4月21日(土)
朝から部屋の片付けをしていたらやめられなくなり、埃で喉と鼻をやられながら、押入れの整理にまで手を出す。梅雨までになるべくカビを減らしておきたいからな。
年末に今年1年分くらいの本棚の余裕は開けておいたはずなのだが、予想をはるかに越えるビデオの増加により空き場所がすっかり消えたため、急遽本の移動も行う。標準だと2時間しか撮れないビデオテープはあまりにも場所を取るぞ。みんなこれで悩んでいたのね…(今さら)。
夕方からはしおしお@組長と今年のヨーロッパ選手権のビデオ鑑賞。下位の選手から延々と見ていたのだが、結局しおしおが受けていたのは、アレクサンドル・アプトの演技後の映像と、アレクセイ・ヤグディンのエキシビジョンのこけるシーンだった。
アプトはこの時とても体調が悪く、フリーの後のキスクラ(選手が座って点数が出るのを待つ場所)でぐったりしていた。そのぐったりさ加減が…コーチはアプトを支えるために体を寄せ、肩に手を廻して、よしよし、と叩いているし、アプトは体をコーチにもたせかけ、口元を覆って苦しそうにしているし…ううむ…なんて愛らしい…
ヤグディンは、エキシビジョンの最中、正面から前にばたんとこけ、その後ごまかすように即座にポーズを取っていて、なかなか可愛いのだった。しかしこんな場面がツボにはまるのか>しおしお。
4月22日(日)
朝早くからスーツを着て、大阪へ。見合用の写真を撮りに写真館へ行くのだ。昔から写真を撮られるのは好きではないが(魂を抜かれるから)成人式の時以来、写真館で写真を撮るのは大嫌いになった。振袖写真を撮った写真館のおやじがナゾの人物で、写真を撮りながらしきりに「お嬢さん、ほらお父様が見ていらっしゃいますよ。ここまで成長されてさぞお喜びでしょうね」などとお涙頂戴セリフのようなことを言い続けるので、キレる寸前だったのだ。
しかし、ここで撮らない限り親がうるさいので、今日はとにかく早く終わらせようと決死の覚悟で写真館に突入。まずは、恐ろしいほど化粧を濃くしろ、と言われ、親と2人で必死に塗りたくる。記念写真だと色々ポーズが大変なのは経験済だが、今回は屋外で撮影され、予想以上に大変だった。
はい、後ろにもたれかかるようにして、でも体は前傾姿勢、胸は張って、肩は落として、左足膝曲げてちょっと内側に、かかとをもう少し下げて、手をもう少し後ろに、あごひいて、視線こっち、髪を前に、腰ひねって、にかっと笑って、目見開いて、はいっ、いいです。てのが延々と。
ああ、どの瞬間に写真を撮られてもポーズが決まってるジェーニャは本当にえらいなあ。悲しかったのは、ジェーニャのエキシビジョンを見て以来、あれほど腰を振る練習をしていたのに、ここで腰をひねる動作をきちんと出来なかったことだ。これほど練習を活かせる機会はまたとなかったのに。もっと精進しておくべきだった。
撮影終了後、親の事務所経由で実家へ。たあ(犬)は相変わらず可愛かった。この犬はサーシャ・アプトのようなもので、顔の造作がもともといいのだな、と改めて思う。どこに行っても可愛いがられるから、美形は得だ。
で、親と持って行った世界選手権のビデオを見る。プルシェンコのフリー演技を見せると、「この顔、子供だねえ。可愛いじゃないの。あんたこんな子供に手出したらいかんわ」(手は出してません…)、筋肉着ぐるみエキシビジョンを見せると「まだ子供なのに、こんな恥かしいことやらされて可哀相に」(どう見ても本人も喜んでやってます…)。
ちなみにヤグディンは25歳に見えるらしい(本当は21歳)。
北野勇作『かめくん』を読み終わる。とても面白かった。万博公園は小さい頃よく遊びに行った懐かしい場所だし、某阿倍野は昔通っていたところなので、雰囲気が想像しやすい。
4月23日(月)
だらだら実験。ひがな一日落込みモード&眠い病だった。
いつのまにか小泉氏が総裁選に勝つことになってたのね。本人が今一番びびってるんじゃなかろうかと推測。
4月24日(火)
午前中はバイト。初指摘未治療の糖尿病の患者さんが来た。どうも糖尿病から縁が切れんな。とりあえず早く眼科に行って下され。
バイトの帰りに雨が降り出し、稀に見る土砂降りになったので丸善へ避難。事前に聞いていたにも関わらず、『スノウ・クラッシュ』をあやうく見逃すところだった。
大学に戻ってきて実験。先を越されたことが判明しちまったよ。ははは。
夜は、何となく女子の演技を見る。やっぱり村主さんの木星(フリープログラム)はいいねえ。最後のスピンもさることながら、何回見てもあのスパイラルがいいよ〜。感動。
『収容所群島』を朗読するご亭主。この先どうなるのか、とても気になる。いいなあ。
4月25日(水)
体調不良。SSRIでも飲もうかしら。
ということで昔のビデオなど。96年ロシア大会のプルシェンコ(14歳)。時期的には世界ジュニア選手権と大して変わらないが、こちらは結構元気に見える。世界ジュニアの時は慣れないキムチでも食べて(ソウルで行われたのだ)腹でも壊していたんじゃなかろうか。ロシア大会ではジャンプもしっかりしていて、着地もよろけたりはしていない。
プログラムは同じくウイリアム・テル序曲。「地元ロシアの人気者」らしい。確かに声援がすごいな。3回転2回転のコンビネーションジャンプなぞ跳んでいるので(今じゃエキシビジョンでも見るのが難しかろう)女の子みたいに見えるのかも?最後の方、単に滑っているところで、突然こけたりしているところが笑えるが、その直後にダブルアクセルを跳んでいるところがさすが(今と変わらんぞ;)。
4月26日(木)
体調さらに悪化。なんか朝方が調子悪いような気さえしてきたが。ははは。
夜は調べものなど。どうしてあっちこっちで順位だの日付だのが違うんだよっ。
4月27日(金)
朝ビデオを見てから大学に行ったところ、一日中ウイリアム・テル序曲が頭を回り、振付がよぎっていた。4年も前のプログラムが回ってどーする。でもこのプログラム、3年前のより好きかも。
今日の先生の野望。「○○(私の名前)、ランゲルハンス党ってのを作って立候補したらどうだ」って、そりゃいろんな人がすでに考えた案でしょうな。支持母体が糖尿病の人なんでしょ…。(膵臓のランゲルハンス島という部位から、糖尿病に関係するホルモンのインスリンが分泌されるのだ。)
今日は実験がさくさく進み、やはり昨日は体調が悪かったのだなあ、とちょっと感心。
『新・SFハンドブック』。まだ全部は読んでいないが、まず『SFハンドブック』と形式が変わってなくて好感が持てる。作品解説も面白いし、文庫SFマイ・ベストに『二重太陽系死の呼び声』が平然と挙げられているところもまたよい感じ。
なんかすごく面白そうに思えるのだが。とりあえず索引とリストがアップデイトされているだけでも私は嬉しい。
今日のERX。カーター君、本当に成長したよなあ。制度は違うが、たしか彼は私より1つ2つ下の学年に相当するはずだから親近感が。
ちなみに、点滴てのは、成りたての研修医にとってはやはり一大関門である。最初の1ケ月だけ内科に廻され、一緒に点滴当番をしていた他科の子は、なかなか入れられず泣きそうになってたし。
4月28日(土)
大腸菌がほどよく生えていた。
こないだ撮った見合用写真のサンプルが届いた。私も歳食ったなあ…(と思うような写真が見合用でいいのか?)。きれいに撮れてはいるが、上半身デブはやはり隠せないらしい。
プルシェンコの今年のヨーロッパ選手権のフリーのトリプルフリップが一番きれい!などと、まにあっくな方面に走りつつあるように思われる今日この頃。
夜は調べ物など。
4月29日(日)
ぼーっとTVをつけたら、天皇賞でグラディエーターが流れていた。この曲を聞くのはまだ何となく嫌だ。しかし、なぜ天皇なんだと思ったら、なるほど。緑の日だからなのね。
調べ物や表作りなど。たかだか2年前の情報でもなかなか落ちてないものだな。それにしても、頭を使わない趣味の単純作業は楽しいことよ。
4月30日(月)
ここ3日間、さる理由で3食しか食べなかったので1kg体重が減った。まあ一時的にはめでたい。精神衛生上も良いし。
『旅に出ても古書店めぐり』を読み終わった。今回は個人的にはどうでもいい話も多かったが(授賞式パーティーやレストランの描写、インターネット販売など)ブルームズベリーやクージョの話は相変わらず面白かった。本当にエンターテイメントという感じで、良い意味での時間つぶしに最適な本だと思う。