11月10日(日)

 グランプリシリーズ第3戦、男子ショートプログラム結果速報をお伝えします。

 1位 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
 2位 アレクサンドル・アプト(ロシア)
 3位 李成江(中国)

 プルシェンコは、審判12人(!)のうち、テクニカルで10人が5.8、プレゼンで5人が5.9、6人が5.8をつけ、総自爆の2位以下に大差をつけて、ぶっちぎりで独走中。去年から考えると、久しぶりに「らしい」点数がつき、心からほっとした。
 衣装もまあ変というほどでもなく、プログラムもげっ?という振付けはさほどなかったようで、調子は決して良さそうではないが、ひとまず安心。しかし髪型は元に戻ってしまったようで…せっかく可愛くなったというのに(ぶつぶつ)。

 昨日の今日だったせいか、未明のネット観戦・プルの結果待ちリロード中は、めまい・嘔気に見舞われてくらくら。もちろん結果が出た瞬間に嘔気はおさまったが、たかがネット観戦で卒倒しそうになるとは、いくら何でも体力なさすぎ。

 午後から大学。だらだら実験しているうちに夜になり、印刷作業もあったので、そのまま大学でネット観戦。
 それにしても、デザインというものの物凄さには本当に恐れ入った。私はプルの演技が好きだし、すごいとも思うが、それでもこれだけの特別なデザインに値するのかどうか、思わず考えてしまう。

11月11日(月)

 グランプリシリーズ第3戦、男子シングル結果をお伝えします。

 1位 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
 2位 アレクサンドル・アプト(ロシア)
 3位 李成江(中国)

 プルシェンコは4回転3回転に4トウ両足と、ジャンプ内容はそれほど良くはなかったものの、プレゼンも充分高く、衣装もさほど悪そうでもなく(どうも微妙な感じだが)、まずはぶっちぎりでGP1勝目。

 どうも知らず知らずのうちに心構えをしていたらしく、音楽ブツ切り、衣装絶句、プログラムは気色悪いだの最悪だのと言われていない、という事態にちょっと拍子抜け。
 気がかりなのはジャンプの調子だが、8月までショーに出ていて、9月も怪我で練習できなかったとなれば、去年で言えばまだ9月の状態、と思うと仕方がないのかも。去年と同じプログラムの選手も多い中、ショートもフリーも新プログラムにするのは結構な負担だろうし。怪我が回復していないせいで、ああなっているのでなければいいのだが…だって4トウ両足だなんて…(←結局気になってる)。

 ところで、いくらリロードが多いとはいえ、掲示板が一日1200以上廻るというのは、素人にはちと恐いものが。。

 教室の大掃除とバイトと印刷を終えて帰宅すると、試合から帰ってきたドイツ人(世界中のネットができるプルファンの幸せは、根源を辿ればすべてこの子に起因すると言っても過言ではないほど有難い人)が動画の一部をあげてくれていた。

 ショートもフリーも、まだ出だしのみだが…こ、このフリーは好みかも。あああ、最初の低音への切り替わりが気が狂いそうなほどツボだ…この先どうなるんだっ。なんか、しおしおがこれはプルに合ってそうだ、プレゼン出そうだ凄そうだと、興奮しているのも妙に動揺を誘うぞ。よ、よくわからんが、とにかくありがとうイゴールさん(←作曲家)、ありがとうピーテル(←サンクトに奉げられた曲らしい)。

11月12日(火)

 めまいのため、夕方に早退。しんどいです。

 京フェスが何時からかわからず、思わずぐぐってしまった。贅沢な身分だ(笑)。今度の土曜日・本会先行・11時から・京教・さわやです。
 こないだ合宿の仕事の割振りをもれ聞いて、最早京フェスはまともなコンベンションといってもちょっと過言なだけではないか、と驚愕したことを公言すると、きっと実行委員長が泣いて悲しむので秘密にしといてくらさい(鬼)。非英語圏SF企画が楽しみだな。

 プルの新プログラムの続きがアップされていた。ショート、ちょっと苦悩しすぎと思わんこともないが、非常によいんじゃないでしょうか。キャメルがきれいですよ〜(幸)。
 フリーは、うーん確かに保守的というのもちょっとわかるかも。というか、今日はやっぱりどう見ても足が悪そうに見えるのが気がかりで気がかりで。試合を転けずに乗り切るのは確かに大事なことだし喜ぶのもわかるが、それよりこっちはその一向に治る気配のない足が気になるよ(泣)。

11月13日(水)

 ちょっと回復。RNAも取れてたし。

 属性調査、今日やって名前入れ忘れて匿名になってしまった120冊ぐらいの人は私です、すみません>ここで言うな。
 メジャーな本ばかり読んでいるそうで、『アヌビスの門』をお薦めされた。お薦め本の中に、チェックし忘れた既読本が入っているのを見たときは、見透かされたようでどきっとしましたよ。

 加工次第で写真は全然変わるということは、ついこないだ学んだばかりだが、それにしてもプルの「寝起き写真」には感心してしまった。すごいぞ、カメラマン&それに協力したプル。

 さて、ミーシンコーチは、最新のインタビューでプルが4サルコウ-3トウを降りたと言っていた。しかし、私が今までに見た4サル挑戦映像は、どれもとても降りられそうにないものばかりで(すてんっ)、こればかりはどうも我が目で映像を見るまでは信じられない。是非ロシア杯で…と思わないこともないが、その前にまず怪我だ。3-4なんてアホなこと考えてないで、足の調子を整えてくれ〜。

11月14日(木)

 夕方からまためまい。これはどう見てもストレスのせいだな。。ぐるぐる〜。

 貴ノ浪、初金星おめでとう。

 イリヤとユンフェイが来るんだから、月末までには体調を整えておくように!という指示を受けた(ごもっとも)。しかし、今週末に大量に体力を吸い取られることはほぼ確定なんですけど。今年も目標は寝部屋で寝ることだっ!(家帰れよ…)

11月15日(金)

 昨日蝸牛症状が出たため、周りからメニーと呼ばれて鬱。

 夕方、物凄く恐ろしいことに気付いてしまった。どれくらい恐ろしいかというと、具体的にはここ9ヶ月くらいの実験が無駄になるという素晴らしい恐ろしさ。これで先の予定は全く立たなくなった。あまりにも事が大きすぎて諦めモード。

 フランス人、ちったあドイツ人を見習ってくれ!

 ということで、明日会場でお会いいたしましょう。

11月16日(土)

 朝から京フェス。

 『奇跡の詩人』の直前に、ラリークの結果を掲示板経由で知り、しおしおと共に唖然。まさかショート5位のワイスが1位になるとは(ショートの上位陣が総自爆したことを示す)。おまけにワイス、ラリークはポイント対象外試合じゃないか(ファイナルに進むためのポイントがつかない)。一方、この試合からポイント対象のタケシは、フリーでコケて3位。事前に私が立てていた非国民的予想(タケシとジュベールはフリーでコケる)は不幸にも当たってしまった。
 ミン・ジャンが2位になったのは、それなりにめでたいが、彼のことを思うと、どうして長野ワールドでもう一つジャンプを決めてくれなかったのかと、非常に自分勝手な恨み言を言いたくなったりして(←今年の中国枠を2に減らした)。
 イリヤについては、もう何も言うまい。元気にN杯に来てくれれば、とりあえずは充分だよ…。

11月17日(日)

 さわやから大学経由で家に帰り、2時間仮眠して午後から大学。

 今日はスケアメの放映があった。ヤグのSP、彼のプログラムはどんどんエスカレートしていってるような。両足でラン→止まって踊る、の繰り返しに見えましたが。表情豊かな踊りじゃなくて、あのスケーティングを見せていただきたいんですけど…でもまあヤグだからな(神が降りればまた全然違う)。
 両脇スケスケのアプトは、今回は覚悟ができていたせいか、それほど悪いプログラムとも思えなかった>ボレロ。ボレロのリズムを把握して何かするかと期待するから悪いのであって、メロディーにのってアプトらしくだらだらと滑るものだと思えば、なかなか適切なプログラムなのかも。

 サボイは、あのメンバーの中で見ると、オアシスのような存在に。ジュベール、去年よりは進歩していると思ったが、特に感じるものはなかった。これで優勝してしまうというのが、、今年は怪我でどんどん抜けていく中、運良く健康を保ったものが勝つ、というパターンなのか?(虚)

 女子とペアは特に目を引くこともなく。変わらず巻き足が凄い由香里ちゃんは、衣装が可愛かった。トリプルアクセルは見事に回転不足だったが、まだシニアに上がってきたばかりだし、今後に期待。
 ダンスは…何を見たらいいのかわからない上にどうせ不毛だが、タケシの彼女の組と、ナフカ組は面白かったような。グルゴンはよくわかりません。できれば、チャイト組も見せていただきたかったところ。

11月18日(月)

 実験は今日さらに恐ろしいことが判明し、先生に言いに行くと「まだあれ以上、恐ろしいことがあったのか」と言われた。いいえ、先生。ただ9ヶ月無駄になっただけですとも。

 夕方からバイト。息つく暇もなし。やくざの蕁麻疹とか。

 プルの新プログラム、TV放映分を動画にしてくれた人もいて、裏からも正面からも見ることができた。フリーの曲、途中からスパイ映画やメロドラマ主題歌系の通俗的な曲調になるのがちょっと気になるが、プルは今までああいう曲で滑ったことはないので、それなりに新鮮ではある。何よりあの変形スピン数種とストレートラインステップは気に入った。最後の音楽が唐突なのはやはり、という感じだが…もしやジェーニャはラストで唐突に音楽が切り替わらないとコンビネーションスピンに入れないという特殊体質なのか?

 とはいえ、ムーランルージュのように、見れば見るほどはまるというわけではないのは、曲のせいか、滑りこみの少なさのせいか、はたまた動画の小さい画面で見ているせいか。去年に比べて動きが柔らかくなっているが、その分メリハリがなく、だらだら滑っているように見えるのは、これもまた滑り込みが足りないせいか(そうであってほしい。既にカルメンやボレロが懐かしくなってきた)。まあ、あれほど足が悪そうに見える選手に今から無理を言うのもひどい気はするが。

 ショートはよいプログラムだとは思うが、あの最後のスピン、どうにかならんもんだろうか。フリーは最後に沈み込んでいるのでまだ気にならないが、折角少し速度が上がったスタンドスピンだというのに、最後のポーズを取るために腕を汚くおろしつつ減速するのはやめてほしい。去年の章枝ちゃんのショートのように、そのまま開いたりはできないのかしら?

 そういえば、田中君に私が「かしら?」という言葉遣いをするのは気持ち悪い、と言われた。ほんとは「そのまま開いたりできへんのかいな」と言ってると思っといてくらさい。

11月19日(火)

 当直明けて、一旦家に帰ってから大学。実験してバイト行って実験。

 この頃とても道が混んでいて、昨日もほとんど対向車線を走るような状態で飛ばしたのに、あやうくバイトに遅刻するところだった。先輩によると、紅葉シーズンのためらしい。確かに、気をつけて見ると、そこら中地方ナンバーの観光バスだらけ。

 夜は数行の英作だけで疲れ、そのまま入眠。

11月20日(水)

 一日、DNAの切り貼り。

 某翻訳家と某書評家の方に、お前の日記はいつも、自分の体の具合が悪いか、犬の具合が悪いかで、実験はいつも失敗していて、楽しそうなことといえばスケートの話だけ、しかもそれもよく失敗しているようだ、と言われましたが…え、ええその通りですが、これでも3年ほど前に較べれば、著しく幸せな生活にございます。
 それにほら、日記で幸せ探しすることもないし。メイジーも嫌だって言ってるじゃないですか(?)。



過去の日記の目次に戻る。

日記に戻る。