10月21日(月)

 先輩から、とある学会でヨーロッパのグループが、牧羊犬の呼気検査の発表をしていたという話を聞いて爆笑。実験方法に疑問が残る、と先輩も言っていたが、犬から呼気だけを(吸っちゃだめ)集めるとは。発表した人は、頭をなでながら取ったら取れる、と主張していたらしい…恐るべしヨーロッパの牧羊犬!

 教えてもらって、たいそう気に入った踊る人形(マウスを動かす)。

10月22日(火)

 道が異様に混んでいてバイトに遅刻。何事かと思ったら、時代祭りだった。今日は大文字がとてもきれいに見えたな。よい季節だ。

 いいなあ、着物(←自分で着られないくせに、着るのは好きなやつ)。あの引き締め感がたまらないのよね。

 それにしても昨日からまた痛い。うう。で、『犬神家の一族』を読み返したりして。やっぱり菊人形は基本よね(?)。

10月23日(水)

 風邪を引いてしばいばした。くしゃみ鼻水止まりばせん。

 同期の子から、お前は日本シリーズとともにシーズン突入かよと言われたが、いよいよ今週末から怒涛のグランプリ期間。第1戦にはクリムキンが出るが、彼は何位になれるか、ここで予想してみよう。
 スケアメ男子のエントリーは12人。優勝は決まっているので1人抜いて11人。そこから、さすがにイリヤが上に行くだろうと予想される4人を抜いて残り7人。ちなみにこの7人の内訳は、イリヤを含めた自爆男5人に、状況次第では上位に行けるサボイとジュベール。ということで、7を2で割って3.5、それに1を足して四捨五入。イリヤ、目指せ5位!(おい;)

10月24日(木)

 昨日は呑気に順位予想をしていたが、今日になってみると、クリムキンはスケアメを棄権していた。しかし、どうも咋季のせいですっかり凶報慣れしたらしく、ふーんそうか棄権か…と、シーズン最初期にして既に無感動状態。イリヤ、咋季の世界選手権も事実上棄権だったわけだし、ついてないよな。おそらく怪我のせいだとは思うが…幸い、次の試合はGPどんつきのNHK杯。せめてそれまでには調子よくなっておくれ。

 でもって、もう一つ気になるのが、モスクワの劇場立てこもり。モスクワはイリヤの本拠地、ジェーニャが出る1ヵ月後のロシア杯の開催地もモスクワ。どうか死者がこれ以上出ませんように…。ジェーニャがいるピーテルも安全かどうか、急に不安になってきた。プーチン、たしかピーテル出身だし。

10月25日(金)

 午前中は学生の講義の介添え当番。講義も今聞けば、聞いたことのある単語をわかる言葉で解説してもらえるわけだから面白いが(一瞬SSPEって何だっけ?とか思ってしまったが)、試験の心配しながら、聞いたことのない単語を難しい言葉で説明される授業を、日に何コマも受けなければならない学生は大変だよな。

 今日からスケートアメリカが始まり、新採点法が試験実施された。たしかにジャッジが圧力から守られやすい方式かもしれない。しかし、詳細が公開されない以上、ジャッジ選択で不正が行われていないという保証はどこにもないし、たとえエラーが起きてもチェックできない。

 それ以前に、プレイス(ジャッジがつける選手の順位)が公表されないと、見ていてわかりにくいし面白くないんだよな。ジャッジがどんな点をつけたか、(ジャッジ関係者にも)絶対にわからせないようにするために必要なのはわかるが…そこまで人の楽しみを奪わなくても。

 一方、問題のチンクワンタの加点採点案は、来週のスケートカナダで試しにやってみる(採用はしない)予定だが、「まだ用意できてない」らしい。どういうこと?

10月26日(土)

 午前中は勉強会を聞きに行ったが、ほとんど知ってる話ばかりで行った甲斐はなかった。偶然共同研究先の先生に会えたのが唯一の収穫。
 午後からは明日の学会の準備。例によってだらだらと。夕方からは飲み会。「文体は変えられない」というのは衝撃的でございました。

 でその合間に、自爆祭りになったスケアメ男子SPの結果を知ってぐったりしたり、モスクワの劇場強行突入を知ったり、ヤグ怪我のため引退か?報道を読んでむむっと思ったり。
 そもそも報道自体が全て推測形で書かれているし、なんと言ってもヤグの発言なので、実際の怪我の状態は全くわからないが、とにかく治して戻ってきていただきたい。

10月27日(日)

 朝から晩まで学会の手伝いで受付業務など。「ここからだと御所は割と近いんですよ。その代わり市内じゃないですけど」なんて言ってるオヤジがいたが…割とってあんた、目の前に見えてるのが御所ですがな。それにここが市内じゃないんなら、どこが市内なので?

 で、合間にヤグ、フリーを直前棄権だの、男子優勝はジュベールだの、友加里ちゃんとネリディナがトリプルアクセルを降りただの、衝撃情報を次々と知る。
 ヤグが棄権してしまうと、ジュベールが優勝してしまうとはねえ。それにしても、1位ジュベールと2位アプトの差が僅差なのに、プレイスを公開しないのはやはりどうかと(10人合わせるとアプトの方が点数は高いのだ)。ジャッジを圧力から守るのと、ジャッジが自分の点数に責任を持つのと、どっちが大事なわけ?

 モスクワの強行突入。まだまだロシアの情報統制は厳しいものなんだと実感。この状態でアメリカと同じ雰囲気に進むのは心底勘弁願いたい。

10月28日(月)

 昨日の今日でみんなぐったり。ぼーっと実験して夕方からバイト。風邪の人が雨霰だった。

 モスクワの強行突入。目の前に重症薬物中毒患者がいて、原因薬物を政府が知っているのに、それを教えてもらえないというのは…。ホリゾンだけとはとても思えないしな。

 ヤグの怪我は未だ詳細不明だが、全く他人事ではない身としては、本当に気分が暗くなる。もしプルが股脱だったなんて言われたら、私しゃとても正気じゃいられないだろう。いつ復帰できるのかわからない状態で、とにかく足を休めなければならない、というのはとてつもないストレスだろうな。

 全くもってファンじゃないが、とりあえずライトノベルファン度調査。「既読は300作品中14作品です(平均は 46.84作品)。1419人中1169位でした」。参加者が1000人超えると、模試みたいで楽しい。

10月29日(火)

 クローン取れてなかったので、不機嫌でございますわよ。ええい、PCRのやり直しは明日じゃっ!くそ〜。

 でも急に寒くなったので、ちょっと嬉しい。←もはや寒気(かんき)を感じると喜ばしく思う体質に。

 時々プルで検索をかけてあちこちのサイトを彷徨うことがある。そこで気づくのは、事実に反した記述の多さ。特にスポーツコラムっぽくまとめてある文章に多い。どうして少しでも検索をかければわかる間違いを平気で書くのであろうか。…ってこれは、反面教師だよな。自分がいかに間違った記述をしているかと想像すると背筋が寒くなる。
 それはさておき、プルで検索をかけて、ある程度まとまった文章を書いているページをよく見てみると…実は記述者はヤグファンだった、ということが多いと思うのは、私の僻みであろうか(笑)。

 さらに驚くのはプルの見かけが王子様のようだ、と書いている人の多さ。その理由の多くは金髪碧眼だから、というものだが、金髪碧眼→王子様というのが一般的な発想なのだろうか。私はプルを王子様などとは、一秒たりとも思ったことはないが。
 そこでふと考える。王子様と言えるとしたら誰か。ペト様は無理だが…ウル様なら…納得。なぜウルマノフは王子様と考えられるのか…それはスタイルがよくて身のこなしが優雅で…そしてフリルが似合うからだ。ということは、私の頭の中には、金髪碧眼→王子様回路は存在しないが(どちらかといえば、私には金髪碧眼は酷薄そう、というイメージがある。それは恐らく『呪われた村』の表紙から培われたものだ)、フリル→王子様回路が存在するらしい。え、いやだからどうってこともないが。

10月30日(水)

 PCRも採血も順調。でも、またたあの調子が悪いらしい。

 三条のブックファーストにふらっと入ったら、入口付近に『航路』が平積みになっていた。しかも、壁側がずらっとハリポタで、その下の平台がずらっと『航路』という、ハリポタを探しに来たら『航路』にぶち当たるという巧妙な仕掛け。びっくり。

10月31日(木)

 うーん、どうして下がらんのだ。明日エライザしてやる〜(泣)。

 現在試験実施中のフィギュアスケート新採点法について色々調べていくうちに、腹が立ってたまらなくなってきた。どうしてこれほどあからさまな改悪方式を平気で採択させたのか。

 最初に驚いたのは、掲示板に書き込まれた、スケートアメリカの会場からのファンの電話実況だった。点数が、5.3-5.8という風に伝えられていたのだ。それは、10人のジャッジが出した第一マーク(技術点)、第二マーク(芸術点)が、低い順から高い順にそれぞれ並べ替えられて表示されていたためだった。どのジャッジがどの点数をつけたかは(第一マークと第二マークの実際の組み合わせさえも)、選手・観客はおろか、ジャッジ・レフェリーにもわからない。

 その中から無作為選択で7人の採点が選ばれる。従来通り、点数自体ではなく、各ジャッジが各選手に何位をつけたか(プレイス)が問題になる。ちなみに、ここがよく「わかりにくい」と非難されるが、何もわかりにくいことはないと思う。点数を高くつける傾向のジャッジ、低くつける傾向のジャッジがいる以上、こちらの方がよっぽどわかりやすい。

 そして、どのジャッジの採点が選ばれたか、どのジャッジがどんな点数をつけたかは、最後まで公表されない。試合後に開かれるジャッジの会議でも、誰がどんな点をつけたかはわからないそうなので、変な点をおかしいと問題にされることもないだろう。

 ということは、ジャッジはやりたい放題である。今までだって、どう見てもおかしい点をつけていたジャッジはいたが、今回からはどれが自分の点数か、誰にもわからないのだ。いくらでも変な点数がつけられる。悪用するなら、ありがちな範囲の点数をつけつつ、自分の好きな選手に高いプレイスをつければよい。そうすれば、不審を抱かせることなく無茶苦茶なことができる。

 どうしてこんな案を平気で考えつくのか。多数のジャッジに採点をさせるなら、全員の採点を採用すればよい(不正の影響を最低限にするため)。そして、ジャッジ全員の点数とプレイスをきちんと公開し、試合後に毎回ジャッジ全員参加の記者会見を開き、どうみてもおかしい点数があれば、その場で説明を求めればよいだろう。もちろん、その場でマスコミがアホな詰問をしないとは限らないが、点数をつけたからには、最低限の説明ぐらいできるはずだ。

 今の好きな点つけ放題の暗黒ジャッジ方式案で、いったい誰が納得するというのか。チンクワンタの加点方式案を採用させるために、わざわざロクでもない試案を試験実施しているのではないか?



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