12月21日(金)

 職場の忘年会。挨拶で副院長が医師の待遇改善、なんて言い出したのにびっくり。数年前まで、過労死するまで働くのが当然、てな論調だったのに、変われば変わるものだ。その後は、同年代の人々と、研修医の愚痴等、職場の愚痴を色々と。

 家に帰ってきたら、いかなごはもう寝ていた。平和だ。

12月22日(土)

 病院帰りに業務スーパーに寄って、色々物資を購入。いかなごをリリースしたら、1.8Lの料理酒をせっせと運んでいた。

 最近、いかなごが面白過ぎる。食器棚から紅茶の缶、ジャムの空き瓶、胡椒の瓶を取り出して積み上げていたり、クッションを運んできて台所に積み上げたり、音楽が流れれば(or親が何かしら歌えば)とりあえず踊ってみたり。最近の積み&運び熱のおかげで、一人であれこれ遊んでいるので、午後は少しはパソコンに向かうことができた。

 スペンサー『ようこそ女たちの王国へ』を読み終わった。なんで『兄弟の値段』という素晴らしい原題がこんな邦題になってしまうのか(「ようこそ」って何だ)という黴の生えた文句はさておき、フェミニズムSFとして非常に正しい小説だと思う。ストーリー的にはファンタジーなのだろうが、そこはそれ、この本のメインは(私的には)設定で、その設定はSFなのだ。主人公ジェリンが大人しくて控え目なのもいい感じ。『女の国の門』以来のヒット。是非シリーズ化していただきたい。

12月23日(日)

 朝起きて、ケーキのスポンジを焼き、ゆっくり用意して昼前に出発。

 クリスマス・オン・アイス@新横浜。
・オープニング、格好良いクーリックに続いて出てきたプル。事前に知らされてはいたものの、結構ショック。
・腹が出てる、というか、腰周りが全体的に膨張しているような。着ている赤シャツのせいもあろうが(月曜は白とっくりセーターで出てきたせいか、あまり太って見えなかった)それにしても、一時期のペト様そっくり…。

・初見のアダム・リッポンは、死に方が段階を踏んでいて良かった。休憩時間中に星条旗のセーターを着て、頭もじゃもじゃ小太りのアダム君にそっくりの男性を目撃したが、お父様だろうか。
・「選手時代のクリスマスの唯一の楽しみは、ファンからもらったプレゼントを開けること」だったという寂しいヤマト先生は、実に格好良かった。高いジャンプに、綺麗な滑り。月曜日のロッキーでは、エイドリアン〜と言いながら浜田先生に抱きついていた。面白かったけど、知らない人には意味不明かも。

・今回、一番良かったと思ったのが、シェーリーン。ジャンプなくても、一人でも全く問題ないのね。ハイドロもダンススピンも一人でできるし、実に格好良いし。膝の上に倒れ込まれるアリーナ席の男の人が羨ましかったよ。
・で、クラーツは必要ない説が出ていた。
・その次に良かったのが、会場アナ曰くの「イリヤさん」。あのふわっとしたジャンプは健在で、美しい3ルッツや2Aを降りていた。横転も凄いし、日曜と月曜では違うプログラムをやっていた。日曜日の1プロ目の手を挙げる仕草では、白シャツにキリンが見えましてよ。

・ベセディン&ポリシチュクは激ウケ。新プログラム、モーツァルトも面白かった。
・定番白鳥はいつ見ても素晴らしいが、日曜日はやたらグラグラしていたように感じた。ワザとなのか、調子悪いのか。ベセディンさん、結構な年だと思うので、いつまで見られるのか不安。
・友人は白鳥を見るとスッキリするらしい。よくわかる。

・タケシは白黒の服を着ると、いつもより背が伸びたように見える。
・イーグルからの2Aを見せてくれるたり、頑張ってはいたが、タケシはヤマトと比べると、やはり見劣りする感じ…。
・プリンスメンバーは、衣装バラバラで出てくるとプリンス風味でダメだと思った。

・総司君は日曜、月曜ともに3Aを降りていた。
・恩ちゃん、最終公演では滑りながら泣いていたような…。
・ラストで落ちてくる雪は泡なのね。
・今回のショー、演技中に移動している観客がやたら多かった。みんな、何をそんなに用事があったのか。

・プルの新プログラム、ゾルバは…隣の友人と「なんか懐かしいね」「そうそう、懐かしいよね」。このテンポ、その手の動き、そして赤い服。どうもプルが可愛く見えると思ったら、クレイジーバードに似ていたからなのであった。民族音楽なので、ハバナギラにも似てるし。
・後半で突然マートンが降臨し、そのままストレートラインに突入する展開がいかにも。
・ルッツは日曜日の1回目で転けたとかで、はなから跳ぶ気なし。跳べそうにもない動きだったので仕方ないけど、ルッツ好きなのでちと悲しい。

・ともあれ、ゾルバはプルのショートとしてはテンポといい、雰囲気といい、新鮮なので、これが来期の競技プログラムになるのなら大期待。
・2プロ目のソルジャーの方には、コルネリュクが降臨していた。私はゾルバの方がいいな。

・月曜に近くに座っていた人が、10年ぐらい前からの映像を全て持っているが、生で見るのは初めてというプルファンの人で、この人のためにも良い演技をしてあげて欲しい、と心から思った。
・月曜のソルジャーでは、3-2-2も降りたし、ステップも力入れてたし、スピンもちゃんとスクラッチを回っていた。えらい!まらじぇっつ!

・どうでもいいけど、プルのアナウンスで「1歳になる一人息子」と言われる度に「1歳半だってば!」と突っ込みたくなった。1歳と1歳半じゃ全然違う!
・さらにどうでもいいが、なんでクーリックとプルのコールは「オリンピック・チャンピオン」で、しーちゃんは「オリンピック・ゴールドメダリスト」なの?
・月曜は、しーちゃんがイヌバウアーしてた。金メダリストの犬はお勤めが大変だ。

・最終公演の最後に、薄田さん、宮本君が氷上に挨拶に出てきて、さらにアナウンサーも氷上に出てきたのにびっくり。面白い趣向だと思った。その後、スケーターが一人一人何かやってくれた。
・ヤマト先生と総司君が4トウ合戦をやった後、次はお前だと指名されたアダム君が、びびり気味にしっかりトリプルのコンボを跳んでくれた。
・ボーン&宮本のコンパル凄し。大島&薄田も見られた。
・ジェーニャはクーリックと一緒にスピン。プルだけ長めに回っていたが、そんなところで競争心出さないでよろしい。

 終了後は友人4人で居酒屋。出た話題は、ショックな話×3、「ロシア語で『いいカモがいた』というのは何と言うのか」「ニュースとは何か」「月600ドルは許せない」「章枝ちゃん、ゆかりん、コス、ゲデちゃんでの練習滑走が見たい(一人反対周りがいるから要注意)」などなど。統一見解としては「パトリック・チャンは素晴らしい」。

12月24日(月)

 最終公演を見終わって、すぐに新幹線。家に帰ったら、双方の親からクリスマスプレゼントの荷物が届いていた。そろそろ不機嫌の限界にきていたらしいいかなごに乳をやり、慌ててケーキのデコレーション。

 アンパンマンケーキを作ってみたが、どうも今いち。下地を肌色にしようと、生クリームにマロンペーストを混ぜてみたが、ほとんど色が変わらず失敗。頬っぺたと鼻はゼリーにしたが、固過ぎた。あと、いくら赤い色を出すためとは言え、野菜ジュースはマロンケーキに合わない。最大の問題は、絵心がないため、眉や目、口の位置が適切でないことで、これは今後も改善する見込みがない、という点で絶望的。さらに、砂糖半量で作ったため、あまり甘くないせいか、いかなご的には味も今いちらしい。

 で、プレゼントの方は居間に積み上げてみた。S君親からの、うちら3人への衣類(私は白いもけもけのついた、白のダウンジャケットをもらった。こういうの欲しかったので嬉しいが、腰までなので京都では寒いかも)。うちの親から、S君と私にお揃の部屋着(ぬくい)。いかなごには、S君親から可愛い箱←中のお菓子は親が食う)、S君からいかなごの大好きな『ぴょんぴょんぴょん』の続き『もぐもぐもぐ』、うちの親からはボーネルンドのままごとセット(コップだのカップだの鍋だの皿だの泡立て器だのお玉だの、やたら多いので、半分弱だけ出して、あとは封印)、私からはフェルトのパンセット(早速分解されて、フェルトのおにぎりやリンゴと一緒にお鍋に放り込まれていた)。

 織田君、気持ちはわからないでもないが、織田君見たさに全日本のチケットを取った者としては、ただ残念の一言。

12月25日(火)

 いかなご、8度7分まで発熱して、やや不機嫌モード。でも、ナイフやピザカッターでせっせと遊ぶ。

 背腰部痛がひどいので、一人でゆっくり風呂に入ろうとしたら、居間から出て行くのを察知したいかなごが、超哀れな顔で激泣き。S君「赤子は泣かしておけ。風呂に入りなさい」私「赤子じゃないもん、ママの赤子だもん」S君「じゃあ、ママの赤子は泣かしておけ」…ひどい。というか、必要に迫られていない限り、あの超みじめ顔を放っておけるわけがない(ちなみに、ただ愚図っている時の泣き顔とは全く違う)。ということで、結局いかなごを抱っこして、風呂場に連れて行くはめに。こうして私の腰痛は悪化の一途を辿るのであった…。

12月26日(水)

 最近「あーとー(ありがとう)」と言えるようになったいかなご。でも、まだ使用方法を把握していない。朝、化粧袋から口紅を取り出して、私に渡し「あーとー、あーとー」「違うよ、どうぞよ、どうぞ」「どーじょー、どーじょー」。

 後輩にちょっとイライラ。とっとと決めないくせに、後からグチグチ言うのは止めてくれ。

 夜は当直。

12月27日(木)

 4時に起こされたので眠い。

 朝のワイドショーで、練習で3Fを跳ぶ美姫ちゃんを繰り返し流しながら、「これほど4回転の成功率が高いんだから…」と小倉が言っていたのが面白かった。

 明けて仕事して、帰って来て、お風呂入って、いかなごを保育園に送って、全日本へ。いかなごは朝、げほげほいって元気がなさそうだったので、仏心を出したS君が保育園に連れて行かず、家に置いておいたらしいのだが、私が帰ってきた時には、もうすっかり元気になって、全力で家を荒らしまわっていたので、保育園に連れて行け令が出たのだ。

 直明けでぼけているのか、チケットを家に忘れてS君に持ってきてもらったりしたので、少し遅れてなみはやへ。
 全日本女子SP。

・鈴木明子ちゃん。軽快なストレートラインが素晴らしかった!身のこなしもスピンも綺麗。3Fがもったいなかった。
・舞ちゃん、顔の下半分を隠したら、真央ちゃんにそっくり。
・美姫ちゃん、直前練習は不安定だったが、本番ではしっかりジャンプを決めていた。しかし、つまらないプログラムだねえ…モロゾフが悪いのか、美姫ちゃんが悪いのか…なぜサムデリでここまでつまらなくできるのか。

・由起奈ちゃんのトゥーランドットは素敵だった。由起奈ちゃんなら、女1人のトゥーランドットでも世界を表現できている感じ。
・真央、3F-3Rの高いこと!リプレイでは両足気味だったらしいが、生ではスパイラルの後半がスピードなかったのが気になったぐらい。やっぱり魔物は凄うございました。
・おかっぱでも可愛い亜紀ちゃんは、体型はそれほど変わっていない印象。

・練習滑走から久しぶりに調子良さそうだった章枝ちゃん。去年とは全然違う(嬉)。スピードもあり、堂々とした演技だった。最近2Aが本当に高いわ。
・ズーリンだけじゃなく、パシュケヴィッチもついてきてくれていた。
・次のゆかりん、ルッツがだぶったけど、他は完璧。ルッツがだぶっても、章枝ちゃんとはTESが2.3点しか違わないのね…。

・それにしても、6年前のなみはやとは大違い。あの時は、まず座って見ていられないほど寒かったし、アリーナ席なんて当然なくて、そこで選手がアップしてたし、青い布を惜しげもなく使って会場を仕切ったりもしてなかったし、松岡がいるぞ、と珍しそうに指差したりしてたし…。

 続いて男子FS。
・柴田君が3A転けた以外はノーミスの火の鳥で素敵だった。ルッツループとか、2A-3Tとか、ビールマンとか、エレメンツが女子みたい。
・一番良かったのが小塚君。滑りが綺麗なのは勿論として、姿勢変化が滑らかで、ろくろのようなコンビネーションスピンが素晴らしい!ダントツ2位。

・大輔君は、最近では1シーズンに1回お目にかかれるかどうかの凄い構成の演技。4トウ、4-2、3A、3A-2に、3-3とあとはノーミスとなれば、プログラムがマンネリであざといとか、フリーレッグが綺麗じゃないとか、そんなことは関係ない感じ。
・無良君は両足滑走が目立つかな。
・中庭君、最大のチャンスだったのに…確かに内容はあまり良くなかったけど…ワールドに行って欲しかったよ(泣)。

12月28日(金)

 朝起きたら、いかなごがぐるぐるどっかーんを1式踊ってくれた。

 いかなごを保育園に預けて、午前中はまったり。いかなごがいない家でゆっくりとは、なんと贅沢な。

 保育園では、朝8時半になると、混合保育の大部屋からそれぞれの組の部屋に移動する。なので、遅めに連れて行く時は、直接さくら組の部屋に行かねばならないのだが、いかなごはなぜか、さくら組の部屋に連れて行くと、ママと別れたくないと大泣きする。大部屋に行く時は、自ら帳面を持って、ママの方など見向きもせず、大喜びで先生に突撃するのに、どう違うというのだ。今日も遅めに連れて行ったら、帳面を持って大部屋に行こうとしたので、「違うの、今日はこっちよ」と声をかけた途端、帳面を床に投げ捨て、私の足にすがって大泣き。なんでやねん。

 S君が今年も高校ラグビーを見ている。当たり前だが、太っている人々が多いので見栄えがしない。

 全日本女子FS。
・由起奈ちゃんのイーグルは素晴らしい。
・亜紀ちゃん、奈也ちゃんと続いたので、ルッツ、フリップは存在しないような気分に。
・亜紀ちゃんのルッツが戻りますように。

・真央は3A抜けても3-3を2回降りる凄いプログラム。真央は日本の宝だねえ。
・すぐりん、トウだぶってからグダグダだった…。
・でも、6分間でも本番でも3Sを事も無げに降りていた。と思ったら、ダウングレードされていた。
・それでも、去年よりはショックが少ないのは、SPは素晴らしかったし、練習も調子は悪くなさそうだったし、進歩も見られたからだと思う。

・次のゆかりん、最後のドーナツが長くて素敵だった。で、ジャッジの加点がオール3(笑)>さすが全日本。
・明子ちゃんはちょっと緊張したかな。フリーもストレートラインが素晴らしかった。
・最後のあんみき、久しぶりに最高の美姫ちゃんを見た気がする。

・表彰式の後に、ワールド代表選手がリンクに出てきてご挨拶。リード姉弟と大ちゃんが並んだところで、横から「あれ、同じ布では」との声が(笑)。紫の布を大量に仕入れた模様。
・その後の、四大陸代表選手の発表に耳を疑った。会場からも、えええええというブーイングの声が。
・最近はずっと分けて送っていたのに、突然変更するなんて…鈴木明子ちゃん、四大陸楽しみにしていただろうに…。

12月29日(土)

 いかなご、去年しおしおからもらった楽器セットのシンバルを自ら打ち鳴らしていた。去年は食べるだけだったのに。

 本棚の整理から、大掃除開始。しかし掃除というより、主に片付けと居間の模様替えをしていたので、全然進まず。衣替えもロクにせず、当座要らないものは、押入れと二階の部屋に放り込む、という生活をしてきたツケを払ってる感じ。いかなごは、片付けをする両親を尻目に、二階の部屋をうきゃうきゃ言いながら荒らしまわって楽しそうだった。

 夕方百円ショップに行って、いかなごのままごと道具をしまうプラスチックのカゴを色々購入。

 居間のいかなごタンスとハンガーラックを寝室に移したら、一気に下宿のようになってしまった。

 ドブリン、信心深いのか…。

12月30日(日)

 朝から引き続き大掃除&片付け。整理しようと出したものを、いかなごが持って行ってどこかに置いたり、ゴミ袋に入れたものを出してきたり、と多大な妨害に遭いながら、なんとか終了。最近のいかなごは、引き出しを開けて缶だの瓶だのを出し、それを自分で片付ける(もちろん、必ずしも元の位置ではない)のが日課なので、油断も隙もない。

 昨日からの掃除の埃で、目と鼻と喉をやられてしんどい。

 S君が寝室のいかなごの布団を撤去することを思いついた。そう、どうせいかなごは私の布団で寝るので、いかなご布団をひいておく意味は随分前からなかったのだ。そして私とS君の布団をひっつけたので、毎晩川の字で就寝。

12月31日(月)

 いかなごの夜泣きが凄かった。抱き寄せると泣くのに、放置すると寄って来て大泣き。昨日、大掃除にかまけたママがいかなごを邪険に扱ったのが原因との説が有力。

 朝起きて、用意して実家へ。実家から私のガラクタを入れたダンボールが発掘されたので、積み木や児童書をゲット。しかし、実家は危ないものが撤去されていないので、実に危険。いかなごと庭に行くというので、私「鎌とか片付けておいてよ」親「今見てきた。全部片付けておいた」→信用できないので先に庭に行くと、いかなごがまず近寄りそうな縁の下に、鎌が挿してある農薬の入ったカゴが。私「これ、何?」親「…鎌」……。

 今年もお蔭様で幸せな1年を過ごすことができた。一番幸せだと感じるのは、夜隣で寝ているいかなごを見ている時かな。数年経てば、いかなごの将来の心配も出てくるだろうし、今はまだ動けている親もどうなるかわからないし、私とS君も病気になるかもしれないし、正直今の幸せが恐いが、これからも1日1日を出来得る限り幸せに暮らしていきたいと思う。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。良いお年をお迎え下さい。



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