1月11日(木)

 いかなごは夜中にやっと解熱。ちょっと治ってきたので、一時バナナや林檎だけにしていた離乳食を再開することに。栄養をつけようと魚を探しにスーパーに行ったが、手頃な知っている魚がなく、白身っぽくて安かった「ぐじ」なるものを購入。家に帰ってきて調べたら、甘鯛なのね。しかも「離乳食や病人食に最適」と書いてある。凄いぞ、私(←バカ)。

1月12日(金)

 熱は下がったものの、まだ不機嫌ないかなご。夜中はぐずぐずと泣いてばかりで、4日連続で眠れていない親はそろそろ限界。私が眠れなかった翌日は、S君が夜の面倒を見てくれるので、それほど寝てない訳でもないのだが、2人とももう歳なので、睡眠不足が蓄積すると、くらくらしんどい。

1月13日(土)

 昨夜、横で童謡を歌ったら、いかなごが寝付いた。それが嬉しかったのか、舞台でオペラを歌う夢を見た(←飛躍し過 ぎ)。

 午前中はバイト。終わるとすぐに帰ってきて、入れ替わりにS君が出かけ、1日いかなごの相手。睡眠不足と思われるいかなごがよく昼寝してくれたので、一緒に寝たり。

 最近のいかなご。
・体重7.5kg。
・ボールで遊べるようになった。
・すぐ私の眼鏡を取ったり、顔を捻り上げたりする。凶暴。
・うつ伏せでも長時間平気になったが、はいはいする気配はなし。

 ソーセージとかぼちゃを作った。

1月14日(日)

 やっと夜中1回起きになった。

 朝大学に行った以外は家で何もせずにだらだら。ご機嫌さんないかなごの相手をしたり。

 ムホルトワまで怪我ですか…。

 夜、風呂からあがったいかなごは、服を着せ終わるまで待てずに乳をごくごく飲み、そのまま布団であっさり熟睡。おかしいな、乳児の世話ってこんなに楽だったっけ(笑)。

 筑摩書房の世界ノンフィクション全集39を読み終わった。フレドリック・ダグラスの『ある黒人奴隷の半生』が入っていたので買 ったのだが、思っていたより短く、どこかで読んだ抄訳と大して変わらない印象。それより、同時収録されていた『思痛記』と『黒 い灯』が凄かった。『思痛記』は太平天国の乱で捕虜にされた人の話で、太平天国の乱の話なんて全く読んだことがなかったので、色々もの珍しかった。『黒い灯』はナチに反対した弁護士が逮捕され、数年にわたって拷問を繰り返され、挙句の果てに自殺に追い込まれた話。恐過ぎ。
 もう一つ、浦上切支丹が明治はじめに弾圧された記録の『旅の話』というのもあった。こちらは聞き取り調査の結果を淡々と述べている感じ。キリスト教徒がまとめただけあって「祖先から信仰しているというだけの理由で信仰し、簡単に転んだ人が多数いた」なんて書いてあったり。

 いんげんと人参の肉巻きと、さくらんぼ、いちごを作った。
 
1月15日(月)

 いかなご、どう見ても痂皮化していない水疱が、背中にまだ3つほどあるので、泣く泣く今日も保育園を休ませた。もう2週間以上行ってないし、保育士さんの顔、忘れてるんじゃないだろうか。

 夜、ちょっと目を離した隙に、いかなごがティッシュの箱から大量にティッシュを引き出していた。…やめてくれ。あと、実はつかまり立ちができることが判明。

1月16日(火)

 いかなご、やっと今年初登園。担任の先生に抱かれ、あちこちから名前を呼ばれて嬉しそうにしていた。そして帰って来ると、やたらと長い言葉を喋るようになっていた。触発されたか。

 岩倉の大学生刺殺事件は、職場でもみんな恐がっていた。マンガ学部と報道されたので、もしかしたらと思ったら、やっぱり小川さんの生徒らしい…。

1月17日(水)

 数ヶ月前から股関節の痛みがまた強くなってきて、ここ1ヶ月は膝も痛くなり、今日は階段下りるのも大変だったので、バイト先で整形を受診した。痛みは筋膜炎によるものでしょう、ストレッチしてね。骨は大丈夫だと思うけど、家族に先股脱がいるなら、一応レントゲン撮っとく?ということで、撮ってもらったら、臼蓋形成不全だってよ…。やっぱりな…。いくら妊娠していたとは言え、6kg体重が増えただけで、全く歩けなくなるなんて、おかしいと思ったよ。てことは、また妊娠したら、やっぱり歩けなくなるのか。

 で、筋膜炎に対しても、臼蓋形成不全に対しても、とにかくストレッチ(か水泳か自転車)で筋肉つけろ、と。はあ…運動も整形外科も一番嫌いなのに…。まあ、つべこべ言っても、臼蓋が深くなるわけじゃないので、大人しくストレッチするか。というか、ここ数年、股関節が痛いとぼやいている先股脱のうちの母親こそ、しっかりストレッチして筋肉をつけて欲しいものだ。

 あまり自力で移動する素振りのないいかなごだが、唯一意思がはっきり見えるのが寝る時。自分の布団に寝かせると、くるんと寝返りして、横の私の布団に入り込む(笑)。なぜにそんなに人の布団がいいのか。

1月18日(木)

 夕方、ずっと待っていた教授からの呼び出し電話が院内ピッチにかかってきた。最近は医局中が浮き足立っていて、異動に なりそうな人は、私も含め仕事が手につかない状態だったが、ついに4月からの人事が決まったらしい。そして、教授室で言い 渡された異動先は、考えていた候補先の中で、最も条件の良いところだった。思わずやったーとガッズポーズして、手を叩いて 喜んだら「喜ぶ人も珍しいな。みんな愚痴ばっかり言ってくるのに」と教授にしみじみ言われた。

 その後、教授から、最も条件が悪いと恐れられている病院と、どっちに行かせようかと悩んだという話を聞かされて、顔面蒼白に 。ここで数年分の運を使い果たしたのかもしれん…次の異動では、バランス取るために条件悪いところに廻されそうだ…(恐)。ちな みに4月から行く病院は、なんと研修医生活2年を送ったのと同じ病院。まだ半分ぐらい知ってる先生が残っているが、きっと不審な 顔をされるだろうな。名前も科も違うのに、見たことのある顔の人が現れるんだから(←でも下の名前であっさりバレると予想)。

 いかなごを寝かしつけてから、悲惨な異動を告げられた友達の愚痴を聞くために、布団の傍に携帯を置いていたら、いかなご がいじりはじめた。慌てて取り上げて、代わりにいかなご用の携帯(こないだ変えた私の古い機種@ストラップ付き)を渡したら 、もう夢中。持ち替えたり、2つのストラップを打ち合わせたり、恍惚として延々1人で遊んでいた。

1月19日(金)

 昨夜遅くまで愚痴を聞いていたので眠い。

 例の筋肉つけるためのストレッチ、電車待ってる間や、外来の空いた時間でも結構できるので、わりと長続きしそうな予感。

 最近のいかなごは長くなった。特に胴体と足。サイズ70の服だと足が厳しくなってきたし、つかまり立ちさせると結構でかい。

 松本清張『ガラスの城』を読み終わった。大げさ過ぎとか、偶然過ぎとか、ミステリとしてはどうかと思ったが、美人ではない女 の気持ちを描くという点では最高。

1月20日(土)

 朝寝した後、昼過ぎに家を出て、いかなごの初節句に向けてお雛様を選ぶため、近くの人形店へ。小さい頃からお雛様が欲しかった のに、そんな金はない、と言われ、七段どころか上2人も買ってもらえず、自分で折り紙で壇と人形を作って飾っていた私にとって、 いかなごの初節句はリベンジのチャンス。目指すは七段飾り。ミニチュア好きの私には、大事なのは人形よりも下の道具で、よくデパートに飾ってあった七段飾りのお道具を指をくわえて見ていたものだった。お雛様は母方実家が買うもの、という風習もあるこ とだし、今は金遣いが荒くなったうちの父親に、私の分も含めてしっかり買っていただくことに。

 いかなごと3人で店に入ると、店員が待ち構えていて、早速お雛様の見方を説明をしてくれる。軽く説明を聞いて2階に上がると、 待ち合わせをしていたうちの親が既に来ていた。そこでいかなごを親に渡し、S君と2人で番頭のような店員さんの説明を聞く。お雛 様を選ぶには、まず親王様の衣装を選ぶらしい。それから女雛を選んで上2人を決め、次に段の大きさを選び、それから3人官女を含 む下っぱ13人を選び、最後にお道具を選んで終了。

 お顔(下膨れの方が京都的には正しいらしいが、却下してすっきりした小顔を選ぶ)と上2人の衣装は早く決まったが(最初に選ん だ衣装は七段飾りの上に飾るとどうも下と合わなかったので、やや地味なものに変更。店員さんによると、最初に選んだのは名古屋風 で、決めたのは「超典型的な京都のお雛様」らしい)、壇の幅をどれにするかで色々迷う(幅90cmのミニサイズは小さいし、かと言っ て120cmはさすがにでかいし…)。壇の幅によって合う人形のサイズも変わり、さらに「人形は小さめの方が、みっしりしてなくて良 い」(byS君)との意見により小さめを探したりして、店員さんもうちらも1階、2階、3階を右往左往。

 セットとして決められたものを買うのが普通らしいが(ちなみに高島屋の特設会場では、選択枝は3つしかなかった(笑))、ここ の人形店は工房を持っていて、なまじ店員さんも詳しいため、上2人、下13人、壇、お道具と自由にセットを組めて、大変なことに なった模様。

 結局、壇の幅は105cmにして、下13人は質の良い小さめのものを選ぶことに。店員曰く「雛人形なんだから、人形にお金を遣って欲しい」とのことだったが(ちなみに、素人が見る限りでは、値段の因果関係はさっぱりわからない)、私的には道具が気になる。お膳の食器が最初からくっついていて蓋が開かないものもあるし、橘桜もしょぼい造花のことが多いので、やきもきしていたが、なんとか気に入るものを見つけた。

 その中でも気になっていたのが、一番下の壇の牛車。あれには牛必須ですよ!店に居並ぶ七段飾りには、牛のあるやつとないやつがあったので「牛は大事ですよ、牛は!」と、うしうし言ってたら「わかりました。牛はどうにかします」と店員さん。結局、もともと牛のついてないセットに、牛をつけてもらうことに。工房に連絡して確認を取ってくれ「責任持って、私が手配しましたので。大 きい牛にしときました」(笑)。

 雛選びが済むと、親を駅に送りついでにファミレスへ。いかなご初ファミレス。あちこちに赤ちゃん連れがいて入り易いし、おも ちゃ(玉つきの髪止めゴムを選んだ(←髪を止めるのではなく、ゴム紐をひっぱって遊ぶ用))までくれて感心。

 親と別れて、そのままカナートに行き、ユニクロでサイズ80のいかなごのズボンを買ったり、足対策用にスニーカーを買ったり。 スニーカーは店員さんから靴紐を別のものにするよう勧められて、そうしてみた。

 ロクなものがない健康番組の中でも、最悪なものとして有名な「あるある大事典」だが、ついに捏造を公表したのね。知合いのいた研究室でも、取材に来られた挙句、内容を恣意的に継ぎはぎして、全く違う番組に仕立て上げられたらしいしな(ちなみに、その話を聞いたのは4年以上前)。



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