4月22日(土)

 昼過ぎに大学へ。だらだら実験。

 夜ご飯を食べてから田中邸へ。岡田さんと高田さんがいた。エロ同人誌は絵がきれいじゃなくても大丈夫、というお話など。
 あと、あまり考えずにセミナーの申込をしたが、実験の日程の調節ができていないことが判明。どうしよう。行けるだろうか>セミナー。

 田中君を急かせて「俺の屍を越えてゆけ」をクリアさせ、ソフトを借りる。
 やったあ、これで憧れの「俺の屍を越えてゆけ」ができるぞ。TVのCMで見て(2回くらいだけど)、ずっとやってみたかったのだ。なぜなら、そう系図が出てくるから。

4月23日(日)

 久しぶりに部屋の片付け。ちょっと部屋が広くなった。
 プリンタを大学に持っていったので、本を置く場所が増えた。味をしめて、不必要そうな小物だの、食べきれない食糧だの、大学に持っていくことにする。

 夕方、大学に行って、実験のついでに引き出しの片付けなど。

 夜、NHKスペシャルを見る。ES細胞とクローンの話をやっていた。こういうのって大方批判的な報道になるんだけど、その中ではNHKはましな方だ。でも、こうやればヒトのクローンになってしまうのです、って如何にも恐ろしそうに言うことだろうか。ああいうのを聞くたびに「一卵性双生児の立場は?」と思ってしまう。勿論クローンは双子とは違って、社会的な位置付けに問題はあろうが、それ以外にクローンだと何か困ることがあるのか?

4月24日(月)

 授業料と健康保険料をあわせ、多額の金を銀行から下ろし、払う。
 家で邪魔になっていたラックを大学に持っていったら、意外と好評ですぐに使われ、どこに売ってるの、私も欲しい、とまで言われた。やってみるもんやねえ。
 あと、たあの写真を大学の机に飾ることにした。毎日見れて幸せ。

 「俺の屍を越えてゆけ」をやっていて、双子が生まれた。やったあ。
 しかし、どうも顔がいまいちな子が生まれてくる。これが子供は親の思い通りにはいかない、ということなのね(笑)。

4月25日(火)

 お昼は自炊同好会の暗躍により竹の子づくしだった。竹の子ご飯に、竹の子の木の芽和え、竹の子の木の芽焼きに、竹の子のクリーム煮。幸せ。よい研究室に入ったものだ。

 実験の途中で大きな間違いをしていたことに気付き、しばし脱力。しくしく。

 今日も当直。先輩の知合いの人の代理を昨日頼まれたのだ。
 早く寝ようと思ったのだが、完全に夜型になっていて、全然眠れない。2時過ぎまでもんもんとする。

 当直室の机に入っていたエロ漫画を読む。当直室にはよくエロ漫画が置いてあるものなのだが、今までまじめに見たことはあまりなかった。こういうのって、一応ストーリーがあるのに、何の脈絡もなく突然強姦されたりするのね。わたしゃなさけないよ。

 当直先で、『ユリ迷宮』と『魔法飛行』を読み終わり。
 二階堂黎人の作品はいくつか読んだ限りでは、印象が薄く、可もなく不可もなくという感じだったのだが(『地獄の奇術師』だけは、こんな落ちかよ、つまんねえ、と思ったのでよく覚えている)、『ユリ迷宮』は割と面白かった。でも、1週間もすればどんな話だったか忘れてそうだけど。

 『魔法飛行』は『ななつのこ』の続きだが、読んだ感じは前作とあまり変わらない。面白いけど、気に入らない。なまじ面白いだけに、気に入らないのが腹が立つ(逆恨み)。どうして私のつぼを押さえてくれないのー。
 主人公の楽しげな大学生活の描写を読んでいたら、大学の教養の頃を思い出した。そういえば、あの頃は毎日、何もなくても物凄く楽しかったなあ。なぜこんなに幸せなのか自分でも不思議だったものだ。その点だけは主人公と一緒だな。

4月26日(水)

 昨日無残にも間違った実験のやり直しなど。

 前々から思ってはいたのだが、梅原氏勝利宣言を読み、「ああ、私はイデア主義者なんだなあ」と再確認。すると私は自動的に「SF関係者」になってしまうのか?? おいおい。
 みんな自前のイデアを持っていて、これはSFだ、これはSFではない、と判断して日々生きているんじゃないのかあ。

 ナゾなことに、私は大原まり子も神林長平も嫌いだし(各方面から攻撃を受けそうなので大きな声では言えないが)、バラードも放り出したくちだし、どうやら万死に値するらしいクラークもあまり好きではない。
 じゃあ私は何?
 大原まり子も神林長平もバラードもクラークもSFだと私のイデアは告げてるけどね。

4月27日(木)

 寝坊した。

 大急ぎで実験。6時から行ったことのない病院で夜診+当直なのだ。
 事前に先輩に地図を書いて目印を教えてもらい、20分で着くと言われたが5時に大学を出発したというのに、途中で迷い、病院に着いたのは6時5分前だった。危ないところだった。高速道路を線路と勘違いしたのが、迷った原因。しかも目印に教えてもらったのがストリップ劇場だったため、道端の人に聞くわけにもいかず…。最後にやっとストリップ劇場の看板を見つけたときはどんなに嬉しかったことか。

 と、息をつく暇もなく外来。カルテの形式も違うし採用薬も違うし、いちいち看護婦さんに確認しながらのろのろと仕事。しかし、バイトの医者は珍しくないらしく、看護婦さんも心得たもの。

 外来が終わって、看護婦さんに「夜間は患者さんたくさん来るんですか?」と聞くと「いやこの季節ですからねえ、ほとんど来ませんよ」とのこと。ラッキーと思い当直室で休憩していると、電話が。「先生、頻脈の患者さんがいるんですけど」。はいはい、と診察室に降りていくと、頻脈の患者とは、さっき患者さんは来ませんと答えた看護婦さんだった。いやまあ仕方ないけど。

 被爆した篠原さんが亡くなられたそうだ。結局肺か。かわいそうに。

4月28日(金)

 4時過ぎに起こされる。結石っぽい患者さんだった。
 救急車の音がするとこっちに来るのではないかと気になるが、この病院は救急指定ではないのであった。なんて素晴らしいのかしら(いや、でも誰かがあの救急車を引き受けているんだよなあ、気の毒に)。

 8時に病院を出る。そのまま大学に行ったら一番乗りだった。

 4日間丹精をこめて仕上げたサンプルが54個。そのサンプルの最初の1個の吸光度を測定し、この実験は失敗だったことがわかり、でも残りの53個のサンプルも一応測定しなければならない。意味がないとわかっている残りのサンプルを測定している間というのは、何というか、いたずらをして教室で立たされている子供の気分というか、みせしめに、罰として残りのサンプル計っときなさい、と言われてるような感じでいわく言い難いものがあるな。何の条件が悪かったんだろう、と反省しながら計るところもまた。くそぉ。

 のださんの日記をみて、33文字かすげえと思っていたら、よく考えたら私の身分も軽く漢字39文字であることが判明。履歴書書く4年後が恐ろしい。

4月29日(土)

 直明けだというのに夜更かししたので体がだるい。
 重い体を引きずって大学へ。しかしやっぱり実験の具合はおよろしくない。どろぬまじごく。
 途中で鴨川沿いを散歩。天気も気温もよく、木がそよそよしてて、よい感じ。こういう気分を味わう度に田舎もいいかも、と思うのだが、夏になると虫が出たり、本屋がなかったりするんだよな。
 実験結果に嫌気がさしたので9時すぎに帰宅。

 「俺の屍を越えてゆけ」の続き。奉納点(これを貯めると力のある神様と子供が作れる)8000点余を貯めるため頑張る。

4月30日(日)

 近くの図書館に行ってみる。そこで京都市内の全図書館の検索をかけてみると、カードもベアもないことが判明。私が行った限りでは、京都市内の図書館にはろくなところがなかったのだが、想像を超える訳立たずぶりだ。この点に関してだけは滋賀県を見習ったら?

 夕方スイートポテトを作る。しかし、生クリームの代わりに賞味期限切れの牛乳、バターは半分有塩バター、卵は3個のところを1個しか使わなかったので、実にこくのない、要するに単なる焼き芋もどきが出来上がった。やっぱり御菓子は材料をふんだんに使わないと駄目ね。

 リンク集を更新。でも相変わらずすごく少ない。交友関係における消極性を現しているような気がする。「誰とでも友達になれる」性格に1度でいいからなってみたいものだ(一人っ子のせいだきっと、となぐさめてみたり)。



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