10月1日(月)

 昇進した。別に私が何かしたわけではなく、単なる年功序列。うちの職種はこういうパターンが多く、概ね私ぐらいの経験年数で、一律ランクアップすることが多い。前の病院もそうだし、別の病院の同級生も去年昇進していた。朝呼び出されて、院長から辞令渡され、昇進おめでとう、とか一応言われたりしたが、別に仕事内容が変わるわけじゃなし、せめて少しは給料上がるといいな。

 当直。

10月2日(火)

 私:当直明けで眠い(乳を飲む人がいないので、明け方に胸が張って、痛みで目覚めた)。

 いかなご:私が当直でいなかったので、夜泣き過ぎて睡眠不足(普段は夜にふぎょっ、と言ったら、私が乳を差し出し、2人とも無意識のうちにまたすぐ寝てしまう)。

 S君:いかなご当直のため、寝不足(泣き止まないいかなごのあやし過ぎ)。

 てことで、3人川の字で9時から布団に入って、7時過ぎまで熟睡。当直が子連れ可なら、すべて解決する気がするんだけどなあ…。

10月3日(水)

 朝起きたら、同時に起きたいかなごが、私に手を差し出し、はあっ、はあっ、はあっ、と抱っこを要求。うーん…私が産んだの、犬やったっけなあ。

 午後から、謎の大腿〜股関節痛が。骨盤から下が痺れてる感じ。

10月4日(木)

 朝パパが起きて寝室を出て行ったら、寝ていたいかなごが突然号泣。肩をとんとん、と叩いて、どうしたん?と言ったら、私の顔を見たいかなご、てへっと微妙な笑顔。…出て行った人を間違えたらしい(笑)。

 いかなご本置き場が、常にいかなごに蹂躙されるので、ダンボールを切って、丈夫な本置き場を作った。

10月5日(金)

 18時から各科の医者が集まって、患者さんの家族に3時間のムンテラ。私は直接の主治医ではないので、傍観している時間が多かったが、主に「病状が悪化しているのが不満」という理由だけで(悪化しているのは、簡単に言えば、老齢が原因)、6人の医者を時間外に3時間拘束しても、全く料金を請求されない、という日本の医療制度は、素晴らしいのか間違っているのか、よくわからないと思った。

 いかなご、鴨川でキャピキャピ遊んだらしい(保育士さん談)。

10月6日(土)

 午前中は病院。帰りにダイヤモンドシティ・ハナでご飯食べて(いかなごはゲーセンを歩き回って喜んでいた)帰宅。

 S君は体調が悪いというので置き去りにして、いかなごを連れて京教へ。
・第二企画がはじまってすぐに到着。
・事前申し込みの人は受付で番号を言うように、と書いてあったそうなので、一応番号を控えたメモを持って行ったのだが、受付では名前で確認していたので、来年からはそんなことは書かない方がいいと思った。
・いかなごが起きていたので、企画はあまり聞けず。
・覚えているのは「SFの人はタイムトリップとは言わず、タイムトラベルと言う(確かにタイムトリップという言葉は使わないな)。タイムスリップとタイムトラベルは区別する(当然)」ぐらい。

・次のティプトリー企画は、いかなごが寝てくれたので、ゆっくり聞けた。
・ティプトリーの伝記の話で、今までティプトリーに持っていた(作られていたらしい)イメージががっさり崩れた。金持ちのお嬢様で、CIAに勤めていたけど重要な仕事はさせてもらえなくて、ヤク中だったりもして、あとで合宿で聞いた話によると、アンビバレントな思いに満ち満ちていた人らしい。
・でも、これでとても納得した。フェミニズム的な発想と『男達の知らない女』なんて、どうも相容れない気がしていたから。
・あと、田中さんが言っていた「死ぬのはいつでもできるんだ」てのも印象的。最終的に自殺したの、71歳だものね。
・意外だったのは、子供の頃からのSFファンだったってこと。
・またティプトリー読み直してみようと思った。

・ティプトリー企画が終わったところで、いかなごが目を覚ましたので、三村美衣さんの「座れ!」の一言ではじまった次の企画は、またほとんど聞けなかった。
・ソノラマ文庫はほとんど読んでないけど、菅さんのSF至上主義な発言とか、秋山さんの話は楽しかった。

・企画の合間は、某早川JA担当編集者に、『今日の早川さん』が書店で見つからない、持ってきてここで売ってくれれば良かったのに!と言ったり、最近就職した人々と話をしたり。

・晩ご飯は、2年前と4年前に行った、さわや近くのこじゃれた料理屋に。毎回まだつぶれてない、と言いながら入っていく我々は、店からすれば大きなお世話であろう。ここは穴場なのか、参加者で込み合っているということがない。相変わらず料理は美味しく、スムージーとスコーンに満足。いかなごはから揚げについてきた、揚げ餅のようなものをバリバリ食べて満足そうだった。

・オープニングは例年通りだった。部屋割りをし直すので、オープニング終了をあと10分待って、と実行委員長が言い出す、という凄い展開つき。まあ家族部屋の部屋割が大変なのは分かるけどね。
・オープニング中、いかなごを放牧していたら(遊んでいただいた方、ありがとうございます)、前に座っている方をちょろちょろ触りに行っていた。と思ったら、小林泰三さんだった。
・毎年のことながら、膨張されている方がたくさん。でも今年はしぼんだ方もいた。

・今年は子供が多かった。
・トキオ君は幼児顔を脱していた。
・キリカちゃんと東さんの娘さんといかなごは、ちょうど1年ずつ違うらしい。
・一方、1ヶ月違いなのが、先輩方の子供2人といかなご。3人とも可愛過ぎる。

・いかなご、さわやの階段を上っていた。初めて上った階段がさわやというのはどうよ。
・途中からトリフィド服をいかなごに着せた。もともと去年の11月用に作ったものなので(裏地は毛)、10月の今年では暑いだろうし、サイズも小さいだろう、と思ったら、まるで今年用に作ったかのようにぴったりだった。
・考えてみたら、たしかサイズ70で作ったんだし、まだいかなご身長74cmぐらいだから、ぴったりなのは当たり前か…。背伸びてない…。

・いかなごにトリフィド服を着せていたおかげで、円城さんがトリフィド好きだということを知ったり、筋肉少女帯の『トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く』を聞かせてもらったりした。
・ちなみに、こんな服を臨月にせっせと作っていたのは、「君は京フェスに行く時に子供に着せる服も考えていないのかね?」と母親失格みたいなことをS君に言われたせい。

・企画は「ワールドコンの部屋」と「SF翻訳講座」に。ワールドコンの部屋は、ヒューゴー授賞式の映像だけで、裏話はあまり聞けなかったのがやや残念。それでも面白かったけど。
・SF翻訳講座は楽しみにしていたのだが、いかなごが騒ぎ出したので途中で退室。実践的な内容だったので、しっかり聞きたかったが、そろそろ眠くなっていたので、どっちみち辛かったかも。

・その後は大広間でだらだら。
・某R君、女装に目覚めたとは聞いていたが、ワールドコンの時の写真より、明らかに化粧が上手で綺麗になっていてびっくり。
・マッドサイエンティスト・カフェの写真集を見せてもらったが…うーん、問題は、私は白衣の理系博士修士に囲まれても何ら嬉しくない、というところだな。…需要はあるらしいから、別にいいけど。写真集はとても良い出来だと思った。…私は全く欲しくないけど。

・12時過ぎぐらいから、いかなごを寝せようと、寝部屋に行ったりしてみたが、私はうとうとしかけているのに、いかなごは立ち上がって喋り出すし、かと言って大広間に行ったら、人が大勢いるせいか、全く寝ようとしないので、2時過ぎに諦めて一家で帰宅。
・それにしても、散々面倒見てもらったり、遊んでもらったり、寝かせてもらったりしたのに、呼ばれてもしおしおのところに行かずに、ママのところに来たいかなごはひどいと思った。

10月7日(日)

 11時頃起床。ご飯食べて、1時頃からまた昼寝。頭痛がひどい。

 庭の金木犀が咲いた(嬉)。

 日米対抗はちらっとだけ見た。大輔君の衣装、色が変です、ごわつき過ぎです。魔物は動きが大きくなったねえ。そして、ますます舞ちゃんに体型が似てきた。未来ちゃんはまだジュニアなんだし、ネイティヴじゃないなら通訳つけてあげるべきだと思った。

10月8日(月)

 10時前に起床。12時前から一家で二度寝。

 それだけ寝ても、さすがに京フェスで疲れたのか、いかなごはすぐに、その辺のマットや布団でうつ伏せになる。

 食パン縫った。

 いかなご、最近キーボード引き剥がし熱が再発したらしく、ふと目を離した隙にノーパソのDボタンを引き剥がした。怒っても全く分かってる感じではないのだが、抱っこを求めてきた時に拒絶したら、これは何かやばいことが起きている、と赤心に察したらしく、超みじめな顔をして激泣き。そのみじめ顔があまりに可愛かったので、思わず見入ってしまったが(おい)、普段の猫可愛がりと、この抱っこ拒絶を繰り返したりしたら、かなり不安定な人間ができあがるよな(反省)。

10月9日(火)

 お迎えに行ったら、いかなごがなぜか部屋の真ん中で一人横になっていた。まだ疲れてるのか?

 隆慶一郎 『捨て童子・松平忠輝』を読み終わった。そんなに面白くはないかも。牽強付会過ぎな感じ。

 こないだ芸術劇場のボリショイ・マリンスキー合同ガラの録画を失敗して、一部しか見られなかったので、代わりに(?)シアターテレビジョンのバレエをちょこちょこ録画して見たり。

10月10日(水)

 みんな一斉に子供産み過ぎだよ。マリ(の嫁)にエレナに、スルっちも確かもうすぐでしょ。みんなショーに行ったら、舞台裏では子供の話しかしないとみた。立っただの喋っただの滑っただの。

 イチゴドッグを縫った。S君には、こんなパン見たことない、と不評。



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