10月11日(木)

 いかなご、ポリオ2回目。保健所の廊下で、突然ぱっ、ぱっと言い出したので、何かと思ったら、廊下に架けてある馬の油絵を指差していた。そういえば、競馬のCM見ても、ぱっ、ぱっと言うし、馬と犬の見分けはマスターしたっぽい。待っている間、他の子はみんなママのそばにいるのに、いかなごだけ、他のお母さんのところにうろちょろしに行っては、構ってもらっていた…。

 ボクシングてのは、反則繰り返してもいいものなのか。足掴んで投げられるし、かと言って、あんまり相手を非難しても大人気ない、という難しい立場の内藤選手の言動が素敵だった。

10月12日(金)

 最近のいかなご、毎日のように台所の引き出しを開けて、パスタ入れを取り出し、中からパスタを引き出して、バラバラに折っている。楽しそう。

 日米対抗を少しだけ見た。
・章枝ちゃんのオブリビオンは…曲はいいと思うけど…最初に転けたせいなのか、プログラムが悪いのか、ランばかりでびっくらこいた。
・中庭君は相変わらず素敵だった。
・大ちゃんのロミジュリは、本当にモロゾフいい加減にしろ、って感じ。チャイコフスキーになんか恨みでもあるのか?
・真央ちゃんは、大人になればなくなるだろうと思っていた手足のお留守感がついになくなってきた。あのストレートライン凄い。

10月13日(土)

 こないだのキー引き剥がし騒動後に注文したキーボードカバーが届き、S君が取り付けて周囲をテープで厳重に目張りしてくれた。キーを引き剥がせなくなったいかなご、ノートパソコンをいじりながら、そこはかとなく不機嫌。

 午後から賀茂川に遊びに行った。小型犬連れで遊びに来ていた謎の大人集団がいて、わんわんと遊びたいいかなごはせっせと追いかけていたが、いかんせん小型犬の方が断然足が速く、全く相手にされていなかった(哀)。もう少し大きくなったら、パパにわんわ飼ってもらおうな。

 帰りに、2つ6000円の眼鏡を売っているというので、S君が前から行きたがっていた眼鏡屋に寄った。思っていたよりフレームの選択肢があり、私も(普段の眼鏡はいかなごに蹂躙されて傷だらけなので、これ以上の被害を防ぐために)作ることにして、赤のべっ甲ぶち系にしてみた。で、度数を測ってもらったら、「今お使いの眼鏡は度が強すぎますよ」。度を二段階落としたレンズにしたら、よく見えること、見えること。これは何か、老眼ってことですか…。ちなみに、非常に目が悪いS君は、普通注文だと限度まで度を出しても0.3しか見えないらしい…。

 『今日の早川さん』を読み終わった(結局bk1で買った)。うんうんうんとうなづき(「シマック好きというと田舎者と思われそうだし」)、ホラーな人の生態に驚く(そうか…ホラーな人は「心中してゾンビとして復活を遂げる」のか)素晴らしい一時であった。一番ウケたのは『ぷら くてぃす えふぇ くとぅ』かも。

 「今日買った本を好きな人に見せられるかどうか」で「『人類皆殺し』『オルガスマシン』『セックス・スフィア』、確かに後ろ2冊は恥ずかしいかもしれないけど、なんで『人類皆殺し』が見せられないんだ、いい本じゃないか!」と言ったら、S君「皆殺しとか言っちゃ駄目なの!」。ひどい。

10月14日(日)

 朝起きたいかなごが一番にすること、それは横で寝ている母の顔をかじることだ。なぜいかなごは、こんなに凶暴なのか…。確かにママの顔をかじるのは、私が生後直後から、食べちゃう、食べちゃう、と繰り返しいかなごの顔をかじってきたせいかもしれないが(自業自得)、私しゃ髪の毛引っ張ったり、顔に平手打ちを繰り返すことを教えた覚えはないのだが…。しかも、ママにしかやらないんだな、これが。まあ、その代わりキスもしてくれるし、仕方ないか…今日も昼寝しようとしたら、暴力による妨害を受けて、寝られなかったけど。

 いい加減可哀相、と周囲から非難轟々だったので、おまるを買った。早速組み立てて、いかなごを座らせて、しーっと言ったら、あっさりおしっこ。うーん、(保育園の)教育が行き届いてるな。

 今日が当直だということをすっかり忘れていて、夕方病院から電話かかってきた。我ながら弛んどるな…。で、慌てて病院に向かいつつも、外病院の当直と違って、私がいなきゃ他に医者が誰もいない、という訳じゃないので(研修医がわんさかいる)たぶん大丈夫だろう、と思ってたりして>やっぱり弛んどるな。ちなみに、ばたばたと用意して玄関を出ようとしたら、一緒にどこかに連れて行ってもらえると思っていたらしいいかなごは既に半泣き(でもその後、パパにおやつもらって泣き止んだらしい)。

10月15日(月)

 とある病気の3歳の子が受診。痛い、痛いと泣き喚き、それを見た母親が、私が悪かったんです、と半狂乱になり、その有様を見た、いかなごと同い年の子供を持つ看護婦さんが貰い泣きし、外来は阿鼻叫喚。人の子だから平然と仕事できるけど、これが自分の子だったら、治る病気だとわかっていても、私も半狂乱で騒ぐこと確定だな。

 ムホトラSPを見たら、トトマリになっててびっくり。ワシリエフ恐るべし…。こりゃバンクーバーに間に合うかもね。

 S君が新しい眼鏡取ってきてくれた。激見え。でも、早速いかなごに曲げられた。

最近のいかなご。
・「うさぎさんは?」or「ぴょんぴょん」と言うと、手を上にあげてうさぎ耳の真似をする(新技)。
・「ばぶーって言って」と言うと、「ばぶー」と言ってくれる。
・保育園の階段を自分で登る(こともある)。
・居間のドアが開いていたら、閉めてくれる。
・トリフィド服の足袋を手にはめて、ボクシングして遊ぶ(有効利用。ちなみに、足袋はズボン部分にボタンで留めて履くように作ってあるので、靴下として使うとぶかぶかで滑りやすく、少々危険)。
・「御本取って来て」と言うと、いかなご本棚から、読んで欲しい絵本を選んで取って来る。ちなみに最近のお気に入りは『おかあさんとこども』。原著1956年。

 いつも私が寝てしまってから寝るいかなごが、どんなふうに寝るのかを見ようと思って、寝た振りをしつつ観察してみた。いかなご、寝室から居間に出て行く、寝室に戻って来て、寝ている私を馬にして遊ぶ、を数回繰り返した後、どこかで拾ってきたタオルを持って、私の枕元で何やら長時間遊んでいると思ったら、突然前にうつぶせに倒れて寝た(笑)。

10月16日(火)

 福田総理の政策はともかくとして、その発言は大好きだ。「(テロ特措法について)共産党は賛成とは言わないんでしょ、結局」「(田中真紀子が安倍康夫内閣と言ってますけど?)間違えたんじゃないの?」

 チビと言えども、いかなご、少しずつ成長しており、ついにダイニングテーブルより頭が上に。ということは、今まで安全圏だったダイニングテーブルの上が一気に危険に晒される…うーん、高いところに広い棚が欲しい。

 夜、例によって寝室で寝た振りをしていたら、1回居間に出て行ったいかなごが戻ってきて、私の枕元で、両手を挙げたり、私にキスしたり、左手上げて胸を叩いたりを交えながら、「うどぅー、まー、たどぅー、うどぅー」と、いかに自分が眠りたくないか(推定)、という大演説をはじめた。あんまり一所懸命なので、赤子語を理解できないのが申し訳なかった。

10月17日(水)

 S君が炬燵出してくれた。みかん解禁。

 親亀田の記者会見を見て、コメントを求められる内藤選手。これがもし福田総理だったら…「亀田選手の謝罪を見てどうですか?」「謝罪?謝罪ねえ…謝罪…いいんじゃないですか(ふっ)」

 いかなご、夜更かし過ぎ。ママは(何もできないから)怒ってます。乳児が23時までパパと象仮面ごっこなんてすな!(←象のティッシュケースカバーをかぶる。ちなみにママは頭でかいので入らない)。

10月18日(木)

 紛失したらしい年金手帳を再発行してもらった。昔、親から年金手帳は決して失くすな、と厳命されていたので、再発行が大変なのかと思いきや、社会保険事務所に行ったら10分もかからずに再発行してもらえた。納付記録も一緒に出してもらえたし、思っていたより簡便。

 午後からいかなごはおばあちゃん子守。ものをタオルで包むことを習得していた。

 夕食前、空腹で不機嫌ないかなごに「いかなご、もうお姉ちゃんだから、ご飯できるの待てるよね。お姉ちゃんだもんね」と連呼したら、納得していた。お姉ちゃん恐るべし。

 隆慶一郎『見知らぬ海へ』を読み終わった。前評判通り面白かった。戦国時代の海戦の話を初めて読んだ。未完なのが実に残念。

 風呂上りに布団で突っ伏していたら、いかなごがペットボトルを持ってやって来て、私の口にあてがって「かっかっかっかっかっ」と言いながら飲ませる振り。かっかっかってのは何なんだ。

 最近のいかなご、とにかくよく喋る。日本語は喋れないが、宇宙語はマスターした感じ。

10月19日(金)

 いかなごのお迎えの時に、保育士さんに「最近ほんとによくお喋りしてはりますねえ」と言われた。赤ちゃん抱いてる先生に、自分も抱いてくれ(推定)と演説して、赤ちゃん抱いてるから駄目、と言われて拗ねてたらしい。

10月20日(土)

 朝から学会。帰ってきてから、いかなごと公園に行った。いきなり滑り台の階段を登り出してびっくり。帰宅後も階段登りブームで、はじめて2階まで自力で登った。しかし2階には、いかなごに触られては困るものが山積みしてあるので、非常に危険。

 夕方カナートに行って、S君が買い物し終わるのを待っていたら、赤子連れの外国人夫婦が寄って来て、いかなごに興味津々。その夫婦がどう聞いてもロシア語を喋っているので、ロシア人ですか?と聞いたら(英語で)、幸い英語も喋れる人々で、なんでロシア人とわかったん?いやロシア語喋ってたし、と少々会話。

 夫婦の赤子は、いかなごと全く同い年の男の子で、金色の髪の毛がほとんどなくてキューピーさん状態。黒髪ふさふさのいかなごに親が興味を持って近づいてきたらしい。ちなみに男の子の名前はプルの元義父と同じ。で、お父さんが、息子をいかなごに近づけて、「だばいちぇ ぱずなこーみっしゃー」(い、いや、それは無理があると思うぞ)。当然のことながら、子供同士はお互いを無視、というかいかなごは固まっていた。しかし、私が何も言わないのも何なので、「ほら、いかなご、ロシア人の赤ちゃんだよ」と言ってみたり。

 その後、店を色々見ていたら、いかなごが「ぱっぱ」と言うので、パパが来たのかと思ったら、得体の知れない大きなぬいぐるみを指差していた。しかし、どう見ても馬には見えなかったので、「あれはわんわだよ」と言ったら(知らんが)、すぐ「わんわ」と言い直し、その後もそばを通ると「わんわ」「わんわ」。素直だ。

 いかなご、数日前から、物をくれる時に「どう(ぞ)」と言うようになった。



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