５月２１日（日）
新婚旅行の写真の整理に着手した。…写真の整理は早くするべきだな。最早何が何だか（今さら）。
こないだ取り込んだビデオカメラのテープの中身の編集にも取り掛かったが、ソフトの使い方間違えてＤＶＤＲを無駄にした。
雅山は体型が好きじゃないのだが、今日の本割の相撲は凄かった。そういや、どうも私は白露山が好きらしい。ロシア人だからとか、髪の毛少ないから、とかじゃないと思うのだが。
いかなごは下がってきているようで、ここ２、３日下腹がやや膨れてきて、圧迫感と痛みがある。どんどん下がってくれ。それにしても、妊娠に伴うトラブルとして、切迫や中毒症や体重増え過ぎなんかは周囲の人にも多いので予想していたが、実際は子宮口は堅く閉じてるし、足は全く浮腫んでないし、体重は６〜７ｋｇ増の間をウロウロしている一方、何の根拠もなく悪阻はないかも（希望的観測）と思っていたのに、もう８ヶ月以上ムカムカしっぱなしだし、全く予想していなかった坐骨神経痛に襲われるし、世の中何が起こるかわからんものだ、とつくづく思う。なんか出産に際しても、予想もしないことが起こりそうだ。
５月２２日（月）
こないだ縫った服の裏地用に買った生地が余っていたので、袖なしのバスローブを縫ったら、本の通りにいかなくて、ほどいて縫い直したりしたにも関わらず、２日でできた。恐るべし＞袖＆足の手間。ついでに、最早何回目か分からないが、たれぱんだクッションの裂け目の修理。
引き続きビデオカメラのテープの中身の整理。編集は終えたので、あとは焼けばいいだけ（でも２倍速なのでひたすら時間がかかる）。それにしても、どうも見つからないテープが複数ある気がしてきた。
夕方、クリーニングに服を出しに行きがてら、近所を散歩。未だに近所の道すじを理解できていない。
５月２３日（火）
朝から坐骨神経痛。雨が降っているせいか。晴れの日より明らかに調子悪い気がする。
午後から昼寝。
新婚旅行の写真の整理。間違い探しをしているようだ…金きらきんの天使の飾りとか、ちょっとだけ形の違う金色の丸塔とか、よく見たら少し違う屋根の馬飾りとか…モスクワかサンクトかなんて判別つきません。しかし、こんな凄いものが色々ある国が、よく一気に共産主義に変わったよなあ…。
５月２４日（水）
朝から検診。まだまだなので動けと言われた。その後、あまりにもうっとおしいので髪を切りに行った。
午後からまた昼寝。暑くて目が覚めた。
ビデオカメラの中身をすべてＤＶＤに焼いた。
今度は昔の写真の整理。９９年途中からは日記があるので、調べれば何年何月の話かわかることが多いのだが、サイト内検索はないので不便で。これだけのためにつけるのも何だしな。
去年の夏に買ったユニクロ１０００円ワンピース部屋着。なんで臨月妊婦が余裕で着られますか。買った時から凄い作りだなとは思っていたが、本当に妊婦でも大丈夫だとは。恐るべしユニクロ。妊婦の味方。
プル、バスケで手の怪我って…。サメにも気をつけろよ、サメ。
５月２５日（木）
何より運動が嫌いな私といえど、早く産むためには致し方ないってんで、バイト先で外来を終えてから病院内を１５分うろうろ、帰りに四条河原町を杖ついて１５分うろうろ、家に帰ってきて雑巾がけを１時間やったら、夕方から今までにないほど吐き気が。１９時過ぎに諦めて横になったら楽になったが、ドーナツクッションの上にお尻おいて座卓の下に体を入れると、腹がつかえるんですけど。
それにしても、この家、上と下で寒暖の差が激しすぎ。２階は暑いのに、１階は窓閉めてても寒い。
５月２６日（金）
昨日の運動がよっぽどたたったのか、午後から気分が悪くて、ずっと横になっていた。
夕方から夜診。帰りにバイト先の裏口を出たところで、一歩も足が動かなくなった。数分間じっとしていれば、数歩進めるようになり、それを繰り返していけば、そのうち歩けるようになることが判明したが、何せこっちはどっからどう見ても妊婦、立ち往生している間に周りの親切な人々から声をかけられてしまうことが多いんだよな…。
５月２７日（土）
朝から気分が悪い。悪阻が初期に逆戻りしたかのようだ。そして腹がまた一回りでかくなっている。
夜、ＣＳでコロンボを見ながら、ペディキュア塗って光物をつけたり。妊婦のやることじゃない気がしないこともないが、体が固いので、妊婦じゃない時と苦しさはあまり変わらないような気も。
風呂に入って、さあ寝よう、と思った１１時半頃に突然破水。病院行ったら破水じゃなくて帰されたら面倒くさいな、と思ったが、出血もあるし行かないわけにもいかないので、Ｓ君運転の車で病院へ。診察を受けたら、あっさり破水確定。抗生剤落として、入院に。縫い物とビデオテープの整理は終わっていたが、アルバムの整理がまだだったんだけどな。あと１日で終わる予定だったのに（心残り）。
５月２８日（日）
病室に案内されて、寝たのが３時過ぎ。全く腹痛はなく、陣痛なんて来るのか？と思っていたのだが、５時頃から何となく腹が張るようになり、ためしに計ってみたら１０分から７分おき。随分簡単に陣痛が来たな…と思ったら、今日は新月だったらしい。なるほどね。
７時前にモニタをつけるために陣痛室に呼ばれ、それから昼過ぎまで、食事とか陣痛室の掃除とかで、３階の病室と２階の陣痛室を何度も行ったり来たりさせられる。だんだん陣痛も痛くなってくるし、それより家に杖を置いてきたので、股関節が痛くて痛くて、この移動が無茶苦茶大変だった。ところで、９時過ぎに知合いから、突然転科の相談の電話が。「先生、今お暇ですか？」「え、暇は暇ですが…今陣痛中なんですけど…」。で、３０分ほど雑談したり。凄いタイミングの人だ。
昼過ぎから本格的に痛くなりだし、腰痛に悶えるうちに子宮口３ｃｍ開大。３時頃に硬麻を入れてもらう。持病（生理痛→気絶を繰り返す）があるので入れてもらったのだが、別の意味で正解だったことが後で判明。しかしこの硬麻、入れた途端に腰痛が消えたのは有難かったが、陣痛には効果がなく（麻酔薬が薄い濃度だったため）、そのうち陣痛弱めということで、陣痛促進剤を投入されると、ますます効かなくなった。麻酔薬を徐々に濃い濃度にする＆定期的に麻酔薬を追加すればいいのだが、何せ新月、続々と陣痛のはじまった妊婦が訪れ、忙しいのか助産士さんもなかなか来てくれず、結局効いていた時間は半分ぐらいだったような。
９時頃には全開大したが、なかなか頭が降りて来ず、待ち続けること数時間。そのうち、陣痛に続いて股関節が痛くなりだした。この期に及んでまだ痛くなるか＞恐るべし、坐骨神経痛。この頃には麻酔薬を追加しても、効くまで１５分かかり、３０分間痛みが半分ぐらいになり、次の麻酔薬を入れてくれるのが１５分後、という感じ。そのうち、麻酔薬を入れても全く効かなくなり、叫び続けること２時間。いかなごも降りてきたことだし、私もウルサイし、ということなのか、分娩の直前に濃度の濃い麻酔薬を入れてくれ、その途端ぴったりと痛みがおさまった。とにかく股関節が痛くて、足を全く動かせなかったため、もし硬麻を入れてなかったら、いかなご、私の足が邪魔で物理的に出られなかったかも（恐）。
５月２９日（月）
てことで、午前１時４４分、いきみ＆院長が腹を押す＆軽く吸引２回でいかなご誕生。私の腹の上に、先生が全身ブロンズ色のいかなごをのっけてくれた。第１印象→体でかっ。第２印象→眼裂でかっ。第３印象→私に全然似てない。ちなみ何に似ていたかというと、遮光土偶にそっくり。妊娠中にエコーで顔を見た時、こりゃエコーだからこんな顔なんだろう、と思っていたが、まさにエコー通りの顔だった（衝撃）。
ところで、いかなご、軽く産声を上げた後は全く泣かない。助産士さんが揺らして突っついて、ようやくまたおぎゃ、で終わり。大丈夫か、おい。それにしては、しっかりした顔をして、髪の毛も黒々としている。もっとサルみたいな姿を想像していたのに。
その後、いかなごは計測のために連れ去られた。２９２８ｇ、４７ｃｍ。足型とポラロイド写真も撮ってもらっていた（嬉しいサービス）。後片付けが終わると、その場で２時間安静ということで、私の横にいかなごを置いてもらい、Ｓ君と３人で水いらず。この間も、いかなごは全く泣かず寝ずでちょっと不安になる。それにしても、２０時間と時間はかかったが、意外に安産でびっくり。予定日前の正期産だし、保育器にも入らずだし、一応吸引分娩だが自力で下まで降りてきたし、私と違ってハゲもできなかったし。
Ｓ君が帰った後、さらに分娩室で２時間安静にし、その後病室に移動。２４時間近く飲まず食わず寝ずだったので、とりあえず寝ようと思ったが、クーラーの室外機の掃除とか、臍の緒持って来てくれたりとかで、色々部屋に出入りがあり、結局２時間ぐらいしか寝られなかった。それでも、早速うつ伏せ寝の快楽を味わったし、悪阻でずっと飲めなくなっていた紅茶も飲んだ。立つとふらふらして血の気が引くし、全身の皮膚がどす黒いが、全くむかむかしなくなった（幸）。
生後直後のいかなごの写真を添付して友人達に報告メールを送ったら、私に全然似てない、という返事が続々と届いて、しょぼん。確かにどっからどう見てもＳ君激似で、私に似ているところは見当たらない。もしこれが反対だったらと思うと、自分の子かどうか疑ったり、自分に似ていない子を可愛がらない夫がいても不思議ないよなあ…。まあ、私とうちの母親もパーツは一つも似ていないが、いつも良く似ていると言われてきたので、もう少し大きくなってみないとわからないかも（希望的観測）。ちなみにＳ君母親は、Ｓ君の小さい時そのまま、とお喜びで、うちの母親は、あんたにも似てないなら私には全く似てないじゃないの、とお怒りであった。
夕方ニュースを見たら、米原万里亡くなったのね。井上ひさしの義姉だったのか。それに、強化部長の後継者が決まったとか。どうなることやら。。
ところで、破水して病院に来た時も、昨日丸一日も、分娩の時も、今日の午前中の回診の時も、診てくれたのは同じ先生だったんですけど。「何か気になることは？」と聞かれたが、私しゃ、この産院の当直システムと、あなたの家庭生活が一番気になるよ。。
夜、寝ようと思って電気を消す前に、思わず目でピッチを探してしまった。いかなごは新生児室にいて、部屋には私一人だし、どうも当直室にいるような気がしてならない。
ところが、２２時頃から後陣痛がひどくなり、そのうち坐骨神経痛も。まだ来るか。２時間苦しんだ挙句、ここが病院であることに気付いた（遅すぎ）。看護婦さんに連絡したら、あっさり座薬をもらえ、すぐに痛みが引き、そのまま朝まで熟睡。途中で目が覚めずに７時間以上眠れたのは、いつぶりだろう（幸）。しかも仰向け寝だぞ。
５月３０日（火）
さすが個人病院、病室にはアメニティセットが置いてあるし（泡立てネット欲しかったのでラッキー）、テレビはアクオスだし（アクオスって、よく見えるのね。ワイドショーに出ている人々がいかに厚化粧なのか、よくわかった）、シャワー室が介護仕様で、座ったら周囲からシャワーが出るようになっている（驚）。まだロクに歩けない身としては、とても便利。
午前中、腹も足も痛くなく調子良かったので、やって来た親（←ちなみに、帰りに携帯を病院に忘れていって大騒ぎ）とともに、新生児室に子供を見に行ったら（他の赤ちゃんと比較してみたかった）、部屋に戻ってきてから足が痛くなって悶絶。１時間ほど苦しんで、やっと少しマシになったと思ったら、午後からまた痛くなってきて、結局座薬のお世話に（しかも今度はあまり効かない）。昼食が終わったら母子同室にすると聞いていたのに、このせいで夕方まで延期となり、かなりブルー。
夕方、助産士さんが来てくれて、やっと初授乳。いかなごは食いつかせると、あっさり自力で吸い出し、自動搾乳機のよう。要領のいい子だ。しかし、こちらは吸わせると子宮が収縮して、腹に激痛が走り、迷走神経反射まで起こして七転八倒。恐るべし後陣痛。３時間後の授乳の時も同様の激痛が走り、また３０分ほど思考停止。いつまでこの痛みが続くのか…。
ところで、Ｓ君があやしくバカ親になっていて不安だ。賢そうな子だ、目が聡明そうだ、とか言い出したのは、さすがにどうかと。まあ、あれだけ自分に似ていれば、そうもなるか。それにしては抱き方が危なっかしく、Ｓ君がいかなごを抱くと泣き出すことが判明。どうやら、ちゃんと泣けるらしい。
夕方、今日の夕食は出産のお祝いにフランス料理です、と呼び出される。食事にはあまり興味が…と気が進まなかったのだが、料理すべてがおいしかった。食べ物というのは、こんなにもおいしいものだったのか。そういえば、見る気もしなかったテレビの料理番組もおいしそうと思えてきたし、恐るべし＞悪阻の影響。
その後は、夜１１時過ぎまで母子同室。昔みらい子さんが、自分の子供というのは自分の犬よりも可愛い、と書いておられたのを見て、そんなことがあり得るのか？と思ったものだが、本当だわ（笑）。食べてしまいそう。確かに顔のパーツは私に似ていないが、輪郭は私に似てるぞ、うん。
５月３１日（水）
朝６時にナースコールで、泣いてるので赤ちゃん引き取りに来て下さい、と起こされる。新生児室に行ったら、いかなごは大泣きしていたが、そのわりには授乳＆ミルクですぐに泣きやみ熟睡。その後、９時、１２時、３時、６時と数分の狂いもなく、ぴったり３時間置きに、口をちゅぱちゅぱさせつつ泣き出す。時計かよ！
それにしても、いかなごは親のご飯を欲しがらないし、散歩連れてけとか言わないし、不満の声をあげないし、薬飲ませなくていいし、点滴しなくていいし…今はまだ動けない＆母乳もあまり出ないので、私のベッドの上に転がして、３時間置きにミルクあげて、おむつ換えればいいだけなので、激しく世話が楽な気がする（たあ比）。ミルクの後にぐずることはあるが、ちょっとあやして、あぐらかいた膝の間に置いたら、そのまま寝込むし。たわいのないやつめ。
後陣痛は、処方されていた子宮収縮剤を飲むのをやめる＆鎮痛剤を定期的に飲むことで、３時間置きに腹が痛い、ぐらいで済むようになった。これなら何とか耐えられる。
で、授乳の合間に、Ｓ君に一式持ってきてもらっていた写真の整理の続き。体が楽なので（腹でかくないし）さくさく進み、あっさり終了。こんなに楽なら、産前に無理して整理するんじゃなかった…。
ところが、夕方になったら足が浮腫んでいてびっくり。象のようだ。ずっと座って写真貼っていたのが悪かったのか…母乳も量が出てないし、明日からは大人しくしていよう。睡眠不足は母乳の出に悪いらしいが、どうも眠れないんだよな…今日も睡眠時間４時間だったし。
それにしても、これが産後ハイってやつか。今日は腹痛もそれほどではないし、ムカムカしないし、横に可愛いものがいるし、妙に幸せな気分。やばい。ちなみに、いかなごはようやく時々目を開けるようになってきたが、その目つきがまたＳ君にそっくり。目つきが悪いのまで似ないといいが（祈）。