3月20日(火)

 フィギュアスケート世界選手権男子シングル予選結果をお伝えします。
<予選B組>
 1位 本田武史>(日本)
 2位 エルビス・ストイコ(カナダ)
 3位 スタニック・ジャネット(フランス)
<予選A組>
 1位 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
 2位 トッド・エルドリッジ(アメリカ)
 3位 ティモシー・ゲーブル(アメリカ)
 4位がアレクサンドル・アプト(ロシア)。

 予選B組、本田の1位にも驚いたが、田村もなんと5位!すごいぞ日本男子!

 で、予選A組、一見まるで順当な結果のようだが、なんとアレクセイ・ヤグディン(3年連続世界チャンピオン)が5位。
 ヤグディンはどうも怪我をしていたという噂。最初の4回転で転倒、その後のジャンプのほとんどが抜け、デスドロップからのスピンでも尻もちをつき、目を覆わんばかりの出来。なんとか跳べたのは3アクセル2つと3回転1つのみ。会場からは頑張れ!の拍手まで起きていた。怪我の具合がとても気になります。

 一方1位のプルシェンコは昨年のフリーを滑った。昨年ボロボロになった経緯があるのでもう一度滑っておくつもりだったのか(としたら胸が痛む話である)それともまさかとは思うが本番でもこちらを滑るつもりなのか……
 ところが、なんとプルシェンコも最初の4回転で転倒。その後も動揺していたようだが、何とか3アクセルを決め、その後3アクセル3回転、3ルッツ3回転のコンビネーションジャンプを決めて1位。ひとまず崩れなかったことを喜ぶべきなのだろうが…。
 ともかくジェーニャ、明日のショートプログラムも頑張ってね!

3月21日(水)

 フィギュアスケート世界選手権男子、ショートプログラムが終わっての総合順位をお知らせします。

 1位 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
 2位 トッド・エルドリッジ(アメリカ)
 3位 アレクセイ・ヤグディン(ロシア)
 4位にティモシー・ゲーブル(アメリカ)、5位に李運飛(中国)。

 ショートプログラムのみでは、
 1位 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
 2位 アレクセイ・ヤグディン(ロシア)
 3位 トッド・エルドリッジ(アメリカ)

 ヤグディンは昨日が嘘のようなとても素晴らしい演技で、途中からは笑みも漏れ、会場総立ち。昨日のこともあるせいか、不覚にも感動してしまうほどのものだった。いや、ヤグディンの恐ろしさを思い知らされました。

 プルシェンコはいつもの通りのノーミス、という感じ。日本男子は、またしても本田が4回転を転倒、ぼろぼろで7位まで後退。田村も出来が悪く20位。
 比べるのもなんだが、ヤグディンのもの凄さ、プレッシャーに負けずノーミスのプルシェンコ、無難にまとめて6位につけたアプトを考えると、今更ながらロシアの凄さが…

 今の時点でヤグディンにはもう自力優勝は無理で、プルシェンコは去年と同じく自分との戦い状態に置かれたわけだが、フリーでもヤグディンを上回る演技をしてほしいと心から思います。ジェーシャ、良い演技をしてね!

3月22日(木)

 フィギュアスケート世界選手権の続報。ヤグディンは右足の軟部組織を痛めたとかで、水も溜まっていて、昨日は痛み止めの注射を4本打ってショートプログラムを滑ったとか。そんなんで明日のフリー大丈夫なのか?

 仕方がないこととは言え、なんかプルシェンコはとても不運なやつのように思えてきた。ここにきてヤグディンが怪我だなんて。
 ジェーニャ、不運に負けず頑張って!

3月23日(金)

 フィギュアスケート世界選手権男子シングルの結果をお伝えします。
 1位 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
 2位 アレクセイ・ヤグディン(ロシア)
 3位 トッド・エルドリッジ(アメリカ)
 4位にティモシー・ゲーブル(アメリカ)5位が本田武史(日本)6位に李運飛(中国)。

 プルシェンコはフリーのみの順位でも1位、予選1位、ショート1位での完全優勝。4回転3回転2回転、ソロの3アクセルに3アクセル3回転のコンビネーションを決め、ビールマンスピンも高速スピンもきれいで、何よりグランプリファイナルの時と違い、実にリラックスした自然な滑りだった。まさにチャンピオンというに相応しい感じ。終わった直後からの実に嬉しそうな顔がとても可愛かったです。

 ヤグディンはやはり足の調子が悪いのか、4回転3回転は何とか決めたものの、以後のジャンプはステップアウトが多かったが、最後のストレートラインステップを含め、他の部分は気迫がこもっていてグランプリファイナルより良かったように思う。

 3位はほぼ完璧な滑りのトッド兄さん。29歳だというのに凄すぎ。復活を印象づけたというもの。6位のユンフェイ君は、フリーではさすがに緊張していたのかジャンプを失敗していたが、総合で見れば5位の本田より良い演技だったと思う。予選組が強豪揃いのAグループだったために予選の順位が悪く、本田より下位になってしまったという感じ。気の毒な。

 姿形が見目麗しいサーシャ・アプト(ロシア)はジャンプがコケコケで8位。しかし、それでもロシア人の順位は3人足しても11位。4枠くれてもいいんじゃないかえ?>ISU(2人足して13位以内なら3枠なのだ)。

 ということで、ジェーニャ、世界選手権優勝おめでとう!やっと、ワールドで完璧な演技が出来て本当に良かったね!
 さあ後はただひとつ、お願いだから床屋に行ってくれ〜。

3月24日(土)

 ビデオ鑑賞など。世界選手権の男子フリー、プルシェンコは演技が終わった後、今にも泣きそうな顔をしていた。ポーカーフェイスが常だというのに。ずーっとこの時を待ってたのよね…。本当におめでとう!

 今年のヨーロッパ選手権のフリーも見た。内容的にはこちらの方が良かったように思うが(4回転も2回跳んでいるし)なんと言っても、あの泣きそうな笑顔には何も勝てまい。
 しかしヨーロッパ選手権、なぜ第1滑走のプルシェンコより先に第4滑走のヤグディンを放映するかな>BS-i。あれじゃ、なぜヤグディンに2位をつけたジャッジがいたのか不思議に思うだろうが。

 ところで今年の世界選手権、本田武史5位というのは、よく考えてみると凄いことかもしれない。ソルトレイク五輪も、ストイコ・トッドが不調で、ティム君とロシアの3人目とアメリカの3人目と中国ジャンプ集団がジャンプを失敗したら、メダルの可能性は結構あるんじゃないだろうか。

 クイーン『心地よく秘密めいた場所』を読み終わる。予想通り、読まなければ良かった、という感じ。力が落ちたものを読むのは悲しいねえ。

3月25日(日)

 ああ、もうショックで言葉も出ない。なんということだろう…>プルシェンコの新しいエキシビジョンの衣装。(*1)
 写真が流れていたのを見たのだが……何を考えてるんだ、何を。ああもういやだ〜(大泣)絶対路線を間違っている!!!誰かどうにかしてくれ!気が狂いそうだ…。せめて今回限りにしてくれ〜!

 世界選手権女子。1位クワン(アメリカ)2位がスルツカヤ(ロシア)3位がサラ・ヒューズ(アメリカ)。ちなみに6位まで入れ違いにアメリカとロシアが埋めている。
 村主選手は、緊張した様子でジャンプミスはあったものの7位と健闘!おめでとう。これで来年の五輪、女子2枠を確保。

 でもイリーナが2位…。こちらも大ショック。いつもよりも緊張していた様子で、ジャンプミスもあり(3回転3回転2回転(*2)を跳んでいたが)、完璧な滑りのクワンには及ばず。後半、無理矢理3-2-2を跳んでいたところがいつぞやの誰かを思い出させて胸が痛い。
 今年はずっと(*3)プルシェンコとセットで優勝してきたのにね。表彰台で泣いてたよ…。彼女にとってもまた1年は長いだろう。来年は2人ともジンクス(*4)を跳ね返して五輪で優勝してね。

(*1) 筋肉達磨着ぐるみに金色のビキニぱんつ、金色の手袋…。ヤグディンの「バナナ踊り」(裸に腰みの、バナナを手に持って踊った)よりひどそう。別にプルシェンコを「王子様」などと思っていた訳ではないが、この格好は最早そういう問題じゃないぞ。

(*2) サルコウ・ループ・トウループ、ちなみにプルシェンコの4-3-2はトウループ・トウループ・ループ。アナウンサーが女子で3連続ジャンプを跳ぶのはスルツカヤだけ、と言っていたが、ソコロワも跳ぶぞ。

(*3) カップ・オブ・ロシア、NHK杯、国内戦、ヨーロッパ選手権、グランプリファイナル、ついでにジャパンオープンでは2位だったのも同じ。

(*4) 男子は前年の世界選手権で優勝しなかった人、女子は優勝した人が金メダルを取る、というジンクス!があるのだ。

 夜からしおしおとビデオ鑑賞。しおしおも、ヤグディンのショートプログラムはグランプリファイナルと同じものとは思えん!と絶叫。確かにとても同じプログラムとは思えないほど音楽に合っていて凄まじい演技。どうしてあれを毎回出来ないのだろう…(されても困るが)。

 ソウヤー『フラッシュフォワード』を読み終わる。いつもの通り、大風呂敷を広げて、まとめが今いち、という印象。その点はわかった上で読んでいるので、別にもういいのだが。今回は物理ネタだったせいか、特に気になる部分もなく最後近くまで読み進めることができた。例によって、時間つぶしにはよい本だと思うが、これをSFを読みたい、という人に薦める気には私はなれないな。

3月26日(月)

 世界選手権のエキシビジョン。プルシェンコは危惧していたほど変ではなかった(ほっ)。最初は筋肉着ぐるみの上に服を着て出てきたし、途中で脱いで着ぐるみ+金色ぱんつになっても、滑っているといつもの表情・仕草なのでそんなに変ではないのだ。どうせ腰を振るのだから、あれぐらいの方があからさまでいいかもしれない。

 しかしまあ、完全にお笑いスケーターだな。あまりにも面白すぎ。細かい振りがいちいち決まっていて、本人もノリノリ。あれだけやってもセクシー系にはならないところが何とも。試合で腰を振られるより、こういう方が如何にもプルシェンコらしくていいと言えよう。赤いルバーシカで可愛く滑っていた時と根は同じな気がする。まあ、積極的にこれをやって欲しいとは毛頭思わんが。
 昨日写真を見てから大分落ち込んでいたのだが、映像を見て復活。ちなみにアンコールで出てきて、ぱんつ姿のまま3回転3回転3回転(たぶん)を跳んでいた。

 ヤグディンはやはりエキシビジョンには出場しなかったので、代わりに6位のユンフェイ君が出ていた。初出場でエキシビに出ることになろうとは本人も思わなかっただろう。
 しかし、ユンフェイ君、フリーもショートプログラムも同じ衣装だったのだ。お金かけられてないのだろうか…。まさかSPを突破しないと思われていたのじゃなかろうな。勿論エキシビ用の衣装など持って来ていないようで、同じ服でショートの一部を滑っていた。衣装作ってあげろよ〜。
 後で写真を見ると、予選では違う服で滑っていた。あの衣装どうしたの?あっちの方が可愛かったぞ。

 やっとマガジン2月号を読み終わった。今日マガジン5月号が届いたというのに遅れすぎ。これから頑張って遅れを取り戻そう。

3月27日(火)

 午前中は外来バイト。今日はやたらと暇だった。おたふくが来たぐらい。

 先輩が「イケメン」という雑誌(顔が良いスポーツ選手の特集号、という説明だった)にプルシェンコの写真が載っていた、と言うので、夕方本屋に見に行ったら、スポーツアイの別冊だった。いくら可愛げなプルシェンコの写真が載っていようと、非常に評判の悪いこの雑誌を買うのは人としてどうかと思ったので、じっと我慢する。グランプリファイナル特集号には、クリムキンのきれいな写真も載っていたのだがな…。

 世界選手権のプルシェンコのエキシビジョン。15歳の時からキャンデローロの後継者と目されてきたプルシェンコだが、遂にキャンデローロを超えたという専らの評判。
 そんなもん超えても嬉しくないぞ。サーヴィス精神では互角かもしれんが、まだプルシェンコは裸になったことないしな(そういう問題か?)。しかし、キャンデローロはある意味、好きで服を脱いだり女に抱きついたりしているように見えるのに対し、プルシェンコは芸人魂の発露がああなっているように見えるのだな。

 今まで掲示板等でプルシェンコに対して厳しい意見を目にすると、いちいちイライラしていたものだが、一旦世界選手権で優勝してしまうと、どんな意見に対しても寛容になってしまうものだ。ヨーロッパ選手権やグランプリファイナルで優勝した後でも、無冠であり、しかも去年自滅したという事実は重かった。それを考えるにつけ、何より本人の重圧と、来年のイリーナや毎度本番に弱い本田武史のファンは大変だなあ、と思うのだった。

 私以外にはほぼ何の意味もない情報。
 エフゲニー・プルシェンコの飼犬はイングリッシュ・ブルドッグらしい。で、来たときからジェーニャという名前だったので、ジェーカと呼ぶようにしているらしい。

3月28日(水)

 相変わらずサザンブロッティングと英作の日々。
 ここ数日、12時前に異様に眠くなってしまう。今日など大学で寝そうになった。ここ数ヶ月不眠気味だったのだが…一体何のせいだ…?

 安部英被告無罪判決。

3月29日(木)

 起きたら昼近かった。ううむ、シーズンオフになったので気が緩んで熟睡できるようになったのか?

 一瞬うげっと思う衣装であるにもかかわらず、プルシェンコのエキシビジョンを何回も見てしまう。プログラム自体は素晴らしいと思うし(*1)、何回も見ているうちに好きになってきたりして。困るのは見ていると腰を振りたくなってくるところだ(←お前が振ってどうする)。

 で、腰振りだが、今季のプルシェンコは、フリーでもショートプログラムでも腰を振っていた。フリーの方は、まあ音楽にも合っているし、振る意味も分からないでもないのだが、ショートプログラム「ボレロ」の方はなぜそこで腰を振らねばならないのかさっぱり分からない(*2)。そしてどちらの腰振りも、まあなんと言うか、目を背けてしまうような代物だ。

 しかし、エキシビジョンの腰振りは違う。やはり腰を振るというのは、挑発的な笑みを浮かべつつ、落ち着いて腰を微妙に前後に振る、あるいは廻すというのが正しいと思う。試合でのプログラムのように、腰振りの前後に激しい動きをしながら左右にうねうね腰を廻す、なんてのは個人的には正しい腰振りではないと思うのだな。
 まあエキシビジョンのプルシェンコの表情は、挑発的というよりイタズラ小僧の微笑みにしか見えんが、振りたいお年頃なのか、嬉しそうに腰を振りまくっているその様子は、試合の時と違って実にさまになっている。

 いやあ、試合での何とも言えない腰振りを見続けてきた後、ようやく本人に似合った腰振りを見ることができて、私しゃ本当に嬉しいよ。

(*1) ボディビルダーとストリッパー(?)のパロディのようなプログラム。

(*2) しかもシーズン後半で新たに付け加わった。振っていなかった時の方が前後のエレメンツに余裕があって好きだったのだが。

3月30日(金)

 遺伝子導入しようと思ったら細胞が足りなかった。早く増えてね〜。

 来年度の健康保険料を一括納入したので、気分が暗い。どうしてあんなに取るんだ。健康保険料と年金と市民税のために働いているような気がしてきたぞ。

 相変わらず子供の寝る時間を過ぎると眠くてたまらない。12時以降の記憶が飛んでいる。

 文春新書『人名の世界地図』を読み終わり。「21世紀研究会編」であるところが内容の信憑性を疑わせるが、情報量も多いしなかなか面白かった。

3月31日(土)

 起きると昼だった。寝すぎ。

 ヨーロッパ選手権のビデオを見返し。ううむ、やはりこの時のプルシェンコは凄い。ジャンプの難易度もさることながら、他の大会では見られない細かい動きがぴったり音楽に合っていて、凄すぎる。最終組第1滑走ながらプレゼンテーションでフルマークが出たのも納得。
 ところで、その後画面に出た順位表。3位のS・ジェニティーはともかく(いやフランス人だし、本当にジャネットって読むのかどうか知らんし)なぜ4位がA・アボットなんだ?おのれは'Abt'をアボットと読むのか?>BS-i。

 夜ふと思いついてリストを作成。作った結果を見ても大して楽しくはなかったが、作ってる間は楽しいんだな、これが。


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