6月21日(水)

 自宅に戻ってきた。いかなごが生まれてから早起き、というか、夜昼構わず起きているため、4時過ぎにたっぷり授乳していかなごが熟睡したのを幸い、早めに実家を出ることにして、6時に出発。車中で目覚めかけたいかなごは、拘束されていることに気付いて少し抵抗してみたものの、動けないとわかるとすぐ再び眠りに落ちていた(笑)。

 自宅はほぼ1ヶ月ぶり。荷物を降ろすと、私もS君も物を片付けたり洗濯したりに夢中で、いかなごが泣こうが喚こうが放ったらかし。退院このかた、これほどいかなごが無視されたことがあっただろうか(笑)。実家では、ぎゃんと言おうものなら、すぐに親が抱いてたし。おまけに、実家にいたときは赤ちゃん用タオルケットの上に、服2枚着せられてちょこなんと横たわっていたのに、家に帰って来た途端、その辺のバスタオルの上に短肌着1枚で転がされているのであった。

 それにしても、自宅は落ち着く。臨月の時と比べたら体が楽で楽で、ついつい立ち働いてしまう。まだ産後3週間。じっとしてろ、じっとしてろ。

 晩御飯の後に、久方ぶりの日本酒。うまー。

 誰でもそうかもしれないが、我が子には親の持っていないものを持っていて欲しい。いかなごは、健康で、外見が良く、頭もいい子になって欲しい。しかし、それより何より、幸せな人生を送って欲しい。こればっかりは、うなるほど金があろうと、絶世の美女であろうと、それだけで幸せになれるというものでもないし。親が幸せにしてあげることはできないので、せめてなるべく不幸せにならないようにしてあげたいものだ。
 とはいえ、生まれてまだ3週間なのに、真っ赤な顔でふんばっては、うんち出ないーと泣いているのを見ると、ああ人生は辛いよな、可哀想になあ、と思うのであった。

6月22日(木)

 田原本の長男の子、民家に侵入って恐ええ。すぐそばやん。窓開けて寝てたら危ないな。で、朝からヘリ飛びまくっているのであった。

 午前中、雨の中を初めての外出。実家では文字通り一歩も家の外に出なかったので、どきどき。しばらく立っていると腰が痛いものの、無事郵便局とカナート洛北を廻って、買い物を済ませて帰宅。1時間ぐらいだったが、私が出て行ってすぐ、いかなごは泣き出したらしく、帰宅したらS君がいかなごを抱きながら踊っていた(下ろすとぎゃん泣きするらしい)。
 そういえば、ホリデイインにペット関係の店ができていた。店先に可愛い犬が伏せをしていて、頭をなでると、ごろんと横になって目を細める。うわー、看板犬としてなんと正しい態度(感心)。

 保育園から電話。9月入所になりそうな気配。

 午後から親子揃って昼寝。雨降ってるせいか熟睡。

 ドルトムント0泊2日のツアーって凄いな。

 いかなご、顔に新生児にきびが花盛り。太らせてから食べるつもりでせっせと乳を飲ませているので、頬もぷっくりしてきて、不動明王みたいな髪型で目をつぶっているところは、どう見てもぶさいくなのだが、どうしてこんなに可愛く思えるのか。ちなみに、数日前から首を自分で持ち上げるようになった。でも時々がくっといくので油断できない。

6月23日(金)

 スリングにいかなごを入れてみたら、気に入ったらしい。午後からずっとぐずっていたが、スリングに入れると泣きやみ熟睡(が、降ろすと激泣き)。スリングに入っていてくれたら、お茶取りに行けるし、洗濯物も取り込めるし、最低限の行動はできるので有難い。

 買い物があったので、いかなごをスリングに入れて外に出てみた。徒歩1分の最寄スーパーまで、初めてのお散歩。いつも無愛想なスーパーのおばさんに微笑みかけられた。

6月24日(土)

 田原本の16歳長男、ICUとかいう名の勉強部屋に入れられたり、某進学校で中の下の成績なのにまだ勉強しろと言われたりしたら、そりゃ嫌にもなるわなあ(それぐらいの成績なら医学部入れるだろう…)。

 友人が家に来てくれたので、おしゃべりなど。トリノのスルっちの演技にどよーんとしていた非国民が複数いたことを知って、改めて少し心が慰められた。

6月25日(日)

 自宅に戻ってきてからは、1階の和室に布団を並べて、伝統通り川の字で寝ているのだが、布団が変わったせいで目も喉も痒い。その上、最近温度変化が激しいので、風邪気味で暑いやら寒いやら。
 
 ディープインパクト、速過ぎ。

 赤ちゃんというのは、おっぱい飲んでねんねして、ではなく、おっぱい飲んでうんちしてねんねして、なんだな、と思うこの頃。うんちするのが、いかなごの最大の仕事ですよ。頑張れ。私もプルーン食おう。

6月26日(月)

 1ヶ月健診。計測だけでロクに診られていなかった気はするが、いかなごは異常なし。私は子宮の戻り今いちで収縮剤出された。西松屋とドンクに寄って帰ってきたら、もうヘロヘロ。

 ぐったりしながらウェブ見たら、アサイン出てた。ドブリンは1つでヴォロノフは2つなのか(拗)。NHK杯女子が何気に豪華で嬉しい。あと、亜紀ちゃん、シニアに上がったのね。

 京フェスの企画の話をする方々を見ながら、世の中便利になったなあ、と。私の時は手紙だったし。返事来ないと、どうしたらいいかわからんかったし。その前にアドバイスしてくれる人がいなかったし。

 最近、いかなごの顔がトマトに似てきた。

6月27日(火)

 昨夜乳を飲ませすぎたらしく、未明からいかなごは超蛙腹になってしまい、ずっとぐずって足をばたばた。なのに、抱き上げると、まだ乳を欲しがるので(違うぞ)、別室にいるS君にパスしたら、抱いたいかなごに言い聞かせるS君の声が聞こえてきた。「いいですか、パパは乳が出ません」。いや、良くないと思う(笑)。

 ナゾの両大腿痛で、日常生活もままならない。とりあえず、洗濯物を干そう。リハビリ、リハビリ。

6月28日(水)

 今日のリハビリ→社会保険事務所&郵便局。原付は座ってるから余裕だが、歩くのは数分でも大変。

 それしても、ちょっといかなごが目の届かないところにいると不安だ。9ヶ月間ずっと一緒だったんだし、別れてまだ1ヶ月と思うと、仕方ない気もするが、こんなことで子離れできるのか。

6月29日(木)

 あつー。

 今日のリハビリ→区役所&スーパー&ご飯作り。今日の晩ご飯は、茶碗蒸し、切干大根、豚肉のしそ巻き、炒り豆腐、S君の田舎からもらった剥き栗で栗ご飯。

 いかなごの1ヶ月目の誕生日なので、ケーキ買って来てS君と2人で食べた(いかなごにはケーキ味の母乳をば)。2人ともすっかりさっぱり忘れていたが、昨日は何回目かの結婚記念日だったので、ついでに3人で写真も撮った。

 スリング最強。ぐずる時はしばらくスリングの刑に処した後、スリングに入れたままそっと寝かせると、大概そのまま寝てしまう。はてさて、この作戦はいつまで通用するのか(怯)。

6月30日(金)

 朝、親が家にやって来たので、いかなごを託して、家事とかクリーニング取りに行ったりとか。専属子守がいると色々便利。

 夕方、いかなごを連れて買い物。最寄スーパーが家から徒歩1分なので、いかなごの散歩にちょうどいい(店内は涼しいし)。

 今日の晩御飯。昨日の残りの切干大根と栗ご飯、鶏胸肉のしそ竜田揚げ、揚げナスの煮びたし、キャベツときゅうりのサラダ。

 依然として大して動いているわけではないが、骨盤が痛いのも内臓出そうなのも、少しずつマシになってきた気がする。薄皮をはぐように、という表現がぴったり。

 いかなご、にきびがマシになったと思ったら、今度は湿疹が…。

 ところで、今使っている紙おむつには、腰のところにくまプーの絵がついている。当然、ネズミーに支払う分だけ高価くなっていると思われるが、新生児用おむつにそんな絵がついていても、当人が喜ぶわけじゃなし…と言っていたら、S君「コーラの広告でも載せれば」。確かに、1日何回となく見るものだし、宣伝媒体としてはなかなか良いのでは(さすがに食べ物の宣伝はどうかと思うが)。それで値段が下がるなら、こっちも嬉しいし。ということで、求むスポンサー。

 ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』を読み終わった。なんで今さら読んでいたのかと言うと、『文明崩壊』をS君が持っているのを見て、こっちを読んでいなかったことにふと気付いたから。楔形文字のシステム(同音意義語を同じ文字で表して、決定詞で判別)と、オーストラリア&ニューギニアの話が面白かったが、繰り返しが多過ぎてくどいのが残念。



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