9月18日(木)

 ということで、北の国から帰ってきました。新婚旅行がロシアだと言うと、なぜか周りの人から一様に、旦那さん可哀想と言われたが(笑)、いやS君も楽しかったと言ってましたよ。新婚旅行レポはまたおいおい。

 たあの具合が悪いということで、相変わらず眩暈に苦しむ親に付き添って動物病院に行ったが、待合室でネコにやられて(←猫の毛アレルギー)私だけ車の中で待つはめに(役立たず)。結局、たあの調子は変わらず悪いようだが、あんなに詳しく検査結果を説明されてもねえ。コレステロール生成の仕組みを説明するより、これからどうするべきかを説明して欲しいものだが<院長。

 夕方から大阪。いつも通りに地下にもぐったら、大量の警備員が。そうだった、阪神百貨店だ…入口専用と出口専用だけを残し、そこら中の出入口を閉鎖していて大変そうだった。

9月19日(金)

 バイト。帰りに駅の本屋で平積みのチャンを買う。

 論文の校正刷りのチェック。ががん、図の説明が一箇所抜けてた。

 ツルゲーネフ『猟人日記』を読み終わった。猟が好きな田舎地主の主人公が、色々なところに猟に行っては、その地の農奴の様子を描写する連作短編集だが、これ面白いっす。純真な農村娘が気障な貴族の従者に振られる話なんか、主人公は森の中での逢引の様子を黙って近くで見ているのだ。そして男がいなくなってから泣いている娘にそっと近づこうとして、娘にあっと驚かれて逃げられてしまう…そ、それは単なる出刃亀というものでは;
 それはともかく、自分の財産を使い果たして友人に寄生して生きる人がやたらたくさん出てくるのも面白いし、盗まれた馬を捜し求めて三千里した挙句、別の馬を連れて帰ってきてしまった男の悲劇も身にしみる。1800年代前半の貴族制度衰退期の様子がなんとなく分かる良い作品だと思う。

 旅行中から少し調子悪かったが、いまや完全に風邪をひいてしまった。

9月20日(土)

 風邪のため夜明けまで眠れず。一日ぐったり。早く治れ>露西亜(で拾った)風邪。

 『ペトログラード行封印列車』を読み終わった。革命直後のウリヤーノフを中心に据えたスパイ物だが、可もなく不可もなくという感じ。付属の1917年当時のペトログラードの地図は面白かった。

9月21日(日)

 買い物に行けるレベルまで回復したが、頭は全く廻らず。

 ウォーカー『処刑前夜』を読み終わった。飛行機の中の時間つぶしとしてはそれなりだったが、ナゾ解きとしては今いちで、犯人もとってつけた感じ。ただ、主人公に感情移入して、ライターとしてどういう点に注目するべきか、というのを考えるのは面白かった。あと、題名は原題直訳の方がよいのでは。

9月22日(月)

 朝夕バイトで喋り倒したら、今度は咳が止まらなくなってきた。息苦しい。

 関東地方には夜診がないと、患者さんに教えられた。単身赴任で関東に住んでいるが、夜診がないから一時帰宅中に、こちらの病院に来るんだそうだ。夜診がないなんて、不便じゃないんだろうか。会社勤めの人はみんな会社休んで病院行くの?

 で、相変わらず悩み中。みんなでよってたかって私のことをいぢめるのだ(被害妄想)。

9月23日(火)

 風邪再悪化。咳が止まらない。リンコデ飲んでも止まらない。助けて。

 寒いので9月だというのに炬燵出してもらった。人生最早記録に違いない。

9月24日(水)

 ちょっと回復。だいぶゴホゴホ言うぐらい。

 夜は工作を少し。布でブックカバーを作ろうと、本体に合わせて布を切り、端をボンドで止めていたら、S君「それ、どうするつもり?」…全面、本体と同じ大きさじゃ駄目やん…私が後先考えて行動しないことぐらいわかってるんだから、もっと早く言ってくれ;

9月25日(木)

 羽毛布団で寝たので幸せ。温く暮らすに限る。

 小児科の先輩は、日夜珍妙難読名前に苦しめられているらしい。いやまあ、別に難読名前でも、当て字過ぎたり、意図が透けてみえたり、明らかに非日本語読みだったりしなけりゃ(ナイト君とかマリンちゃんとか)、当の本人は激しく面倒くさいぐらいで済むが、日夜呼ばなきゃいけない方は大変だよな。と、今まで一度も初対面で名前を正しく呼ばれたことのない私は思うのであった。

9月26日(金)

 診察に入らないで済んだのでラッキー。

 一歩前に踏み出したか。

 トマス・モラン『箱のなかのユダヤ人』を読み終わった。非常に面白い小説だった。この話の主題は、納屋の隙間に2年間匿われていたユダヤ人というよりも、オーストリアの山村の様子、街から遠く離れた小さな村で育つ13歳の男女の2年間なのだ。箱の中でガキどもに養われ、おめめギラギラの2人からくだらん性的質問をされてしまうユダヤ人を想像すると、おかしくも哀しい。主人公の男の子の大人になった姿が描かれていないのが残念だった。もちろん、それが当然のことなのだが。

9月27日(土)

 旅行から帰ってきて以来、睡眠リズムが崩れたままで、どうも調子がおかしい。

 コスモポリタン・サンクト版に載ったプルインタビューがネットに流れた。ロシアにいる間、道端にコスモポリタンの大きな次号予告広告がたくさん出ていて、プルインタビューが載ることを知ったのだが、雑誌屋をどれだけ探しても、あるのは9月号ばかり。滞在中に10月号が出ないかと期待していたのだが、発売日が下旬ならそりゃ無理だわ…というか、発売日より2週間も早く宣伝してどうするんだ(謎)。

9月28日(日)

 昨日は22時前後から記憶がなく、今朝は6時から目覚めてしまった。

 ところで、プルはネフスキー大通りを車で走行中に彼女をナンパしたらしいが、結構大きな通りで、車の中からプルのような髪型の男に声をかけられた女の子が、果たして付き合おうと思うものなのか…という話をしていたら、S君断言。いい車だったんでしょ。そ、そういうものですか。余計怪しい気がしないでもないけど。

 自慢したいことがあるので、9月14日の記述の後ろの方を見てください。

9月29日(月)

 一日バイト。

 健診の結果が返ってきた。自覚症状を感じたら、早めに医師へご相談ください、だと。

 ワールド・フィギュアスケートの11巻。夏のプリンスショー関連では、インタビューや舞台裏写真がしっかり載っていて嬉しかったが、スポーツアイ路線気味なのがちょっと不安なところ。しかしインタビュー類は相変わらず充実していて、チャイコフスカヤさんの話とか(表現力を身につけさせるのは簡単よ)、あとは新採点法の解説も嬉しかった。これからもレベルが落ちずに順調に刊行されることを祈るのみ。ヒューマンのインタビュー載る雑誌なんて、なかなかないよ?
 ところで、プル君、小型犬なら、ヨークシャーテリヤより、シーズーを飼ってみませんか。

9月30日(火)

 氏名変更した免許を取りに行ってきた。小泉純一郎免許だったのに、坂口力免許に。ちょっと悲しい。

 昨日、露店でししとうを買った。店の人に辛いよ、と言われたが、S君が望むところだ!と言うので、夕ご飯に煮たり焼いたり。あまりにも辛そうなので、煮物には種を取って使用したが…結局2人とも敗北。私は種を取った時に手をやられ、4時間経ってもまだ両手が痛い。いくら手を洗っても良くならぬ〜(ううう)。

 こないだケーブルTVに加入したばかりで、お試し期間中で見られるワウワウ(こう書くと間抜けだ)で、『ムーラン・ルージュ』を見た。ストーリーはかなりどうかと思ったし、主人公2人がどうなろうが全く同情というものを感じないが、あの男の子(ユアン・マクレガー)の歌はよかったな。いい声。あ、エピソード1のあの人でもあるのか。歌手かと思ったよ。



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