12月11日(火)

 午前中はバイト。午後からはだらだら実験。あまりの寒さに図書館に行く気すら起きない。寒いよう〜。

 今週末のグランプリファイナル(6つのグランプリ試合の成績上位者6人のみで争われる大会)のために、すでに現地入りしているプルシェンコは、練習で4回転ルッツや4回転3回転3回転を跳んでいるらしい。

 ということで、幸せに実験を済ませて帰宅すると、いろいろと動揺するお知らせが。ああ、どうしよう〜。

12月12日(水)

 さして寝ていないにもかかわらず、今日はとても頭が冴えていた。とても体調がよい。もしかして、世の中の人は普段はいつもこういう状態なのだろうか。

 ジェーニャ、人間じゃないかも…。はいはい、ターミネーターじゃないのはわかってますけどね。

12月13日(木)

 昨日、体調の良さに浮かれまくっていたのでバチがあたったのか、全身掻痒感に苦しめられる。かゆい。

 寒いのと痒いのとで眠れないので、早めに大学へ。一日DNAの切り貼り。できあがったところで、大腸菌にぶちこんで(急にお風呂ぐらいの温度にさらすと、びびってDNAを中に取り込んでくれるのだ)プレートにまいて、おしまい。

 未明にプルシェンコに関する記事を見つけた。新フリーの曲は「ムーラン・ルージュ」のサントラで、今週末のグランプリファイナルで披露するらしい。
 ムーラン・ルージュ…キャバレーの話でしょ。最高にロクでもない衣装になりそうな気が(確信)。ボーカル入りの曲が多そうだし…色々な曲をぶちぶち切断してつなげるんだろうな…なるべくよい曲にしてね…。なんか、わざわざ腰を振りやすい曲を選んでいるような…。

 ジェーニャは「すべてがうまくいったら」ファイナルで新フリーを滑る、とインタビューで言っていたので、すべてうまくいっている、と思うことにしよう。しかし、もう勝ち負けより、衣装や音楽が心配で心配で。五輪プログラムなんだからさ…お願いだから見栄えを気にしてね。

12月14日(金)

 大腸菌プレートは1勝1敗。

 今日は忘年会で、2次会はカラオケ。同期の子が六甲おろしを入れたら、映像が優勝の年のダイジェストで、みんな歌いながら、食い入るように画面に見入る。時々「あ、川藤」「バースさま」などと呟きがもれ、終わった時には全員、涙を流さんばかりに感動しておりました。結構盛り上がるな。

 プルシェンコは、今日の練習でこけ、左足首を痛めたらしい(泣)。この頃怪我が多いよ。新フリーの音楽には「シルク・ド・ソレイユ」が使われていたという聴撃情報も流れていた。メドレーなのは構わないけど、きれいにつないで下さいましよ>チームミーシン。

12月15日(土)

 グランプリ・ファイナル男子シングル、フリー1が終わっての結果速報をお伝えします。
 1位 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
 2位 アレクセイ・ヤグディン(ロシア)
 3位 ティモシー・ゲーブル(アメリカ)

 ジェーニャは、注射を打って試合に臨んだらしい(泣)。にもかかわらず、ショートはノーミスで1位。ただし、衣装が新しい、全身金の恐ろしいものに変わっていた。前の衣装が徐々に改善されて、やっとマシになってきたというのに、どうしてこうなるのだ…。あんなもんで五輪に出るのか!?

 フリー1は、去年のプログラム。2回目の4トウと3フリップはきれいじゃなかったようだが、4トウ3トウ2ループと3アクセル3トウをしっかり決め て1位通過。そんなに跳んで、足首悪化しないかしら…。
 ヤグディンもよかったようで、ジャッジ比は4対3。明日、いよいよ新フリーの披露と思われるが、とにかく無理しないでね。

 フリーが終わってから大学へ。2時間ずつ2回、という変則睡眠のためか、間が抜けていて失敗ばかり。別に眠くはないのにな。

12月16日(日)

 グランプリ・ファイナル男子シングルの結果をお伝えします。
 1位 アレクセイ・ヤグディン(ロシア)
 2位 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
 3位 ティモシー・ゲーブル(アメリカ)

 ジェーニャは、4トウ3トウ2ループで間にターンが入り、3アクセルをコンボにできなくて代わりに3ルッツ3トウを跳んだ模様。ジャッジ比3対4で、ヤグディンに敗けました。

 もしジェーニャがいつも通りにジャンプを跳んでいれば、USAジャッジがテクニカルをもう0.1上げてジェーニャに1位をつけ、4対3で勝っていたのではないかという気もするので、特に今までと変わりはない結果だと思うが、ジャンプを完璧にこなさない限り、ヤグディンに勝つのは大変だということが、改めてよくわかった気がする。

 だから、ミーシンコーチはジャンプの難易度を上げる方向に動いているのだろうが…セカンドマークでヤグディンに勝ちやすいプログラムを作ってくれてもいいと思うんだけど…。
 確かに波に乗ったヤグディンは神がかりのようだが、ジェーニャにセカンドマークでヤグディンを上回る力がないわけではと思うし(←昨季のヨロ選のビデオを見て以来、そう思う)、どうもプログラムが足を引っ張っているような気が。だってジプシーダンス(先々季のプログラム)は盛り上がるよ…。

 ともあれ、足首の怪我の中、鎮痛剤を打って、ほぼノーミスで3つのプログラムを滑り切ったジェーニャはえらいと思います。よく頑張りました。

 さて披露された新プログラム、なんと驚くべきことに衣装がまともだった。あれなら普通のロシアンスケーターの範囲内に収まると思われる。オルカみたいで可愛らしく、どちらかといえば王子様系(ちょっと兄弟子ウルマノフ風味)。よく似合ってるわ〜。
 なんだ、やればできるやん>衣装チーム。なら、とっとと昨日のショートの新衣装を闇に葬り去ってください。

 音楽と構成がどんなものかは、映像を見ていないのでわからないが、噂によれば、去年と似ている感じでやっぱり散漫、腕の動きだけでステップが今いちらしい。しかし、あのヤグディンの仮面の男に構成で負けるようでは、話にならんと思うのだが…いや、ヤグディンの方がよくなっているのかもしれないけど。
 ま、実際に見ないと何とも言えないし、オリンピックまでまだ2ヶ月あるということで、とりあえずは衣装の可愛さに心から安堵したいと思います。

 次は年末のロシア国内選。4連覇をかけてまたヤグディンとの対決。つくづく因果な国だ、まったく。足首と大腿の怪我、早くよくなりますように。

 ちなみに本田武史は、あまりにもボロボロの内容で5位(昨日はよかったのに…怪我がひどいのかしら?)、恩田美栄も5位(なかなかよい演技だった模様)。

 ところで、驚愕の結果となったのがアイスダンス。政治的な力関係で順位が決まるとはっきり言われているアイスダンスだが、昨年のワールド金メダリストが4位、銀メダリストが2位、優勝したのは昨年4位のボンクラ(カナダ)。どうなるんだ、オリンピック。

 結果がわかってから大学へ。その後、昨日不吉な夢を見て、数時間しか眠れていない上、何となく腹が立っていたので、衝動買いをしに本屋へ。

 家に帰ってきて、ボードを見てまわると、新プログラムの評判は全くもって芳しくなかった。でもまあ、初披露だったし、怪我もしてたし…そもそも演技を見ていないので何とも…。せめてもう少し早く披露してくれればねえ。
 しかし、衣装もあまり評判がよろしくないのには驚いた。ジェーニャの衣装に、あれ以上のものは期待できないと…。

 記事を見てみると、やはりジェーニャは何の言い訳もしていなかった。新プログラムでいきなり負けるなんて、さぞかしショックであったろうに、笑顔で表彰台に上らなければいけないなんて…なんて不憫な(←甘すぎ)。

 カウンタが38000を廻った。

12月17日(月)

 今日は教室の大掃除。実験する気も失せていたので、ちょうどよかったかも。

 先輩に、これがプルシェンコの今年のフリーの衣装、と写真を見せたら、一言「鼻が大きい」と言われた。そうだった…すっかり忘れていたが、普通の人は衣装よりもまず彼の鼻の大きさに驚くのであった。しかしこればかりはどうしようもないからな…。

 夕方から当直。

 昨日の負けた直後の時点では、さほども思わなかったが、レポなどを見ているうちに、徐々に暗い気分になってきたりして。これが、ボディブローのようにきいてくる、ということか(おい)。

12月18日(火)

 午前中はバイト。

 一日中、生理痛で苦しんでいた。もう人生どうでもいい気分。

 さて、プルシェンコの新プログラム。悪いと言っている人が多いが、良いと言っている人もいて、見ていないこちらは(放映は1月12日の予定)悶々とするばかり。
 ヤグディンファンが多い北米開催だったために負けたという説を見れば、五輪もまた北米開催であるという事実に暗くなり、散々隠しておいた挙句、去年と大して変わりのないプログラムであったことが影響したのではないかという説を見れば、んなこと言われても今更どうしようもないと暗くなり…。

 まあ、実力が拮抗している以上、勝っても負けても文句を言われるのは間違いないので、要は自分が気に入ればそれでいいような気もするが、やっぱり腰振ってるらしいし(いい加減やめろよ)髪はそのままだし(髪は切る、ヒゲは剃る!)ステップはストレートラインらしいし(緊張するともたつくんじゃない?大丈夫?)ああ、まだ見てもいないのに、今から不安になってどうするんだ〜。

12月19日(水)

 引き続き調子悪し。食欲なし。痩せるかも(ふふふ)。

 突然、廊下で大ボスに補足され、頼みがあると言われたので何かと思ったら、バイトの話だった。でっ、でも、そんなに行ったら実験する時間が…いくら自分の手駒が少ないからといって…他に内科医はいないのか。この際小児科医でもいいやん(先輩を身代わりに立てる策謀)。勘弁して〜。

 ということで、有無を言わせず明日下見に連れて行かれることになってしまった。いいよ下見なんて…(やる気なし)。

12月20日(木)

 午後からバイトの下見へ。道中、大ボスにすでに決定済だから、と言い渡されて焦る。そ、それはちょっと困るので、ボス(直属の先生)と相談して下さい、と頼むと(ほとんど「ママに聞いてください」状態)、延々と電話で会話されて恐かった。
 結局、4月からのバイトの件はしばらく保留になったが…どうなることやら。

 先輩と晩御飯を食べながら、源氏物語映画の話。細川ふみえが明石なのはいくらなんでもどうか。南野陽子が朧月夜なのはいいけど。じゃあ、誰が源氏物語のキャストにふさわしいかと考えると…要するに美人の女優はそんなにいない、という結論に。
 似合いそうな人がいたら、その部分だけ撮っておいて、百年ぐらいかけて撮影するのはどうか(源氏が困るけど)。あるいは、外国人とかさ。ジュリア・ロバーツとかオードリー・ヘップバーンとか。
 そういや指輪の映画、どんな役者なんだろう、ゴクリは。


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