6月1日(木)

 一人だと良く眠れず、5時過ぎに起きて下に見に行ったら、新生児室は閉ざされていて誰もいなかった。うちのいかなごを返して〜。

 今日は改心して、授乳と沐浴見学以外は、8割方いかなごとベッドで昼寝。横になって観察していると、突然けらけらと笑い出したり、奇声を上げたり、おしゃべりしたり、泣き出したり、スーパーマンポーズを取ったりするので見飽きない。

 夕方S君が来た。ミルクの作り方、おむつの換え方、抱き方、あやし方を学習させた。いかなごと並べてみると、いかに2人が似ているかよくわかる。

 日曜日退院だと思っていたら、夜の回診で土曜退院と言われ、手配でバタバタ。

 夜は新生児室に預けて下さいね、と言われていたのだが、一人だと寂しいし、当直気分になって熟睡できないので、今夜は同室のまま(ふふ)。

6月2日(金)

 夜中に2回授乳したが、やっぱりいかなごと一緒の方が熟睡できる。

 朝、荷物をまとめようと、部屋を歩き回っていたら、足が痛くなってきた。すぐには治らんな。

 入院中とはいえ、いかなごの採血だの、自分の診察だの、栄養指導だの、沐浴だので呼び出され、ひたすら忙しい。

 合間にウェブで素材を落としてきて、命名用の紙を作ったり。そんなことしてないで寝てろ、という気がしないでもない。

 母乳がそろそろ出だしたので、ミルクを減らすことに。そのせいか、午後のいかなごは終始ぐずり気味。妊婦仲間の同僚の人(今臨月なのだが、産後が不安で落ち込み気味らしい)と電話でしゃべっていたら、お気に召さないのかぎゃん泣きするし、機嫌よくしていたと思ったら、突然首をがくっと後ろにそらせて大泣きするし(←びびった)。相変わらず、あぐらかいた膝の中に置くと寝てくれるが、少しでも動かすと泣くので動けない(可愛いから別にいいけど)。あまりに機嫌が悪いので夕方ミルクを足したら、今度は熟睡し過ぎて起きてくれない。私しゃ乳が張りすぎて痛いんですけど…早く起きてくれー。

 夜間に聴力検査をするので今晩はいかなごは新生児室に、と言われて悲しんでいたのだが、夜早めに検査をしてくれたので、今晩も一緒。夜間は母乳のみにしたら、朝になってやっと張りが取れた。

6月3日(土)

 昼食後に退院。いかなごの足首と私の手首についていたお揃いの番号つきのタグを切り、「私が産んだ新生児を確かに引き取りました」という書類にサインさせられた。出産費用は夜間料金で少し高めらしい。でも、ここの病院の料金は良心的だと思う。

 荷物を車に載せ(駐車場が一杯だったらしく、S君は大変そうだった)、いかなごをベビーシートに載せて実家へ。昨日ぐずっていたので、車の中で泣くのではないかと不安だったのだが(その対策として出発直前にミルクを飲ませようとしたが、眠っていたいかなごはほとんど飲んでくれなかった)、気持ち良さそうにベビーシートにすっぽり納まって熟睡していた。

 実家では、親が事前に買っていたベビー布団の上へ。親はレース付きのピンクのベビーピローなるものも買っていて、そんなもん要るかよ、と思っていたのだが、いざいかなごを枕の上に寝かせてみると、犬の柄のタオルケットともども、非常に似合っていて可愛らしい。なるほど、こうやって足元を見る商売が成り立つのね。

 荷物はあまり持たないようにしたとはいえ、なんだかんだと動いたせいか、夕方から腰くだけ状態に。ガードルで締め付けたら著明に改善したので、慌てて洗濯してもらっていたニッパーを再装着。骨盤緩んでるんだろうな。

 生後5日経って、いかなごはちょっと表情が出てきた気がする。

6月4日(日)

 下腹が筋肉痛みたいな感じになって、歩きにくい。昨日腹圧かけ過ぎたのかも。実家は、家を建てた時に祖父と同居予定だったため、あちこちに手すりがあって、2階建てなのにエレベーターも設置されているので、非常に便利。

 実家のネット環境が知らない間に変わり、しかも親はマニュアルの類をすべて捨ててしまったらしく、うちらはウェブに接続できなくなってしまった。S君は私が入院中に使っていたエアエッジで接続し、私は時々入るどこのものともしれないBB電波を受信して、細々とメールチェックなど。

 夕方、いかなごの沐浴。S君がSassyのビニールプール(←思った以上に便利。大きさもちょうどいいし、安かったし)にお湯を張り、昨日産院で見学した通りにいれたが、初めてとは思えないほど上手だった。

 で、マーシャルの放映を見た。久しぶりにプルを見たが、上手いねえ。

 いかなごは相変わらずおとなしく、母乳も良く飲むが、一回に一方の乳しか飲まない。よく手足を動かして運動している。

6月5日(月)

 午後からしおしおが来て、いかなご見物。某Dさんの指令だと言って、家族写真を撮って帰っていった。

 今日のいかなご。
・昨日から手足の皮がむけてきていたが、今日見たら腹の皮もぼろぼろとむけていた。水棲動物から陸棲動物に変化しているっぽい。
・今朝起きたら、ほっぺたがオレンジ色になっていた。結膜も黄色い。何日で引くかな。
・この頃、本当に良く笑う。何が楽しいのか、突然あはっ、えへっ、けらけらっと声を出しては、にっこり。人生楽しそうだ。

 実家にいると、入院中のように、採血あるので赤ちゃん連れて来て下さい、などと言われて、頻回に動かなければいけないことがないので、体が楽。でも、そろそろ睡眠不足が蓄積してきたのと、骨盤のあちこちが痛い。

 産後3日目に体重を測ったら、産前から2kgしか減っていなくて衝撃だったが(3kg分離したのに…)、母乳が出るようになったここ数日は、1日に1kgずつ体重が減っているので、体重計に乗るのが毎日楽しみ。あと5kgは減らしたい。

6月6日(火)

 今日はいかなごの本来の予定日。気付いてなかったが、2006年6月6日だったとは。今朝、京都に帰ったS君が出生届を出してきた。出生届って、世帯の主収入を得ている職業とか、夫婦が同居した時期とか、随分個人的なことまで書く欄がある。

 ということで、名前が正式決定。S君が買ってきたOA和紙に印刷して命名紙を作り、壁に貼り付けたり、本人の枕元に置いたり。そういえば、私の名前もいかなごの名前も、間違えられて読むと同じ読み方になる。

 異様にしんどくて、一日ぐったり。いかなごは元気。

 親の知合いの近所のお婆さんが突然やって来て、出産祝いにおきあがりこぼしをくれたらしい。それが最近ではお目にかかれないレトロなデザインで、かなり感動。なかなかこれをくださる方はいまい。

6月7日(水)

 S君が夜間のいかなごの世話に参戦。3時ぐらいまで、おむつ換えと添え乳を手伝ってくれたので、ちょっと楽だった。

 午前も午後も昼寝。眠っていない時もほとんど横になっていた。まず体力を回復させねば、働きにも行けぬ。

 S君が色々頑張って、やっと実家でネットが使えるようになった。

 津村節子『女の椅子』を読み終わった。家族八景のような話だった。1967年の発表というから、40年前の作品。男にスーパーに買い物に行かせるのは妻の失態、みたいな当時の考え方が面白かった。でも、この頃から産後1ヵ月は寝たきり推奨だったのね。

6月8日(木)

 4時半まで起きなかったと思っていたのが、S君によると、その間私は2回ほど乳をやっていたらしい(やらせたのはS君)。全然覚えてないぞ(恐)。

 一大イベント、S君の母親と祖母がいかなごを見に来た。S君母は元気な人なので、疲れるだろうと覚悟はしていたのだが、S君祖母はなんとS君母の3倍はうるさく、いかなごを見た途端、いきなりいかなごの耳元で手を叩かれたのにはびびった。あの中で育ったS君恐るべし。

 で、写真を撮ったり、お祝いの赤飯と鯛を食べたり。私は途中で抜けて部屋で横にならせてもらったが、いかなごもずっと触られたり、耳元で大声で喋られたりで、疲れていそうだったので、遠方からわざわざやって来たのに悪いとは思ったが、途中でピックアップして部屋でしばらく寝かせた(その間はビデオ上映でお楽しみいただいた)。まだ生後十日なので許してくれ。

 S君母が、S君の生まれたときのアルバムを持って来てくれた。S君の生後直後の写真、ほんとにいかなごそっくり。似過ぎ。で、うちの母親に、いかなごは私に似てないと言われ続けて、すっかり欝に。

 みかげさんのところから欲しい画像が降り積もるサイト。なかなか楽しい。Yon Garciaでもちゃんと出てくる。ご購入しないけどね。

6月9日(金)

 いかなごはなぜか朝からお目々ぱっちりで、夕方まで全く寝なかった。午後から1時間ほど親に預けて(乳を欲しがったので、ずっと抱いてなだめていたらしい)私は昼寝。それにしても、いかなご百面相が面白過ぎて、じっと見ているうちに時間が過ぎる。

 S君不在のため(昨日、母親と祖母を京都に連れて行った)今日は私がいかなごを風呂に入れた。どうもいかなごは風呂が大好きらしく、物凄く気持ち良さそうにしている。冬でも湯船に浸かることが滅多になかった私が、妊娠中は毎日風呂に入っていたのはこのせいか?

6月10日(土)

 数日前から、立ったり歩いたりすると内臓が出そうな感じがして、なるべく横になるようにしていたのだが(でも全然改善しない)友達からメールがあって、自分も内臓がぽろっとこぼれるかと思った、と。私だけじゃなくて安心したが、一体いつ治るのか。

 いかなご、だんだん不細工になってきた気がする。私に似てきたか。あ、でもしゃっくり止まった途端に、にっこり笑ったのは可愛かった(フォロー)。



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