1月21日(日)

 美容院まで行ったら休みだった。しくしく。仕方ないので買い物などして、大学経由で家に帰る。
 大文字山が、文字のために禿山にしてある三角部分だけ真っ白になっていてきれいだった。

 『タクラマカン』を手に入れたので、マガジンは休止してこっちを読む。スターリングには勝てません。私はずきっとくりすますの人なので。

 フィギュアスケート全米選手権男子シングルは、なんとティモシー・ゲーブルが優勝したらしい。トッド兄さん(←トッド・エルドリッジ)にはアメリカの威信をかけて、ティム君の優勝を阻止して欲しかったに。
 いや別にティム君に恨みがあるわけではない。今はまだジャンプが跳べる以外に誉める点の見当たらない(要するに見ていてつまらない)ティム君がアメリカのチャンピオンというのは、かなり問題があるのではないか、と思っているだけだ。つまり私はアメリカを憂えているのだ(大きなお世話)。
 なんかこの頃は、いかに表現力がないか、という点に注目してティム君の演技を見るのが楽しみになっているので、別にいいけどね。
 ちなみに3位はマット・サボイ(とっても地味なひと)。

1月22日(月)

 フィギュアスケートヨーロッパ選手権男子予選の滑走順非公式情報をお伝えします。Bグループ第1滑走がアレクセイ・ヤグディン(世界チャンピオン)。Aグループ第1滑走がエフゲニー・プルシェンコ(ヨーロッパチャンピオン)。すごいくじ運だ(予選の滑走順はくじ引きで決まる)。
 ちなみに、ヤグディンはくじ引きに来ず、誰か代わりに引けという話になったが、プルシェンコも含めて連続3人が嫌がり、結局シュメルキン選手が引いてあげた結果こうなったそうです(笑)。
 あと、プルシェンコは練習で4回転3回転3回転を跳んだそうです。怪我に注意してね。

 実験の方はいつもと変わらず。昼間久しぶりに通帳記入し、財政状況を確認。うーん、もう少しどうにかならんものか。これから多額の国民年金を納入せねばならんというのに(免除申請を前年度に収入があるという理由で却下されたのだ)。

1月23日(火)

 フィギュアスケートヨーロッパ選手権男子シングル予選結果速報をお伝えします。
<予選B組>
 1位 アレクセイ・ヤグディン(ロシア)
 2位 アレクサンドル・アプト(ロシア)
<予選A組>
 1位 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
 2位 Gheorghe CHIPER (ルーマニア)←何と読むのだろう…

 B組は極めて順当、A組の2位は大方の予想から外れています。しかしそんなことより、私はプルシェンコのテクニカルがオール5.6であったことに激しく動揺しております。第1滑走は点が出にくいとはいえ、あまりにも低すぎる。ジャンプ何失敗したんだろう…(泣)どうか明日のショートプログラムまでに調子が良くなりますように。

 ヨーロッパ選手権のオフィシャルサイトは1人滑るごとに更新され、点数・順位がすぐにわかって、実にありがたい。しかし、詳しい様子はやはり現地滞在のファンのレポートを待つしかないな。何があったんだ…(動揺おさまらず)
 と、動揺しているうちに、どこの誰とも知らない親切な人がレポートを書き込んでくれているのであった。(正確さは保障の限りにあらず)プルシェンコは4回転が3回転になること2回、トリプルアクセルシングル(!)というコンビネーションを跳んだらしい。疲れている、と言ったそうな。ああ、お願いだから休んでくれ〜。
 あと、アレクサンドル・アプトは虫歯で頬を腫らしているらしいっす。

 少し寝て、午前も午後も外来バイト。夕方何か疲れたな、と思いつつ大学に帰還。よく考えたら一応合わせて6時間働いているので、ちょっとぐらいは疲れてもよいのであった。
 それからだらりと実験。夜、先輩に「歌舞伎に転ばないか?」とお誘いを受ける(←フィギュアスケートを捨てて、ということである)。興味がないわけではないが(役者の系図って楽しそう、という不純な興味)今はいいです、はい。

1月24日(水)

 日付が変わってから、同好の士の助言で2時間仮眠し、3時に起きる。羊パジャマの上にセーターを着て、膝に毛布をかけ、紅茶とするめを用意。3時半からEurosportsでフィギュアスケートヨーロッパ選手権男子ショートプログラムの放映があり、onlineTVで5秒に1枚の静止画像だが、一応様子が伺えるのだ。
 しかし、予想していた通り、静止画像では何がなんだかさっぱりわからない。ジャンプが成功したかどうかなどわかるはずもなく、演技終了時に映る観客の様子と、スケーターの表情で出来を判断するのだ。まあリアルタイムで点数が見れるだけ有難いというもの。

 そこで、フィギュアスケートヨーロッパ選手権男子シングル、ショートプログラム結果速報をお伝えします。
 1位 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
 2位 アレクセイ・ヤグディン(ロシア)
 3位 アレクサンドル・アプト(ロシア)
 4位はジャネット(フランス)、5位にウラシェンコ(ドイツ)。

 プルシェンコは、テクニカルで8人、プレゼンテーションで7人が5.9(残りも5.8)、スタンディングオベイションされてました。4回転3回転、高い3アクセルを跳び、ほぼノーミス(3ルッツの着氷いまいち)の素晴らしい演技だったそうです。
 一方、ヤグディンは4回転で転倒、コンビネーションジャンプもできなかったらしく、テクニカルは5.3が出る有様でしたが、セカンドマークは高く2位。
 んで、3位までを見ると、ロシア国内戦と同じ結果(笑)。

 ということで、とりあえずプルシェンコの調子は良いようで少しだけ安心。だが明後日のフリープログラムで全てが決まるのだ。明日はゆっくり休んで(疲れぬよう)、明後日まで調子を維持してね。

 少し寝て大学へ。ずっとどきどきしていて(私が緊張してどうする!)熟睡できず。
 今日は人が少なく、教室も閑散としていた。のんびり実験していたが、夜、明日のフリープログラムの滑走順がわかり、再びどきどきし出す。そのうち、風邪を引いた先輩が出先から戻ってきて、一緒に帰ることを強要するので(なぜ?)何となく早めに帰宅。

 明日のフリープログラム、プルシェンコは最終グループの1番滑走。ヤグディンは4番目、アプトが5番目。うう。何というか「ファンは何番滑走でも決して満足しない」とはよく言ったものだ。ああ、またどきどきしてきた。

1月25日(木)

 明日に備えて、たっぷり寝ようと思ったのだが、やはりあまり眠れず。

 大学では、午後から学生実習。今年の学年は異様に優秀で、ほとんど全員が実習開始時に揃っていて、大部分が最初の説明を聞いている。実習の手際も恐ろしく良く、こちらの予定時刻の1時間前に終了。えらいぞ。

 この頃、頭がどんどん悪くなっているようで、シングルタスクでしか働けない。そのため、実習が終わってからひたすら実験しているにもかかわらず、やらねばならないことが全然減らない。
 ということで今日は本屋に行けず、SFマガジン買えなかったな、と思っていたのだが、家に帰ってきて人の話を聞くうちに、マガジンは買ってはいけなかったことに気付く(笑)。そうだ、半年分貰えるんだった。完璧に忘れてた。今日忙しくなかったら、買ってしまうところだったよ。これはマガジンを買う習慣が完全に身についているからだ、ということにしておこう、きっとそうだ。

 昨日の続報。プルシェンコのショートプログラム「ボレロ」は振付が少し変わっていたそうです。見たかったなあ。いいなあ>ユーロスポーツが見れる人達。
 あと、アプトのショートプログラムの出来はとても良く、ヤグディンより悪い点数が表示された時には、会場はブーイングの嵐だったそうです。

1月26日(金)

 フィギュアスケートヨーロッパ選手権男子シングル結果速報をお伝えします。
 1位 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
 2位 アレクセイ・ヤグディン(ロシア)
 3位 スタニック・ジャネット(フランス)
 4位 アレクサンドル・アプト(ロシア)

 プルシェンコは完璧な演技で、最終グループ第1滑走にもかかわらず(まだ選手が5人控えているので、普通は得点が低めに出る)3つのフルマーク(6.0)をゲット。ガッツポーズしてました。
 ヤグディンは、3アクセルをミスした模様。アプトはかなり病気がひどい様子で、ジャンプも不調、演技が終わった後はコーチに寄りかかってぐったりしていました。コーチにもたれかかったアプトは大層可愛らしく(もともと見目形が麗しい)、アプトに敵意を持つ同好の士でさえ、好感を持たずにはいられないほどでした。彼の今後の体調が非常に心配されます。

 ということで、ジェーニャ、ヨーロッパ選手権2連覇おめでとう!この調子で、グランプリファイナル、世界選手権も頑張ってね!

 試合が終わった後、詳細を知るために各地の掲示板を廻ったところ、海外のヤグディンファンの下品な書き込みを多数目にしてしまい、激怒り。ああもうっ!もうちょっと知性のある発言をしたらどうだっっ!

 当座の情報だけ集めて、8時前に寝る。お昼に先輩がパスタを作るから絶対に来い、と厳命されていたので、昼前に何とか起きて大学へ。が、短時間ながら、最近になく熟睡できた。ここ数日眠りが浅くすぐに目覚めてしまい、体の緊張がとれなかったのだが、どうもずっとヨーロッパ選手権が気になっていたものらしい(笑)。今からこんな有様では世界選手権が不安だ。

 今日は実験が妙に忙しく、ずっとばたばた。夜は早めに帰ったが、家に帰ってきてから実験産物を常温に放置して来たことに気付き、慌てて先輩に電話して冷蔵してもらう。うう、どうも抜けてるよう。
 
 「謹呈」のはんこが押されたマガジンがポストに入っていた。文庫SF、来月は『ゴールド』と『エンダーの子どもたち』が出るのか〜。が、この頃本を読む暇が全くない(ウェブで英語の短文を拾い読みなどしているからである。このままでは妙な英語を身につけてしまいそうだ。2ちゃんで日本語学ぶようなものではないか)。本は夏にまとめて読むことにしようかな。冬は別のことに忙しいのでオフシーズンということで。
 復刊フェア、じゃなくて特別重版フェアはなかなか豪華な並び。『冷たい方程式』がフェアで重版されなきゃいけないとはねえ(泣)。読んでないのはバーサーカーとシーフォートだが、バーサーカーは古本屋にあるしな。←この姿勢がいかんのだ。ああでもカエアンはもう1冊買っておいてもいいかも。

 ヨーロッパ選手権男子シングルの詳細。プルシェンコは4回転3回転2回転のコンビネーションを含め4回転を2回跳び、3ループが少し傾いた以外はノーミスと言ってよい演技だったそうです。点数が出た後、大きくガッツポーズをしていたのは私も見ましたが(プルシェンコのガッツポーズは普段はとても控えめ)演技終了直後、氷上でもガッツポーズを繰り返していたそうです。本当に嬉しかったのね。
 昨年は優勝しているとはいえ、演技は納得のいくものではなかったようだし(しかもその時ヤグディンは手を怪我していて、こちらも今いちの演技だった)、プレッシャーの中での今年の完璧な演技は、とても意味のあるものだろうと推測されます。
 今回のヤグディンは、3アクセルがダブルになった(後でやり直したそうです。その辺はやはりきっちりしてるよな)以外はほぼノーミスの演技だったそうで、そういうヤグディンを相手に廻し、第1滑走という悪条件にもかかわらず、自分でも納得がいく演技で優勝したのは心からえらいと思います。おめでとう!

 でもヨーロッパ選手権は日本では放映されないだろうな。されてもCS…。
 そして今、私の一番の心配は「プルシェンコはグランプリファイナルに向けてあの髪の毛をどうするのか?」である(笑)。NHK杯から伸ばしっぱなしでしょ。どうするんだよ〜。衣装についてるじゃないか〜。くくるつもりか?

1月27日(土)

 起きてTVをつけたら、寺尾が出ていた。小錦と同じ38年組だというのにまだ現役なんだよなあ。なんか年をとるに従ってだんだん顔が井筒親方に似てきているような気がするのだが…(←現井筒親方(元関脇逆鉾)に、である。昔は似てないと言われていたものだが)。

 大混雑のカナート洛北をうろついた挙句、夕方から梅田へ。親のよく行く店が閉店セールなのだそうで、来いと言われたのだ。
 梅田をうろつくと、色々ものが見れてやはりよい。中学高校の頃は何でも通学途中で揃ったものだ(その分往復3時間かかったが)。原付10分の通学はとても楽だが、ウインドウショッピングはできないもんなあ。
 親と落ち合い、服を数着買ってご飯を食べ、京都に帰還。今日はそれ以外はほとんど何も出来ず。

 スターリング『タクラマカン』を読み終わる。確かにスターリングという感じで面白くはあるのだが、私が期待する、圧倒的な感触、目の前がごちゃごちゃと開ける感じ(よくわからない表現だな)が味合えなかったのが残念。軽い系なら、ブーダイーンの方がいいかも。
 あと、改めて言うことでもないが、『蝉の女王』が目録落ちなのはやはり悲しい。素晴らしい短編集なのに。

 とある人からフィギュアスケートのビデオクリップをいただき、結構幸せ。ビデオとTVがないと見れなかった画像が、窓マシンとCDRさえあれば見られるようになる、というのはかなりの進歩だな。

1月28日(日)

 午前中は、昨日届いた去年のグランプリシリーズのビデオを見ていた。
 午後からイズミヤで買い物を少し。その後、髪を切りに四条へ。ここはやはりシャンプーが丁寧で気持ちいい。だが予想以上にマッシュルームカットっぽく仕上がり、ちょっと一昨年のプルシェンコに似ているかも。やだなあ。
 大学へ寄り、少し実験して帰宅。

 夕方から落ち込み加減なので、ここに書いておこう。今シーズンのプルシェンコのプログラムが、いかに人に感動を与えにくいものであったとしても、それは今更いたしかたがないことであり、プルシェンコがそのプログラムを完璧に滑ることができればそれでよいのであり、それでプレゼンテーションが悪かったとしても仕方がないのだ。そうなのだ。あきらめろ、自分。

 夜、森さんから電話をいただいたりする。森さん、元気ですか〜?

1月29日(月)

 朝5時半に起きて、オンラインTVでヨーロッパ選手権のエキシビジョンを見るという、とても無駄なことを15分ほどして、また寝たような幽かな記憶がある。

 今日は大学に行ってから帰るまで、ただひたすら眠かった。とても機嫌が悪かったように思う。たっぷり寝たのになぜだ。

 んで、落ち込みそうな原因を書いたからといって何等改善されるものではない、ということに気付く。でも、今日はプルシェンコの短いインタビュー記事を発見したので(なかなか可愛らしいことを言っている)ちょっと気分も上向き。

 情報としてはかなり遅れているが、男子シングルばかり書くのも何なので、ヨーロッパ選手権女子シングルの結果(ペアとアイスダンスはいいのかっ)。
 1位 スルツカヤ 2位 マリア姉さん(ブッティルスカヤ) 3位 ボルチコワ
 ということで、ロシア表彰台独占でした。

1月30日(火)

 今日はバイト二連荘の日。3時間働いて40分かけて移動してまた3時間、とやっていると、ああフリーターだなあ、とひしひしと感じたり(いや違う、一応学生なはずだ)。

 夕方大学に帰ってきて実験。今日はRNAを扱ったのでキレそうだった。私はとても大雑把な人間なのだ。しかもホルマリンを使ったので、頭も目も痛いし。

 殊能将之『黒い仏』を読み終わる。ご多分にもれず題名に引かれたくちなのだが(しかも『樽』以外は1冊しか読んでないという、これもありがち)中身は違いましたね(笑)。『美濃牛』は正直今いちだったのだが、こちらは結構好き。割とありがちなオチだとは思うのだが、殺し方(というか殺しに行き方だが)が想像するだにあまりにも素晴らしくてたまらない。
 私にはわからないことが、とてもたくさん埋め込んであるだろうから、これ以上の感想はとても言えないのが残念だ。せいぜい中国人で喜んでました。

 で、今流行りの邪神占い。私はイスの大いなる種族。邪神じゃないんでは、と不満だったのだが、黒書刊行会さんと一緒らしいので、ちょっと嬉しかったりして。

1月31日(水)

 昨日遅かったせいか、どうも体がだるい。のでしゃかしゃか実験をして、早めに帰宅。

 夜、同好の士と実際的な相談をする予定だったのが、去年の試合のビデオに10秒ほど映っていたサーシャ(アレクサンドル)・アプトの画像を何度も再生して見ることに。アプトはただ後ろで手を組んで立っているだけでも、ものすごく可愛らしい。
 私は白人の姿形はどちらかといえば好きなほうではないが、アプトは別だ。世界一可愛い、と言われるのも頷ける。コンスタントに世界で10位以内に入る成績のフィギュアスケーターなのに、日本ではあまり知られていない(TV放映が少ないからな)のが残念だ。もっと映せ!
 とは言っても、彼のスケーティング自体が特に好きというわけでもないのだが(きれいだとは思うけど)。
 写真だけではよくわからないと思うが(私も写真だけ見たときは、顔立ちは整っているが、だから?という感じだった。衣装も変だし)気になった方はこちらなどで色々見て下さい。


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