9月11日(水)

 以前から病院に行こうとは思っていたのだが、同級生が診察している可能性が捨てきれないので(こういうとき、出身校の近くに住んでいるのは不便だ)躊躇していた。しかし、体調がとても悪くなってきたのと、一番知合いのいる可能性の少ない病院を思いついたので、夕方夜診に行ってきた。

 で、しごく予想通りの対応をされて帰ってきた。これで一応の布石は打ったぞ。心電図も胸部レ線もきれいなもんでした。すごい滴状心だったな。
 整形も受診したが、そこの先生が落語家のようなしゃべり方をする人で面白かった。あれ、いいなあ。診察受けるのが楽しくなるよ。私もやりたい>マスターするのが大変そうだぞ。

 NYのテロから1年。テロにまつわるたくさんの報道のため、以前から好きだったわけではないアメリカが、ここ一年でよりはっきりと嫌いになった。一番呆れたのは、アメリカを憎むのは邪悪だから発言だろうか。気に入らない国の人は殺してしまえの精神は変わってないようだが、お願いだからいい加減にして下さい。

9月12日(木)

 相変わらず体調不良で身動き取れず。変なバンド出るし。

 夜、親から電話かかってきて、見合いと老人介護の話。

9月13日(金)

 夕方までは歩いても痛みがなく、元気に実験していたが、夜から痛みがぶり返して昨日と同じ状態に。痛いのが嫌なだけじゃなくて、実験が進まないのでイライラするんだよな。

 私は行間を自由に操る呪文を会得しました。便利だ、便利すぎるぞ、スタイルシート。そしてしおしおは、壁紙を上だけに表示する呪文を身につけた模様。って2人とも小技だけ覚えて、本質は何も理解していないではないか。

 今日のER。いやあ、ERでこんなに泣ける話があるとは。23からずっと、というところが、アリーより現実味がありますな。

 AMEQ LANDが閉鎖ですか。うわー。今まで大変非常にお世話になりました。

9月14日(土)

 夕方から、たなかさん@終身幹事様主催の飲み会。色々面白い話が聞けて、楽しかったです>先輩方。
 家に帰ってきた時には、とても酔っ払いになっていて幸せな人に。そのまま意識を失い、1時間後に目覚めた時には、既に二日酔いの人になっていた。やはり幸福な時間は長くは続かないのね。

 カレリンさんがNHK教育で言ってました。「最初は銀メダルで始めるといいよ」って。

 大森さんの日記によると、読んだ人は発売日を待たずして感想を述べるが吉、ということらしいので白状。とても10月まで待ちきれなかったので、便利な人のところに届いたコニー・ウィリス『航路』のパイロット版を借りて読み終わった。ウィリスの長編を読める機会がそうそうあるわけではないので、大事にちょっとずつ読もうと思ったのだが、そうできたのも第二部の途中まで。あとは、一気に読まないわけにはいかなかった。

 実は私は何回かブラックアウトの経験があり、子供の時の最初のブラックアウトのとき、俗に言う「お花畑を見る」経験をしたことがある。それまで物凄い痛みに苦しんでいたのが、急にこの上なく気持ちよくなり、赤や黄色のきれいな色が広がる草原のような空間にいて、遠くから「脈だ、脈を取れ」という父親の声が聞こえていた。

 あれ以来、あれと同じぐらい気持ちよいのだろうか、と一度麻薬をやってみたい気がしたり。いきなりこちら側に引き戻される気分、というのもよくわかる(その後のブラックアウトで経験あり)。臨死体験というのは、心停止が必須らしいので、私のは臨死体験ではないだろうが、そんなこんなで、淡々と進行する第一部もなるほど、と興味深く読めた。

 で、第二部からは怒涛の展開。第二部終わりのあれには茫然。それに対するライトの行動にも茫然。そう来るか。
 残念ながら最後まで読んでも泣くことはできなかったが、58章が泣き所というのはよくわかる。あまり一般的ではないだろうが、「担当の心臓医がやってきて、ドブタミンを処方する」にはズキッときましてよ。
 読んだ直後は、最終章の終り方に納得がいかなかったが、しばらく経つと、あれでいいような気がしてきた。でも、実際ああいうもんだったらいやだな。

 あっち側に行きつつも、最後まで決してはずさないストーリー、ウィリスウィリスした展開(でも院内ベル切るのは犯罪でしょ)、心移植待ちにアルツハイマーにメタファーの数々。しかも、これだけの長さでありながら、『ドゥームズデイ・ブック』より読みやすいこの作品、去年の大会で「臨死体験を扱っていて、『BRAIN VALLEY』みたいで、コメディーで、宮部みゆきで、最高傑作」と聞いたときには、正直不安だったが(期待を裏切られるのが)、これは大丈夫。
 誰にでも薦められる、安心して読める小説という感じ(というか、子供の時に読んだらインパクト強すぎるかも)。ということで、発売は10月10日、ソニー・マガジンズだそうです。

9月15日(日)

 朝から中学・高校時代の友人8人とUSJへ。さすが3連休、混んでいてどのアトラクションも待ち時間は2時間近くで、結局廻れたのは4つ。
 出し物系は、腐りはてたアメリカンジョークに寒い日本語の解説がついていて、正直見ているのが辛かったが、火薬の使いっぷりは見事だった。乗り物系のジュラシックパークは、ウォータースライダーはそれなりに楽しかったが、途中でエリマキトカゲな機械恐竜に、ゾウさんシャワーで水かけられたのにはちょっと納得いかなかったな。

 あとは、満員電車並の混雑の中、うろついているクッキーモンスターを追いかけたり(でも、本命カウント伯爵はいなかったの)。土産屋で売っていたハロウィン仕様のグッズが可愛かった。ET水筒も。ちなみに恐竜水筒は「使い勝手が悪い」「ていうか、こんなもん使う機会ないし」「その前に可愛くないし」と散々な言われよう。

 それにしても、直前に病欠1人、途中で体調悪くなって帰ったヤツが1人、途中で吐いてヘロヘロだった子が1人、という有様で、教室では生きているのが不思議よばわりされている私も、この集団の中では健康な部類であることを改めて確認させられた。

 夜はミナミの宿屋で一泊。今年は誰も酒を飲む体力がなく、お茶を飲みながら、だらだらとだべるのみ。あ、「あんたが好きな人、髪型変」と言われました。はいはい、言われなくてもわかってますとも(泣)。

9月16日(月)

 朝起きて、喫茶店でだべった後、みんなと別れて実家へ。またたあが心停止を起こしたと言うので、顔を見に行ったのだ。食べ物を欲しがって、わん、と言ったところで倒れたらしい。だから前々から、興奮して危険だから、なかせるな、食べ物を与えるな、と言ってきたのに(怒)。今からじゃ躾けるわけにもいかないでしょうが。
 今日は大人しくて、だっこしたら頭を私の肩にのせてきたので、妙に不安に。あとどれくらい持つかな。

 さて、プル君はピーテルで鋭意練習中のご様子。どうか怪我をしないで頑張って下さい。

9月17日(火)

 夕方、病院を受診。

 夜は親の反応にぐったり。そういえばうちの親、絶対に病気を認めないタイプだったな。それに突如周りを省みない行動に出る人でもあった(離れて暮らしてると忘れがち)。

 死んでました、なんて言われたら納得いかんよなあ。

9月18日(水)

 朝から病院を2軒。やっぱり知ってる先生の方が何かと安心する。

 雪樹さんのところ経由で、本格ミステリファン度調査。読んだことがあるのは約70冊。いかに読んでいないかよくわかりますな。まあミステリファンじゃなくて、ただのミステリ好きはこんなものかも(?)。

 でもって、あ、投票CGIが同じだ、とか、これが本格ミステリ300冊なのか?とか(いや2割しか読んでない私の言うセリフじゃありません)、たった一日でこれだけ投票があるとは、やっぱりミステリは読者層が厚いよな、とか(誰かSFで同じようなことやりませんか。得票数の差を見てみたい)、あまり関係ないことが色々気になったのであった。

 翻訳作品集成の移転先。ありがたや、ありがたや。

9月19日(木)

 昨日の採血の結果を取りに行った。とりあえず、アルフォス・LDH・IgG分画は上がってなかった。検査は続く。

 大学では、−20度(の冷凍庫)の霜取り。

 いくら信用できない情報とはいえ、死亡年月日をすぐ家族に知らせないって、そんな。

 一歩さんのところ経由で、SF(ミステリ)系読書サイト平均的運営者像。私は7つなので、あまり立派じゃない平均者の ようです。ただし、設問の(10)が「月に数冊は追いかけているマンガを読んでいる」ではなく、「サイトの更新を続けることで、別の何かを喪ったような気がする」になる場合は、8つになるので立派な平均者になる(嬉)。

 綺麗なお月様を見ると、ああ衛星があってよかった、と根拠のない幸せを覚えませんか?

 ネイティブに英語を添削してもらった。なかなか、タダでこんな経験はできないよなあ。

9月20日(金)

 体調不良により、夕方で早退。昨日は大丈夫だったのに。

 やっぱり林さんが予想通りのことを(笑)。頑張って下さい>翻訳SFファン度調査。ミステリと違って、脱落してないかどうかを見るという、その後ろ向きさ加減がグッドです。きっと私はほとんど読んでないだろうなあ。その間『ラルフ124C41+』を読んで生きていたので(ちょっと嘘)。

 今日、ドブリン君のプロフィールがISUに載っているのを発見(早く気付けよ)。イリーナの弟弟子で、一昨年のジュニアの国内チャンプ、明後日で16歳らしい。10月のジュニアグランプリにエントリーしているので、ちょっと昨季の復習をしてみたが、トリプルアクセルが課題っぽい。

 で、ついでにプルのムーラン・ルージュをもう一度。最早、あの何となく不吉げな音楽も、このプログラムの末路を暗示しているように思える。せめて、これがカナダじゃなくて、ヨーロッパで初披露だったら…(もういいって;)。とりあえず、怪我の中、一生懸命に滑ってるプルはわりと可愛いかも。


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