12月1日(日)
昨日の夜、もしイリヤがN杯で優勝すればグランプリファイナルへ行ける(ポイント上位6人以内)ということに気付き、ちょっとドキドキしていたのだが、まさか本当に優勝してしまうとは。
今まで一度もノーミスで滑ったことのないイリヤが、3アクセルと2回目の4トウの着氷ミスだけの、ほぼノーミスと言っていい演技を目の前で披露してくれるなんて、誰が想像したであろうか。1位になるという希望的観測を抱いていた私といえど、絶対ジャンプは何かダブると思っていたよ。
元々セカンドが高いイリヤのこと(しかもジャンプ内容は最難度)、5.9が計5つも出て、点数を見たときには本当に夢のようだった。勿論こういうものは相対評価なので、先に滑ったタケシに高得点を出してしまったおかげもあるだろうが、何回見ても良い気分であることに変わりはない。
スピードも遅く、音楽もなんとも中途半端な速さの曲だったが、イリヤはいつも最後は疲れているので、あれぐらいの方が滑りやすいのかも。変さは少し薄れたが、スピンをきれいに見せる衣装に、音楽とテーマによくあった動きで、実によいプログラムだと思う。
なんて冷静に考えることができたのはビデオを見直してからで、現地ではとりあえず、ここをせんどと叫んでいた。疲れた。
ご本人様は、あんな高得点を出したのははじめてで勿論素晴らしい喜びよう、しかしエキシビは同じ衣装で出るし(用意してなかったんだと)、大トリなのに段取りわかってなくて人の出番の時にリンクに飛び出すし、ひたすらスピンし続けるし、ウィニングラン忘れそうになるし…こっちは心配でアタマ痛かったが、世間様の評判はまずまずだったのでまあいいか。
さて、他にもユンフェイはきれいな4トウ3トウを決めて4位(エキシビ圏内)に入り、男子は驚くことばかり。一生分の運を使い果たしたのでなければよいが。
12月2日(月)
予想していたことではあるが、今日の報道ではタケシのミスに批判が集中し、格下のクリムキンに負けるなんて、みたいな言い方をされていた。しかし、それはちょっと失礼というもの。確かにタケシの演技は良くなかったが、だから負けたというよりも、クリムキンの演技が良かったのだと、声を大にして言いたい。
過去2回のN杯では、いずれもイリヤはタケシの成績を上回っているし、昨日のイリヤのジャンプ内容は、プルとそれほど変わらない(3アクセルは1回だけど)。そりゃスピードは遅かったが、その代わりイリヤには美しいスピンと数々の必殺技、それにファンに全く不安を抱かせないプログラムがある。
と、主張できるときに、声高に主張しておこう(笑)。願わくばずっと主張できますように。ええ、たとえ今回の優勝がかなりの自信に繋がったとしても、これで次の試合でミスのない演技を見せてくれると楽観するファンはおそらくいまい。頑張れ、イリヤ。
男子で他にすごいと思ったのは、高橋君。昨年のワールドEXで見たときはさほどピンとこなかったが、今回はものすごくきれいなスケーティングに驚いた。すげえ。
12月3日(火)
あんなふうに馬の実験をする人がいるとは。世の中には金持ちがいるものだ。
夜はお腹が空いて不機嫌だった。家に帰ってきてご飯を食べたら、食べ過ぎて動けなくなった。仕方がないので炬燵で犬の躾け方の番組を見ていた(子犬が出てきて可愛いのだ)。
12月4日(水)
ここ2週間ぐらい、とある実験が停滞していたのは、某企業の製品2種類が不良品だったせいであることが判明。
冒頭からいきなり、キャメルスピン→逆回転キャメルスピンを4回も繰り返したイリヤのEXを見たときには、ちゃんと素晴らしいEXナンバーを持ってるんだからあっちを滑れ〜と思ったものだが、よく考えればイリヤが逆回転も含め異常に安定したキャメルスピンをできると知っている観客は多くはないわけで、エキシビジョンの意味を考えれば、あれはしごく適切な演技だったのかも。
イリヤのフリー終了時&点数発表時のビデオを見直すと、ざわざわした音に混じり、一部の観客がほぼ悲鳴状態の叫び声を上げているのが笑える(私もその1人)。今年のユーロのアプトのフリー後もこんな感じだったんだろうか。
12月5日(木)
頭痛が。精神状態も悪し。
世の中には想像を遥かに越えたソースがあるものだと。あ、ソース見るのはスケベなのでやっちゃだめと昔教わりました(嘘)。
ぐぐる様に捕獲されました。
12月6日(金)
国内SFファン度調査は44作品。素晴らしい少なさだ。途中まで読んでやめた作品が何冊もあったのが、今までの各種調査と違うところ。
今年のグランプリシリーズ男子は、結局プルが2勝、ジュベ、タケシ、ワイス、クリムキンが1勝ずつ、というなかなか凄い結果。これもヤグとティムが怪我をしたため、そう考えると、タケシ・アプト・李君と上位3人との間には差があるんだなと改めて思う。
普段スケートを見ない人からもクリムキン凄いね、と言われて、N杯効果を感じることの多い今週。しかし、クリムキンが凄いのは自明なのだ(おい)。ジェーニャの悪口を言われると腹が立つが、イリヤの悪口を言われても全く腹が立たない、それほど彼はなんと言っても間違いなく素晴らしい。
にもかかわらず、グランプリ優勝インタビューでの今後の目標が、ロシア代表になること、そしてそれが全くもって冗談ごとではないのが物哀しいところ。実際、グランプリシリーズで優勝した5人の中で、国内代表が一番危ないのは間違いなくイリヤだろう。フランス大会のような演技をしたら、ヤグ様が出なくても、下手したらティムチェンコに負けますですよ(怖)。
12月7日(土)
実家に帰ると、親戚のことで法廷闘争だの司法書士だのと騒いでおり、そのストレスのためか親の病状はさらに悪化、おまけにたあは昨日も発作起こして倒れたらしく、なんかもう勝手にやってくれって感じ(疲)。
午後に放映されたNHK杯総集編は、「タケシ、腰の痛みに耐えてよく頑張った!」特集になっていた。別にそれで日本のスケート人気が上がると言うなら構わないが、仮にも直前滑走で4トウ、4サルコウをきれいに降りていたワールド3位の選手を捕まえて、それはちょっと違うのでは。
12月8日(日)
大学行って、ご飯食べてビデオ見て、大学行ったら一日終わった。雨降ってた。
今日はボフロストの放映があった。プルのSPを放映してくれたのは嬉しかったが、なんか…レベルが低い大会だと思ったのは私だけですか。あと刈屋アナ、うるさすぎ。もう五輪の話はええっての。刈屋氏の陶酔科白より、プログラムを静かに見たい。
今回のヒットは、フリーのキスクラで、くま(のぬいぐるみ)を抱くプル。くまを抱える手袋の左手が、鉤爪のようで実に可愛い。うん、あの手袋はよいぞ。
いつも思うのだが、ジェーニャはぬいぐるみの扱いが割とちゃんとしていると思う。李君のようにがしゃっと掴んだり、イリヤのようにどーも君をビニール袋に放り込むのはいけません。ぬいぐるみはきちんと持つ。蛇なら首に巻く、くまなら胴体をしっかり抱える!
12月9日(月)
今日は当直。当直室が半面ガラス貼りなので寒い。
12月10日(火)
寒い。寒い。
ファンタジー小説ファン度調査。34冊。このリスト、児童文学だらけですな。『地球の長い午後』はファンタジーだと私は思うが、カエアンもファンタジーですかそうですか。それはともかく、『レベッカ』がファンタジーなのがわからない。ざざっと読み返してみたけど、やっぱりわからない。