5月21日(月)

 急に片付け気分になったので、論文やデータを整理して、やらねばならないことリストを作ったら、あまりにもたくさんやることがあるのに気付いて呆然。
 しかも今まで忘れた振りをしていた学振(奨学金みたいなもの)の申し込みが今週までであることも知ってしまった。申し込むのイヤだし(研究内容についてとてもとてもたくさん書かねばならないから)うちの大学なんかでは当たるはずがないと思うのだが、万が一でも当たると大きいからなあ…。

 夕方親に電話して、獣医の夜診に連れて行くことになっていた、たあ(犬)の様子を聞く。Hgbは11.2まで上がり、CRPは7.0のままだったらしい。なんで2日でHgbが2も上がるんじゃ!獣医は相変わらず原因不明と言っているらしい。
 まだあまり歩きたがらないが、土曜日よりは元気そうにしているとかで、少しだけ安心。CRPは下がるのにちょっと時間かかるしな(←良い方向に考える)。

 スケートページの英語版をチェックして、と友人に頼んだら、怒涛のスペル&前置詞ミス指摘メールが届いた。恥かしすぎ。見てしまった人がもしいたら、見なかったことにしてください。というかまだたくさんあると思うが(汗)。
 英語版は全角スペースを消すことに気をとられていて、英語など一言二言書いてあればいいやとしか思っていなかったのだが、そりゃスペルミスだらけだったらびっくりするわな。

 某共同制作者の希望により掲示板「et cetera, et cetera」もつけました。題名はティプトリーじゃなくてヴォネガットということで。あれ、ヴォネガットも原文は「and so on」なんだっけ?

 む、マックだとThe Men Who Skate The Soulを見ることができないという噂を聞きました(確率66%、サンプル数3)。同じく行けなかったという方がいらっしゃいましたら、掲示板に一言書き込んでいただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。

5月22日(火)

 朝から雨。なんか火曜日ばかり雨が降るような気がするぞ(被害妄想)。
 午前中はバイト。今日は健康診断やら紹介状やら、書類ばかり何通も書いていた。

 午後からは、遺伝子導入とか学振の申込書とか。

 今日も、色々なミスを見つけたり、恐ろしいミスの指摘メールをいただいたり(ありがとうございます)、タグミスを指摘されまくったりした>スケートページ。ううむ、なんか当初思っていたのとはかなり違うページになってしまったな。

 臨界事故の大内さんのNHKスペシャルの再放送を見た。予想通りとはいえ、本当に大変そうだった。粘膜損傷にあの消化管出血、物凄い量の輸血、途中で一時心停止を必死に蘇生…

5月23日(水)

 今日も雨。

 某社のとあるキットのことで大騒ぎ。私の説明書の読み方が悪いのか(英語読めんしな)と何回も読み直したり、あちこち電話かけまくったり。結局キットの不備が原因と判明。
 押しが弱い私は原因が判明しただけで、はあそうですか、と引いてしまったが(担当の若い男、私の差し迫った関西弁に大分怯えていたのでやや気の毒だったし)、先生は違う。私と電話を代わり、糾弾して勝利を勝ち取っておられた。さすがだ>ボス。

 夕方から延々と学振の申込書を印刷&コピー(←これが一番大変)。もうやだ。

 このところ、はらわたが痛いこと多し。取ってしまいたい。

 「センターステージ」は6月。忘れないようにしなければ。

 ハンセン病訴訟、国側控訴断念。

5月24日(木)

 待望の黒ネズミが来た。

 夕方、臨床の先生のところに話を聞きに行った。そもそもの用事はともかく、臨床と研究の話は共感するところ多し。臨床だけやっていると、安全性の確かめられた決まりきった治療法しか使えず、効かないことも多々ある事態に嫌けが差したりする。だからといって、研究だけやっていると、延々と結果の出ない実験生活に暗くなり、そういう時にたまに臨床をすると人間らしい気分になれる、と。本当は両方できれば、やる気の点から見てもいいんだろうけどねえ。半々でやっていけるほど、世の中甘くないしな。

 午前中、親がたあ(実家の犬)を病院に連れて行った。CRPは2まで下がり、Hgbは12.2まで回復。貧血は溶血性で、自己免疫疾患(膠原病)じゃないかと言われたらしい。犬にはよくあることで、原因はやっぱり不明だとか。ってAIHA(温式自己免疫性溶血性貧血)ってことか?飲んでた薬のせいじゃないだろうな?
 これからも繰り返すかも、と言われたのと、まだしんどそうにしているらしいのが気がかり。

 なんかちょっと考え方を改めねばならないなあと思うことが続くこの頃。

5月25日(金)

 朝から企業の健診バイト。時間通りに着くと、なんと別の医者(男)が私の代わりと言われて派遣されてきていた。どうも私にバイトを斡旋してくれた先生が間違えたらしい。が、企業の方では女の医者を求めていたらしく、健診センターのえらいさんが、せっかく来ていたその代わりの医者を説得して帰していた。なんて気の毒な。

 で、すいません、じゃどうぞ、とか言われて健診開始。十代の男なぞいなかったので笑わずに済んだが、休む暇もなく延々と来るのでぐったり。しかも今年からなぜか「痔」であるかどうか聞け、という項目ができていて(そんなこと全員に聞いてどうするよ?)「痔はありますか?痔です、痔!」と今日一日で100回は聞いたぞ…。

 CSのヨーロッパ選手権の録画をしてくれた友人から「イキナリですが、フィギュアのツケ払って貰いましょう!」(原文通り)というメールがきた。今日のNHK「金曜オンステージ」を見て感想を述べよ、というのが指令内容。それぐらいでプルの可愛いパサディナや、アプトのぐったり御姿や素晴らしいバフタンSPを購えるなら軽いものだが、問題は、何を私に見せたいのか言ってくれなかったこと。結局見終わっても、彼女が何を見せたかったのかわからずじまい。うう、何か見逃してて後から殺されるかも(びくびく)。

 突然ですが、お願いがあります>フィギュアスケート関係の方々。私は、今のところ、一応この日記とスケートページはあまり関係がないようにしたいと思っています(ですので、スケートページからここへはリンクを貼っていません)。いずれはスケートページに日記を一部移したり、上記の方針を変更したりするかもしれませんが、今のところはそのつもりですので、これ以降はあちらの掲示板では、あまりこの日記について触れないようにしていただけますと幸いです。

 あまり自分で方針を決めないままスケートページをオープンしてしまったのと、あちらの展開が私の予想以上に早かったので、後手後手に回ってしまってすみませんでした。
 そのうち方針を明確にしようと思っていますので、それまではこの日記は裏ページってことで(笑)、このことや、こちらの日記についてのことは、ここの掲示板「千客万来」にお願いいたします。

5月26日(土)

 ここ2週間ほどの疲れが一気に出たのか、昼過ぎまで寝ていた。よろよろ起きだして大学へ。ぼーっと実験。オス(ネズミ)は凶暴っす。

 夜「田中邸最後の日」の1日前を見物しに田中邸へ。新田中邸は今よりかなり狭いらしいので、明日の引越しが不安だ。

 フィギュアのツケで提出したレポートには優がついて返って来た(ほっ)。どうやら私が唯一聞きほれた錦織健が「聞かせたかったのです。ハマっているのです。数年前から布教してまわっているのです。テープを送り付けているのです」らしい。そういえば、前から健さん健さんと言ってたな。結構気に入ったのでテープ送りつけてもらっても嬉しいぐらいだが。私も誰かにビデオテープ送りつけて、フィギュアスケート布教に努めるか。

 『20世紀SF(4)接続された女』を読み終わった。結局「接続された女」と「逆行の夏」の凄さを再認識したような気がする。「洞察鏡奇譚」は、ああなんて素晴らしいんだ、やっぱりベイリーはいいなあ、と完全初読のつもりだったのだが…よくよくよく考えてみると『シティ5からの脱出』に収録されているではないか。全然憶えてなかったぞ…。
 プリースト「限りなき夏」も嫌いではないが、ちょっと甘過ぎ。ライバー「あの飛行船をつかまえろ」はすっげえいい感じ(笑)。ラファティはなぜこの作品(「空」)が選ばれたのか…。
 「変革のとき」は、10年越しの読みたいという望みがついにかなった、という点で私には価値があるし、「この話が当時そんなにショックを与えるほどのものだったのか!」という点では確かに今でもインパクトを感じるが、それだけ。結局上記再読3作品(ティプトリー、ヴァーリー、ベイリー)がベスト。この3つが1冊で読めるというだけで、とてもお得な本だと思う。あ、あと最後の70年代の解説がとても面白かった。

 ジェーニャは「少年から若い男になったと思う」と言っているらしいので、今度からガキじゃなくて若僧!と…(おい)。

5月27日(日)

 夕方、引越しのほぼ終わった新田中邸を見物。思ったよりは広かったが、ほぼ片付いた状態であれでは先々不安だ。
 それでも大量にものを置いてきたとか(特に本。これから売りに行くらしい)。苦労してカラーコピーしたダリの絵(振るのに使ったヤツ)も捨てられてしまった。別にいいけどね。

5月28日(月)

 実験うまくいかず。ううう。

 映画「スターリングラード」を見た。なぜ見たかというと、プルシェンコの出身地だというのは一番の理由ではなく、まあ大作映画の音楽は予習しておこうか(使われた後ではトラウマになるかもしれないので>「グラディエーター」のように)というのと、サーシャという名前の可愛い男の子が出てくるらしい、という情報につられたという、どちらにしろ不純な動機である。

 大体ここ5年間で見た映画は「光る眼」「スターシップ・トゥルーパーズ」「ポストマン」「エリザベス」ぐらいのもので、私は何か動機がない限り、映画を見に行ったりはしないのだ(「エリザベス」は単なる趣味)。

 で、「スターリングラード」。出てくるロシア人な人達は、全員英語をしゃべっているのだが、それでも突撃するときは「ウラー!」、呼びかける時は「コムレード」なのだった。大筋はともかく、この頃は既に収容所網は張り巡らされていたのだし、対ドイツ戦の英雄ともなれば、すぐにスパイ容疑がかけられるかも、と思うと主人公の行く末が心配だったりして。
 なかなか面白かったし、ロシア好きには良い映画なんじゃなかろうか。どうですか>豊原ゆじのさん。ニキータも出てきましたよ。

 主目的の音楽は、途中で「あっ、『シンドラーのリスト』がかかってる!」と思ったほどそっくりな音楽がメインで、後は大して記憶に残るものはなかった。サーシャという名前の男の子は、整った顔ではあったが、特に可愛いとは思えず。ううむ、私には10歳前後の男の子を愛でるのは無理だな(オスガキ嫌い)。でもまあ、ヴォルゴグラードがどんなところかちらっと知ることができただけでも(現地ロケしたのかしら?)価値はあったかな(結局それかい)。

 野尻さんの瀬名さん企画レポート、凄し。

5月29日(火)

 バイトは無茶苦茶暇だった。常連のひと(決まった曜日にきちんと診察を受けに来る律儀なひと)以外はほとんど来ず。天気が良い日や悪い日は少なくなるんだよな。平和だ。世の中には風邪の患者とDOA(呼吸心停止状態で来る人)を両方診ている外来があるなんてことは忘れそうだ。

 眠いのと実験が今いちなのとで、一日とても不機嫌。

 夜、今年大学に戻ってきた同級生に偶然会った。来年はもっと戻って来るだろう。病院の話などしていると、私がいた病院はわりと良いところだったような気がしてきた。少なくとも同僚間の仲は良かったし。
 同級生の女の子は半分弱が結婚して、1人もうすぐ出産するらしい。結婚した子らの相手は、ほとんどが学生時代に付き合ってた人とは違う人だ。やっぱりそういうもんだよな(笑)。

 たあ(実家の犬)は元気になって、貧血は続いているものの、CRPは正常化したらしい。ひとまず安心したが、結局原因は分からずじまい。

 ロシアモードなので、『収容所群島』を1巻から読み直し、ってのはいくら何でも頭悪いような気がしてきた。たまには何か違うものを読むべきか。

 カウンタが24000をまわった。

5月30日(水)

 実験は今日もうまくいかず。もういや。

 マガジン7月号。小林泰三インタビューが面白い。「計算はみんなしていること」「イーガンとネタがかぶりそう」「本来SFファンになるべきだったのにチャンスがなかった人がいるはず」 素晴らしい。
 私は計算は一度もしたことないし、恒星の色など書いてあっても読み飛ばすし(おい)、ついでにラグランジュポイントがどこかもわからないが。まあハードSFファンじゃないからいいや(ハードSFは嫌いじゃないけど)。
 『密室・殺人』が文庫落ちするらしい。楽しみ〜。

 はじめて自分のページのキリ番を踏むことができた。スケートページだったが。

 スケートカナダの公式サイトにエントリーが発表された。女子がすごい。クワン、スルツカヤ、ヒューズとメダリスト揃い踏み。それに章枝ちゃんも。
 これでイリヤ・クリムキンはスケカナ以外にエントリーされるであろうことがわかった(笑)。NHK杯に来る可能性は最低5分の1にアップ(ええ、私はあの事前情報、まだ信じてませんともっ)。でも、カップ・オブ・ロシアとスパルカッセン(←プルとセット)orラリークのような気もしてきた…(弱気)。ヤグ、後生だからどっか別のところに行って頂戴〜お願い〜。
 ともかく、知りたいのはスケカナじゃなくてスケアメだ、スケアメ。早く出ろ、エントリー。

5月31日(木)

 やや回復したが、まだ実験やる気なしモード。
 夕方から当直。

 マガジン7月号。キース・ロバーツは読み終わった。「サー・ジョンのお守り」もいいけど、やっぱり「東向きの窓」かな。地獄はこんな風になっているのか。イヤ過ぎ。
 でも、短いせいもあるとは思うが、どれもそうインパクトのある話ではなかった。きっと一ヶ月もたてば内容を忘れているだろう。『パヴァーヌ』が良すぎただけに、期待過剰気味だったな。もう一度『パヴァーヌ』を読み返そうか。
 あとは「ジョン・ウインダムの流れをくむイギリス流破滅小説」の第一長編"The Furies"が気になったり。ハチが巨大化するんだってよ。これでウインダムの流れをくんでなかったりしたら絶対読みたくないが、「イギリス風」だからなあ(←訳されないって)。

 それにしても、てれぽーと欄に名前が載るとはびっくり。エトセトラ欄には載ったことがあるから見開き制覇だ(何の意味が…)。

 ところで、すっかり忘れていたが、サーシャ・アプトの公式サイトに今年の彼のGPシリーズのアサインメントが発表されていて、スケアメとスパルカッセンらしい。ということは、カップ・オブ・ロシア以外はロシア人2人ずつ参加と考えると、イリヤが出るのは、ラリーク、N杯、スケアメのうちのたぶん1つ。ということで、やっぱりプル・ヤグが本当に2人お揃いでエントリーするかどうかがわからないと、イリヤの運命はわからないのであった(←何ら新しい情報がない;)。
 だからとにかくスケアメだ、スケアメ!

 しかし、アプトのエントリーが決まってるということは、たぶんイリヤのエントリーももう決まってるんだろうな。いいなあ、アプトは公式サイトがあって。ちなみにサーシャ、副鼻腔にシストがみつかって、切除オペをしたらしい。これで副鼻腔炎とはおさらばできるね。

 ↑結局面倒くさくなって、スケートネタでも何も変えないことにした。何をやってるんだ私わ。


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