作品としては今いち。ペスト流行がおさまりかけた頃は、ペストに罹患しても治る人が多かった、というのが興味深い。

 それにしても、どちらの作品も、神様に毎日感謝してます、とか、ペストがこれ以上流行らなかったのは神様のおかげです、とか、やたら言い訳がましく神様に感謝する記述に溢れていて、こりゃ作者が不信心なのを隠しているのか、それとも、この当時はそうでも書かないと出版してもらえなかったのか、と思っていたら、解説によると、デフォーは非国教会派なだけで、本当に信心深い人らしい。

9月19日(水)

 いかなご、晩御飯の時に、フォーク投げては「あーあ」を繰り返す。って「あーあ」って言いたいだけちゃうんかと。

 テレビの上に置いてあった犬のお面(月末の運動会で保護者がお面をつけるらしく、こないだ画用紙を渡されて、犬書いてください、と言われたので、犬の絵をカラーコピーして画用紙に貼り付けてお面を作った)を指差して、「あれ、何?」といかなごに言ったら、「わんわん」と答えた。えらい。

 抹茶コルネを作った。綿詰め過ぎた(反省)。

 『地球の静止する日』を読み終わった。『ロト』目当てで買ったのだが、ブルドーザーに悪霊乗り移って人殺しまくりの『殺人ブルドーザー』と、リアルな巨大ロボット描写が素敵な『主人への告別』が面白かった。

9月20日(木)

 夜中にトイレ行ったら、いかなごが泣きながら、まーまと言って追って来た(泣く時はまーと言うと私の反応が良いことを学習した気がする)。S君は、いかなごがS君を叩きながらパパと言った、しかも2回!と主張(でも何でも叩きながらパパと言うからな)。これが言葉を覚える過程というものか(笑)。

 一昨日ぐらいから、突然四股を踏むようになったいかなご、今日は四股を踏みながら、片手にタンバリン持って、もう一方の手で叩いていた(凄)。

 夜は当直。

 鹿島茂『セーラー服とエッフェル塔』を読み終わった。フランス文学の偉い人のエッセイで、ビデは何のためにあるのか、どうして西洋の宗教画はグサッとやられているものばかりなのか、など私も常々疑問に思っていたことに対する答えや、昔のヨーロッパでは本というのは黙読ではなく音読するものだった、という目鱗な知識が書いてあって、面白かった。



過去の日記の目次に戻る。

日記に戻る。