7月1日(日)

 起きたら腹が痛かった。すぐに薬を飲んだ。やや改善したので大学に出かけた。するとまた痛くなってきたので、薬を追加した。しかし30分経っても改善しないので、青ざめて家に戻り、さらに薬を追加した。しかしそれでも改善しない。マジかよ。この薬が効かなくなったら、この先どうすんだよ。

 ということで、腹痛と嘔気で全く動けず。一日を無駄に過ごした。

 湯川さんからご注進いただいたので、トリフィド続編の評判を見てきた。この"The Night Of The Triffids"、表紙もなかなか良さげで、主人公は『トリフィドの日』の主人公ビル・メイスンの息子デイヴィッドだそうだ。『トリフィドの日』の中でビルはしきりに次世代のことを心配していたし(トリフィドとの戦いに明け暮れ、教育に割く時間がない、と)、そう言われると読みたくなるのが人情というもの。
 しかし、続編は続編、いくら"an excelent job of writting in the style of Mr. Wyndham"と言われようと不安がつきまとう。日本語ならもちろん即座に読むが、英語で読んでまで失望を味合うのはちょっと…(臆病者)。誰か毒見して〜。

7月2日(月)

 日付が変わってからまた腹が痛くなってきたが、すでに鎮痛剤は普段の3倍以上飲んでいたので、抗ヒスタミン剤を飲んで眠ることにした。
 おかげで今日は一日中くらくら。効きすぎじゃ。体の向きを変えただけで、世界が廻ってとても楽しい。

 ワトスン『オルガスマシン』を読み終わった。確かにヤプーテイストではあるが、これが英語圏では出版できないのか、と思う程度のもの(体感ヤプー度50分の1くらい)。それに昔どっかの漫画で読んだようなストーリー。面白くないとは言わないが、やっぱり30年前に読んでこそ、という気がする。表紙、口絵の素晴らしさに負けてるよ。というか、表紙、口絵が素晴らしい。
 やはりワトスンは短編なのかな。←『スロー・バード』信奉者&「黒き流れ」はダメなやつ。あ、『デクストロU接触』もダメ(笑)

 スケアメに李君(成江)まで追加されてる…。なんでわざわざそんな混戦状態に。イリヤにどうしろというんだ…。いくらプル・ヤグがいないとはいえ、ティム・サヴォイ・ワイス・アプト・李君それに武史…あああもう、エントリー変えてやって〜(泣)
 なんか、だんだん暗い気分に…>ヤグスキップの噂&李君スケアメ追加のダメ押し。

7月3日(火)

 朝、嬉しいニュースを知り、やや気分上向きでバイト先へ。
 しかし今日は因縁をつける人が連続。まあ、仕事である以上仕方がないことだが、斜め後方で看護婦さんがキレてて恐かった。

 で、嬉しいニュース。9月にオーストラリアで開かれるグッドウィル・ゲームズのエントリーが公表され、イリヤ・クリムキンがエントリーすることが分かった。プルシェンコが出ることは知っていたが、イリヤまで〜。

 他のメンバーも凄くて、ストイコ(ワールドで金メダル3回)ワイス(同、銅メダル2回)ティム(USチャンピオン)サボイ(US3位)武史(四大陸銀メダル)ヤグ(ワールド銀)プル(ワールド金)などなど。しかし、エマにも「カナダチャンピオン」という肩書きがあるのに、イリヤは"Ilia Klimkin of Russia"だけなのが悲しい(涙)。と言ったら、しおしおが一言。「じゃんぷ王なのに!!」
 そう、それがあったじゃないか〜!書いてくれ〜"Top Jump Gold medalist"って。なんか著しく誤解を招きそうな気もするが、この際構わん!書いておくれ〜

 と、とにかく、それだけの豪華メンバーの中でイリヤが闘うのは素晴らしいこと。お願い、TV放送して〜(とりあえず可能性のありそうなCS、じゃなきゃBSデジタル〜!!)

7月4日(水)

 ひょんなことで、HPをプリントアウトすることになった。まさに紙の無駄。色々とくだらないことをウェブ上に書き散らしていることを思うと、ノアの時代から生きているカメのドロンコ(>「ドリトル先生」)が洪水前の世界について言った言葉を思い出す。

 「シャルバでは、誰も彼も本を読んで暮らしていました。その上、もっと悪いことに、本を読んでいない人がいるとすれば、その人は本を書いているのでした」

7月5日(木)

 朝4時に正門前集合と言われたので、4時までだらだらと起きていて、暗い中大学へ。今日から東京で学会。いくら安上がりとはいえ、30前と40前の院生が4人、車で下京するというのは、多少気違い沙汰のような気がしないでもないが、まあ私は寝てるだけだしな。
 9時過ぎに東京に着き、多少迷って会場に辿りつく。しかし着いてから周りを見回すと…ここ、神田やん。よりにもよって、なぜここで。

 学会は今日は講演のみ。こっちの英語能力がないために聞き取れない講演とか、向こうの英語能力がないために、何を言ってるのかさっぱり分からない講演とか。

 学会終了後、水道橋を通ると、なぜかみんな東京ドームだの遊園地だのに感動していて、かなりびびる。東京は最も珍しくない地元以外の土地なので、観光地のように思ってる人がいるのがとても不思議に思える。しかも水道橋は、東京の中でも最も珍しくない場所だし。5月にしか行かないけど(笑)。

 しおしお経由で得た情報「ジェーカ(プルシェンコの飼犬)は、ママが2匹は飼えないと言ったために元の飼い主に戻された」で心を慰め、就寝。しかし、なぜゴールデンの方を残したのだろう。可哀想なジェーカ(だからひとん家の犬だって)。

7月6日(金)

 午前中に、同じ教室の先輩の発表があった。この先輩、ポスターに演題を出したら、オーラルになって返って来て、しかも「出来れば英語で」と書いてあったという、不幸な人である。何を言ってるかわからない中国人(←英語が下手なのだ。人のことは言えんが)に質問される、という不運に見舞われながらも、先輩の発表は無事に終了。

 夕方からはポスター。今回は張り逃げされずに済んだ。

 ところで、ここは神田である。ということは…「おあずけ」「まて!」と言われてる犬の気分なわけである。途中でちらっと抜け出して、近くを覗くくらいのことはしたものの…。学会が終わると、集団で古書店の間を飲み屋を探して歩き廻るのだ。がるるる。
 「本は教科書以外は読んだことがない」と常々断言している同期の子が、「どうしてここはこんなに本屋ばっかりなんだ」と憎憎しげに言ったときには、後ろから殴ったろか、と思いましたね(←欲求不満)。

7月7日(土)

 今日は七夕。ビジネスホテルといえど、ロビーに笹が飾ってある。ということで、短冊下げてきました。願いは…今さら言うまでもなく。

 学会は相変わらずだらだらと続く。デュシェンヌ型筋ジス治療のエクソンスキッピングの話が面白かった。って確かこの話、去年も聞いたような(鶏頭)。

 もの欲しそうに神田を横目で見ながら、夕方先輩の車で帰京。大学に着いたのは2時過ぎ。

7月8日(日)

 映画「ニジンスキー」を見ることができた。後に精神分裂病に罹患した天才バレエダンサー、ニジンスキーの数年を描いたこの映画、バレエシーンも挿入されていて面白かった。しかし、何よりすごかったのは、主役ニジンスキー役のひと。サーシャ・アプトに似てる…。アップになると笑ってしまうほど似てる…。まあなんて可愛らしい。

 篠田真由美『センティメンタル・ブルー』を読み終わった。蒼が主人公の番外編。ううむ。もちろん建築探偵シリーズは、ミステリとしてだけではなく、著しくキャラで売っているところがあるし、私もその辺が嫌いなわけではないが、蒼が中心に据えられると、ちょっとついていけないものが。
 もちろん、これはこれでいいのだろうし、これで本編に期待しないというわけではないが…。いったい蒼はどうなっていくのだろう。

7月9日(月)

 一日中ばたばた。持針器なんて使ったの久しぶり。ナイロン糸はもっと久しぶり(←病院でも絹糸ばっかりだったし)。

 ニジンスキー振付のバレエ「牧神の午後」を見ていると、「そこで廻れ、廻るんだ!」「なぜそこで反り返らない!」と横暴な文句をつけたくなる今日この頃。

7月10日(火)

 午前中はバイト。帰りに渋滞に巻き込まれ、焦げるかと思った。直射日光強すぎ。

 大学に戻ってきて、遺伝子導入、論文コピー、蛋白除去の単純作業を日がな一日。


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