12月1日(木)

 母パンダ、子パンダ横抱きにして顔なめてたよ。首根っこ噛んで、引きずって移動してたよ。子パンダ立ち上がって壁なめてたよー。もう目が離せません。それにしても、首根っこ噛んで移動は大変そうだ。二足歩行したいとは思わないのか。

 NHK杯は体力の関係で今日は断念。

12月2日(金)

 朝から母パンダが子パンダを岩山から突き落としていた。子パンダ何事もなかったかのように復活して、ママの乳を飲んでいた。

 5時に大学を飛び出し、なみはやドームへ。着いたのはリアシェンコの前で、最終滑走の章枝ちゃんには何とか間に合ったが、友加里ちゃんを見逃したのは痛恨。なんでも去年の全日本荒川さん並の演技だったとか。見たかったなあ。

 で、女子ショートとペアフリーの雑感。
・章枝ちゃんはフリップ転倒もともかく、スピードがなかった(むろん本人比)。明日のフリー、最後まで持つかどうか、とても心配。
・トドロフ組がうまくなってた(本組比)。
・2m組には期待しているのだが、どうしてあんなにスピードがないのか、どうして後半あんなに疲れるのか、どうして足して3mを軽く超えるのにリフトに迫力がないのか…。来期以降に向けて、是非体力増強をお願いしたい>チュビリャエフ。
・サフチェンコの肌色はどうかと思っていたが、1492を見たら、非常に相方と衣装にマッチした色合いで、なるほどと思った。本当に全身あの色だったが、日焼けサロンに通ったのだろうか。
・女子第1グループは良い試合だったらしいが、私が着いてからは皆さん今いちな演技で、特にペアフリー上位は全組ミスあり。しかも1位と2位は0.64点、3位と4位にいたっては0.2点の差しかなく、なんとも消化不良な観戦だった。

 試合が終わってから、みんなでご飯食べて、最終1つ前の京阪で帰宅。

12月3日(土)

 朝病院行って、そのままなみはやへ。

 男子SP
・メイビーはシャバリンに似ていると思ったが、誰からも同意を得られなかった。
・ポンセロはなぜかダンビエ先生に雰囲気が似ている。
・ケビンが6分間練習で綺麗な4-3を2回降りてた!
・しかし本番ではクワド転倒、3Aもお手つきしてしまった。でも滑りが綺麗になった気がする。
・ライサチェクは衣装がお花畑だった。思っていたよりジャンプが低かった。
・織田君はジャンプの着氷が実に綺麗で、全体的に素晴らしい演技だった。
・大輔君は、その織田君の直後にも関わらずノーミス演技。やっぱり滑りがスムーズで綺麗だわ。

 フリーダンス
・生まれて初めてデュブレイユ組を良いと思った。さすがカナダだけあって、ああいう映画的純愛路線には強そう。
・でも、アルベナマキシムのプログラムの方が好き。あのまったり感がたまらない。マキシムが跳んでいて、しかも失敗して転けていた。さすがリニチュクに移っただけのことは、と感心した。
・ホフロワ&ノヴィツキーがとても良いと思った。表彰台に載れなかったのが残念。これからに大期待。
・ディダクション取られてる組が多いのにびっくり。リフトの時間オーバーなのかな?上位組ほど引かれてることが多い。

 女子フリー
・とにかく章枝ちゃん。練習も今いちだったそうだし、もう心配で心配で。章枝ちゃんがリンク際で手を組めば、私も手を組んで祈り(しかも周囲を見ると、多くが同じことをしている)、章枝ちゃんがルッツの助走に入れば息を詰め、降りれば拍手を送りつつ次のジャンプに備え、フリップ降りれば次はサルコウ次はサルコウとドキドキし、サルコウを降りれば盛大な拍手を送り、2回目のルッツの助走でドキドキし、ダブルになった瞬間、ああ転けなかった、ダブルでも転けるよりはマシと安堵し、次のフリップをコンボにすれば、さすがにもう大丈夫かと思い始めつつも、いやまだトウループがあるし、と気を引き締め、トウループを降りればもう大丈夫だ、とさらに盛大な拍手を送り、ダブルアクセルまで降りきったら、最後のスピンとスタオベに備えて準備しつつ、ストレートライン最後まで行け、行けと応援する。章枝ちゃんは、観客の皆さんが感動する演技をしたい、とよく言っているが、それ以前に、これだけ多くの観客に、祈らせドキドキさせ息を詰めて応援させてしまうところが、実に凄いと思う。

・演技終了と同時に章枝ちゃんが泣き出したので、ああここはなみはやなんだ、と改めて4年前の全日本を思い出した。あの時の月光は今でも目に浮かぶ。
・今回の演技はやっぱり本人比スピードがなかったし、ステップも迫力に欠けていた。今季の修羅場はこれで最後ではないので、怪我の影響が残る状態で3週間後の全日本がどうなるか、心配で心配で。

・次は友加里ちゃん。正直順位なんてどうでもよくて、ただ友加里ちゃんの良い演技が見たかった。昔から友加里ちゃんは好きだったが、今まではカチカチでミスの多い演技が多かった。ロシア杯の時の能面のような顔が忘れられない。でも、今日は3A転けた以外はノーミス(フリップがダブル認定されていたが)。笑顔も出て、最高だった。
・最後はエフレメンコさん。ウェストサイドストーリーは本当に彼女に合っていると思う。しかも、なかなか良い演技で、凄いタイミングでフリー2位、総合3位に滑り込むところが絶妙。

・カロリーナ、黒い衣装で髪飾りが青いのはどうかと。あと、眉が細過ぎだと思います。ショートは良かったらしいのに、凄い勢いで自爆されていた。
・美姫ちゃんのフリーは、ミスが出だすと葬式のようになってしまうリスキーな選曲だと思った。
・友加里ちゃんと章枝ちゃんの点差はなんと0.18点。最早1点以上違うと、凄い差がついているように思えてしまう。
・友加里ちゃん参入でますますややこしくなった五輪女子選考、どうなるんでしょうね。毎年全日本では意味不明な裁定がされているので、まともに考える気にもなれないが。

 章枝ちゃん、友加里ちゃんの素晴らしい演技で幸せな気分になりながら、終わった後はみんなで忘年会。寒さに震えながら各駅で京都まで帰り、家でスポーツニュースを見たら、「安藤はミスがあったものの4位で、GPFに行けます。GPFで表彰台に上がればトリノ確定です。優勝したのは中野でした、村主も2位でした」(要約)という内容で、あまりの温度差にくらくら。いや、あんみきが有名になったおかげで会場も満員になったんだろうし、日スケ連も潤っているんだから、ある意味有難い報道なのかもしれないが。

12月4日(日)

 朝起きたら9時半だった。土砂降りだったのでS君に出町まで送ってもらい、なみはやへ。

 男子フリー
・セロフはSPもフリーもなかなか良い出来だったが、大して点数が出ないところがやっぱり薄幸だなあと思った。
・リンデマン君はSPもフリーも自爆していて気の毒な限り。

・ケビンは直前練習の最後1分でクワドを転けた拍子に右足の付け根を痛めたにも関わらず、グループ1番滑走のためすぐに滑り、3Aを転けるわ、3-3-3もできないわで散々。痛そうにキスクラに引き上げていて可哀相だった。それでもこの日、曲りなりにもクワドを降りたのは彼だけ。えらい。
・ライサチェクの新フリー、カルメン。最初と最後の実にカクカクした振付がツボだった。彼的にはまずまず最高の構成のノーミス演技を、プログラム変更直後にやってきたところが凄い。ただ加点のつかない演技だけに、クワドがない物足りなさは感じる。

・ポンセロは、キャメルで凄い転け方をしてから、一気にやる気を失ってしまった様子。でも彼の滑りは素敵だ。NHK杯で良いと新認識したのが、彼とホフロワ&ノヴィツキー。
・タケシはスピンの転倒がなければねえ…最後音に合わせることができなかったのが(無理もないが)哀しかった。

・大輔君はやたらステップアウトしていた印象。
・織田君は直前練習でいきなり3Aを跳べなくなった感じで、本番でも転倒。でもその後はよく持ち直し、2A-3Tはおおっと思った。2位だろうと思っていたので、約3点差の1位にはびっくりしたが、質の良いジャンプとスピンのレベルで稼いだんだろうな。加点恐るべし。
・織田君の優勝は嬉しいが、3A入らなくても勝ててしまうGPっていったい、と思わないこともない。
・女子ばかりか、男子まで訳が分からなくなってきた>五輪選考。

 エキシビ
・上位女子3人はいずれも素晴らしかった。その中でも1番はやっぱり友加里ちゃん。アメージング・グレイスは本当に名プログラムだと思う。織田君のパジャマも楽しいが、やはり最後は友加里ちゃんに締めて欲しかった。
・章枝ちゃんは綺麗なストローキングが見られて嬉しかった。リアシェンコのシカゴも本人によく合っていて楽しい。
・ダンスはホフロワ組の凝ったプログラムが良かった。
・ペアはなんといってもジャン♂。出てきた瞬間、一瞬チェンジャンかと思いましたよ。上半身にツタを這わせ、なぜか半ズボンにピンクの腰リボンのあり得ない衣装がさすが中国。アンコールはマツケンサンバだったが、中国ペアはアンコールは日本の流行歌で滑らなければいけないという決まりでもあるのか。

・選手の名前を間違い、噛み、雰囲気の読めない発言を繰り返した場内アナウンスの人は、本当にどうにかして欲しかった。なぜ日本フィギュア界の宝、小林アナを呼ばなかったのだ>NHK。

12月5日(月)

 毎晩きちんと家に帰って熟睡していたのが良かったのか、今回は観戦翌日の体の疲れがあまりない。

 風が冷たい。寒いが雪は降っておりません。

12月6日(火)

 朝から雷と霙が。時間なかったので原付で強行出勤したら、病院についたら全身氷で覆われていた。

 スアド『生きながら火に焼かれて』を読み終わった。どうもこの恐ろしいタイトルで読者を減らしている気がしてならないのだが、焦点は主人公が火あぶりにあったこと、ではなく、イスラム世界基準でふしだらと判定された女性が、名誉を守るためという理由で家族にあっさり殺害され、しかもそれは罪とはされない風習がある国がたくさんある、ことにある。
 でも、それ以前に、この主人公が育ったヨルダンの村の男女差別な生活ぶりがすさまじかった。日本であれば児童虐待認定されることが、平然と女児&女性に対してのみ行われていて、おそらく今も行われ続けている。当座できることは、こういう女性達を助けているらしい「出現」という組織に送金することぐらいか。

 偽医者8年の人。医師免許偽造は私でもできる。なんたって賞状1枚。なのに、事務は医籍番号と名前の照合作業もしてないのか。この偽医者の人が、どういう日常診療をしていたかに(主に当直専門だったらしいが)興味津々。

12月7日(水)

 子パンダ、ダンボール齧ってた。

 最近の体力気力の低下により放置していた症例報告の再投稿をようやく終えた。どうやら3ヶ月も放置していたらしい。

 引越し準備を開始。とりあえず青背を一箱詰めてみた。

 親からのメールによると、たあの呼吸がおかしく、病院に連れて行ったら、肺に水がたまってると言われたそうな。急に寒くなったし、心不全も悪化するだろうな…。

 『御手洗パロディ・サイト事件』を読み終わった。これって最初と最後以外は本当にパスティーシュなのか。全部島田荘司が書いてるならマジで凄い、と感心しながら読んでたのに。

12月8日(木)

 子パンダ、岩山から転落してた。

 教授にたれぱんだに似てると言われたらしい>私。姿勢悪いからな。

 青背2箱詰めた。

 あの事件以来、実家周辺の塾では、帰りに先生が小学生を駅まで送って行っているらしい。そういえば、私が小学生の頃、塾からの帰宅は毎晩最終バス(ということは12時前)で、塾からバス亭まで、バス亭から家まで計20分弱、人気のない道を一人で歩いていたのだった。今から考えると恐ろしいな。しかも私しゃクラス一のチビだったから、傍目には小学校低学年に見えていたに違いない。

 チビといえば、高学年の時に電車の中でロリコン痴漢の被害にあったことがあった。あろうことか、痴漢と会話するハメになったのだが、その時歳を聞かれて答えると、途端にその痴漢ががっかりした素振りを見せたのを覚えている。今から考えると、おそらく私は年齢が高すぎたのであろう。
 ところで、家に帰ってその恐怖体験を両親に話すと「そんな痴漢にあったのに逃げないお前が悪い」とさんざん怒られた。逃げなかったのはひどく恐ろしかったからなのだが、こういう対応を親がしてはいかんよな。

12月9日(金)

 体調悪くてヘロヘロ。同期の子に「あんたって、みんなから不死身みたいに思われてるところが不幸よねえ」としみじみ言われた。確かに踏んでも割れないように思われてるフシが。あんまりしんどいのでタクシーで帰宅したら、タクシーに酔ってさらにヘロヘロ。学習するべし→しんどい時にタクるな>自分。

 で、寝てると他にできることがないので、スケート動画の鑑賞など。94年五輪のペト様フリーと、04年ユーロのイリヤのSPと、04年GPFの章枝ちゃんのフリーを見た。ペト様フリーは何回見ても素晴らしいが、3A-2T2回なんて認められんな、なんて考えてしまうのがちょっと悲しい。イリヤの演技の個人的ベストは、やはりこのユーロ白鳥。イリヤのノーミスSPが滅多にない上に、このプログラムは何回見直しても素晴らしい。章枝ちゃんのGPFを見直すと、やっぱりNHK杯の時は調子悪いよなあ、と改めて。全然滑り力、迫力が違うもの。全日本までに少しでも回復しますように。

12月10日(土)

 引き続きヘロヘロ。午後から学会だったので、S君に送ってもらって会場に行き、別用をすませて戻ってくるS君にピックアップしてもらって帰宅。ダメダメな感じ。

 で、『エジプト十字架』なんか読み直したりして。移民問題とかこそっと書かれてたのね。問題なのはクリングの処遇だとまた思った。


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