8月1日(木)

 一夜明けたら、日本でも結構大きく報道されていた>フィギュア採点疑惑のロシアマフィア逮捕。未明に北米の記事を見た後、しおしおと、ロシアマフィア?FBI?イタリアで逮捕???と悩んでいたが、掲示板を見る限りでは、北米ファンも???という感じで、同様に意味不明な様子。
 どうやら、採点疑惑直後に言われていた嫌疑で逮捕者が出たということらしいが、今更逮捕するなんて、よっぽどチンクワンタ@ISU会長 or 北米フィギュア関係者に後ろ暗いところがあって、何かを隠蔽するために逮捕騒ぎを起こしたんじゃないかという気が。じゃなきゃ別件逮捕。何がどうなってるのかよくわからないが、毎日新聞に詳しい報道を期待したい。

 それはともかく、アイスダンスの採点が怪しいのは前々から言われていたこと(別にA&Pが1位になるのが不当だと言っているわけではない。採点基準はよくわからないが、私はA&Pは好きだ)。マフィアを逮捕するだけでなく、今後どうするかをしっかり考えて欲しいものだ。
 それと、やっぱり間違えて欲しくないのは、不正が企まれていたかどうかと、カナダペアに金メダルを与えたことの是非は別問題ということ。談合が行われていたからと言って、ショートプログラムの結果を改竄して、2位のペアに金メダルを与えていいということにはならないと思う。さらに言えば、審判の談合疑惑があったからと言って、チンクワンタが滅茶苦茶なルール改正案を強行採決してよいというわけでもない。

 何局かTVのニュースでも見たが、関連映像としてSLCのサレー組とベレ組の演技を流していて、ベレ組のダブルアクセルの直前でテープを切っていた局があったのを見て笑ってしまった。五輪の時のテープ取ってきて、適当に切って流したんだろうな。ベレ組だけの局もあったし(←久しぶりに見たので、うっとり見入ってしまった)。しかし、これからまたしても、ミスがミスが、と言われるかと思うと、今から気分が悪い。

 それにしても、読売新聞。『ベレズナヤ、シハルリゼ組(ロシア)が、着地などで小さなミスを犯しながら、ノーミスの演技だったサレー、ペルティエ組(カナダ)を抑えて優勝したことが、そもそもの発端』、てねえ、あんた。そういう書き方をするなら、「前年の世界選手権で、サレー組がミスを犯しながら、ノーミスの演技だったベレ組を押さえて優勝した」ことを書き添えて欲しいものですな。

8月2日(金)

 採点疑惑騒動はさらに大きくなっている。未だ訳が分からんが、とりあえず、毎日新聞をどうぞ。村田さん、TVに出てください。

 昼のTVを見たが、「誰もが優勝すると思っていた」カナダペアが金を取れず、「明らかにミスがあった」ロシアペアが金を取った、おまけに、不正を持ちかけた「結果として」A&Pが優勝した、とまで言っていた。
 もちろん、アントンのダブルアクセルも、何回も何回も流されていた。ああ、ベレ組のトウループは揃っていてきれいだわ。プーチンとの食事会の時のベレ組の映像も流されていて、端にダビット(ジェーニャの振付師)が映っていたのが嬉しかったよ(自棄)。

 そういえば、アメリカではエレナ(ロシア・ペア)の映像をアニシナ(フランス・ダンス)だといって流していた局があったとか。偏向しているだけではなく、適当なのはアメリカも同じか。
 ああいう報道を見ていると、本当に声の大きいヤツが勝つんだなと思う。いくらわかってる人はわかっているとはいえ、もしジェーニャがベレ組の立場に立たされ、こういう風に不当に毎日TVで放送されたらと思うと、とても耐えられないよ。ベレ組から金メダルを剥奪なんて言語道断なことが行われたらなんて、考えるだけでも背筋が凍りそうだ。

 さて、今日は最新のジェーニャのインタビューが流れていた。これが、一答一答突っ込みたくなるような代物。好きな漫画はトムとジェリーだ?好きな店はベルサーチ?はあ?
 しかも、相変わらず素直なジェーニャくん。「15歳の時に銅メダルを取ったのには別に驚かなかった(うんうん、金メダル取るつもりだったんだもんね)」「(女の子が寄ってくるのはどう?)嬉しい!いい気分!」
 好きなプログラムには、ヤグのプログラムを挙げていた。だいたい世界チャンプになってから、ヤグに対する言葉も変わってきたもんな。「彼は偉大なファイターだ」そう、わかってるじゃないですか。精神的にあまりお強くなく、大舞台自爆癖のあるジェーニャに比べて、ヤグはともかく強いからな。見習いましょうね。

 五千円札に樋口一葉?なんかイメージ合わないぞ。貧乏で苦しんだ人がお札の肖像になるってのは、かなり妙な感じ。

 今日はグループの飲み会。久しぶりに日本酒飲んだので幸せ。やっぱり酒は日本酒に限るな。

 ところで、昨日今日とアクセスが増えている。理由は薄々わかっているが…不正騒動で増えてるかと思うと、なんか悲しいものが。

8月3日(土)

 先生と一緒に書類の提出など。疲れた。

 日付が変わってからTVをつけたら、ペイントボールをやっていた。ペンキみたいなものを撃ち合うサバゲだった。←プルが、COI中にヤグやホランダーと一緒にやったというので、気になっていたのだ。

 まだまだ動きがありそうだし、毎日こんな話ばかり書いているのも嫌なのだが、IOC会長が不正があったと判明した場合、ベレ組とA&Pの金メダル剥奪もありうると言ったとか。審判の不正に選手が巻き込まれるというのもおかしな話だが、その前に不正があったときちんと証明するかどうかが、かなり疑わしいと思う。そもそも出だしから、はっきりした証拠もないのに、カナダペアに2つ目の金メダルを与えさせたIOCのこと、証拠なしにベレ組とA&Pから金メダルを剥奪するなど、お茶のこさいさいだろう。

 今日、周囲に聞いてみたら、普通にTVの報道だけを見ている人の中には、「不正があったロシアペアから金メダルを剥奪するのは当然」のように考える人もいるようだ(あの報道ぶりではそれも仕方のないことだが)。

 「誰もがカナダが優勝すると思っていた」そう、私もカナダが勝つだろうと思っていた。それは、開催地が事実上地元のアメリカであること、昨年のワールドでミスがありながらノーミスのロシア組に勝ったことから、今回も、もしカナダペアが無難にこなせば、当然カナダを優勝させるようにバイアスがかかるだろう、と思っていたからだ。

 だから、カナダが優勝できなかったとき驚いたし、その後北米が騒いで2つ目の金メダルなんてことになったのは、当然優勝できると思っていたのにできなかったことに対して、実力行使に出たように思えた。第一、実際に不正があったかどうかは今も不明だし、現在流布されている不正ストーリー(ペアとダンスの星の交換)は、不自然かつ北米に都合が良いものだ。

 この騒動、「一番になれなかったことに不満な北米がいちゃもんをつけ、マスコミがそれを煽り立てた」ことから始まっていることを、どうかわかってほしい。

8月4日(日)

 今日出ていたプルを褒めちぎったCOIレポによると、「ボイタノやワイリーを思わせるスプレッド・イーグル」をやっていたとか。「そんなに長くなかった」というところに信憑性を感じるが、なにイーグルも特別強化中なの??私が見た限りでは「一応イーグル」って感じで(もちろん短い)、ボイタノを思い起こすのはかなり困難でしたが。
 さらにこのレポ、「スクラッチスピンはストイコと同じくらい、いやそれより凄かった」。マジですか?私が見たときは、エルビスの足元には遠く及びませんでしたが、本当に同じくらい??←かなり疑ってる。
 いやあ今期のプログラム楽しみだな〜。わくわく。

 ビジョルド『ミラー・ダンス』を読み終わった。作者が言うように、これまでに読んだマイルズシリーズの中で最高の長編だと思った。一番印象に残ったのは、マイルズが自分のことをマークかもしれないと思って恐怖を感じる場面。同じコンプレックスを抱えているにしても、マイルズとマークではそのポイントが違うところや、マークの成長ぶりも面白い。あざとさを感じさせる展開が続くことも多いが、このシリーズはこれだからやめられない。それと、前の内容を全く覚えていなくてもOKなのも、毎度のことながらすごい気が。

8月5日(月)

 ここ数日つらつら考えて改めて強く感じたことは、やはり何をおいても一番根本的に悪かったのは、「不合理にカナダペアに2つ目の金メダルを与えたこと」だということ。と思っていたら、実にわかりやすく纏めた文章に行き当たったので、リンク(8月5日分)。この文章以上に言えることはありません。

 全く未知の危機に立ち向かうのは、どきどきすることですな。マニュアル欲しいよ。

8月6日(火)

 今度は昼ご飯が入らない。おかしいな、去年の夏はこんなに堪えなかったと思うのだが。

 今日は、5月の記事を読み返していた。五輪のプル「ショートで4位だったので、ええいこうなったら、フリーで4回転3回転3回転と3アクセル3フリップ跳んでやるっ、絶対跳んでやる〜!」と根性入っていたのだな。でもって、フリーを滑り終わった後、表彰式で悔しさが思いっきり戻ってきたに違いない(笑←笑うな)。
 しかしよく考えてみれば、フリーで4回転を2回ちゃんと跳んだのは凄いことやん>今までワールドで跳べていなかったことを思うと。ごめんよ、ダブルサルコウにのみ気を取られていて。

 『グレー・レンズマン』を読み終わった。思うに、今この本を読んで面白いのは、今までつまらない本を色々読んできて耐性ができてきたからではないか。どうも高校生の時に進んで読む気になれなかったのも無理はない気が。ひたすら武器の出力増強を考えてるし、クラリッサの言動ナゾだし……さ、第二段階はいつ出るのかな。

8月7日(水)

 この頃気になっていたのが、去年比3kgの肉はどこから消えたのかということ。前腕がさらに痩せただけで、体幹デブの度が増したような気がしていたのだが、今日服を物色していて唐突に思い出した。去年は何とも恐ろしいことに、七分袖を着ると腕がきつかったのだ。それが今年は一度もそんなことはない(だから忘れていた)。一応上腕も細くなってはいたのね。え、いやただそれだけ。

 とある先輩と話していて、先輩が○○○○の出身であることを知った。この○○○○、小学生の時に私が一時志望校にしていた中学なのだが、生徒への締め付けが厳しいことで有名で、後に知り合った在学生や卒業生の話を聞くと、みんながみんな学校のことを非常に悪く言う。この先輩もご多分にもれず「あの6年間は今でもトラウマだ」「同級生はほとんどみんな大学に入ってから留年している」。

 私は入試の1ヶ月前まで受けるつもりでいたのだが、願書を学校に取りに行った母親が雰囲気を察知して、突如あそこはよくないと言い出し、直前に受けるところを変えたのだ。今から思うと、あれは母親が私のためにしてくれた決定の中で、最もクリティカルなものだったのではないか(笑)。小学生にまともに志望校を選べるはずもないし、要は親の選択だもんな。
 代わりに行った学校もいい加減偏ったところではあったが、楽しい思い出がたくさんあるし、マジで箸が転んでも笑ってしまう年頃の6年間を、トラウマに感じるような環境で過ごしたというのは、本当に気の毒。

8月8日(木)

 うおおお、マップが合わん〜。何で切ってもナゾのバンドが出る〜おまけに相互に矛盾する〜。真実は本当に一つなのか…。

 フォントをピクセル単位で指定する呪文を知った。ええ、今まで知らなかったんですよっ。しおしおに自慢したら「おお、なんかよくわからないけど格好いい!」>能天気な管理人達。テーブル内のフォントをまとめて指定する呪文も初めて知ったことですよ。ああ、これで一気に色々楽になるに違いない(爆)。

8月9日(金)

 新しい構成のプラスミド(円形のDNA)を作ろうということになり、必要な断片を探して、先生と古いプラスミドのマップを漁っていた。で、コレと目をつけたプラスミドは、シークエンスはあるもののマップがない。マップがないと、目的の断片がどこから始まるかわからない。
 はじめはネットで検索していたのだが、なかなか分からないのに業を煮やした先生は、目的の断片のシークエンスと、他のプラスミドのシークエンスとを照らし合わせて、自分の目でどこから始まるのか探し出してしまった。さすが目でプライマー決めていた時代の人は違う。でもって、どこまで同じか見るために、先生と二人でGGCCCGCGCAAATCGCGGG...とお経のように延々とシークエンス読み上げて、周りをびびらせたり。

 アルベールビルの女子を見直した。クリスティ・ヤマグチって本当にジャンプ低いのね。改めて見て驚いてしまった。でも、あのマラゲーニャは良いプログラムだと思う。

 さて、採点不正疑惑。やっとこんな記事が出だした。五輪の時も思ったが、どうしてロシア側はこうも反撃が遅いのだろう。何か特別な事情でも?
 この記事の報道がある程度正確だと仮定しての話だが、「5・8点以上出すな」というのは、第3滑走のベレ組に高得点をつけるな、という脅しでしょうな(通常、最初の方に滑走する組は点数を抑えられる)。アメリカ人のレフェリーなら当然これぐらいのことは言いそうだ。しかし時計のことはねえ…どの組のことを言ってるのでしょうねえ…(鬱)。
 ともかく、これ以上選手に心労をかけないようにして欲しい。お願い。

8月10日(土)

 今夏まだ一回も暑いと書いてない気がするが、ここは京都、もちろん暑い。日が昇ると、すぐにドアごしに熱気が押し寄せてくるのがわかるし、水道の蛇口をひねると温水しか出てこない。なんかもう、暑いと書くのも暑い。

 五輪直前のスイスのガラを見せてもらった。薄々予想はしていたが、I will survive の生歌に乗せて滑ったこの演技、やはり爆笑ものであった。いや、はじまりは素晴らしいのだ。白レースのシャツを着て(よく似合っている)バラを持ち、うっとりするような動きで立ち上がるプル。しかし、それも開始30秒まで(おそらく、ここまではちゃんと振付けしてもらったのだろう)。

 その後は、止まったまま、セックス・ボムかパサディナかと見まごうような踊りや(ジェーニャは音は掴むし、体の動きもきれいだが、リズムに乗って普通に踊るとなると…ペト様と一緒に毎晩踊りに行ってくれ〜)ジャンプ、そしてマイケル・ジャクソン・メドレーのサーキュラーとストレートラインステップをそのまま(笑)。合間は休んで投げキス、余った時間はビールマンスパイラル。音をはずしてないのが救いだが、面白すぎるぞ。

 一方、同時に滑っていた初披露のカルメンは、ガラでそれほど真面目に滑っていないせいもあろうが、骨格のみという感じで、ここから3週間でよくあの五輪の演技になったものだ、としみじみ。しかもこの時のジェーニャ、カルメンを深く刺しすぎ。それじゃ刀抜けないよ。

 でもって、一番驚いたのはスイスの放映方法である。ジャンプの途中に画面の半分でスロー映像を出したり、最後のスピン途中に、ラストポーズのスロー映像を出したりするのは何なんでしょう。アングルも遠いし…ドイツ語圏は録画が下手なのか?(偏見)


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