1月11日(金)

 たらたら実験。いかん、だらだらし過ぎじゃ。来週から学生実習がはじまるというのに(←教室中大騒ぎになる)。

 怪我やプログラムの心配ばかりで、五輪の予想までアタマが回らないが、たまには考えてみよう。ジェーニャの怪我が、五輪までにきちんと治って調子がよくなり、ヤグディンも、怪我も風邪もなく順調に調整したとしよう。
 ヤグディンが4回転を2回入れ、1ミスくらいでフリーを滑りきったとする。その場合、プルシェンコが勝つには、4回転3回転2回転を跳んでノーミスは必要条件として、さらにあの新プログラムが完全に身について完璧な滑りを見せるか、じゃなきゃ世界初の4ルッツを跳んで圧倒するか…。なんせヤグディンは強い。

 怪我をかかえたまま、あと1か月で、滑りなれてないプログラムを身につけることができるのか。しかも初めてのオリンピックで、完璧な演技を見せられるのか(冗談じゃない、あのヒゲで忘れそうだがプルはまだ19だ)。

 う。まあ、前提条件が色々変わりそうだから、所詮考えても仕方がないのだが。ジェーニャ、頑張ってね。

 明日・土曜日の16時から、地上波NHKで、グランプリ・ファイナルの放映があります(プル負けてるけど)。直前にラグビーがあるので、時間がずれるかもしれないけど、この試合、上位しか参加できない大会なので、五輪の予習には最適です。ただし、アナウンサーが森中直樹アナなので、誤った情報を語られる可能性があります。

 しかし、全部で90分ということは…男子・女子・ペア・ダンス各3位ぐらいまで+恩ちゃん+本田のフリー2のみ、ということか。本田のフリー2を放映するのは、いくら何でもちょっと可哀相かも。フリー1はまだ良かったのにね。

 アメリカ国内選、30歳のエルドリッジが全米チャンピオンとなった模様。ティム・ゲーブルの二連覇を阻止したトッド兄さん、えらいです。

1月12日(土)

 昼寝した。

 マガジン2月号をざっと…印象に残ったのは、森奈津子と菅浩江。しかし、菅浩江『風のオブリガード』の「○○人にしか理解できない何かがある」という発想、昔は平気だったが今はちょっと辟易。なぜだろう。話自体は魅力的だし、面白いとは思うけど。
 それはそうと、ロシアにもコンベンションはたくさんあるのね。ピーテルはともかく、ヴォルゴグラードでもやってるとは。

 NHK教育のスポーツ入門「フィギュアスケート」を見た。30分でずんずん難しくなっていったが、説明していた基本動作、たしかにプルも似たようなことをウォームアップでやっていたような。なるほど〜。

 グランプリ・ファイナルの放映。恩ちゃん、随分緊張している様子だったが、終了後の笑顔の可愛いこと。一方、wait、wait と引き止めるコーチの声を無視して、キスクラから去って行ったタケシ…。そりゃまあ、かなり針のムシロ状態ではあろうが(横に怒れるS田監督が座ってたし)…ヤグじゃないんだからさ。ニースのプルを少しは見習っていただきたい。

 あとは…プルシェンコの演技終了後、アップにするな〜やめて〜!と叫んでいたのは私だけではあるまい。いいから、黙ってヒゲ剃りなさい。お願い。

 まともな日本語を読みたいという衝動にかられ、『八つ墓村』を読み返している私には何か問題があるでしょうか。

1月13日(日)

 大学は午後からちょっと行っただけ。

 何年か振りにスケートに行ったら、鼠径部が痛い(マジ)。でも右なの(そういう問題じゃ)。フィギュアスケート部の人が練習していて(ダブルのコンボも跳んでた)見てるだけでも結構面白かった。

 昨日の今日なので(プルの新フリー日本解禁)ウェブを彷徨っていた。しかし、なんにしろ私はプルシェンコの演技が好きなのであって、たとえその演技に嫌悪感を持つ人がいようとも、私が好きなことには変わりがない、というごく当たり前の結論に達しただけであった。
 しかしプルファンって、批判慣れするよな。衣装・3年前よりマシ、音楽・去年よりマシ、判断基準はマシかどうか。

 今年の目標は、きびきびと行動する、にしよう。やだやだ、こんなだらけた暮らし。

 カウンタが40000を廻った。

1月14日(月)

 振袖に白いもけもけ姿の女子をたくさん見た。うちは貧乏で、あの白いもけもけを買ってもらえなかったんだよな(別に要らないけど)。

 大学行って、夕方から当直。しおしおから刻々とメールで寄せられる、ヨーロッパ選手権の予選の順位情報にドキドキ。うわあイリヤ、えらいぞ〜。
 しかし、まだ今いち携帯の使い方がわかってないので(こないだ機種変更した)、返事を返すのに一苦労。う、こんな機械から掲示板に書き込んでる人っていったい…

 マガジン考課表ですが、私はすでに『膚の下』を追っていないので、全作品採点なら残念ながら参加は難しいかと>林さん

1月15日(火)

 ヨーロッパ選手権男子シングル予選の結果をお伝えします。
 予選A組
 1位 アレクセイ・ヤグディン(ロシア)
 2位 イリヤ・クリムキン(ロシア)
 3位 イワン・ディネフ(ブルガリア)

 予選B組
 1位 アレクサンドル・アプト(ロシア)
 2位 Brian JOUBERT(フランス)←なんて読む?
 3位 ドミトリイ・ドミトレンコ(ウクライナ)

 クリムキンはまずまずの点数が出ていて、とりあえず安心。予選で最初から躓くのだけは避けたいところであった。明日は一番心配なショートプログラム(ノーミスで滑ったことなど一度もないと思われる…)。頑張れ、イリヤ。ジェーニャの代役として行ったからには、1位とまでは言わないが、それなりの成績を残してもらうわよ!

 さて、実習が始まった。ということで、私も持ち場に…まずは先生の身代わりとして診療所バイト。
 しかし、先生、いくら普段全く白衣を着ないからといって、そこまでヨレヨレの白衣で実習に出るのはやめて下さい。その白衣の側に手下として控えるのは嫌です。

1月16日(水)

 ヨーロッパ選手権男子シングル・ショートプログラムの結果をお伝えします。
 1位 アレクセイ・ヤグディン(ロシア)
 2位 アレクサンドル・アプト(ロシア)
 3位 Brian JOUBERT(フランス)

 クリムキンは4位。4回転3回転を決めたそうで、3アクセルはこけたものの(←予想範囲内)まずまずの出来。大コケしなくてよかった。
 2位のアプトは、なんと予選に引き続き、また4回転3回転を決めたらしい。25才にしてそれまで跳べなかったものを跳べるようになるとは。イリヤ(21才)の将来にも期待を抱いてしまうわ。

 しかし、そんなことより衝撃だったのが、プルシェンコがフリーをカルメンに変えるという記事。寝不足の中、試合を見るために4時にごそごそ起き出して、いきなり知ったニュースがコレ。なんかもう、どうとでもしてくれって感じ…。
 シーズン前から選曲に気をもみ続け、新フリーにやっと慣れたところで、コレかよ。五輪で初披露のプログラムを滑るだ?正気か、ミーシン?

 あの新フリーの評判が悪かったのは確かだが、カルメンの曲のつなぎと衣装と振付が、今のよりマシと信じられるわけもなかろう。とかいいつつ、頭の中ではカルメンで踊りまくるジェーニャの姿が廻ってたりして。そりゃ、ジェーニャには似合うだろうよ、カルメンは。だからといって、だからといって…

 くらくらしながら、今日は別の先生の身代わりとして、とある診療所の外来へ。初めて行ったところだったが、今まで行った中で一番暇だった。
 午後からは大人しく実験。

 さて、ミーシンコーチは、「哲学的なカルメン」を目指しているそうです(普通でいいんですけど…)。「哲学的」という言葉に「音楽ブツ切り」「衣装やり過ぎ」「腰振りまくり」という意味がないことを切に祈るのみです。

1月17日(木)

 もう7年か。地震は怖い。

 学生実習に出た。八方を3回生に取り囲まれ、右にいる子に教えていたら、左から白衣の背中掴まれて「先生!」と言われたりして、さながら幼稚園の先生になった気分。

 肩がこって安眠できない。右手を上にのばしただけで、ぼきばきいう。原因はわかっているのだが(夜間のオンラインTV観戦+ニュース探索+ぬるいお湯しかでない湯沸器)。

1月18日(金)

 ヨーロッパ選手権男子シングル・最終結果速報をお伝えします。
 1位 アレクセイ・ヤグディン(ロシア)
 2位 アレクサンドル・アプト(ロシア)
 3位 Brian JOUBERT(フランス)
 
   クリムキンはぼろぼろに崩れ、フリー8位、総合6位。試合3日前に出場を知らされたとはいえ、これはどうみても精神力の問題では…。最初のジャンプをミスして、後の3回転を続々と失敗。今季こういう試合が多いよ。本田ファンの気持ちがわかるような気がしてきた…。

 一方、去年は同様に大舞台での失敗が多かったサーシャ・アプトは、ほぼノーミスの素晴らしい演技だった模様。ジャッジ比6-3で2位。ヤグディンはジャンプの失敗があり、プレゼンテーションのみでアプトに辛勝という感じ。恐るべし、アプト。1年でここまで変身するとは。五輪が楽しみだわ〜。

 今日は実習終了後に、教室員総出で来週の実習の下準備。これほど手間をかけても、事実上学生には何の役にも立たないところがねえ。

 TVをつけたら、NHK京都放送局で立てこもり事件が起きていた。最初民放で見ていて、何気なくNHKに変えたら、放送局内部からの映像だったので、一瞬びっくり。

 さて、クリムキンは6位という、とても悲しい順位になってしまったわけで、きっと落ち込んでいるだろうなと思うと可哀相なのだが…まあこれが奮起するきっかけになれば、後々出てよかったと思えるときもくるだろう…頑張れ、イリヤ!

 と、暗い気分になっていたので、去年のCOIツアーと、96年ロシア杯を見直して心を癒す。96年ロシア杯を見たのは、「カルメン」で滑るヤグディン(当時16歳)が出ているため。ヤグディンのコーチは、この時はまだミーシンなので、プルの新プログラムの参考に復習しようかと。

 しかし、何回見てもこのカルメンは今いちに思える。ブツ切りな音楽のつなぎは思ったより不自然ではないが、全然高揚感がなく、エレメンツと音楽が合っていない。
 同じ大会に出ていたプルシェンコ(当時14歳)を見ると、しっかり間をとって動作を音楽に合わせているのがよくわかるので、カルメンみたいな曲はジェーニャには合っていると思うのだが…せめてもう少し盛り上がる構成にして下さいませね。哲学的じゃなくていいから。

1月19日(土)

 午後から大学。家に帰ってからはビデオのダビングなど。

 ブロードキャスターで、章枝ちゃんの特集をやっていた。映像は情熱大陸からの使いまわしが多かったし、あのまとめ方に疑問を持つ他の選手のファンもいるだろうが、目立つように紹介されことは素晴らしい。全日本の章枝ちゃんは本当に凄かったから。あと欲を言えば、ショートで転けた後のリカバリーが良かったことを言ってほしかったな。

 五輪男子ショートプログラムまであと25日(日本時間)。もうすぐやん。
 マイナースポーツ・フィギュアスケートの試合を追うにはいくつか段階がある。

 1 試合終了後、誰かが掲示板に書き込んでくれた順位を見る(最低ランク)。
 2 試合終了後、公式サイトに出た詳しい結果を見る(これだと点数がわかる)。
 3 公式サイトで、リアルタイム更新される点数・順位を見て一喜一憂。
 4 オンラインTVや、ネット実況(生中継TVで観戦中の有志による実況投稿も含む)を見る(内容がリアルタイムでわかる。もちろん動画はナシ)。
 5 生中継のTVを見る。
 6 生で見る。

 3ぐらいの状況に慣らされていると、5なんて、そのドキドキさ加減は生で見ているようなもの。生中継してくれそうな五輪は、かなり心臓に悪そうだ。う。覚悟しておかなければ。
 しかしコレ、ネットがなかったら何もわからんな…。5年後ぐらいにこれを見て、当時は不便だったんだねえ、と思えるようになっていること希望。

1月20日(日)

 日用品を買ったり、大学に行ったり、入浴剤入りの風呂につかったり、ビデオの整理をしたりしているうちに夜になった。著しく無意義な日だったな。なぜか、また鼠径部が痛い。

 ブロッコリーと茸のシチューを作った。シチューといえば、少し前に流れていた、ウサギが人参を持ってくるCM。「シチューにしようか?」「それがいいや」ってヤツ。
 あのウサギ、自分がネギしょったカモ状態であることに気付いているのだろうか。最後に家の外で見ているウサギが映るが、あれは「あのウサギはシチュー肉にはならなかったんだよ」と子供を安心させるため?それともあれは別のウサギ?

 見るたびにとても気になっていたのだが、雪だるま&南瓜バージョンに変更されて、多少安心できるようになった。ところが今日、ヤギ&ほうれん草バージョンを見てしまった。あのヤギは自分の危険に気付いているのだろうか…気になる、気になるよう。

 さる事情で友人から届けられた古いテープに、ペトレンコのSP「カルメン」が入っていることに気付いた。なんとまあ、格好いい。ペト様が素敵なのか、ズミエフスカヤコーチがえらいのか、なんだかもうよくわからないが、とにかく格好いいとしか言いようがないプログラム。お願いします、チームミーシン。何卒このようなプログラムを。

 ついでに、12年前のカート・ブラウニングを見て衝撃を受ける。知らなかったよ、こんなに後ろ髪がふさふさしてたなんて。。いや今のほうが格好いいから別にいいんだけど、なんかショック…。


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