4月2日(水)

 大学行って、買い物行って、晩御飯作ったら夜に。

 松本清張『或る「小倉日記」伝』を読み終わった。今までで一番読んでいて暗い気分になった本かも。

4月3日(木)

 犬の散歩と散髪。親の外来と買い物の付き添い。

 『ワールド・フィギュアスケート10』を読み終わった。色々と趣向を凝らした内容に好印象。特に面白かったのは、(日スケ連に対しても)結構辛口な五十嵐さんのNHK杯解説と、杉翁のインタビュー。この雑誌、特定スポーツ専門雑誌として結構質が高いのでは?(いや他のスポーツ雑誌ほとんど読まないから知らないけど。少なくとも相撲雑誌よりは質が高い)

4月4日(金)

 この頃、22時ぐらいに寝てしまう悪癖が。

 たとえどんな内容であっても、出場できたというだけで有難いよな…としみじみ昨年を思いかえす今日この頃。

 『天女の末裔』を読み返した。すごい文章だな…。

4月5日(土)

 今日は頑張ってみたが23時止まりであった…しかも日中何をしていたのかよくわからない。一日雨降りだった。

 野球が終わるとシーズンがはじまり、野球が始まるとシーズンが終わるのだとつくづく。

4月6日(日)

 午前中は徒歩1分の公園で花見。しかし、花見はやはり酒飲んで夜桜が一番、と思ってしまった。

 夕方、家族でCSの「特捜最前線」を見ていたら、どうも見覚えのある何とも言えず情けない顔をした俳優が出ていた。エンディングロールによると、北村総一朗らしい…これが若い頃の姿か(ちょっと衝撃)。

 はてさて、先の恐いことは想像しないようにしているこの頃。どうなることやら。

4月7日(月)

 放っておけばなかったことになるかも、という淡い期待もいい加減潰えてきたので、スライド作りなど。

 夜はバイト。桜が満開で木屋町は観光客だらけ、鴨川カップルも混み混み。

 マガジン5月号(あ、先月の考課表出してません、すいません林さん<ここで言うな)を見ていたら、新着DVD紹介欄に『ゾルタン★星人』というのが(爆)。SFおばかコメディの快作らしい…わかる人だけ固まってください(注:ゾルタンは4回転を跳べます)。

4月8日(火)

 軽く5歳は老けてみられると思しきスーツを買った。

 半眠りのたあを散歩に連れて行ったら、しっぽ立てて嬉しそうに振りながらほたほた歩き出してちょっとびっくり。いつからそんなに元気に。

 某海外掲示板では、プルが「五輪SPで転けなかったらどうなってたと思う?」という質問に対して「五輪チャンプになってたかも」と答えたことに対し、またしても喧々諤々繰り広げられている。ま、正直な話、たとえSPで転けなくても、あの時滑ったズレズレカルメンでは、ヤグにちょいミスがあっても負けていたと思うが、それはそれ。勝つ可能性はあったわけだから、それぐらい言わしてやってもええやん、と思うまでもなく、擁護派が次々と反論書き込みをしていたのであった(笑)。こんなに擁護されるようになったとは(感)。それにしても、ワイスの発言って、本当に誰にも(含地元民)相手にされていないのね。

 97年スケアメのプル(14歳)を見返してみた。ランが多い(無茶言うな)。というか、後半に3A跳び直しますか。

4月9日(水)

 引き続きスライド作ったり、髪切ったり。

 今さらながら『時計じかけのオレンジ』を読んだ。すごくハラショーな小説ですな。しかしこれ、幻の21章があるのとないのとでは全然印象が違うではないか。21章はあまりにも楽観的な気もするが、あった方が落ち着きが良いし、色々考えることができて面白い。

 ワールド男子予選のビデオを見た。公式練習のプルも少し映っていてお得な感じ。一番の突っ込みどころはやはり「珍しく少し無精ヒゲをはやしているプル」だと思うが(何がどう珍しいんだ?というか少しじゃねえだろ?)「中国の虎・李成江」(虎だったのか…)もステキでございました。戸崎アナ一人の実況は、適度に突っ込め、かつ静かでなかなか。私は小川さんも好きなので、いないのはちょっと残念だが。
 で、イリヤを見て「出場できるだけ、TVで見られるだけでありがたいと思わねばならぬ」というかつての思いが復活し、ティムを見て「やっぱり多少良くなったと思ったのは本当だ」と確信し(なんといってもパリアメ2年目)ジェーニャを見て「……だからどうしてあんなことに…」と再び脱力し、ステファンを見て「点数低いんでは?(特にプレゼン)」とまた思った。ステファンは先日のマスターミコでフルマークを出したそうだが、それだけのことはあるよなあ(羨)。

4月10日(木)

 午前中は梅田へ。

 ドンキだのマスカレードワルツだのロミジュリだのをエンドレスで流しながら、まだスライド作り。

 ところで、ワールド予選のプルがどうしてあんなことになったのか、少し考えてみよう。カルメンはユーロの予選がなかったこともあり、競技で滑った例が少ない。五輪、キャンベル(お遊び大会)、GPF第一フリー、そして今回のワールド予選の計4回。残念ながらGPF第一フリーは映像がないので、参考にできるのは五輪とキャンベルのみ。しかしこの2つはほぼ同じ軌道を滑っているので、これを基本とみなすことにする。

 さて、プル君が後半で徘徊することになった最大の原因は、もちろんサーキュラーステップを端折ったことにあると思われる。サーキュラーは、リンク中央からジャッジ対側に向かい、そこからジャッジ前に戻ってきた後、一周半円を描き、サルコウを跳んでストレートラインのためにリンク右端に行く、というのが本来の姿。ところが今回は、リンク中央からいきなりジャッジ側に向かったため、いつもより半周分早く進むことになった。

 その上、サルコウは既に跳び終わっていたので、大量に時間が余り、ジャッジ対側とリンク右端でぐるぐるした挙句、ストレートラインの開始位置が真ん中寄りになるはめに。しかも、そこから気合入れて、すさまじい勢いでステップを踏んだため、短時間であっさり左端に到着。こうしてここでも音楽が余り、適当にぐるぐる、ぐるぐる。と、まあこんな感じではないかと思われる。
 ただし、あのリンクは、短軸が基準値より5mばかし短いという世界選手権用リンクにあるまじき構造なので、たとえいつもどおりの軌道でサーキュラーを滑っていたとしても、早く終わってやはりぐるぐるせざるを得なかった可能性はあるだろう。

 次に、どうして前から3番目でサルコウを跳んだのか、という話だが、カルメンは【メインのジャンプ】【4回転or3アクセル】【T】【3アクセルと3フリップ】【3ルッツ】【U】【3サルコウ】という構造になっている(五輪では3番目と4番目が逆)。で、メインのジャンプに4-3-3ループを無事に降りた場合は、もうループは跳べないので【U】の部分に2アクセルを入れる。降りられなかった場合は、ここで3ループを跳ぶ。

 ヤグがいるなどどうしてもジャンプの難易度を上げなければならない場合は、2番目で2つ目の4回転を跳び、【T】で3アクセルをもう一つ入れる。問題は、そこまで無理をする必要のない(そしてあまり無理はしたくない)時。この場合、2番目のジャンプが3アクセルになるので、【T】でプログラム上どうしてもジャンプを入れたい場合は、サルコウを跳ばざるをえない(ルッツは無理)。こうして、最後にサルコウを跳べなくなったプル氏は、することがなくなってぐるぐる彷徨うことになる。

 とまあ、実際どうだったかは御本人様にしかわからないことだが(というか御本人様にもわからないかも)、一応推定してみる。となると、同じく3番目で3サルコウを跳んでいたGPF第一フリーでは、サーキュラーステップの最後をどうしていたのか気になるところ。GPFでは適当にごまかしていたのなら、今回の一番大きな原因はサーキュラーの最初の軌道を変えたこと、次にストレートラインの開始位置のズレと速度コントロール不十分、ということだろうか。

 いやね、見返したらやっぱり滑り込んでるカルメンは素晴らしいし、やけくそステップは実に素敵だし、別にいいんだけど…でもあの大迷走さえなければスタオベできただろうにと思うと(哀)。それにこれは五輪の時も思ったことだが、前半にジャンプを固めすぎるのはちょっと…そりゃ4-3-3だの3A-3Fだのを跳べば、後で単独で跳ぶ物がなくなるのは仕方がないが…(ジレンマ)。


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