6月1日(金)

 直明け後、自宅経由で大学へ。今日はびぼばかり。

 林さ〜ん、「ふつう計算しない」とは私は主張していませんよ。私は計算は一度もしたことがない、と言っただけですから。当然、普通の人はみんな計算してるでしょう、ええ勿論。少なくとも私の廻りの連中はしてた。

 そういえば、ローザンヌ国際バレエコンクールを今年も見逃した。27日だったかな。去年も見逃したのに…学習能力がないぞ…しくしくしく。
 数年前に「展覧会の絵」の「ひよこ」でオリジナルを踊った子、どうなったかなあ。あれは実に実に素晴らしかった。もう一度見たいな。

6月2日(土)

 夕方から大学。ふふ。尿糖出た。

 夜は当直。今までは生活していくだけのために働いていたのだが、今は遊ぶ金欲しさでもバイトを入れているのでしっかり働かねば。
 で、患者さんが転倒して怒涛のように出血してて呼ばれる。傷の場所が場所だったので、外科の先生います?いたら呼んでもらえます?と何気なく言ったら、なぜか直前で交代していたらしく、内科の先生が応援に来てくれた。す、すいません、全く責任のないことでお手を煩わせて;反省してます。

 ぎりぎりぎり。←林さんを絞める準備。あ、謝られたので絞めちゃいけないのか…。

 ジェーニャのオフィシャルサイトに今シーズンのグランプリシリーズのアサインメントが発表されていた。情報直結のオフィシャルサイトがあると有難いねえ。去年と同じらしい>ドイツ、ロシア、N杯。なんかつまんないような気もするが(贅沢)。
 で、問題はやはりヤグディンの動向なのだった。スケアメを選ぶのか、事前情報通りN杯でジェーニャと直接対決する気なのか。スケアメに行こうぜ、ヤグ!去年の雪辱をはらすのじゃ。師走に直接対決3回は絶対しんどいってば!
 しかしジェーニャ、両親と犬2匹と一緒に車の中で20時間、てのはいかに車が大きかったとしても大変そうだ。ママ、でかそうだし;

 ネパール、なんか凄いことになってるな。

6月3日(日)

 結局眠れず、明方までぼーっとビデオクリップを見ていた。当直先でもノートパソコンさえあれば、演技が見れてしまうとは。質のよいビデオクリップほど有難いものはないな(しみじみ)。

 ステイブルフォード『地を継ぐ者』を読み終わった。不老が実現しつつある社会を描いたイギリスSF、などと言われれば比較的面白そうなのに、見事につまらなかった。
 後の世代ほど、大人しく待っていればそのうち不老不死になれる、というのは面白くはあるが、全体的に世界の構造に大して説得力がないように思える。話もなかなか進まないし、ビジョンも見えてこない。これだけの長さが必要なのか。これで続編が3作出てると言われてもなあ。

 今日改めて気付いたこと。マリアは世界チャンピオンだが、イリーナはそうじゃないのね…(涙)。うう。

6月4日(月)

 若い女子と「センターステージ」を見てきた。女の子と2人で映画を見に行ったのは初めてかもしれない。
 セルゲイ(クーリック)が出るということ以外、何の情報もなしに見に行ったのだが、なかなかよかった。ストーリーは「アメリカのバレエアカデミーの青春群像」で、よくある少女小説みたい(もちろん嫌いではない)。
 素晴らしかったのが、バレエ団のプリンシパル、クーバー役の人(イーサン・スティーフェルというらしい)。この人があまりにも凄いため、他の人たちがとても下手に見える。見終わった後で説明を見たら、スティーフェルはアメリカン・バレエ・シアターのプリンシパルなのだそうだ。道理で凄いわけだ。
 映画中で踊っていたバレエが素晴らしかった(一つは『ロミオとジュリエット』で、私が凄い!と思った方は『スターズ・アンド・ストライプス』というらしい)。しかし、この人の顔にはどうも見覚えがあるのだが…。公演をTVで見たりした記憶はないけどなあ。

 主役の女の子は、最初はかなり下手のように思えたが、卒業公演の踊りは見事で、最後のグラン・フェッテ(っていうのか?←ぐるぐる回るものはみんなグラン・フェッテだと思ってる;)も素晴らしかった。

 さて、目当てのイリヤ・クーリックだが…。画面に映っている時間は思ったより多かったが、セリフはほとんど単語のみ。「私はあなたの奴隷です」「ロシアから来た」「マフィアだ」などなど。出てくるたびにしおしおと2人で笑い転げていた。だってなんかこう、滑りもせずにただ出てるのを見るってのも(笑)。卒業公演では主役になっていたが、彼が優秀であるという説明はほとんどないので、彼を知らない人は、なぜ彼が主役になったのかナゾに思うのではなかろうか。
 その卒業公演で、出番前にタイツをはいて舞台袖にいるのを見たときには、本当に笑いが止まらず。踊りはほとんど代役の人が踊っていたが(これが体型が違うのだ。もうちょっとどうにかならないものか)最初に歩いてみせるところはたぶん本人だと思う(歩き方バレエっぽくなかったし)。
 しかし、なんと言ってもスポーツ選手なのだがら、もう少し運動能力を見せる場面があってもよかったのにな(しおしおはトウシューズを履けない説を唱えていた。そうなのかも)。

 で、97年のNHK杯を見直してみたり。やっぱり滑ってないとね。

 ISUが「"undignified"な動きは禁止」というお触れを出したらしい。主に女子が反り返ったイーグルみたいな体勢になるのはダメということらしいが…。何が「品がない」か判断するのが大変そうだ。アビトボル&ベルナディスのデススパイラルはちょっと品がないような気もするが…。

6月5日(火)

 午前中は外来バイト、午後は先生の身代わりの診療所バイト。久しぶりに若い人を診たので何となく嬉しい。

 夕方大学に帰ってきて、びぼの実験など。

 ピロリちゃんの研究をしている教室の先輩が、検出実験のため検体を募集していたので、私も調べてもらっていたのだが、今日結果が出た。シロ。万歳!

 ところで、しおしおと私には、イリヤ・クリムキンがラリーク杯にエントリーされないように祈らなければいけない個人的事情があることにふと気付いた(遅いよ)。11月は忙しいからねえ…。

6月6日(水)

 サザンとサザンとDNA採りをして、ちょっと動物舎に行ってたら夜になった。虚しい。

 遅ればせながら、ゼロコンの『日本SF論争史』企画の記録を見た。凄いっす。しかも註まで入っていてお得。企画に参加してなくて、まだこれを読んでない人は是非。

 聞いた話によると、某S君は、SFも読むと言った知合いにSFを貸してあげようと思いたち、『逆転世界』と『女の国の門』を探した(ここまでは素晴らしい)が、そこで家の本棚に両方ともないことに気付いたらしい。ダメでしょう。素晴らしい本は常に手元に置いておかねば。

 この頃やり出したこと、それは何を隠そう柔軟体操である。立位体前屈+15cmキープの体硬女の私が、なぜそんなことをやり出したかというと、その理由は今更言うまでもない(笑)。ビールマンスパイラル体勢を取れるようになりたいとまでは思わんが(死んでもムリだ)、どの振りを真似するにも柔軟性は必要よね。とりあえず、目指すは立位体前屈0cm!(目標低過ぎ…)

6月7日(木)

 日付が変わってから、サンタクロースがくれた(ように思える)シンクロナイズドスケート世界選手権のビデオを見る。
 競技のシンクロを見るのは始めて。予想以上に人数が多く、わらわら出てきて最初は恐かったが、慣れると結構面白い。別にスピンしたりするわけではなく、一列になったり、斜めに交叉したりするのが技。出て来る時やキスクラではみんなでポーズを取ったり、常に笑顔だったり、上から見るときれい(というか横からみてもわからない)だったり、フィギュアスケートよりも水泳のシンクロに似ている感じ。男女混合でもよいのか、時々男性が混じっているチームもあった。でも男が混じるとやっぱり揃いにくいね。
 まだ発展途上という感じだが、そのうちもっと揃ってきれいに見えるようになったり、新たな技が開発されたりするのだろうか。人数はちょっと多いような気がするけど(20人)。

 で、面白かったのは音楽。南アフリカチームが使っていた音楽はプルシェンコの今シーズンのフリーの一部(サルコウ−スピン−ルッツのところ)と同じ。元はあんなファンキー(?)な曲だとは知らなかった。元を知るとほんとにブツきりでつなげた、って感じだな。
 ドイツチームは、ヴァージョンは違うが、「ハバナギラ」(プルシェンコの2シーズン前のショートプログラムの曲)を使っていた。おかげで一日中「ハバナギラ」が頭を廻りっぱなし。しかも「ヘイ!」のところの正確な振付が思い出せず、ずっとイライラ。うう、修行が足りん。

 バタバタと実験して、夕方から当直先へ。

 ところで、ジェーニャの2匹目の飼い犬、アメリカンブルドッグは、調べたところによると「体高48〜71cm、体重30〜58kg」で「一日30分程度の速歩または自転車による引き運動は最低限必要」らしい。かなりでかいぞ。誰が散歩させるんだろう?ひとん家の犬の心配など、大きなお世話だが。

6月8日(金)

 ということで、直明け後、家に帰って98年NHK杯と99年ヨーロッパ選手権のSPを見直し。「ヘイ!」のところは両腕を広げて、手首を返していたのであった。改めて見ると、ヨーロッパ選手権のウエイター衣装(白いシャツに緑色のベストで、「お仕着せ」としか表現しようがないもの)もなかなか可愛いなと思ったりして。

 昼間、友人と久しぶりに出くわし、話など。20代の予後の悪い患者さんに病状説明をしなければいけない、とか(MKBorrWstenosisの患者さんにchemoのMT…)。自分が直面していないとはいえ、シビアな事態は日々起こっているということを改めて感じさせられる。

 附属池田小学校で児童殺傷事件。あまりにも凄惨。しかも附属池田では、ちょっと他人事とは思えず…。

6月9日(土)

 悪夢を見て熟睡できず。

 以前親にもらったアメリカ土産のフィギュアスケートビデオを見た。ショーのビデオだと思っていたら、オリンピックや世界選手権の画像も混じっているどうもよく分からないもの。
 リレハンメル五輪のオクサナ・バイウルのフリーも入っていた。当時もあまり感銘を受けなかったのだが、改めて見てもやはり感動するほどではない。演技の好みというのは、そうそう変わるものではないな。
 それより、ゴルデーワ&グリンコフ(カーチャ、可愛すぎ)と95年のストイコ兄貴の凄さに感心。

 夕方から大学。

6月10日(日)

 昨年のCOI(アメリカのアイスショー)のビデオを見た。合間に流れるスケーターの映像が面白い。
 サーシャ・コーエン(15歳)&サラ・ヒューズ(14歳)の卓球画像。どこからどう見ても、コーエンが先に生まれたとは思えん。サラが歳食って見えるというのもあるが、コーエン、小学校低学年に見えるぞ。プルが滑ってるのを見ながら指をくわえるな、指を。
 プルシェンコ(17歳)がそのコーエンにダーツを教えている映像も凄い。どうみても兄妹にしか見えん。んでもって、そのジェーニャも、廊下でストイコ(28歳)&トッド(28歳)とサッカーをしてたりすると、遊んでもらってるようにしか見えないのであった(笑)。

 結構評判が高かったらしいフィナーレの「ボレロ」はあまり私の好みではなかったが、氷上ではそれほど幼く見えたりはしないジェーニャも、さすがにフィナーレでプロスケーター達(アマを引退してからなる人が多く、結構な年齢の人もいる)に混じっていると、あ、子供がいる!と際立って見えるのには笑えた。

 夕方から頭痛で動けず。雨降ったからな。


過去の日記の目次に戻る。

日記に戻る。