4月12日(水)

 今日は某大学の健康診断のバイト。体育館に4時間こもり、健康そうな若者たちを診察。底冷えがして手足が凍えそうなのはさておき、ラッシュを過ぎればぽつぽつとしか来ない学生たちをぼーっと待っているのは結構しんどい。これを毎日やれとか言われたら地獄だろうな。客の来ない受付の人とか大変だ。

 行き帰りは、高野川沿いに桜が満開、道端にはたんぽぽやいぬふぐりが咲き乱れ、天気もよく極楽のようだった。

 夕方、研究室で次亜塩素酸を扱っていると、眼の前でぴちゃっとはねた。ということで、すぐに眼を洗いはしたが、3日後には失明してるかもしれません。まじで。

 林さん、「なんか小浜さんがいないコンベンションって」と盛んに繰り返して、はいないと思うのですが。DASACONで1回そう言って、日記に1回書いただけと存じます。
 いや、勿論DASACONでは酔っ払いだったので、私の認識が間違っているのかもしれませんが(よわよわ)。

 湯川光之さんのページにはじめて行く。髪型ほめていただいてありがとうございます。
 んで、ミステリの愛読書が一緒ではありませんか!エラリー・クイーンとロス・マク、それに法月綸太郎さん。もっとも私は法月さんの御本を読んでから、「どうやらロス・マクという作家がいるらしい」と知り、読み出した人間ですが。法月さんの新刊、出ないかな。
 ちなみに『大英帝国文学』では、暗くて不美人の女の子が、自助努力なしに素敵な男と幸せになる物語『ジェーン・エア』が好きです。感想文書かれますかしら。

4月13日(木)

 朝ほっけを焼いていたので、大学に行くのが1時間遅くなった。昨日スーパーで間違ってほっけを2匹も買ってしまい、おれはこんなにでかい死んだ魚を2匹もどうすればいいんだ、とぱにくっていたところ、明日はどうやら竹の子ご飯らしい(私の研究室では自炊同好会なるものが暗躍していて、1週間に1、2回は夕食会が開かれる)ので、焼いて持ってくるようにという指令が下ったのだ。もちろん、遅刻については何も言われなかった。
 竹の子ご飯もほっけも鰹のたたきもみそ汁もおいしかった。

 昨日の続き。『「小浜さんがいないコンベンションって、(一拍置く)何?」という突っ込みを受け続けた』……なにか違うような……
 いいもん(超よわよわ)。

4月14日(金)

 今日も健康診断のバイト。今日は高校生だった。学校の廊下に「3年生、最高学年としての自覚を!」だの「諸君に求めること 行動力、忍耐力」だの標語が貼ってあって恐かった。
 男子ばっかりだったが、半分くらいは反抗的な子らで(なぜか顔の整った子が多い)あとの半分はまだ子供子供した子らだった。しかし見たところ、あほかこいつらと思うほど行動のレベルが低かった。高校生の男の子ってこんなもんなんだろうか。

 京都駅の近くまで行ったので、駅前のビルに新しく入った旭屋に行く。確かに広くて本の数は多い。それに絨毯ふかふか。ただ、わざわざ京都駅まで出て行くほどかというと……どうだろう。それにつけても、やはり駸々堂のことが思い出される。しくしく。

 午後から大学。ずっと実験。
 ネズミに注射しに動物舎に行くたびに、「ネズミに残酷なことのできない……」私はできるな、ほうら。とか思ってしまうのは、いずれ治るだろうか。私心理学者じゃないのにな。

4月15日(土)

 朝から大学。当直明けでそのまま大学に来た先輩を捕まえて、手技を教えてもらう。

 昼過ぎに実家に電話をかけたら、たあ(犬)が吐いたりしてここ数日調子がよくないと言われたので、急遽夜実家に帰ることにする。
 しかし、帰ってみるとたあは元気だった。久しぶりに見る、たあのこの毛並み。何かに似ている…そう、このところ毎日見ているネズ公たちだ。そう思うと不安になり、たあの顔を手で挟んで骨格とパーツを確認する。うん、やっぱり犬だ。となりの家のコーギーと共通するこの骨格。ネズミ共とは似ても似付かぬこのパーツ。
 たあは今日はいやに私に愛想がよかった。それにしても、私の両親の猫可愛がりようといったら。まさしく私がいないために、関心がたあひとすじに向いているのだ。ごめんね>たあ。

4月16日(日)

 朝起きたら11時前。しばらくだらだらして、皐月賞を見たりしていたら、こたつでまた寝てしまう。起きたら19時半だった。寝過ぎだ。
 しかもこたつで寝ていたので悪夢を見てしまった。なぜか前の勤務先の病院に当直バイトに行っていて、担当患者だった人が今死にましたと連絡があり(その人死ぬような人じゃないんだけど)でも外来に患者がいてなかなかその人のところに行けない、というような夢。いやな夢だ。

 夜は田中邸へ。ゲームを少し。

 篠田真由美『仮面の島』を読み終わり。ヴェネツィアの話は面白かったけど、ミステリとしてはいまいちかも。同じシリーズの『原罪の庭』が、私的には今まで読んだミステリの中で最高の作品なので、どうしても劣ってみえる。
 蒼の話は、やっぱり蒼が大人になるにつれて、だんだん苦しくなってくるように思える。この先どうなるか、心配だけど楽しみ。しかし、10年くらいで立ち直れるものかな。
 それにしても、青少年は「大人になる」ということをそんなに重視して生きているのだろうか。『ななつのこ』とか読みかけなので余計そう思うのだが(蒼には悩むだけの理由があると思うので)、少なくとも私はそんなこと考えたこともない。だから私は今でも性格的には大人になっていないのかもしれないと思わないこともないけど。
 今回は京介についての記述が少なかったような気がする。次回作に期待。でも1年以上待たなきゃいけないのね。

 夜支持政党鑑定をやってみる。意味がわからない政策項目が多い。有権者である以上もうちょっと勉強した方がいいかも、とちょっとだけ反省。わからない項目は適当に答えたら、私の支持政党はどうやら共産党らしい。うーん、私はあかだったのか。知らなかったぞ。

4月17日(月)

 授業に出たり。
 夜、細胞の写真を撮ったらぐったり。オートフォーカス以外の写真を撮ったことなどほとんどないので、2時間も焦点合わせてたら、どっと疲れが。

4月18日(火)

 昼間はばたばたと実験。

 今日は当直バイト。
 当直先で『ななつのこ』を読み終わり。三浦君お奨めのこの本、本屋で見かけても、粗筋を読む限りではどうも買う気がせずにいたのだが、こないだ廣瀬邸に行ったときに転がっていたので借りてきたのだ。
 で、以外と面白かった。鮎川哲也賞とは納得(って鮎川哲也賞がどんな基準で授与されてるのか知らないけど、鮎川哲也なんだから、それなりにしっかりしたミステリでないと駄目なんでは?)。

 しかし面白かったのはミステリ部分であって、きっと一般に評価されているだろうミステリ以外の部分にはあまり感銘を受けなかった。文章は面白くそれなりに楽しめたが、あちこちに出てくる感傷的な思いにはどうも共感できないし、ああいう女の子と男の組み合わせは、私のつぼに全くはまらない。
 考えてみると、私はどちらかといえば、ミステリやSFのコアがちゃんとなっていれば、その他の要素はわりとどうでもいい系のいわゆる「右翼」なんだろうな。支持政党は共産党だったのに(笑)。コアさえちゃんとしていれば、話はめちゃくちゃでも「素晴らしい作品」と認識するだろうから。
 しかし、ミステリは「過去の秘密(特に家族の秘密)が現在の犯罪に関わっている」「蘊蓄がえんえんと語られる」が満たされていないと読んでてもつまんないから、やっぱり右翼じゃないのか。

4月19日(水)

 当直明けだと、てきめんににきびが増悪する。忙しいかそうでないかは関係ないみたい。
 夕方までひたすら実験。夜ネット検索をいろいろ。某件の人いわくの「インターネットは(私たち)研究者のために発達云々」がやっとわかったような気がする(笑)。
 今までネットというのは、私の頭の中では(従来のパソコン通信)+(エロサイト)+(おたくな人々)+(なんかみんな作ってるから作ってみような素人たち)で構成されていたのだが…。
 インターネットとは(私たち)のためのものだったのね(でもうちでは遅いから、検索用のページなんて見れないけどね)。

4月20日(木)

 10日程前から、家の蛍光燈が切れていて、薄暗い生活を送っていた。今日やっとのこさで蛍光燈を買いにでかけ、替えたらなんと明るい。今まで、どうも薄暗いなと思っていたのも切れかけだったからなのね。
 
 それにしても、プライマーの選択もネット上でただのソフトでできるとは(たしか学部生のときは選択用のソフトを買っていた)。
 インターネットは便利だねえ(この頃こればっかり)。

4月21日(金)

 なんかみんな申込するらしいので、押されてセミナーの申込をする。2年ぶりだよう。どきどき。

 大学院の先輩からたれぱんだマウスパッドをもらう。見渡せば、持っているたれぱんだグッズは、自分で買ったものと人からもらったものが半々な気がする。皆さん、ありがとうございます。
 この頃、研究室の物品をたれぱんだグッズに変えるのに熱中している。今1番のお気に入りは、前の勤務先の先輩にもらった、商品のおまけでついてきたらしいたれぱんだストラップを取り付けたタイマー。たれぱんだグッズにしてしまえば、自分のものだと主張することにもなるし。

 プライマー注文するのもメールで出来るのね。HP上で注文出来るようにしてもらえばさらに言うことないんだけど。

 同期で院に入った子から、もうそんな実験までしてるの、差がついていく、てなことを言われる。そんなの1回失敗すればすぐに逆転するじゃないか、たかだか2週間の差で何を言ってるんだ、全くもう。



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