3月11日(日)

 確定申告が終了。少額だが戻ってくるらしい。楽しみ。

 お昼から先輩の家で別の先輩の送別会。前回この先輩の家でご馳走をいただいた時は、あまりにも豪勢すぎて帰ってから激しい腹痛に襲われたため、今回は先輩が「若干バター控えめ」で作ってくれた。
 はじめて馬と鹿の肉を食べた。馬肉は脂っこかったが、鹿肉は結構美味しい。あとは、ピンク針で香辛料を筋注しまくってから焼いた鳥の丸焼きとか、リンゴカラメル入りアイスクリームとか。

 先輩の家にはプレステ2とガンダムのソフトがあり、同期の子はご馳走よりもそれが気になって仕方がない様子。後片付けが始まると、早速ガンダムをやり始めた。セリフを叫びながら撃ちまくり、実に幸せそう。いや勿論こういう姿は見慣れているが、彼は普段はごく普通の子だからなあ。恐るべし、ガンダム。

 家に帰ってきてジャンプ見分け練習。簡単に見分けられる選手と見分けにくい選手が分かってきた。そうだ、ティモシー・ゲーブル、あんたのジャンプはわかんねえ!(泣)

3月12日(月)

 少し心を入れ替え、試薬を色々新しく作り直したりした。

 メール交換していた人がロシア人であることを知り、ちょっとびっくり。(元)東側の人といきなりメールで会話できてしまうとは…などと思ってしまった。古いぞ。

 フィギュアスケート世界選手権まであと1週間。1週間後の今頃には男子の予選が始まっている。
 私は基本的に競争を好まない弱々な人間なので、もう順位なんかつけなくてもええやん、と今から思ってしまうのだが、そういう訳にもいかない。

 とりあえずプルシェンコが(0)怪我が治っている(1)まずフリープログラムで4回転を成功させる(*1)(2)本人も納得がいくノーミスの演技をする(3)そして、金メダルを取る(*2)ことを祈念しよう。

(*1) あれだけ4回転を跳んでいながら、プルシェンコは世界選手権のフリーで4回転を成功させたことがない。3年前は2回転倒、一昨年はお手つき、去年は2回すっぽ抜けて1回転倒。
(*2) 18歳にして4度目の正直だのと周りから言われてしまうのは可哀相な気もするが。

3月13日(火)

 午前中は外来バイト。今日も雪が散らついていた。

 眉墨が壊れたので100円ショップで新しいのを買ったところ、これが異様に柔らかく、実に濃く描ける。私は元々眉が薄いのだが、これで描くとくっきり眉毛の女に。かなり顔が変わって面白い。髪の色と少し違うが(髪は栗色風に染めている)明日からもくっきり眉毛にしよう。

 今日は研究室が妙に悲観的なムードに包まれていた。この頃次々と先生が風邪で倒れ、人が少ない上に、残った人々も実験がうまく行っていないらしい。みんなドナドナを歌いながら実験するし。しかし人がノザンをしようとしているのに「そのRNAは壊れてる!間違いない!」と無根拠に断言するのはやめて欲しいんすけど>同期のひと。

3月14日(水)

 夕方まで酵素が届くのをひたすら待っていた。愛しのDpnTよ〜。6時過ぎに届いてから急に忙しくなり、げしげし実験。

 夜、BS−iでフィギュアスケートの小特集が放映された。ジャンプの見分け方の解説もしていて、基本的なところが映像で説明されていたのは良かったかも。でも、今の私には説明よりも数を見るほうが大事だ。

 知り合いの人から送っていただいたビデオが届いた。97年のプルシェンコ(15歳)。こないだ見た97年アメリカ大会と時間的には大差ないのに、こちらは結構可愛い。思えば国外のグランプリシリーズには初参加だったわけだから、アメリカ大会では緊張していたのかも。でもこれは地元のロシア大会。クラスメイトが集団で応援に来たのか?と思われような黄色い歓声が笑えます。んでもってトリプルアクセルで尻餅ついたりしてるぞ。可愛いすぎ。

3月15日(木)

 夕方からバイトなので、焦って実験。忙しいだろうと予想はしていたが、こんなに大変だとは。ずっとばたばたしていた。

 当直先では上着を繕ったり、眉毛を整えたり。

 こないだプルシェンコの絵が載っていたTVstation の連載コラムは今号で 連載終了となるらしい。最後は趣味に走るとかで、またプルシェンコの絵が描いてあった。今季エキシビジョンのビールマンスパイラルの絵なのだが…かっこよすぎ。こんな顔じゃないぞ〜美化しすぎじゃ。でも欠点が排除された絵ってのは見ていて気持ちがいい(笑)。

3月16日(金)

 午後から研究報告なので、早めに実験開始。ここ最近になく、はっきりきれいなデータが出た……予想と180度反対のデータが。
 最も出て欲しくない結果だったぞ。ああもう、これで世界選手権が間近に控えてなくて来年五輪じゃなければ、こんな人生嫌だ死んでやるっ、と即座に口走るところだっ。
   これからどうしたらいいんだ、と半ば呆然としながら夜まで実験など。

 のださんのところから、50億円ゲノムの話。類人猿1種読むのに50億円だそうで。橋とかと比べたら一生もんなんだし、1種や2種読めばいいのに、と思うが。

 貸していただいた世界ジュニア選手権のビデオが届いた。96年のプルシェンコ(14歳)。凄いです。栄養失調かと思うほどガリガリです。まさに「やせたチキン」(昔コーチがこう形容していた)。スケーティングなんて気にしてる場合じゃありません。健康状態のほうが気がかりです。こんな子が外来に来たら児相に連絡しそうです。

 ウイリアム・テル序曲にのせて赤白の服で滑っているが、ジャンプはそんなに難しいことはやっていない。ジャンプを降りた時よろけることが多いのだが、あれは足が細すぎて着地の衝撃に耐えられないのか?(笑)
 それでも手の振りは今を彷彿とさせ、決めポーズもしっかりしていて、しかも既に観客を煽っていたりするところが凄いが、やはりこの時から無表情。せっかく元気の良い曲なんだから、笑えばもっといいのに。

 しかしまあ、これを見て将来性を感じるというよりも(ちなみにこの時優勝しています)その後生きてるかどうかを心配しそうだ。ジェーニャ、よく大きくなったねえ。

 で、同時に出ていた現全米チャンピオン、ティモシー・ゲーブル(16歳、この時2位)が結構感動ものである。可愛いし、表現力もあるし(アダムスファミリーの音楽で滑っていた)今よりも良いではないか。そして何より、この時は猫背じゃないのだ。解説の小川さんに「姿勢がいいです」などと言われている。どうしたんだティム君、昔のほうがいいぞ。あれから4年、いつの時点で今のように姿勢が悪くなってしまったのだ。

 そういえば、プルシェンコは、怪我のため滑りはしなかった3月8日のミーシンコーチ誕生日祝いエキシビジョンで、コーチに子犬をプレゼントしたそうです。ジェーニャがコーチに子犬をねえ。想像するだけで笑える光景だ。実に素晴らしい。

 カウンタが19000を廻った。

3月17日(土)

 夕方、しおしおの家に行って物を借りたりビデオを見たりした以外は、家で片付けだの洗濯だの。

 少し出場枠の勉強など。五輪や世界選手権での3枠維持は、上位2選手の順位合計が13位以内ならよいらしい。ということは、ロシアの五輪3人枠確保は大丈夫なわけだな。ヤグディンとプルシェンコの順位が合わせて14位以上などになったら世界選手権は大混乱じゃ。というか枠4人に増やせ>ISU。

 2枠維持は2人で28位以内らしいので、日本男子の五輪2枠は、本田武史が大コケしない限りたぶん大丈夫だろう。田村が予選落ち(31位以下)になると面倒かもしれないが(予選落ちは20ポイント、SP足切りは18ポイント、16位以下は16ポイント)田村は今季調子いいみたいだし。問題は日本女子の五輪2枠奪取(10位以内)。というか、枠の話は別にして、単に村主選手に頑張って欲しいのだけど。

 で、頭は世界選手権モード。時刻に7足して日付から1引いてます。

3月18日(日)

 英作などをしていた。
 夕方買い物に出たところ、高野の交差点で警察に捕まった。そうだ、温いなあなどと浮かれている場合ではないのだ。暖かくなってきたら春の交通安全週間、と相場が決まっているではないか。たぶん前回の違反からは1年以上経っているので、免停は避けられているはずだが、油断したな。ちゃんとサツには注意していないとすぐに免停の危機だ。
 ということで、高野の交差点には注意して下さい(って私が知らなかっただけで、有名な張り場なのかも)>ローカルな皆様。

 世界選手権の公式練習情報。ストイコ(全く関係ないが、ストイコ兄さんは『赤ずきんチャチャ』に出てくるカルタ王カータンに似ている)とヤグディンが4回転3回転2回転のコンビネーションを跳んだそうです。
 で、ヤグディンは「とても調子が良い」らしい…うう、胃が痛い。AGML(急性胃粘膜病変)になりそうだ…

 ちなみにフィギュアスケート世界選手権は、関東圏では22日の深夜から4日連続で放映があったりします(TBS)。

3月19日(月)

 田中君、卒業決定おめでとう。
 ということで、田中君補完計画団団員の皆さん、これをもって団は解散します。長丁場お疲れ様でした。



日記に戻る。