6月1日(水)

 朝からマイケルジャクソンメドレーを見た。久しぶりに見ると、とてもいいプログラムだなあ、と(衣装は最初の赤黒バージョン)。

 新しい研修医は傍から見ているだけでも予想を上回るほどぼーっとしていて、かなり不安。

 ゾラ『居酒屋』を読み終わった。バイトの帰りにラーメン屋に入るのに本を持っていなかったので、急遽近くの古本屋で買った本だが、これが当たりだった。19世紀のパリの下層階級の若夫婦が、最初は頑張って働いていたけど、だんだん堕落して、最後はアル中になって飢餓に苦しんだ末、死亡(娘は家出して娼婦に)という話。下層階級が集まった高層アパートの話が面白かった。途中の食事会の描写なんて実に細かくて、イギリス人には絶対に書けまい、という感じ。

 ぐぐったところによると、この作品は『ルーゴン・マッカール叢書』という全20巻シリーズものの一冊。とある娘がルーゴンという普通の農夫と結婚して子供を産み、次にマッカールというアル中と結婚して子供を産む。その2つの系統の子孫の生活を描いた小説群らしい。で、ルーゴン家系の子孫はみんな上流中流階級でいい生活を送っていくのに対し、マッカール家系はほとんどが下層階級で、頑張っても堕落していったり、自殺したり、と悲惨な生活を送り続ける。つまり、遺伝と環境の影響を考察したシリーズらしい(『居酒屋』の主人公の女性も、マッカール家系。最初は真面目に働いているのに、途中から快楽に溺れ堕落)。…今なら発表できないかも。 「ルーゴン・マッカール叢書」という名前もいいし、実に面白そうだが、日本ではあまり邦訳されていなくて、有名なのはこれと『ナナ』ぐらいなのがちと残念。

6月2日(木)

 バイト帰りに通る道沿いにある店のショーウィンドウに、色違いのロディが何体も飾ってあって、前々から欲しいな欲しいな、と指をくわえて毎回見ていたのだが、今日思わず中に入ってミドルサイズロディを衝動買いしてしまった(さすがに通常サイズはでかすぎるし)。通常サイズを何色か並んで飾りたいが、さすがに場所を取りすぎるので、ミドルサイズを揃えようかしら(野望)。
 ちなみにロディってのはこんなのです。イタリア産の玩具でウマらしい。ストラップも欲しいな。それより黒ロディが欲しいー。

6月3日(金)

 普通に働いて、夜診行って帰宅。例の研修医は相変わらず凄い。「カルテ貯まってきたので、どんどん問診取って」と言った同僚に、「でもさっきの患者さんの診察見たいんですけど」と言ってのけ、普段は温厚なその同僚も目がキレていた。学生じゃないっつーの。うちらより高い給料もらってるんだから、お願いだから人並みに働いておくれ。

 明日は同僚の結婚式。結婚式に行くのは、自分の結婚式以降初めてだし、男の子の結婚式に行くのも初めてなので楽しみ。明日から親が旅行に行くので着物は断念し(着付してくれる人がいない)、黒ワンピースと黒上着を夜試着。しかし、いくら光る生地とはいえ、激しく葬式感が漂っているので、慌てて一番光るネックレスを探し、ピアスは揺れるタイプに変更、髪をなるべく高く上げることにして…これでいいだろうか(不安)。

6月4日(土)

 午前中は病院。帰って来てから用意して、髪を上に上げたら原付に乗れないので、S君に送ってもらって結婚式会場へ。会場に入った途端大雨が降り出し、挙式が始まって新郎が入場した途端、ガラガラッ、ゴロゴロッと雷が鳴り出す凄い状況に。でも挙式が終わった途端雨がやんで、テラスでちゃんと写真が撮れたので、非常に間が良かった。披露宴は、妻の人が頑張ったらしく、小物やイベントごとに満ち溢れていた。最後の花嫁の手紙が「下宿したての頃は寂しくて毎日家に帰ろうかと思っていたが、そんな私を両親は暖かく励まし…」という感じで、ああ家族が仲良いと、こういう娘が育つのか、なんて思ったり。私なんか、下宿して寂しいと思ったことなぞ、ただの一度もないぞ。親戚や新郎友人が煩かったり、お色直しがとても長くてドキドキしたり、と色々あったりもしたが、概ね順調に運んでめでたい限り。何より、新婦が予想以上に可愛かった。
 それにしても、1回自分で経験しておくと、写真の撮りどころがわかって非常によろしい(笑)。

 披露宴が終わると、すぐに実家へ。たあはサマーカットにされていて、全く可愛げがなくなっていた(衝撃)。久しぶりに会うのに、ネズミみたいな姿にしなくても。。

6月5日(日)

 昼過ぎに実家から帰宅。途中で夏用の靴と本を買った。

 やや不機嫌。

 01グッドウィルのビデオを流していたら、ジョニーが出てきた。そうだ、この時は全くもってジュニアらしく、ふにゃふにゃしていて、可愛くはあるものの、頼りない感じがしたものだ。

 今週のDVD移行ビデオ本数:8本。移行漏れしていたビデオを1本発見。あるはずだがないビデオが1本あることにも気付いた。どこいったんだろう…。

6月6日(月)

 止むを得ない事情により、急に人手が足りなくなった某病院の手助けバイト。ここはまだ手書き処方箋(面倒くさ)。個人的には、カルテも電子カルテの方が好き。書くより打つ方が楽だし。

6月7日(火)

 午前中はオペ。部屋の確認をせずにオペ室へ行ったら、いつもと違う部屋で、正しい部屋を探して彷徨ってたら遅刻して、上の先生に嫌味言われた。

 夜、研究している先生達の発表会があった。結構面白かった。

 イリヤ君、新プログラムにマトリックスとは、なかなか素晴らしい選択のようで。今年の新プロは初めてルサコフ先生の考えが入らずに選ぶ曲だろうから、結構心配だったのだが、かなり楽しみ。

6月8日(水)

 水曜日は元々、夜大学にいる人が少ないのだが、今日は見事にがらんとしていた。みんなそんなにサッカー見たいのか。

 篠田真由美『胡蝶の鏡』を読み終わった。薄い感じ。

6月9日(木)

 午後からのオペがちょっと騒ぎに。初めて遭遇した事態だったよ。びっくり。

 グッドウィルのアメリカ放送版ダンスを見ていたら、リグビー夫妻が出てきた。地元枠で出場したオーストラリアチャンピオンだが、放映されていたとは。ミッドラインでバラバラになってたことは、なんとなく覚えている。

6月10日(金)

 大学行って、夜診行って帰宅。

 引き続き、グッドウィルの編集など。この時のオーストラリア行きがルサコフ先生の寿命を縮めたのかも、とか思うと悲しいものが。そういえばこの時、会場の外にたまたまいたルサコフ先生のもとに押しかけ、ひどい滑りだった弟子へのプレゼントや花を押し付けたりしたな…。



過去の日記の目次に戻る。

日記に戻る。