10月1日(土)

 JICの感想。まず、コーラーがペト様だった!遠目で似てるなあと思っていたので、ジャッジ発表を見て大喜び。「テクニカル・スペシャリスト、ヴィクトール・ペトレンコさん」のアナウンスの瞬間、会場からも大きなどよめきが上がっていた。依然痩せたままで、自己の存在を強くアピールしているかのような、紫ピンクのシャツがステキだった。新採点法の良いところは、コーラーがいるところだよな、うん。ペト様、鉛筆を振るのがお好きなようで、横の岡崎アシスタントコーラーと話しながら、しきりに鉛筆を振っていた。あ、あと、杉翁が髪の前半分を茶色に染めててびっくり。

男子
1番タケシ 手ついたけど3A一応降りてたし、途中から激しく滑りのスピードが落ちていたが、何とか最後のステップも端まで辿り着いていたし、新プロのトスカもすかすかリバーダンスよりはずっと良いと思った。今の状態だったら、トリノ枠争いはほぼ無理だろうけど、棄権しなかっただけでもえらいと思う。頑張って。

2番ジョニー 衣装が去年の色違いのような感じ。ジャンプ内容が今いちだったのはともかく、前半あまり盛り上がりとメリハリがなく、盛り上がってきた後半の音楽は去年のスルっちフリーとほぼ同じで、ジョニーがストレートライン踏んでも、こっちは脳内スルっち。しかも、脳内スルっちの方が滑らかにステップ踏んでるのであった…。ま、今回は調子悪そうだったし、ぴったり音楽に乗れれば素晴らしいのかもしれないが、ちょっと限界が見えた感が。

3番大輔君 ウォームアップの時から一人だけ調子良く、最初のクワドは降りられなかったけど4ツイストではなく、3-3はしっかり降りて、素晴らしい出来。ただ、ラフマニのあのステップの入り方は、個人的にはどうかと思った。「ちゃっ(←ここから入る)ちゃちゃ ちゃららら」。章枝ちゃんもあそこからだったらどうしよう…。よく使われる曲なので違和感はないが、特に良いプログラムとは思えなかった。大輔君の滑りは実に素晴らしいと思うが、その辺りが不満なところ。

4番チェンジャン 衣装使いまわしでは、と言われていた(気の毒)。4トウ決めて、4サルお手つきながら降りて、3アクセルも決めた挙句に2ルッツ、という、いつもの構成;ルッツの助走、凄い中途半端だもんなあ…。フリップは入れるのを諦めて、サルコウにしたのか(正しい選択)。曲は中華風で、チェンジャンによく似合っていて良い感じだし、ステップに入る前に必ず入る珍妙な動きといい、なかなか素敵なステップといい、良いプログラムだとは思うが、点数は低かった。プロトコ−ル見たら、ジャンプのせいだけではなく、スピンその他で全くレベルが取れていないのであった…頑張れ中国チーム!

5番織田君 この新衣装はどの辺りが座頭市なんだろう(謎)。この面子の中だと、だいぶ華奢に見えるなあ…と思ってふと気づいた。織田君、格別年が若いわけじゃないのよね。単に体が小さめなだけ。内容は素晴らしかったが、4分切ってからはヘロヘロで、ストローキングもあえいでいて大変そうだった。ジュニア上がりだもの、最初は仕方ないよね。これからに大期待。

6番バトル君 試合前、会場の外の柵に囲まれた区域で、動物園状態で練習していたバトル君。新プログラムはピアノ曲。もう、サーキュラーが素晴らしすぎて。永遠にサーキュラーを踏んでいて欲しい。3A降りたときに、おおおおおっという低い声が上がっていたのに笑った(いや、私もコンボ降りた時ちょっとびっくりした;)。TESの相変わらずの高さを見た時に多少熱が覚めたが、やはりバトル君は素晴らしい。間違いなく素晴らしい。

エキシビジョン1番魔王 最初のいきなり2Aはやはり難しいらしい。ビールマンが片手になっていた(驚)。魔物にしては調子が今いちだったように見えたが、ペト様も目が釘付けでございました。気のせいかもしれないが、DOIよりさらにでかくなってない?

2番トトマリ 今日はマリのオーラは出たり引っ込んだりしているようだった。登場した時は格好良かったんだけどねえ…まあ、まだシーズンはじめだし。

女子1番ポイキオさん 女子はみんな実に逞しくて、ポイキオさんが一番すらっとして女の子らしく見えた。プログラムは去年と同じロミジュリ。トリノ向けですか。このロミジュリ、最後がぴたっと合ったところをあまり見たことないような。プログラムはやはり素敵だったが、出来は今いち。

2番恩ちゃん ウォームアップの時から、あまりの衣装にびっくり。白い胴着に濃ピンクのリボン、黒のスカート。何を目指しているのか、よくわからない衣装だ。プログラムを見たら分かるのかと思ったが、曲は道でやはり意図はよく分からず。恩ちゃんもトリノ向けのプログラムかな。でもこの曲、バトル君の印象が強いからなあ。スピン、スパイラルは、他の人が頑張っているだけに、ちょっと厳しい印象。

3番セベスチェン ウォームアップから明らかに調子悪そうで、体も重そうだったが、やはり内容は今いち。ユリアがユリアたる所以のルッツも失敗してたし。いや、それはともかく(ユリアは調整前と調整後で大きく違うのでいいのだ(?))、どこかで見たような衣装で出てきて、音楽始まったら聞き覚えのある曲。昔のショートの焼き直しかよ!それも、途中でブラームスのハンガリー舞曲に変わり、調子悪いために音楽についていけずズレまくり。調子が上がれば、素晴らしいプログラムになるのかもしれないが、モロゾフ、もうちょっと頭捻ってやれよ〜。

4番安藤美姫 まず話題になったのが、髪をまとめずに滑るのか、ということ。のりぴーは「高校生らしくない」「服装の乱れは心の乱れ」とか言わなかったのだろうか。あと、衣装もちょっと…場末の娼婦みたい。あの髪型、ビールマンしたら危ないんじゃないか、と言っていたのだが、出だしからいきなりビールマンしていた。このスピンは綺麗だったな。プログラムは静かすぎるという意見が多いようだが、私は悪くはないんでは、と思った。あっち行って跳び、こっち来て跳び、な感じなのがやっぱり気になった。

5番イリーナ イリーナにしては珍しく短いスカート。曲はフラメンコ系。体のキレが素晴らしく、次々と繰り出される技は、びっくり人間大集合みたいだと思った。タノ2トウが素敵。でも私は、ああいう系の音楽、嫌いなんだよなあ。しかも五輪にはちょっと…去年のプログラムの方が盛り上がっていいよ…トスカに戻してもいいぐらいだ。でも、本人気に入ってるらしいしな。。

6番荒川さん 滑りは素晴らしかったし、ショパンなのもいいとは思うのだが、なぜあんなアレンジ…最初からずーっと鳴りっぱなしで、喧しかったよ。途中から盛り上がればいいのに…。

 ということで、男子はバトル君の素晴らしさを再確認し、女子はユリアとイリーナと荒川さんのプログラムに衝撃を受けた。あと、みんなスピン、ステップ、スパイラルのレベル上げに必死。レベル上げるために、結果的にみんな同じようなことをやっている感じになってしまうのが悲しい。

 夜、プロトコールをみんなで見ていて気付いたこと→実際の出来はともかく、レベル認定に必要なことをしておけば、点数はもらえる。そして、美しくスピンしたとしても(=出来が良かったとしても)加点は1点ぐらいしかもらえない(ここがどうもねえ…)。

10月2日(日)

 朝、ひどい顔で病院へ。帰ってきて2時間ほど昼寝して、ちょっと掃除。うーん、たあやが来る前に家を綺麗にできるだろうか…。

 今週のDVD移行ビデオ本数:5本。

10月3日(月)

 外来はそれほど忙しくなかったが、午後の雑用が多し。おまけにめまいがひどくて、くらくらし通し。誰か止めて。

   美姫ちゃん、髪型にクレームついたようで。しかし、髪の毛落としたら、後の人に影響ある、というのはどうなんだろう。ダンスはどうなんだ?

10月4日(火)

 オペ。患者さんの急変もあり、バタバタ。

10月5日(水)

 朝からめまいしっ放し。あまりに苦しいので、早めに帰ったが、家に帰ってもくらくら。

 しかし、折角早く家に帰ったので、寝室と台所の掃除をば。犬が家に来るので、掃除せなあかん、ってどんな家やって感じやな。でも、実家は掃除好きの母のために常に綺麗なので、いきなり汚い環境に来て、ただでさえ息も絶え絶えなのに体調くずしてもいかんし(言い訳)。

 下柳凄い。ベルトを先に締めよう。

10月6日(木)

 外病院。めまいがしない人生って素晴らしい。

 S君に居間のもろもろの電化製品を整理してもらった。こんなに広かったのか、この家。

 03年のワールドを移行しているが…ユリアがあの衣装で滑ってるよ…。

10月7日(金)

 仕事はわりと暇だった…火曜日が恐ろしい。ファイナルのチケ取り電話は、例によって繋がらなかった。

 夜、たあを引き取りに実家へ。帰りにKEGへ寄って、田中さん及び京フェス前で集まって飲んでる方々にたあを披露。田中さんに意外と小さいと言われた。今、さらに痩せて2.8kgしかありませんから。昔5kg超えていたのがウソのようだ。あと、林さんはさすがに犬扱いに慣れていた。

10月8日(土)

 9時前に病院に行き、大急ぎで仕事済ませて家に帰ってきたが、既に10時過ぎ。大慌てでアイクリに電話しようとしたら、なんと既に友人が繋がっていた(有難や有難や)。

 これで京フェスに行ける態勢になったので、第2企画から行こうと用意していたのだが、昼過ぎに眠さに負けて、たあと一緒に昼寝。夕方起きて、企画が終わった頃に京大会館へ。本会にまるまる出なかったのは、もしかして初めてかも。あぼさん倒れるの話を聞いて驚く。マジで心筋梗塞とは。。

 京大会館で、菅浩江さんがこの日記を見ておらるるという衝撃の事実を知らされた後、後藤さんや久しぶりの河村さん達と一緒に、2年前にご飯を食べたしゃれた感じの飲み屋へ行く。2年前、この店来年まであるかなあ、と言っていたのだが、しっかり存在していたのにやや驚いた。妙な場所にあるのに、よく生き残ったなあ。しかし、ここはご飯が出てくるのが遅く、オープニングまでにメイド服に着替えないといけないのださんには、悪いことをした。

 オープニングの途中でさわや大広間着。オープニングは例年通りだった模様。大広間に貼ってある合宿タイムテーブルに書かれていた絵が素晴らしかった。モノリスが寝部屋で寝てますよ、中モノリスですよ。美術部兼部の魚君が書いたらしい。オープニングの後は、ライトノベル作家の人々のサイン会。例年より若い年齢層の人々が粛々と並んでサインを貰っていたのに、ちょっとびっくり。売り子の塩さんは、相変わらず素敵だった。小浜さんも手伝っていた(笑)。

 第一企画は初心者向けSF用語集作成準備会へ。聞いたことのない用語の説明を聞くのは面白かったが、企画の進め方がはっきりせず、やや居心地悪かったのが残念。

 第二企画は『ディアスポラ』の部屋へ。3分の2まで読んだのでいいだろう、去年も『万物理論』も読み終わってなかったし、と参加。中で我が兄弟から、カカオ98%というチョコをもらう。うまー。で、よくわからん話だけど感動する人も多いらしいこと、ヤチマは幼女で数学のスジが悪いらしいこと、とりあえずダイアスパーな話であること、はわかった。

 その後、大広間でだらだらしていたら、秋口ぎぐるのSF大喜利が人数オーバーで大広間に移動してきて、オープニングクイズ並の観客に。出場者は、森橋ビンゴさんと桜坂さんと、タカアキラさんと喜多さんと北野さん。森橋ビンゴさんは最初から飛ばしていて素晴らしかった。「オチモノヒロインが最初に言う言葉」→「もっと右」とか(これだけじゃよくわからんな…)。一番面白かったのは、「新しい男性器の呼び名」→「アイザック・アシモフ」かな。あと、北野さんの「オーバーロードが来た時に、地球人が言う言葉」→「またお前か」。このお題考えたの、私なんだけど(混乱を招いて申し訳ありません)オーバーロードって何、と言われたのは激衝撃だった。

 マッドサイエンティストビアホールは、某4回生(女)のメイドの格好がものすごく似合っていた。あと、採尿コップに飲み物を入れるのは、個人的には、仕事場の宴会のようで、ぐったりした気分になった。そうそう、全然関係ないけど、TKOさんを目撃したのが嬉しかった。

 大喜利が終わった後、しおしおはジュヴナイルポルノの部屋に行っていたが、私は眠いので寝部屋に退散。のつもりだったのだが、大広間でSF作家カルタをやっていたので、参加することに。作品名を聞いて作家の写真を取るのだが、ティプトリーとかラファティとか数人のサービス写真以外は、みんな同じ顔に見えてくる(太ってヒゲ生えてる白人男性)。何が驚愕だったかって、最後まで残った金正男な顔の人が 、イアン・マクドナルドだったこと。

10月9日(日)

 カルタを終えたら、すぐに女性寝部屋に退散。4時間ほど寝て、エンディングへ。エンディングでは、1回生2人が、次期会長兼編集長と、次期京フェス実行委員長と紹介され、その場でなすりあいが行われていて素晴らしかった。

 エンディングが終わるとすぐにさわやを出て、家に帰ってたあの世話、それから病院行って、慌てて京フェス24周年記念宴会が行われる聖護院御殿荘へ。さわやの近くに、こんな景色の良い建物があるなんて知らなかったよ。慌てて行ったのだが、大澤君がまだ来ていないということで、みんな受付でたむろしていて、時間的にはちょうど良かった。

 大広間に案内されて、まずは河村さんと田中さんと一緒に風呂。庭が見えて、ヒノキの香りがする素晴らしい風呂だった。小さかったので、男子風呂は入れない人が多かったらしいけど。色の白い河村さんがイギリス留学中に肌の色を書かされた時に、あなたはpaleでいい、と言われた話などを聞く。名誉白人かよ。

 風呂からあがって食事。なかなか美味しくて、かつ量がとても多かった。飲む人が少なかったとはいえ、あれで風呂付1人3000円は安い。ペットボトル烏龍茶1本1100円はナゾだったが。食事の席は1回生2人の前で、目の前でかわされる2人の会話が実に微笑ましかった。1人はライトノベルを広範に読む人で、1人は海外SF中心、というのもバランスが良くて素晴らしい。ライトノベル担当が次期実行委員長なのも正しいよな。やっぱり呼びたい人が多いだろうし(海外SF中心になると、よりましを呼びたい、とかいうことになりがち)。で、魚君は「翻訳文体の方が読みやすい」「改行を多用する本は読めない」などと言っていて、実に共感できた(笑)。

 食事が大方終わったところで、自己紹介開始。1回生から始まって、「13回相当のSです」とS君。「14回生相当のSです」と私。しかし19回生相当ぐらいまで進んでも、まだ半分しか終わってないのはどうかと。「25回生相当の小浜です」までいくと、最早何が何だか。

 上の方に行くと、夫婦者はみんな「夫です」とか「隣にいるのが妻です」とか言っていて、我々も言わねばならなかったらしい。しかも、最近結婚した人は、結婚前に妻の人を京フェスやら飲み会やらに連れてきて、お披露目をしているらしい…我々は何もしなかったぞ…仁義を怠ってしまった…。

 食事が終わると、足湯に入ったり(大方の人は食事前に入ったらしい)えらそうな庭を散歩したり。足湯気持ちいい。細井さんが田中さんは幸せになれないと断定していた(おい)。で、2時になったので解散。ちなみに、高橋さんご夫妻のラブラブぶりが評判だった。

 S君と原付で帰宅して、夕方から家の用事。

 ところで、キャンベル。男子の皆さんの自爆っぷりが凄かった。プロトコール見たら、タケシのSSの上がりっぷりと、エマのレベルの低さが目を引いた。エマはよっぽど調子悪い演技だったのかな。

10月10日(月)

 朝大学行った以外はひたすら寝てた。体がしんどい。体力が回復しない。

 『ディアスポラ』を読み終わった。前半は読みやすかったが、後半は全然分からず、ほとんど飛ばし読み。5次元なんて言われても分からねえよ。全然分からないけど宇宙がなんか凄いことになってそうな辺り、ステープルドンっぽい。順列都市の時も思ったが、移入はいいよな。不出来な自律神経に苦しむ私としては、早く移入して情報を啜りながら安楽に暮らしたい。あ、でもポリスにはスポーツもバレエもないのかも(悩)。


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