7月21日(金)

 昨年の軽自動車税を色々事情があって払い忘れていたら、差し押さえするぞ、と手紙が来た。見ると最終支払い期限が19日。引越ししたので遅れて届いたのだ。何から差し押さえされるのかなあ、千円だしなあ、うちにある銀背をすべて差し押さえたらそれくらいになるかなあ、と妄想が乱れ飛ぶ中、どきどきしながら払い込みに行く。お願い、許して。

 どうも気分がすぐれないので、頻繁に休みながら実験。夕方外に出たら気が狂いそうなほど暑い。5時前だぞ、おい。

 大相撲はもう優勝が決まったらしい。珍しく早いな。でも貴ノ浪の大関復帰ならずが確定したので、もうどうでもいいや。

 『猫の地球儀 幽の章』を読み終わる。どうも焔と幽の戦いの必然性が弱いと思える。戦いの場面はあまり好きじゃないし。あと、地球がどうなっているのかはかなり気になっていたので、あの終り方には結構失望した。続編出るかなあ。
 でも、楽がどうなるか、というのは大方予想がつくとこであるが、死ぬぞああ死ななかったのか、というのを繰り返した後だったので、結構どきどきしたし、仁義の切り方とか楽しいし、猫かわいいし、面白かった。
 ちなみに一番感動したのは、猫にできない手作業はみんなロボットがやる、という設定だったりする。そりゃ猫にはできんよなあ、紐結んだり、溶接したりは。

7月22日(土)

 朝から大掃除。この頃どうも部屋がカビくさいので、今日こそ原因究明だっ。と勢い込んでいたら、原因判明。
 本棚代わりのカラーボックスの裏板に緑色のカビがびっしり。ひえええ。即座に部屋からお引き取りいただく。中は幸い資料や教科書で、ほとんど無事だった。
 やっぱり上に植木鉢置いて、水やってたのが悪かったのかなあ。しかし、昼間の明るい光でみないとわからなかったとは。とほほ。それに中に入れてた本の置き場所がないよう。
 で、問題はカビはここだけか、ということ。まだカビくさいのは、胞子が空気中を浮遊しているからか?明日も検索だっ。カビめ。

 昼過ぎから、念入りに化粧。今日は高校の同窓会。大体念入りの化粧なんてのは、同窓会のときにしかやったことがない。
 一旦実家に寄り、たあの顔を見て(今日は歓待してくれて、機嫌も良く、特に可愛いかった)親の愚痴(あなたと趣味が合う見合い相手はいないわよ)を聞き、梅田に向かう。

 3年振りの同窓会。はじめは誰が誰だかわからないのだが、徐々に化粧の下の昔の顔がわかるようになるのが面白い。私は中高一貫の高校に行っていたので、同窓会メンバー90人(2クラス合同)のうち、60人位は中学もクラスが一緒で、そういう人は顔も覚えてるし、名前とも一致する。でも、高校から入って来た30人とは、2年しかクラスが一緒の可能性がないので、そういう人は顔も覚えてなかったり。普通の高校で1クラスだけの同窓会で、クラス替えあったりしたら、ほとんど顔わからないのではないか?
 医者になったやつがやたら多いので、科の違う同級生に自分の患者のことを相談したりする光景が見られたり(おっさんくさいぞ)小学校や高校の先生になってる人がいたり、裁判官(しかも刑事事件)になってる人まで(ちなみにすごく可愛い)いた。心強い。
 んで、女子校の同窓会で50人も集まったりしたら、当然うるさいうるさい。隣の人の声も聞こえず、さらに大声を出す。ということで、喉が枯れた。疲れた。

 「百鬼夜行 妖怪コレクション」。大間抜けなことに、どんな種類でも表紙は牛鬼だということに気付いていなかった。これは間抜けには買わさん!ということか。先輩に言われて初めて知り、ぬらりひょんとぬっぺらぼうを入手。ぬっぺらぼう素敵〜。

7月23日(日)

 なぜか未明から、寒気がして節々が痛い。微熱がある。これは…知恵熱?それともカビにやられたか?
 毛布を引っ張り出して寝るが、あまりに寝苦しいので6時頃起きだして解熱剤飲んでまた寝る。

 昼前に買い物に行く。目指すは空気清浄機。値段は張っても、過敏性肺炎やレジオネラで入院して恥ずかしい思いをしたり、毎日目が腫れて安眠できないよりはいいに違いない。しかし空気清浄機てえと、やっぱり思い出すのはコスモクリーナー。買ったのは、プラズマ方式らしい(よくわからない)ので怪しさひとしお。

 家に帰ってきたら、薬が切れて再び発熱。しんどくて何も出来ない。まる一日家にいるというのに、なんて無駄な。仕方ないので、また解熱剤飲んで(しばらくしたら、体中から汗が出てきて熱下がるのが気持ちよいのよね)部屋の片付け。
 空気清浄機は思ったより有効なよう。ばたばた片付けているというのに、ほこりが舞わない。これでカビの胞子根絶だっ。

7月24日(月)

 頭がぼーっとして本も読めないので、クッキーでも焼こうかと生地作り。そうこうしているうちに、しおしおがうちに遊びに来ることになる。
 でもって、玄関に入った途端カビのにおいがするらしい。私にはもうよくわからないが、台所周辺にもカビがいるのか。根絶への道は遠い。

 二人して、とてもここには書けない恐ろしい噂話など(かなり嘘)。しかし、しおしおって凄いよなあ。こんな後輩を持つとは私ってば果報者。
 bk1のブックカバーの正しい使い方を教えてもらったりする。そうか、マジックテープはくっつけて使うのね。これを気付かないというのは物凄く間抜けだな。よく今まで生きてこれたものだ。
 話の合間にクッキーを焼く。しかし、これは失敗だった。雪印はやっぱりちょっと嫌かもと避けたら、他のメーカーでは無塩バターを売ってなかったので、仕方なく有塩バターを使ったのが主な敗因と思われる。あんましおいしくない。でも、しおしおに食べさせる。

 明るくなるまでしゃべって、一眠りして大学へ。今日は熱はないが、やっぱりしんどいので(歩くとふらふらする)明日からが不安。旅行に行くことになっているのだ。しかも車で。
 ということで、先生からもらったり、夕方薬局に走ったりして薬を集める。なんか悲しいが、同乗者もいることだし、途中で倒れたりするのは避けたいので。酔い止め、解熱剤、胃薬、整腸剤など。
 なんか神経質で病弱な奴みたいだな(しくしく)。違うんです、私にしては珍しく用心深くしているだけなんです。
 
 研究室にぬっぺらぼうを持っていくと、かまいたちと青坊主(両方蓄光バージョン)が増えていた。しかし青坊主の蓄光バージョンが既にダブリ。

7月25日(火)

 8時に起きて、9時に家の近くで車に拾ってもらう。研究室の先輩2人とその知合い、私の計4人で金沢に行くのだ。
 ある日突然「刺身好き?」と聞かれ「好き好き、大好き、さしみ〜」と答えたら「じゃあ金沢行くから。25、26開けといて」。交通手段、ホテルなどすべて私の知らない内にセッティングされているので、楽な旅行である。
 それにしても、2日も大学を休んだりできるなんて……。病院の同期の子らに言ったら、羨望のあまり殺されるかも。

 一応用心のためにトラベルミンを飲んだので、行きの車の中ではずっと眠っていて、着いたのが自殺の名所、東尋坊。結構楽しみにしていたのだが、自殺の名所と言うよりは単なる風光明媚な観光スポット。崖は切り立っているが、思ったほど高くないし、人が多くて真夜中でもなければ自殺する気にはなるまい。でも、景色は奇麗だった。
 先輩が東尋坊の地名の由来は、昔東尋坊というお坊さんが自殺したからだ、と言っていて、そりゃ絶対嘘だろ、と思っていたら、ガイドブックには「東尋坊という暴れん坊がいて、周りの人に崖から突き落とされた」と書いてあった。突き落とされたのかあ。そりゃまた。

 そこで昼ご飯を食べて、次に行ったのが東尋坊の近くの水族館。見かけがかなりしょぼくて、どうしようかと思ったが、とても楽しかった。
 ペンギンやらエビやらタコやらエイやら。ウーパールーパーやらピラニアやら何だかよくわかんない者達やら。それからゴマアザラシ。アザラシって犬顔をしていて、とても可愛い。
 イルカショーも見物。イルカプールはかなり狭く、ショー自体もしょぼくてすぐに終った(3年前に白浜で見たイルカ&オルカショーの素晴らしさが印象に残っていて、ついあれと比べてしまうのだが、それは無茶というもの)が、それでも結構楽しめた。

 ところで、一番ナゾだったのが猿山。水族館なのになぜか猿山があり、遊具がたくさん置いてあるのだが、その中で一番高い金属の棒のてっぺんに横板がついていて、その板にだらしなく寝そべっているのは…どう見てもアライグマ。な、なぜラクーン?この猿山はラスカルがボスなのか??
 一瞬、何の因果か紛れ込んだラクーンが猿にいぢめられて高い所に追い上げられたのかと思ったが、それにしてはくつろいでいる。一体なに??

 それにしても、魚や鳥を見てるよりは、哺乳類を見ている方が断然面白い。しぐさの意味がある程度分かるからだと思うのだが(あくびとか手掻いたりとか)。

 名残惜しく水族館とお別れして、金沢へ。金沢在住のある先生に、有名らしい居酒屋に連れていってもらい、いろいろ食べさせてもらう。生ガキを生まれて初めて食べた(味はよくわからなかった)。あと、もずく。歯ごたえがあって、こっちで食べるのと全然違う。これが本物のもずくか〜。

 夜泊まったのはビジネスホテルだったが、お風呂が充実しているところでかなりお得だった。ちなみに、今回の旅行は男1人、女3人という、私にしては未知の男女構成だったので(いつも、男たくさん女1人か、全員女かだ)何だか変な感じ。

7月26日(水)

 朝から妙立寺見物。寺内に、敵に攻められることを想定した落とし穴などの仕掛けがあるので有名なお寺。何年か前に友達との旅行で行ったことがあるのだが、どんな仕掛けがあったのか、ものの見事に忘れていたので、今回も楽しめた。お得な脳だ。
 お昼は、金沢付近では有名らしい何とかという回転寿司チェーンに行く。店の人が寒いギャグを連発していた。

 その後、何とかという有名な海水浴場へ。かなり遠浅で、幼稚園プール状態。本気で泳ぐ気もないので、その方が安全というもの。先輩と2人でビニールボートにつかまり、うだうだする。

 2時間程遊んで、京都へ帰還。帰りも車の後ろで寝ているだけで、私は非常に楽だった。いいんだろうか、こんなことで。
 家の近くで下ろしてもらい、大学へちらっと行って、すぐに帰って来て寝る。

7月27日(木)

 7時半に起きて、荷物の整理。学会で東京に行くのだ。
 まずバスで京都駅。例によって1時間かかる。適当に新幹線に乗ったら、結構混んでいた。東京まで立ちっぱなしかと思ったが、名古屋で座れたのでラッキー。

 んで新幹線の中でZero-CONのプログレスを読んだりする。難波弘之のライヴがある!絶対行きたい〜!
 ゲストの目当てNO.1は立花晶。サインもらえるかな。どきどき。あと、なま石川喬司も見たい。
 時間割を見てちょっと驚いたのは、志村さんのキングギドラ。ファーストコンタクトシミュレーションより時間長いのね。すげえ。

 ちなみにプログレスで一番感動したのは、医療担当からのお知らせ。「肥満の方が糖分の多い清涼飲料水をがぶ飲みすると糖尿病を発生しやすい」。なんという適切な注意(笑)。

 東京について、最寄り駅から会場まで方角が合ってるかとどきどきしながら歩く。これが大会なら、明らかにその筋の人がうろうろしているから、ついていけばいいだけなのに。周りを見回して探したのだが、誰が学会に行きそうな人かなど見分けつかず(笑)。不便だ。
 運よく無事に学会場に到着でき、7時前くらいに終って、先生達と食事&飲酒後ホテルに移動して、すぐに就寝。眠い眠い。

7月28日(金)

 朝学会場に移動して、昼間は座って講演を聞いて、夕方ポスターを見てまわって、終了後は先生達と食事&飲酒。ってこれは太る!連日酒を飲むだけでも結構太るんじゃないか!
 夜、酒の席で出た話は「異星人への遺伝子治療」でした。まず地球人からね。

 10時過ぎにホテルに戻り、ERを見て寝る。今日はカーター君がひどい目にあう話だった。

 ロス・マク『地中の男』読み終わり。ロス・マクってかなり当たりはずれがあるような気がしていたのだが、これは当たり。面白かった。ここに書いておかないと、どれがどれかすぐわからなくなるだろうな。後期の作品で、1971年の作だと思うと結構親近感湧いたりする。

7月29日(土)

 学会最終日。今日の発表は全部英語で、そもそも日本語でも内容をよくわかっていないのに、さらにわからない。
 5時過ぎに学会終了。せっかく東京まで来たんだから、日曜日遊ぼうかとも思っていたが、そんな体力はどこにも残っていなかったので、大人しく帰る。

 それにしても、東京は人だらけ。毎日梅田に通っていた頃は、それほど人込みは嫌いでもなかったのだが、何年も京都で暮らしているうちに耐えられなくなった模様。田舎暮らしはイヤだが、東京も大変そうだ。

 帰る途中、どこかで花火を上げているのが見える。電車の中から見るのは結構きれい。短時間しか見れないけど。

7月30日(日)

 昼頃に大学へ。眠くてあまりやる気がないので、3時頃に実験を終えて河原町に買い物に行く。

 三条河原町のブックファーストは、やはり本の並びが悪く、混んでてとても買う気がしないので、あきらめて出る。
 いつものゲーセンに入ると、「たれぱんだぬいぐるみサマービーチ」がUFOキャッチャーに出ていた。タオル地で濡れた感じのたれぱんだが浮き輪に入ってるのと、ビニールボートに乗っているのと。結構取り易い位置に置いてあったので、あっさり黄色い浮き輪に入っているたれぱんだぬいぐるみをゲット。毛が濡れた感じがとても可愛い。
 ぬいぐるみを持ってその辺をうろうろして、バーゲンの下着とかTシャツとかピアスとか買う。
 河原町を歩いていると、アンパンマンの主題歌が大音量で近づいてくる。さては蜷川幸村(ひょっこりひょうたん島の主題歌を流しつつ演説して廻る京都ローカルな政治家)宗旨変えしたか、と思っていたら、日本刀の代わりにうちわを手にしたお兄ちゃん達が、開け放した黒い大きな車に乗って、にこにこ笑っていた。大丈夫か?>右翼。

 それから、原付で、昨日細井さんがパヴァーヌが平積みしてあると言っていた京都駅前の旭屋に行く。が、私は物を探すのがとても下手なので、なかなか見つからない。店員に聞いても埒があかないし、しばらくうろうろ。
 ところが、ここには書籍検索端末が置いてあり、そこで入荷した本の置いてある棚番号を表示・プリントアウトできるのだった。便利〜。しかも棚の大体の在処の地図付きだし。
 これで私のような注意力のない人にも本が探せる。気に入って、他にも数冊検索して買いに走る。ブックファーストも丸善も今いち使えないので、今度から旭屋まで行くことにしよう。

 家に帰ってきたら7時過ぎ。部屋の片付けとか。
 今頃なぜか『順列都市』を読んでいて、かなり面白いので幸せ。「チリ理論」が単なる「塵理論」だったのは少なからずショックだったが。京フェスでみんな「チリリロンがチリリロンが」と言っていたので、私の頭の中では、チリという怪しげな物質が関与している、あるいは、チリさんという怪しげ人が提唱した理論というイメージが…。

 『人形つかい』がフェアに出ていて重版されているようだが、改訳したりしないのだろうか。何回読み返しても、訳がちょっと…。

7月31日(月)

 今年から学生は国民年金を払わなくてもよくなったという情報を教えてもらっていたので(そして7月中に行けば4月分から払わなくてもよくなると聞いたので)区役所に行った。
 あんまりそういう手続きにくる人はいないみたいで、窓口のおじさんもそんな制度があったなあ、という感じだったが、嫌みを言われることもなく、あっさり手続きをしてもらえた。一応、払わなくてもいいんじゃなくて、その分年金が減りますよ、とは言われたが。将来返せる見込みなしに強制的に金を取るくせに、建前だけはくずさず年金の振りをするところに腹が立つが、まあ窓口のおじさんに責任があるわけじゃなし。
 これで健康保険、年金、地方税をクリア!あとは授業料のみだっ。

 で、大学へ行って実験。この頃ずっと頭痛がしていて、どうも思うほど進まない。だらだら実験していて、家に帰ったら1時前。明日は朝からバイトなので早く寝よう。


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