9月21日(土)

 午前中はCT。一応頼んでみたが、フィルムは見せてもらえなかった。いいもん、どうせ単純だけだし(きつね状態)。

 早く起きたので、新体操のTV放映を見ながら、裂け目から綿が出て困っていた巨大たれぱんだクッションの修復。しつけ糸でかがるというあまり愛が感じられない縫い方をしたが、この際強度優先。
 新体操は、放映された中ではチャシナの演技が気に入った。ただ、昔から新体操は、道具を使うところがぎこちなくてあまり好きではなかったのだが、それは今も変わらず。

 午後から大学経由で当直。痛くて眠れず。

9月22日(日)

 私がこの頃はまっているもの、それはセブンイレブンのもちもちセサミ。特に見かけがおいしそうでもないので、今まで買ったことがなかったのだが、一回食べると食感がやみつきに。もうやめられません。

 痛いとね、何もする気がなくなるのよね。だから、怪我でそこら中痛くて、初めての五輪で、それで不安にならないわけないでしょうが>ザガイノフ。そんなに催眠術かけたって言いたいんかいっ(←痛みのあまり抑制きかなくなってるので無視してくらさい)。

 こないだ電車に乗るとき、本を持っていなかったので、駅前の本屋で慌てて探し、たまたま目についた『点と線』を買った。問題は読んだことがあるかどうかなのだが、結局読み終わってもよくわからず。
 それにしても、このアリバイ崩し。よくわかりませんが、昭和33年当時は凄かったのでしょうな。それより、さして悪いことをしていない被害者をこんな風に殺すというのがなかなかの恐怖で、その点は面白かった。

 寺尾、ついに引退。私がこんな歳になるまで現役でいるとは。

9月23日(月)

 フォワード亡くなったそうですね。心から冥福をお祈りいたします。誰が何と言おうと、私は『スタークエイク』が大好きです。

 『リストにはあからさまに駄目なタイトル、SFには見えないタイトルが混ざってますが、これは仕様です。元ネタのリストに準拠しました』という、邪悪な翻訳SFファン度調査
 こんなに心から読んだか読んでないかわからないものが多いとは思わなかった。本棚確認するのが大変。とてつもなくつまらなかったものは覚えているが、面白くても題名は覚えてなかったり。既読は127冊、ということで、約半分。

 、私が4人目だったんですか?ちなみに、私もやり直したら126→127冊。間に一冊読んだらしいです。で、ティプトリーの強さにびっくり。たったひとつ恐るべし。

 『航路』の表紙はこんな感じなのか。素晴らしい〜。でもって、『航路』一問一答がこれまた素晴らしい。もしかして、これで評判になって、ウィリス翻訳出まくりてな状態になったりするんだろうか(わくわくわく)。

9月24日(火)

 相変わらず痛い。

 阪神えらいぞ。なかなかあんな六甲おろしは歌えまい。

 翻訳SFファン度調査はどんどん投票者数が増えている。すごいぞ〜。1位たったひとつと2位愛はさだめ、2位愛はさだめと3位エンダーの票差が凄まじい。
 よく考えてみると、私も御三家以外で最初に買った青背はティプトリーだったかも(老いたる霊長類)。ティプトリーは題名に惹かれたのよね(懐)。

9月25日(水)

 今日はRIの女。技師さんがよい人で、結果をその場で見せてくれた。可能性は低いとはいえ、出たらアウトな検査だったので、ちょっと安心。

 国内探偵小説ファン度調査。既読は40冊。古い国産ミステリは、子供の頃に親の本棚から読んだものがほとんどなので、確認が取れず結構いい加減。おまけに、百億千億とか、カンタン刑とか、夢の棲む街とか、光の塔とかで稼いでるし;

 ファンサイトで田村選手のインタビューを読んで、しばらく固まってしまった。これを読んで、ジェーニャもある程度同じように考えていたのかもしれないと、五輪後の声明をはじめて本気で受取った気が…。
 Evgeny wanted to send this message to his fans: I am sorry that I didn't win the gold medal. ... I still love you and I hope that you still love me.

 そう、だから選手には思い知らせ続けないといけないのかもしれない(←言葉が悪い)。いかに自分の演技が他人に力を持っているのかを。

9月26日(木)

 午前中はCTの結果を見に病院へ。先々週の時点では、何か原因があったら嫌だから調べよう、という気持ちだったのに対し、先週くらいからあまりにも痛くなってきて、もう検査結果などどうでもよくなってきていた(痛みは思考力を奪う)。結果は予想通り異常はないという所見だったが、よって大して感慨もなく…どうせ著効する治療手段はないし。
 ま、生理痛に比べればないも同然の痛みなので、頑張って我慢しよう。それにしても、病気というものは、こういう風に本当に突然襲ってくるものだな。

 一度、普通の髪の量を経験してしまうと、伸びて元の髪量に戻りそうになると、どうしてもすいてもらいに行きたくなる。ということで、美容院からのお知らせ葉書に従順に従って、夕方から美容院。

 どうやら私は、翻訳SFも本格ミステリも国内探偵小説も、堺三保さんのほぼ半分の冊数を読んでいるらしい(いえ、オチはありません)。

 ところで、今年は私的には当たり年のような気がする。去年は読む予定の新刊がなくて、なんか面白い本ないかな、と思うことが多かったのに、今年は次から次へと楽しみな新刊が出る。今だって『デイヴィー 荒野の旅』を読んでいるが、先にはアップリフトが待ってるし。…単に読む冊数・速度が減っただけかも。

 ふと考えたのだが、私は本田ファンではないが、日本人であるからして、昔から本田の動向は何かしら目に入り、気にはしていた。ところで、ロシア人にとってみればヤグ・プルはまさに本田、13、4からちょこまかTVに映っていて、今もロシア在住のプルなんて、ロシアのフィギュア好きのおかんどもにとってみれば、腰を振ろうがSPで転けようが、しばらく見ないうちに大きくなったジェーニャ君なのではないか。と思うと、意味もなく笑えてくるのであった。

 カウンタが68000をまわった。

9月27日(金)

 鮎川哲也、亡くなったんですね。子供の頃、「『黒いトランク』という本があってだな、これはすごい話で、トランクが行ったり来たりするんだ。その前に、お前『樽』は読んだか」とかなんとか洗脳されかかった、というので覚えているぐらいだが(あとはたぶん『りら荘』しか読んでない)。

 ええい、もうこれは愚痴らずにはいられない。100%何の病気もないなんて証明できるわけないでしょうが。どうして私が自分の検査結果を親に(しかも自分に都合の悪いことは絶対認める気がない親に)ムンテラしなきゃいけないんだっ!
 いや、そもそも親がそういう人であることを一番よくわかっているはずの私が、痛いと電話で言ってしまったのが悪いのだが。ああ、なんと言っても、あの親を甘く見た自分に一番腹が立つ。

9月28日(土)

 プリンスのアイスショーを見に行ってきた。突っ込みどころ満載で非常に楽しかった。後ろの席の人が、スケートを見たのは初めてと思われる地元のおじさんおばさんの集団で、その発言が面白いのなんの。
 しょっぱなから普段着姿のアプトが登場して新SPを滑ったのだが、アプトにかけられる声援に驚いて「こんな人初めて見たわ」。次にきらきら衣装で仮装した集団が出てくると「こっちの方が面白い」(本当か、本当かおばさん?)。
 しかし、そのうち状況を把握したらしく、「やっぱり外人はうまいな。ミスしはらへんもんな」「あの外人さん、追っかけみたいな人達がいてはるねんな」(あなたの周りに座っている人は、ほとんど「追っかけみたいな人」でございます)。最後にアプトが花束・ぬいぐるみを受取っているのを見て、「あんなしょーもないもんもらっても、しゃーないやん」(まあまあ、そういう風習ですので…)。

 アプトの新フリー・ボレロは…私的には感想を控えさせていただきます。家に帰ってきてすぐにプルのボレロを見直したが、そこではじめてプルのボレロはボレロのリズムに合わせて振付がされていることに気付いた(←今までそんなことは当たり前だと思っていた)。私はボレロの曲に魅入られたんじゃなくて、プルに魅入られたんだということがはっきりしただけでも収穫かも。

 それにしても、アプトがあそこに突然出てくるというのは、知合いが裏でこっそりバイトしているところを見てしまったような(?)なんとなく「見てはいけないものを見てしまった」感が(笑)。エレナさんが妊娠しているという噂が流れているエレナ&アンドレイ組は、大丈夫かと気がかりでエレナさんのお腹ばかり見ていた。でもスロージャンプしてたぞ。

 しかし、大スクリーンでの寒い演出や(第一部の終わりには、「休憩20分」の巨大文字が飛び出てくるし、アプトの紹介ビデオでは、アプトが動くたびに*マークがキラキラキラと飛び出てくるし、もう爆笑)、スケートではなく、仮装(「冬」のテーマでの、じゅんじゅんの白服は非常に可愛かった。曲がウィンターだとさぞかし面白かろうに、と思ったのだが違っていた)と手品と時代劇で見せる構成はどうにかならないものか。

 もちろん、後ろのおばさん達には仮装もそれなりに受けていたので、絶対に悪いとは言わないが、このショーでスケートに興味を持ったり、子供が将来スケーターになりたいと思うのは難しいと思う。でも、もしCOIを日本に呼んで、たとえ数回でも公演してもらえば、スケート人気もだいぶ上がると思うんだけどな。日本人(と数人のゲスト)だけでCOIのようなソロのプログラムを見せる構成にするのは難しいのはよくわかるし、このショーがあればこそアプトも来日するわけだが、もうちょっと見た人がスケートは凄い、と思う方向に変化していって欲しいと思う。

 家に帰ってきて晩御飯作ってたら、痛みが再燃。やっぱり動いたら駄目か。晩御飯は、鮭のホイル焼き、炒り豆腐、切干大根、薩摩芋の煮付け。

9月29日(日)

 湯川さんのところから、ソニー・マガジンの『航路』宣伝頁。こういう宣伝文句ってたいがい笑ってしまうのだが、今回はまだまだ来い!って感じ(笑)。人間なら読め、みたいな。ああ、早く出ないかな(←読み返したい)。

 未だに白鳥の湖・32回転が弾けていない私だが、ジェーニャのドン・キホーテが頭を廻るので、今度はドン・キホーテのグラン・パ・ド・ドゥのコーダを練習中。それもラスト部分のみ(いきなりここに切り替わって、コンビネーションスピンで終わるのだ)。
 しかし私ほど全く弾けないのに、電子ピアノで延々と遊んでいるやつも珍しいのではないか。うちにあるお遊び用の機械の中で、たぶん一番元取ってるぞ(8年目)。

 夕方から大学。今日は痛くないので、実験が進む(嬉)。

 さて、SPの曲も決まり(アルビノーニのアダージョ)、来週末のアメリカでの試合がいよいよ今季初戦のジェーニャ。お遊び大会と言えど、ヤグも出るので、本気になるのはまず間違いなく、今からドキドキ。うう、心配だよう。
 ということで、何となく一昨年のNHK杯のボレロを見なおしてみたら…遅いよ、遅いよシットスピン。止まりそうじゃないか。

 しばらく前に、篠田真由美『綺羅の柩』を読み終わった。ワンパターンですね。もちろん次が出たらまた読むけど。

9月30日(月)

 夕方から当直。

 古い記事を読み返していて、ミーシンからタラソワに移ろうとしていたときのヤグは、そりゃあ大変だったかも、と思ってしまった。というのも、前に記事を読んだときには見ていなかった98年のミラノのヨーロッパ選手権でのプルの演技を見てしまったからだ。出来がいいとは聞いていたが、長野五輪直前のあの時点で、4回転の着氷がちょっと両足なだけの4回転3回転を降り、あとは全てノーミスの演技なんて、とてつもない難易度。いくら結果的に自分が優勝したとしても、あの演技を目の前でやられ、次の五輪は病気で崩れ、さらに世界選手権でプルに補欠出場されてしまえば、プルが4回転こけたのを見てガッツポーズもしたくなろうというもの。

 って、私しゃ18歳なりたて時点のヤグに同情しているのであって(そりゃ腹立つよな、しかも相手はまだ深く物を考えてなさそーな子供)その後の激強ヤグには同情してる場合じゃ全くありませんがね。自爆怪我男の方が心配ですので。



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