7月11日(火)

 ブックカバー欲しさに1時にbk1にアクセス。暗証番号を入れろと言われたり色々トラブルがあったので、うちのパソコンではアクセスできないのかと不安になったが、そういうトラブルはうちだけではなかったみたいだ。遅いのもうちのパソコンのせいばかりではない様子。1時間弱かかって注文、注文番号は200番台。思ったより早い番号がとれた。しかし、サーバ緊急メンテナンス中です、とか言われたし、一体何人くらいアクセスしたんだろ?

 それにしても、絶版・品切れ表示がないのが気になる。買い物カゴへ、の表示がないのは、取り扱う気がないということか、それとも絶版ということか?
 私がbk1を利用するとしたら、話題だったり少し前に売れてたりするが、書店で探すのは大変、という本を注文すると思うので、すべての本が絶版・品切れかどうか記述するのは無理だとは思うが、もう少しはっきりさせて欲しいものだ。
 気になったのでメールで聞こうかとも思ったが、この忙しい時にわざわざ聞くのもいけずな気がしてやめる。

 んでもまあ、マスコットの犬はやっぱし可愛いので、OK。

 昼前に大学へ行くが、今日は1時から診療所バイト。また珍しい病気のひとが来るかも、と身構えて行ったが、今日は穏やか。普通に内科で診る病気ばかり。
 大学へ戻ってきて、試薬の注文などしてたらもう5時過ぎ。そのまま当直先へ。

 『俺の屍を超えてゆけ』。やっと春菜をゲット。京フェス実行委員長閣下はクリアしたらしい。

7月12日(水)

 当直が明けてから一旦家に戻り、1時間程休んで大学へ。
 度重なる失敗で最早急ぐ気をなくしたので、だらだらだらと実験。

 各地で話題沸騰のマガジン(塩)編集長のコラム
 こうして(塩)さんの文章がたくさん読めるのは嬉しいが、どんどん野望(秘密)が遠くなる。
 なんか昔話が書いてあると、ふと思い出したりして。月刊和久井映見の時代はどれほどマガジンが出るのが楽しみだったか(いや今でも楽しみは楽しみだが)とか。(塩)さんが編集長になられると知ったとき、まず「やった、編集後記が倍になるっ」と思った直後に「でもマガジンの内容紹介が多くなって、実が少なくなる」と落ち込んだこととか。でも書店でマガジンを手に取ると一番に編集後記を見てしまう習慣はついたままだとか。
 早くコラムの続きが読みたいな。でもネットで公開してると一気に(塩)さんファンが増えてしまうなあ。偏狭なこっそりファンとしては、嫌だったりする(笑)。

 今週末に研究室の同門会の会合があり、そこで私がついている先生が講演をすることになっているのだが、現在どういう輩がどんな研究をしているか、ということを紹介するらしく、院生の顔写真に所属と名前を添えたスライドを先生がせっせと作っていた。
 レイアウトを色々変えていて「うーん、どうも寂しいな。何かマスコットが欲しい」と言い出した先生は、スライドの私の写真の横に、たれぱんだの絵を貼り付けた。「おっ、なかなかいい感じやんか」。と、この時点ではまだ冗談かと思っていたのだが…。
 夕方、今度は1つのスライドに院生2人の写真が貼り付けてあるバージョンを先生が作り始めた。スライドの枚数を減らすためらしい。「研究内容が似たもの同士を一緒にしてるんや」なるほどー、と思って見ていくと、私の写真の横には、相変わらずたれぱんだの絵。そして絵の上には「たれぱんだ」と、私の所属・氏名と同じ字体で書かれているではないか。こ、これは…。
「そう、君はやっぱりたれぱんだと一緒やな」
 先生、本気ですかっ。同門会ですよっ。教授にも見られてしまう(私がついている先生は助教授)んですよっ。

 指導教官は少しはまともな方がいいかも、とさすがに初めて思いましたね、今日は。恐いよー同門会。ちなみに研究室一変な先輩は、ピペットマンを2つ頭から角のように突き出して、にっこり微笑んでいる写真だった。

 昨日は恐くて書けなかった素朴な疑問。bk1の「2週間以内出荷」というのは「絶版・品切れかもしんないよお」という意味ではないのか?2週間以内出荷表示が出ていて注文できたら、絶対届くのか?>明日にでもメール出してみよ。

7月13日(木)

 平和な一日。昼ご飯は、昨日先輩が夜診の帰りに買ってきてくれたカレーの残りにご飯(行ったら炊かれていた)。
 夜は私がリクエストしていた賀茂茄子の田楽を先輩が作ってくれた。それに炊飯器で作った茶碗蒸しと炊き込み御飯。わーおいしそー、とみんなで歓声を上げていたら、教授がやってきて一言「ここは何なんや」。
 自炊同好会の運命やいかに。

 どうも早く家に帰りたい気分だったので、実験を切り上げて日が変わる前に帰宅。

7月14日(金)

 今日はどきどきすることがたくさん起こった日だった。

 最大の事件はお昼前に起こった。
 こんなことになったのは、同じサークルの先輩である研究室の先生に、私がHPを開いていることを告白していなかったせいである。先輩もさぞかし訳が分からなかったことであろう。申し訳ないことをしてしまった。
 色々と悪い偶然が重なり、危うく私がHPを作っていることが研究室の人達に知られてしまうかもしれない事態に。
 知られるわけにはいかないのである。サイトを見れば所属サークル名まる分かりなのだから。

 あまりにも突然イベントが発生したので、慌てて一瞬頭が空白になり、どういう行動をとったか明確には思い出せない。あんなに心底から慌てたのは初めてかもしれない。ああ今思い返しても胸が痛い。
 とりあえず先輩にすがりついて廊下に出てもらい「実は私自分でHP持ってるんです」と告白。これで場はおさまったのだが、この言葉が実はショックだった。
 こう、「透視」と面と向かって七瀬に言われた西尾が、心構えはできていてもやはり大きなショックを受けた、みたいな(←大げさ)。
 HP持ってる人が珍しいわけではないのだが、なんか自分が持ってるとなるといやんな感じ。今頃気付くなよ(笑)。

 海野十三『赤外線男』読み終わり。実に素晴らしい短編集だった。『十八時の音楽浴』よりは面白かったし。
 何が素晴らしいって、話は途中でぶちきれていきなり終わるし、黒人の頭脳は純粋だし、人が死ぬときは「ぎゃーっ」と声を上げるし。ボラギノールは昭和7年からあったということを知るだけでも読む価値あるかも(嘘)。

 カウンタが6000を廻る。

7月15日(土)

 昼前に起きだして大学へ。
 今日は同門会の会合。みんなスーツなど着て会場へ向かう。私は先生からもらったお下がりの服。みんなに一張羅やん、と認めてもらって評判よし。

 問題の先生の講演では、私の写真とたれぱんだの絵の組み合わせのスライドが堂々と使われた。しかし、その前にも後にも妙なスライドが山程あったため、さほど問題にはされなかった。よかった〜。

7月16日(日)

 朝8時に起床、実家へ向かう。4時近くまで眠れなかったので眠い。
 実家のたあ(犬)は、今日はどうも愛想がなかった。こっちを向いて私と遊んでよお。
 んで、実家に帰ったのは、浴衣を着せてもらうため。今日は宵山。宵山なんて普段は行かないのだが(人が多いから)たまには決死の覚悟で行くのも悪くないかも、と思った人が多かったのか、宵山へ行って月蝕を見ようツアーの参加者を募集したら、結構集まったのだった。しおしおも行くということで、なんとなく2人して浴衣を着ることに。若い女の子と浴衣着て祇園祭りに行くなんて!こんな日が来るとは(うるうる)。

 12時に実家を出て、四条河原町へ。今日はたちよみの会に初めて参加するつもりだったので、会が行われる喫茶店に連れて行ってもらうため、しおしおと待ち合わせ。祇園祭りの期間の何がいいかって、いろいろな浴衣を見れることだ。四条河原町周辺では、女性の浴衣率は5割を超えてるのではないかと思う程多い。それで周りを見廻しては喜んでいたら、向こうから総絞りの浴衣の子が歩いてくる。おお、絞りかあ、と感心していたら、しおしおだった。可愛いらしくてよい感じ。

 で、どきどきしながらたちよみの会に初参加。初めてのくせに突然浴衣で現れるのもどうかとは一応思ったのだが。かつきさんの院生生活などの話が面白かった。
 たちよみの会も、今日は宵山見物の予定だったそうで、喫茶店を出たあと喜多さんを先頭に人込みの中に突入。途中で同期の院生に偶然会ったので、慌ただしくしおしおを自慢したりする。
 祇園祭りは暗くなってからしか行ったことがなく、昼間鉾をじっくり見るのは初めて。函谷鉾のところで、喜多さんに鉾の無料鑑賞券をいただいたので、しおしおと二人して登る。思ったより高かった。これに乗って巡航したらそりゃあ気分いいだろうな。見物人を見下ろせるし。喜多さん、喜多さんの妹さん、ありがとうございました。鑑賞券をいただかなければ一生登らなかったに違いないし、嬉しかったです。
 その後も、鉾やら山やら、噂には聞いていたろうそく売りの少女やらを見てうろうろ。鉾といえば、なんか紐が下がっててそれが上がったり下がったりして鉦の音が聞こえるんだ程度の認識しかなかった私には面白いことばかり。 やっぱり分かってる人が先導して下さると違う。人込みの中をただ歩き廻る祭りじゃなかったのね〜。
 ぐるぐる歩いて回転寿司屋でご飯を食べて、喜多さんご夫婦、かつきさんとお別れする。

 その後、歩行者天国となった烏丸通りで「数人で横一列になって広いところを歩く」のは何か、という話で奇しくも世代間ギャップが明らかになったりした。知らない人がいるんだもんなあ。ちなみに私は「死して屍拾うものなし」だ、と言ったのだが、あれはせいぜい3人だと翌日研究室で突っ込まれた。

 後で合流したM総統、明石君、京フェス実行委員長閣下とさらに三条付近をうろうろ。岡田さんが行ってみたいと駄々をこねるので、それからみんなでブックファーストへ。私だけではなく、どうも他の人たちの評判も今いちのブックファースト。でも人が少ないのと涼しいのと椅子があるのとで、こういう時にはとっても便利。
 それから一旦解散してバスで帰宅。百万遍から家まで歩く。ほんの十分ほどなのだが、下駄に歩幅がとれない浴衣では、この距離でも結構しんどい。家に辿り着いて着替え、眠りそうになるところを急いで家を出て、田中邸へ。

 そもそも宵山&月蝕ツアーだったのだが、田中邸に着いた頃には、雲がかかっていたせいもあって、すっかり月蝕のことは忘れていた。しかし覚えている人はいたもので、ちょうどよいというので外に出てみると、月が影から出てくるところだった。月蝕とはいっても、影の部分が完全に真っ暗なわけではないのね。周りの人達から説明を受けつつ、近くの公園に数人で移動してさらに月蝕見物。影が移動するのがわかって、たいそうきれいだった。誰しもが考えること「私がこの月を元に戻して差し上げましょう」とか、あの月の端に私の影が写らないかしら、とかいう話は勿論出た(笑)。

 月蝕見物を終えると、眠くて死にそうだったので家に帰る。

 『暗黒星雲のかなたに』を読み終わる。帝国の長官のあまりにも甘い支配ぶり、小松左京のようなラブストーリー、いちいちコンタクトレンズをはめていると強調する(笑)あたりどうも気になる。昔は別に気にならなかったのになあ。その上、落ちはちょっといくらなんでも許すまじ。
 でもこの本の素晴らしいところは「放射能は青い」ところだろう。核戦争によって大部分が放射能に汚染されたままの地球は、宇宙から見ると「青い」。これが1951年の発表。そう、だからデスラーは青ざめている。

7月17日(月)

 朝8時半に宅急便で起こされる。bk1からの本だ。ブックカバーも。犬が描いてあってなかなか可愛い。
 昨日の宵山見物で急に興味が出たので、ちょこっと巡行をTVで見たりする(KBS京都では毎年生中継している)。

 昨日一日動き回ったのでよっぽど疲れたのか、起きても体がだるい。よろよろと支度して大学へ。
 しかし、少し歩くだけでも股関節がぎくがく痛い。あれぐらいの距離歩いただけで足が痛いのか私は、と不審に思っていたら、ふと思い当たった。下駄だ。1歩足を出すごとにがくっと前にのめりながら歩いていたのだ。そりゃ、関節も痛くなるわな。だが、原因がわかったからといって、痛くなくなるわけじゃなし、すごく不機嫌。眠いし。

 巷で評判(?)の「百鬼夜行 妖怪コレクション」。妙なものを集めるのが大好きなうちの研究室では勿論流行っている。わりと細工が細かく、これで300円は安いのでは、という感じ。今日とうとう先輩から一人一体購入命令が出たので、さぞかし集まることであろう。ぬらりひょんが素敵なので、自分用にも欲しいところだ。

 天理よろづ恐るべし。あれだけ入院していればどこでも気付くという話はあるが。ベネトリンで毒殺とは。

 ところで、来週の木曜から土曜まで東京で学会。さ来週も大会で東京なんだけど。東京はよく行っている気がするのだが、よく考えたら本屋以外名所を知らない。3日間もあるのに勿体無いなあ。誰か遊んでくらさい。

7月17日(月)

 朝8時半に宅急便で起こされる。bk1からの本だ。ブックカバーも。犬が描いてあってなかなか可愛い。
 昨日の宵山見物で急に興味が出たので、ちょこっと巡行をTVで見たりする(KBS京都では毎年生中継している)。

 昨日一日動き回ったのでよっぽど疲れたのか、起きても体がだるい。よろよろと支度して大学へ。
 しかし、少し歩くだけでも股関節がぎくがく痛い。あれぐらいの距離歩いただけで足が痛いのか私は、と不審に思っていたら、ふと思い当たった。下駄だ。1歩足を出すごとにがくっと前にのめりながら歩いていたのだ。そりゃ、関節も痛くなるわな。だが、原因がわかったからといって、痛くなくなるわけじゃなし、すごく不機嫌。眠いし。

 巷で評判(?)の「百鬼夜行 妖怪コレクション」。妙なものを集めるのが大好きなうちの研究室では勿論流行っている。わりと細工が細かく、これで300円は安いのでは、という感じ。今日とうとう先輩から一人一体購入命令が出たので、さぞかし集まることであろう。ぬらりひょんが素敵なので、自分用にも欲しいところだ。

 天理よろづ恐るべし。あれだけ入院していればどこでも気付くという話はあるが。ベネトリンで毒殺とは。

 ところで、来週の木曜から土曜まで東京で学会。さ来週も大会で東京なんだけど。東京はよく行っている気がするのだが、よく考えたら本屋以外名所を知らない。3日間もあるのに勿体無いなあ。誰か遊んでくらさい。

7月18日(火)

 いつもの事ながら、目が腫れて前が見えない。おまけに謎の全身倦怠感で動けず。大学でだらだらして、夕方から当直。

 「百鬼夜行 妖怪コレクション」は西日本先行発売だったのか。売っているコンビニが少ないので、なかなかぬらりひょんを手に入れられず。ぬっぺらぼうも可愛いことに気付いたが、それも見当たらない(泣)。

7月19日(水)

 珍しく朝の9時から実験。当直明けだからできた技(をい)。
 急いで実験を片付け、2時過ぎに大学を出る。今日は日本海(たぶん)を臨む病院での当直。行く途中の電車で日光を浴びまくる。あああ、これでもう真っ黒になってしまう。おまけに電車に酔ったし。しくしく。
 現地につくと6時過ぎ。空が青くて、気温が少し下がって実に気持ちよい。仕事じゃなくて来たんならいいのにい。なにせ有名な海水浴場がある。

 夜、入院患者さんのことで病棟に呼ばれ、同時に呼ばれたその病院の常勤の先生と少ししゃべっていたら、実はそこの病院の内科医はみんな、私が3月まで勤めていた病院の出身者であることがわかった。そうだったのかあ。
 んでもって、その先生に「あの病院で研修したなら信用できる」と気に入られ(信用するな〜)「君、定期的にこの病院に来んかね」と勧誘されてしまった。嬉しいような悲しいような。往復7時間以上かかるんですけど。でも、その後、患者さんにもらったという実に美味しそうな地元特産メロンを、持って帰り、といただいたのでラッキー。

 ここ。帰りのバスの中でM総統が「これだからSFの人は!」と大きな声を出し、これはやばい、と思った記憶があるのだが。ひょっとしてあれのせい?

 『非Aの世界』読み終わり。いや別に流行に乗ったわけではなくて(笑)、こないだ田中邸に行った時にたまたま目についたので借りてきたのだ。昔、読みかけて面白くなくてやめた記憶があったのだが、その記憶は正しかったようだ。ビーグル号の後半と同じくらいつまんない。訳もひどい。さて、問題は傀儡を読むかどうかだな。

7月20日(木)

 夏は溺れた子供が来るかもよ〜、と周りから脅かされてきたのだが、幸い風邪とかばかり。

 東野圭吾『11文字の殺人』を読み終わり(当直室にあったので)。面白いところも意外な結末も何にもない、読み終わった瞬間に内容を忘れるような本だった。
 帰りの電車の中で『猫の地球儀 焔の章』を読み終わる。猫かわゆし。一文字の名前もかわゆし。でもこれが星雲賞とったりしたらちょっとイヤかも。次章に期待中。

 バスの中でオタク会話をしたり、素性を明らかにした犯人は誰だという話は続いている様子。だれだろ?


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