2月22日(金)

 プルシェンコは、熱は下がったものの、まだ衰弱していて、明日のエキシビジョンには出ないという説が有力。出ない理由(単なるインフルエンザか?それとも精神的に参っているのか?)に関して、昨日からあちこちとメールのやり取り。もう疲れたよ…。

 あ、私は手に入った情報から、単なる病気のせいだと判断しています。それから、すでに帰国したという噂は、ウソだと思っています>雪樹さん

 しかし、ことエキシビジョンに関しては、どうしてプルは出ないのだ〜という話があちこちから噴出しているところが(笑)。さすがだ、エキシビ芸人。

 女子フリー。恩ちゃんはやはり緊張していたみたいで、今日は本当にジャンプだけという感じ。それでもかなり点が出ていたので、アピールの場としては良かったのでは。

 章枝ちゃんは、いつもより固くはあったが、素晴らしい表現力を見せ、ループがダブルになっただけのほぼノーミスで5位!凄いぞ、章枝ちゃん!
 今から考えると、あのUSAコールが吹き荒れる異様な最終グループに入らなくて、かえってよかったような気がする。明日のエキシビジョンにも出場を依頼されたそうで、本当に格好いいの一言。

 最終グループ。サラ・ヒューズは、今までで最高の出来だったのではなかろうか。2回目も3回転3回転を跳ぶとは、回転不足を見せつけるつもりかと心配になったが(笑)、ノーミスで素晴らしい勢い。
 一方、イリーナは良い出来ではなかった。3回転3回転を決められず、いつもより明らかに固い感じ。フリー2位で、サラが優勝、イリーナは銀メダル。結局、9月のGWGの演技が一番良かったのかな(悲)。

 しかし、ここまでショートがクリティカルになるとは思わなかった。もし、きちんと評価されてショートで1位になっていれば、イリーナが金メダルだっただけに…。
 まあ、そういう結果だから仕方がない、イリーナはフリーで1位になるだけの実力があったわけだから、といつもなら思うところだが、もし優勝したのがアメリカ人ではなく、クワンがイリーナと同じ立場に置かれていたら、間違いなく北米人は金メダルをもう一つ与えさせていただろうと思うと…。
 と思っていたら、ロシアのスケ連はスルツカヤにも金メダルを与えるように抗議したらしい(笑)。いいぞ、露スケ連、きちんと主張しろ。
 それにしても、競技が終わってからも、もしかしたらまだ覆るのじゃないか、とつい思ってしまうところが…。あのカナダペアの金ときたら、まったく。。

 フリーが終わった直後、裏で泣いていたイリーナ、表彰式には笑顔で出てきたイリーナを見ると、彼女のことだけではなく、1週間前を思い出して、今更ながらくやしい思いに苛まされる(泣)。

 今日は実験はともかく、セミナーのALLの治療の話が面白かった。
 ここ2週間の睡眠不足(というか不眠)でそろそろ疲労が…五輪ってこんなに疲れるイベントか?なんか眠剤飲みたくなってきた。

 さて、衰弱している上、落込みがうかがえるプル君だが、次の試合、世界選手権はもう3週間後。今年の世界選手権の開催地は長野だから、とヨーロッパのファンから安心されたりしているが(子供の頃からNHK杯に出ていることもあり、北米と違って日本では人気があるため)人気の面はともかく、3週間前まで寝込んでいた状態では、筋肉が戻るのにも時間がかかるだろうし、あの即席プログラムを滑りこんでいるヒマなどないのではないか。
 考えてみれば、今季はずっと怪我の中で試合をしてきた上、欠場、連敗、病気とショック続き。こんな中で、ヤグとの勝負を期待するなど、かわいそうで私にはとてもできません(弱気)。

 カウンタが44000をまわった。

2月23日(土)

 プル、エキシビに出てました。それも、スイスで滑ったプログラムではなく、フリー「カルメン」の後半で。オールバックにしていたせいか顔もやつれて見え、はらはらしながら見ていたが、なんとアンコールのジャンプで転倒。普段からは考えられないよ…。
 とはいえ、サーキュラーステップはフリーの時よりも良く、音楽にもちゃんとのっていて嬉しかった(安心)。病み上がりなのにご苦労さまでした。早くおうち帰って休め〜。

 私はあまりエキシビジョンは好きではないが(試合を見ているほうがよい)、章枝ちゃんの「エビータ」は見られて本当によかったと思った。一番良いと思ったのは、イリーナの新しいEX。イリーナの可愛さがとてもよく出ていた。シンドラーのリストも素敵だと思ったけど、あれは今までで一番好きかも。

 ティム(男子銅メダリスト)は…今年は少しは表現力が改善されたかと思っていたのだが、エキシビ見ると全く変わってませんね。ジャンプ跳ばないとすることないやん。表現力がマシになったように思えたのは何だな、今年のフリーの音楽と振付がよかっただけだな。

 ヤグディンは…どうしたのだろう。ヤグも風邪でも引いてるのかしら。悪いとは全く思わなかったけど、いつものくどさもなければ、神も降りず、ごく普通。
 今回、一部で迫力がないとさえ言われたフリーも、私はあれはあれで素晴らしい演技だと思ったが(そりゃまあ、最後はバテバテだったけど)、五輪ではショート、フリー、EXのいずれかでは神が降りるだろうと期待していたので、なんか残念。贅沢すぎ?

 エレナ・アントンは大きな拍手で迎えられ、ブーイングもトマト投げもされていなかったので一安心。しかし、必死に観客に応えたり、フィナーレでサレー達と仲良さをアピールする姿が…どうしてあんなことをしなければいけないはめに…。「キッズ」、エレナが帽子を被ってなかったのはなぜ?あの帽子が可愛いのに〜。

 エキシビの予定表で、サラ・ヒューズが2回になっているのを見たときにやっぱりと思ったが、サラは「フォッシー」をやった後、トリでテロ向けEXを滑った(NY出身のサラが、テロ後にはじめた追悼プログラム)。いや、1位じゃなかったら、テロ向けだけやっただろうから、別にいいんだけどね。ちなみにリンク際では、TVカメラに向かって、星条旗を振っていた。

 フィナーレ、ヤグに近寄らないように、たっぷり距離を取っていたプルだが、最後のメダリスト3人揃ってのジャンプ、ヤグはトウループ、プルはアクセルなのに、離氷も着氷もピッタリタイミング揃ってたんですけど…あんたら…。

 長かった五輪もこれで終わり。エキシビを見終わった途端、突然眠くなり、夜まで熟睡していた(わかりやすい体だ…)。起きると、憑きものでも落ちたような気分。
 この五輪は、プルの敗戦というだけではなく、嫌なことに満ち満ちたイベントだった。EXを見ても、これはフィギュアスケートの試合ではなく、五輪だということがよくわかったような気がする。アメリカNBCでは、アメリカ選手と、問題のペア2組、それにヤグディン(北米在住)しか放映しなかったらしいし(ひどすぎ)。
 次の五輪はイタリアのトリノ。今回のようなことにはならないと思うし、ジェーニャにとってみれば大事な五輪だが、正直何がどうなるかわからんような。。

 夜は大学へ。今日は追いコンだったが、採血で2時まで大学に釘付けになっていたので行きそこねた。

2月24日(日)

 こないだ婚約した中学時代からの友人が、フライングで妊娠したらしい。素晴らしい〜。中学の修学旅行で猥談した(?)仲の友人が、フライング妊娠するというのは感慨深いものがあるな。

 夕方、髪を切りに行ったら、私にそこの美容院を教えてくれた先輩が隣の席に座っていた(笑)。並んで切られるとは変な感じ。
 
 『SFが読みたい!』を手に入れた。関西作家お笑い座談会は思ったよりも面白かった。とりあえず、最後の冬樹さんの言葉は、「どなたか、諦めの言葉を」だと、2回見直すまで思っていたことを書いておこう。
 今年楽しみなのは、ウィリスのPassage(秋に出るなら原書を読むこともない、と安心)と、マシスン『ある日どこかで』と『DAI-HONYA』の続編と『90年代SF傑作選』っす。読む暇あるのか?(おい…)

 精神力というものは、経験によって養われるものか?と考えるこの頃。というか、なんでサルコウダブったの?(まだ言うか)

2月25日(月)

 なかなか綺麗なデータが出ん。

 五輪閉会ということで、あちこちのマスコミで総集編をやっていた。だからアントンの失敗映像だけを流すな!この五輪が史上最悪の五輪であることを心から祈るよ。

 『銀河おさわがせアンドロイド』を読み終わった。辛い時にはカケラも頭を使わない本が良いので、その意味では最適だったが…正直もそっと面白い本が読みたかったね。

 マガジン4月号。本当に『フリーウェア』出るんやねえ…それだけ時間が経ったことが、なんだか信じられない気分。

 こないだ新しいパソコンを買った時に一緒に買った、リュックになるパソコンケースが秀逸。防寒にもなるし、もっと早く買うべきであった…2千円だというのに。

2月26日(火)

 午前中はバイト。今日は暇だった。少なくとも私の周囲では、インフルエンザは流行っていない模様。

 ICUに収容されていた暴力団組長が窓から射殺された話、怖すぎ。ICUのあの雰囲気(周囲から隔絶された、安全で清潔な場所)の中に銃弾って…。

 NHKの五輪総集編のペア特集。見事にカナダ側の立場にのみ立った報道でしたね。
 軒並み北米鵜呑み報道しかない中、毎日新聞の村田隆和記者が、非常に分かりやすい記事を書いておられるので、読んでいない方は是非お読みください。→毎日新聞2月26日

 プルシェンコのEXを見て安心したプルファンは世に多い。確かにジャンプの調子は悪かったが、なんと言ってもEXのカルメンは、音を感じて滑っていた。一小節一小節、まさにぴったりと。
 どうもジェーニャ君は気合が入りすぎると、その点がちょっちオロソカになるようで、五輪フリーは普段と違っていただけに(あの程度の合わせ方なら他の選手でもできるだろう)、そしてそれが、滑り込みが足りないせいなのか、落ち込んでるせいなのか、怪我のせいなのか、何なのか不明だっただけに、この安心感たるや例えようもない。
 本人はジャンプが好き、と言明していて、一般的には驚異的ジャンパーとして知られているが、彼の最大の長所は、音に乗ることができる点だと私は思う(もちろんこれも、技術がないとできないことだが)。

 ということで、ただ単にカルメンを見直していれば幸せなわけだが…今日付のヤグディンのインタビューを読んでしまったりするとまた落ち込んだりして。そりゃね、五輪前のミーシン(プルのコーチ、ヤグの前コーチ)のヤグに対する言いようはかなりどうかと思うし、ヤグがここ2年で大人になった&北米に適応したのはわかるけど…プルはあなたより3つ下でまだガキなのよ。というか、ミーシン先生、あなたの行動が悪いと思うんですけど…お願いだから自覚してくれ〜。

2月27日(水)

 抄録を書こうとしたら用紙がなく、用紙がないのは昨年末に学会費を納めていなかったせいということが判明し、同期の子と先輩に聞いてみたら、3人とも同じく払っていないことがわかり、仕方ないので先生に聞いたら、先生も払っていなかったことが判明するような研究室で、日々実験してます。
 夜はもうキレそうだった。ぴょんぴょん跳ねるな!

 ほぼ4年ぶりに会った同級生が、痩せて別人のようになっていた。一次出張の病院が忙しく、胃潰瘍になって以来、体重が増えないのだとか。。そういう人も出るわな。

 五輪以来、特に宣伝も登録もしていないスケートサイトのカウンタがぐるぐる廻っているのに気を取られていたが、よく見るとここのカウンタも五輪前の倍ぐらい廻っている。ここは、だらだらプルプル言ってるだけのただの日記サイトなのですが…。

2月28日(木)

 抄録の下書きを書いて先生に送ったら、1.5倍に膨らんで帰ってきた。英語を添削してもらえるとは素晴らしい(感動)。しかし問題なのはあれだな、内容を自力できちんと書けていなかったことだな(爆)。

 パラフォルムアルデハイドが…指が固定される〜。

 どうもこの頃、ロシアの新聞を読む→落ち込む、を繰り返しているように思うのだが…今日の新聞に、ヤグディンが五輪のアメリカ対ロシアのホッケーの試合を見に行った時に、カナダのセーター(メイプル柄らしい)を着ていた、と非難する記事が…。
 そりゃまあ、もしこれが事実なら、ペア騒動の直後だったことを考えると、ロシア人的には思慮に欠ける行動だとは思うが(というか、ヤグは北米人なのね…)。エレナ(問題のロシアペアの選手)も同じ試合を見に行って、ロシアの旗を振っていたそうだし、プルも見に行っていたはずだ(この試合の後、熱出して寝込んだらしい)。

 ロシアもナショナリズムに走る国だけに…だからね、こういう報道をされると、跳ね返って来るのはプルなのよっ。ヤグ−ロシアを離れた裏切り者、プル−ロシアで練習する良い子、という構図はやめていただきたい。そうすればするほど、プルの北米での立場は悪くなるんだから…(泣)。

 それにしても、この頃ロシアでは五輪のことで反米感情が高まっているようだが…遅すぎ。抗議するなら、あの2つ目金メダル授与の直後からやって欲しかったね。


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