10月11日(水)
夜中にしおしおん家その他を襲ったりする。
昼間はばたばたと実験していた。昨日のキットは今日もうまくいかなかったが、別の実験が予想外にうまくいったのでまあいいや。先輩から欲しかった細胞ももらったことだし。
うちの大学の教授が1人亡くなったらしい。つい最近まで廊下ですれ違ったりしてたのに、びっくり。ノーベル化学賞より驚いた。
10月12日(木)
大学は、学会で人が出払っていて閑散としている。夕方から当直。当直先で『ぶら下がった眼球』を読む。
ここから(塩)さんのコラム第3回へ。いよいよ和久井映美時代に突入。
この時代、私は毎月マガジンを買っては真っ先に一番後ろのページをどきどきしながらめくっていた。作者自身が、その編集後記について当時の心境を語っている(笑)というのはもうこたえられないー。
10月13日(金)
明けてから家に帰り、身支度してから大学へ。お昼はアメリカ土産のリゾットだった。
6時頃から急に眠くなり、唐突に机で寝る。今日は11時からアリー・my・ラブ3が始まるので、絶対10時半には帰ってやる、と昼過ぎから余裕を持った実験計画を企んでいたのに、これでずれまくり。1時間くらいで起きたのだが、寝起きなので頭廻らず行動も鈍い。
10時45分に大学を飛び出し、原付をすっとばして家に帰る。10時59分に家に着いてTVを付けると…11時からミヤコ蝶々の追悼番組が始まった…。いやミヤコ蝶々が悪いとは言わんが…。
しかもアリー・my・ラブが何時からになるのか、テロップがなかなか出ない。新聞見て確認してる人ばかりじゃないんだぜ。放送局に電話をして文句を言う人の気持ちが初めて理解できたね。あんだけ事前宣伝しといて、すぐにテロップも出さんのか、NHK。
それにしても、録画予約だけしてた人、ショックだろうなあ。
で、代わりに「探偵!ナイトスクープ」を見たりする。例の「早く来ないと行っちゃうよ」型の宣伝をするわらび餅屋の話が出ていた。
10月14日(土)
機械を使う時間が朝から1時までしか取れなかったので、泣く泣く午前中に起きて大学へ。くそお絶対昼寝してやる、と思いながら実験。
しかし昨日にもまして頭が寝ていて、実験をすますと4時前だった。そこで京フェス前実行委員長の岡田さんに、私の机を引き取ってもらう約束をしていたのを突然思い出し、慌てて家に帰る。
岡田さんは普通車&その持ち主を引き連れて現れた。が、机が車に入らないので、急遽車の持ち主がオデッセイを召喚。1時間ほどで現れたオデッセイはでかい。こんなでかい車だったのか。今度は机も楽々と納まり、岡田さん&その頼り甲斐のある友人たちは去って行った。
どうして机を引き取ってもらったかというと、こうすると机のスペースが空いて、もう一つ本棚を入れられて、本を買うのがしばらく楽になるからである。万歳!万歳!
で、どんな本棚がよいか物色中。棚の位置の自由度が高くて、背の高いスライド本棚がいいかな、と思っているのだが、なかなか理想の本棚が見つからない。
夜はきのこシチューを作る。まいたけとマッシュルーム。なかなか美味しかった。あとは安かった薩摩芋をぶった切って煮たもの。
10月15日(日)
論文読んだり原稿書いたり。
夕方、田中君に仕事をさせようと田中邸に行くと、年寄りが2人いて鍋をするところだった。押し付けた仕事はあるものの絵を書くことだったのだが、文章から絵を想像するとなると、色々な見方があるものだな、とちょっと感心。
戻ってきて、今度はしおしおん家に押しかける。酒を飲みながら作業をすると眠くなるな。
10月16日(月)
DNAの精製とミーティングと遺伝子導入と論文抄読会の当番をクリア。今日はお昼も晩もお好み焼きだった。
夜からハイブリをしようと思っていたのだが、試薬を作り直したり湯浴の温度がなかなか上がらなかったりして遅くなったので今日は止め。明日バイトなので早く寝たいし、焦るとろくなことにならないし、と常にもあらず慎重な私。なぜだ。
こないだから原稿を書いたり、しおしおん家に押しかけたりしているのは、京フェスあわせで出す会誌のため。
今回、初の(たぶん)女性のみの寄稿による、京大SF研副会誌特別号「WITCH
BOOK」を出すことになりました。内容は多彩で、なぜかかなり分厚くなりそうな感じ。まず京フェスで、それからあちこちで売ることになると思うので、買って下さい〜。
10月17日(火)
午前中はバイト。大抵ひまなのに、今日はなぜか続々と患者さんが。しかも初めて赤ん坊に泣かれてちょっとショック。
大学に行くと、パスタができていた。なので、昼ご飯用に買った食糧は冷蔵庫に入れて、晩御飯にする。
こないだから、先生がオランダで買ってきた、えげつない色&形&味の多種多様なグミっぽいお菓子が、どんぶり鉢一杯置かれていて、みんなでえげつなさを(ほとんどは死ぬほど不味い)堪能している。
今まで敬遠していたのだが、黄色とオレンジと黒の縞縞で、不気味に揺れるヘビの形のグミをちぎって食べたら結構おいしかった。ので、もぐもぐヘビを食べる(結構長い)。
大学に帰った頃から、寒気、全身倦怠感、吐気などに襲われる。もしやこれは風邪というものではなかろうか。他人様など診ている場合ではないのではないか。
と思いながら、机で寝る。早く帰ろうと思ったが、実験も進まないのでなかなか帰れず。
10月18日(水)
朝起きると喉の痛みは悪化していたが、それ以外は割と元気になって楽しく実験していたのだが…。ああもう投げやりですとも。再現性のない実験なんてやだやだ。
投げやりなわりには、実験しながら考えていることは、いつも捨てざるをえないものに何か有効な利用法がないか、ということだったりする。
余った液体窒素は、チョコやバナナを凍らしたり、床にまいて遊んだりする以外に何か使えないものか。細胞は何日かに1回、10分の1位に減らして飼い続けるのだが、捨てる大部分の細胞を食べたりできないものか(人間由来の細胞で、しかも癌だったりするけど)。
しかしこんなことを無為に考えているのは、やはり人生投げたせいかもしれない。前向きに。
カウンタが11000を廻る。
10月19日(木)
昨日に引き続きやる気なしモードだったが、こないだ途中でペレットがなくなって終わりを告げた実験が今度はうまく行ったので、途中から俄然やる気。
実験は早めに切り上げて、夜は数人でご飯を食べに行く。
自分でカウンタ11113を踏んで気付いた。11111があったのね。
10月20日(金)
夜中に誰かが窓から入ってくる夢を見て、大声を上げ逃げようとして座ったところで目が覚めた。斜めに寝ていたらしく、周りの壁の様子が普段と違うので、さらに恐くなって二度三度悲鳴を上げる。大体が寝言が煩くて、悲鳴もよく上げる質なのだが、さすがに今日は大声過ぎたかも。隣の白人さん、ごめんなさい。
昼前に大学へ行き、大急ぎで実験をすます。お昼は、私が台湾で買ってきた竹の子に先輩が豚肉やら葱やらを入れて料理してくれたものと、同じく台湾で買ってきた煮卵。それと餃子。
2時前に家に帰り着く。鍵の交換と排水管の掃除をするので、家に待機してくれと言われたのだ。帰ってきてから大急ぎで排水溝の掃除。
用件はさくっと終わり、5時前に大学へ。5時から統計の授業があるのだ。
統計の先生は、教養で教わった数学の先生なのだが、エクセルで実習をすると言ってきたわりには全くエクセルの使い方をわかっていない。4月から使いはじめた私よりわかってないぞ。いくら大学院の授業とはいえ、いいのかこんなことで。
結局ほとんど雑談で1時間つぶしていた。いや出席甘そうだから、こっちは別にどうでもいいけど。
授業から帰ってきて実験。実験はうまくいったが、結果がぼろぼろだったりして。ああ、絶望は深まるばかり。ので先輩を攻撃してうさをはらす。
晩御飯はお昼の残りと、卵チャーハンだった。
アリー・my・ラブ3。ネルに追い出されるジョンの様子が実に可愛い。