10月21日(土)
朝から用意をして梅田に出る。今日は友達の結婚式。今までの友達はレストランウェディングや2次会のみが多かったので、ホテルでやる盛大な披露宴はこの子がはじめて。
花嫁は、お色直しをして色打掛とウェディングドレスを両方着て、実にきれいだった。化けるもんやねえ。相手は体育会系の人だったので、新郎側の参列者のほとんどが頭角刈りなのが壮観。乾杯の音頭は、どすがききすぎてマイクの音割れてるし。
それにしても、いつも変な服を着て大股に歩く友人が振り袖を着てきて、どこぞのお嬢様のようになっているのにびっくり。でも、披露宴の席についた途端腎不全の話をするのはやめろ。
披露宴が終ると、友達と集団で近くのデパートへパジャマを買いに行く。「新婚旅行へ持っていくパジャマは新婦側が用意するものらしいので、パジャマが欲しい」と、お祝いにリクエストされていたのだ。
パジャマ売場で物色していて、ふと手に取ったのが、フリルつきまくりの二枚重ねの柔らかそうなネグリジェ。ねえ、これよくない?きゃー可愛いよ。これにしよーこれにしよー。ということで、中学高校の友人なんてものは、やはり碌なものを選ばないのであった。
お祝いを持って、2次会会場に移動。「新婦の何年来の御友人で〜」という紹介をすることが話題になる。未だにつるんでいる高校時代の友達とは大部分が中学から一緒なので、すでに人生の半分以上のお知合い。そういう紹介をされるのはやだなあと言い合ったり、新郎側の友人に合コンに誘われたりしながら、適当にすごす。
3次会は、新郎の友人がやっているというカラオケスナック。帰ろうかと思ったが、新婦を一人にするのも可哀相なので、みんなでついていく。
ところで、新婦はイベントに行ったりするアニメな人である。現在どの程度のものなのかは私にはわからないが、新郎はそれについては全く知らず、「おしとやかでおとなしい人」と心から信じているらしい。ということはつまり…選曲に困るわけである。勿論花嫁の晴れの日であるわけだから、集団で星矢の1つも歌ってあげたい。しかし花嫁は岡本真夜なんぞを歌って、「私全然歌は知らないんです」などと言っているので、そういう訳にもいかない。
で、結局私は友人と「ルージュの伝言」を歌ったのだが、これって恋人が浮気な恋をする歌詞だったんだよな。まあそのあと、母親にとっちめてもらうからいいや、いいことにしておこう。
ストレスフルなカラオケを途中で抜け出し、友人と4人で梅田へ。途中のゲーセンで、今はもうあまり見かけない「世界のたれぱんだぬいぐるみPART2」を見かけ、勇んで取る。取ったのは、グリーンランド。ふわふわの毛皮つきの外套にすっぽり覆われたたれぱんだで、とても可愛い。
梅田で、4人バラバラに別れ(阪神と阪急と谷町線とJR)家へ帰る。
10月22日(日)
日付が変わってから、しおしおから頼まれていたプリンタの運搬(原付に乗せて運ぶ)を行う。加藤@京フェス実行委員長の家からしおしおの家まで(途中細井さんの家のすぐ側で止まり、プリンタケーブルを強奪)約4分。しかしまあ、みんなよくこんなに狭い地域に固まって住んでるな。
結婚式で思ったより疲れたらしく、死ぬほど眠いのですぐに就寝。
起きてからは、漫画を読んだり原稿を書いたり。それにしてもグリーンランドたれぱんだぬいぐるみが可愛い。
夜、田中君に挿し絵を書かせに田中邸へ。田中邸にはわらわらと人がいて、鍋もやっていた。書いてもらった挿し絵は予想外の出来で、しかもどうも田中君は2つ書かないといけないと誤解していたようなので、ラッキー。
10月23日(月)
相変わらず暗い気分で実験。この頃借りた「YAWARA!」を読んでいるので、先輩に柔道の技を掛ける真似をしたくなる。
教授主催のセミナーがあったので、それの準備等で時間をとられ、12時過ぎに帰宅。
すごいですね>林さん。毎号きちんと読むというだけでも尊敬してるのに、さらに書評まで。期待してます。
10月24日(火)
午前中のバイトは、先週と打って変って暇々だった。あまりにも暇なので自分の指を見ていたら、指紋が目につき、『呪いの指紋』を久しぶりに思い出した。あれは恐い話だったな。復讐物はいいよ、うん。
午後からは、ねずの肝臓つぶしたり。
夜みんなでご飯を食べに行き、魚定食を頼んだら、もう定食の魚がない、と刺身3種に変えてくれた。新鮮で美味しい刺身だった。もうけ。
『ドリトル先生の英国』を読む。作家、翻訳家の著者がドリトル先生シリーズの疑問点や、その舞台である19世紀始めのイギリスの文化を解き明かす、という趣旨の本だ。
確かに、「ポンチ人形の芝居」や「有名な画家」モーランド、「アブラミのお菓子」などの意味がわかったのは収穫だが、関係のない話や著者の根拠のない推論が多く、文章もなんか変。厚さの割に中身が少ない、という印象だ。まあ『磯野家の秘密』だと思って読めば腹も立たないかも。
というか、この本で初めて、ドリトル先生の家があるのは「沼のほとりのパドルビー」であって、「パドルピー」ではないということに気付いた私には、何も言う資格はありません、はい。確実に100回以上は読んでいるのに、20年間ずーっと「ぴー」だと思い込んでいたとは。ショック。
10月25日(水)
真夜中にいろいろしていたので、起きるのが遅く、昼頃に大学へ。
今日はフェノクロをたくさん使ったのでふらふら。化学の人って大変だよなあ。
先輩のリクエストにより、グリーンランドたれぱんだを大学に連れて行く。と、別の部屋で実験をしていた隙に、別の先輩に服をぬがされた(防寒服は脱げるようになっていて、中もしっかりたれぱんだなのだ)。ったく。さらに別の先輩がコールドルームに入れようと企んでいたし。大学に連れて行くと危険だ。
10月26日(木)
でんでろ実験。
この頃なぜか周りの人から、あなたはまじめな人だと思っていた、と昔の印象を語られることが多い。勉強一筋の優等生だと思われていたらしい。
高校時代にも似たようなことをよく言われたが、なんだか。眼鏡のせいか? 実情を知ると、差があり過ぎてつい言いたくなるらしい。せめて大人しくしている時くらい普通の人に見える、ってのが理想なのだが。
夕方、丸善経由で当直先へ。バイト先の病院は山の中にあり、一般道路から脇の細い道をぐっと上がっていくのだが、この頃真っ暗なので、まじで何か(狐とか狸とか)出そうで恐い。
10月27日(金)
例によって、全然眠れず。やっと眠ってもすぐに目覚めてしまう。
当直先の病院は現在拡張工事中なのだが、夜の2時に突如クレーンの音(推定)が聞こえてきた。15分程でやんだが、やはり夜中にこういう音がすれば、翌日は信じられない状況で人が殺されてたりするもんだよな(←くだらんミステリの読み過ぎ)。
明けて家に帰ってきたが、あまりにも眠いのでごろごろ。アジアに留学していて、そこでの友人らしき人と一緒に、疫病で死んだ人(なぜかユダヤ人)の生首をかかえてうろつく、という夢を見た。
夢からさめぬまま大学へ。一日中ぼーっとしていたような気がする。
アリー・my・ラブ3。あんなこと言われちゃ、訳すNHKも大変だね。
スタンリイ・エリンは読みたいですねえ。ところで全く何も含むところはありませんが、私は木村浩の訳文が好きです>湯川さん。
10月28日(土)
未明に田中邸へ。ぞろぞろ人がいて、炬燵が出てた。ぬくいぬくい。
2時から初めて行く病院で当直バイト。こないだ前の病院の同僚から電話があり、誰も行ける人がいないので行ってくれと泣きつかれたのだ。
南の方にある病院で結構遠いようなので、1時には家を出る。と、雨が降ってる…。当然渋滞してたので時間がなくなり、どしゃぶりの中、トラック通りまくりの東山トンネルを原付時速60kmで通り抜けるはめに。何とか迷わず2時3分前に病院受付に到着したが、ああ恐かった。
んで「外来は3人くらいであとは病棟見てればいいから」という同僚の言葉は嘘であることが判明する。がんがん来るじゃねえか。
極めつけに、血圧40の呼吸不全の急性腎不全が来る。若い人で、風邪をこじらせ脱水になったのだ。風邪がひどくなったら早めに病院に行きましょうね。おしっこが出なくなる前に。
しかしこれのどこが「外来はしょぼしょぼ」なんだ〜。
本は色々持って行ったがそんなこんなで読めず。当直室に置いてあった別冊宝島の「殺人読本」かなんかをちょっと見ただけ。偏向コメントがなかなか面白かった。
10月29日(日)
朝からばたばたしていたが、9時に次の当直医に引継ぎ。日直の先生は、もう2年近く会っていない、前の病院の先輩だった。で何となく嬉しくて、きゃーせんせーいっとか言ってしばらくお話。この先生は、注射の刺しかたから教わった先輩なので、余計嬉しい。徒弟制度恐るべし。ややこしい引継ぎ患者もいることだし(昨日の腎不全の人はまだデータ狂いっぱなし)本当に安心。
帰りも雨が降っていたので、東山トンネルを避け、別のルートで家に帰る。午前中から行動できるかと思ったのだが、寒いのと眠いのとで、やはり布団に潜り込んで昼寝。あっ、寝過ごしたっ起きて帰んなきゃ、と当直先だと思い込んで飛び起きる、というのをやってしまった。この頃こんなの多いな。
埃を浴びながら衣更え。夜は筑前煮を作ろうと思って、でもごぼうの皮むくの面倒くさいし、煮た人参は嫌いだからやめて、と選り好みするうちに単なる芋煮に近くなってしまったものと、チンゲン菜と厚揚げ炒め。
今頃SFJAPANの秋季号を読んでいる。「大魔人」は最後以外はあんまり筒井康隆してない感じでちょっと不満だが、きっと映画「大魔人」を見た人にはなんかポイントがあるんだろうな。それにしても並びが豪華な雑誌だ。
あ、日刊スポーツ買うの忘れてた。ショック。
『バラヤー』が12月発売になったらしい(bk1はそうなってる)ので、さらにショック。
いいんだ、エンダーに向けて臨戦態勢だから(しくしく)。
10月30日(月)
実験いろいろ。あんまし臓物をいじるのは得意じゃないんだよな。
夜はおでんと栗ご飯だった。
たれぱんだペットボトルカバーをS先輩からもらった。どう見ても靴下の先を改造したようにしか見えないところがお茶目。夏用のカバーも持っているので(これも人にもらった)ペットボトルはばっちしさ。
ある知らせを聞いてちょっと驚く。京フェスが近づくと、音信不通だった人と連絡がとれるようになったりするのね。
10月31日(火)
午前中は外来バイト。寒い。診察室にストーブが出ていたが、それでも寒い。
今日はさほど暇ではなかった上に、合間はWITCHBOOKの校正をしていたので簡単に時間が過ぎる。しかし、やな医者だな。
大学へ帰る途中に本屋へ寄り、色々買い物。『エンダーズ・シャドウ』の表紙は、ダンシング・ベイビーみたいのが敵のゲートは下だ、をやっていてとてもいい感じ。
アスキーネットJを立ち読みしてみると、京大SF研のサイトが「会誌『WORKBOOK』に大注目」と紹介されていて思わず笑ってしまう(なぜだ)。しかし、それよりその次のページで、石川先生のHPが紹介されているのに驚いた。恐るべし>アスキーネットJ。なので、結局買う。
大学へ着いたら、先輩がうどんを作っていたので、別にお昼ご飯を買って行ったにもかかわらず、私の分も作ってもらう。寒いときはうどんだろ、やっぱり。
実験はたらたらと。
今日の収穫は、楽そうな自殺の方法を一つ知ったことだ。