10月1日(日)

 こないだアメリカ帰りのS先輩にハロウィン仕様のクッキー型をもらったので、ココアジンジャークッキーを作る。生地の厚さを一定に保てないので型抜きが大変。

 午後から四条烏丸で親と待ち合わせ。親の誕生日祝いの食事をしてから、私の服を買いに行く。
 目標は友人の結婚式に着ていくための服。買ったのはフォーマルとはっきりわかるだけが取り柄の地味な服だが、合わせて買ったネックレスが銀色のぴかぴかなので嬉しい。私は買い物に行くと、ついぴかぴかするものに近寄って行ってしまう、かけすのような奴なのだ。
 ところが、その後「あなたの服が決まってこれで私も今日から安心して眠れる」らしい親に、さらに下着屋→靴屋→スーツコーナーと無理矢理引き回され疲労困憊。服買うの嫌いなんだってば。

 7時過ぎに開放され、大学へ。
 ふふふ。導入効率最高記録更新だっ。

10月2日(月)

 大人しく実験。
 夕方、ケニアからの留学生の人が、チャパティとピラオを作ってくれた。実験用の乳鉢で粒の香辛料を磨り潰したりしていた。よい香り。

 夜は絶望的な気分になったりする。

 Folding@Home。私が生物系なせいか、SETIなら深く考えずに参加できるが(先輩で「僕はこんなことして宇宙人とコンタクトした結果、攻めてこられたらやだから、SETIはしない」と言ってる人がいて、そういう考えもありだなとは思った)こういうのはちょっとなあ。これで論文書くわけでしょ。特許権もからむかもしれないし。流行るんだろうか。

10月3日(火)

 12時まで外来バイト。1時から学会出張中の先生の身代わりで診療所バイト。診療所は若者がたくさん来るのでやや嬉しい。

 明日は横浜行き。今頃になって、明日朝1番のシンポジウムに出るためには、始発の電車に乗らねばならぬことに気付く。いっそのこと夜行で行こうかとも思ったが、それも体力要るので断念。ああ起きれるのだろうか。

 実験はうまくいってる。

10月4日(水)

 5時起き。くらくらしながら東京駅に着いたらもう9時。電車を乗り間違えたら遅刻決定なので、どきどきしながら目的地に行きそうな電車に飛び乗る。この頃のアナウンスって、次の次の駅名は言わないのかね。それとも「次は京都。京都を出ますと山科まで止まりません」てなことを言うのは近畿だけなのか。
 途中で曲がって違うとこ行くんじゃないかとどきどきしたが、わりと適当に乗ったにもかかわらず無事に桜木町駅に到達。開始時間10分遅れで学会場に入る。

 廊下は背広姿のおじさんばかりで、ロボットとか猫耳娘とかがいないのでさみしかったです(嘘)。

 ポスター貼り逃げされた。はがしに来るところを狙って待ち伏せをかけたが、はがしにも来なかった。くそお、周りの人に笑われながらストーカーのごとく斜め横から張ってたのに。

 ワンルームマンションを改造した風のビジネスホテルに宿泊。ネットで落とした優待券で20%引きになるのでかなりお得。

10月5日(木)

 8時に起きて学会場へ。結構寝たはずなのに、朝一のシンポから熟睡。ふと気づいたら30分時間が進んでいる。

 夕方お目当ての先生のレクチャーがあり、今度は絶対逃がすまいとレクチャーが終った瞬間から眼を離さず動向を確認し、近くの席までじりじりと移動。学会終了後に捕まえて質問することができたが、今回はこんなんばっか。やだよう。

 帰りの新幹線は、侮って自由席に飛び込んだら満席だったので、デッキで座り込み。それでも寝てしまう。

 ジャスペロダス。唐草模様が…ない…

10月6日(金)

 昼前に大学に行き、急いで実験。1時半頃、細胞を解析していると地震が。神戸の震災以来地震にはかなりおびえる質になってしまったので(京都は震度4だったのだが)今回もかなりびびる。時間が結構長かったし、解析室が高層階にあるので揺れも妙な感じ。それにしても、横で細胞の解析をしていた別の教室の人が、ちぇっと舌打ちをして、解析中の機械に覆い被さるようにして、全く機械が止まるかどうかしか気にかけていないのが恐かった。

 今日は日本海の側の病院に当直に行く日。電車は遅れてるだろうと思い早めに大学を出たが、それどころではなかった。止まっていた電車が動き始めたばかりらしく、私が京都駅に着いたときには、駅員も何がどれくらい遅れているのか把握していない。
 乗る予定の特急の出発時刻が過ぎてしばらくして、1時間は遅れるとのアナウンスがあり、すぐ後に100分に修正された。鈍行の方が早く着くというので、とりあえず鈍行で出発。単線の箇所が多いらしく、反対方向からの電車をやり過ごすための待ち時間が長い。
 結局鈍行を乗り継いで3時間半遅れで病院に到着。これなら特急を待っていた方が早かったのではないかと途中で思ったが、目的地近くの駅で、乗る予定だった特急の連絡待ちをしたので、要はどっちでも同じだった訳だ。
 途中でキレて大声を上げる客を多数見たが、本人も状況をよく把握できないまま、刻々と変わる指示に従って怒り狂った客に対応する車掌は大変だな。

 途中で、席が近かった話好きのおばさんと同行することに。いろいろ話かけられあいまいに答えているうちに「お医者さんですか」と言われ、よくわかったなと思っていると「実は私看護婦なんです」と言われる。どこに勤めているかと聞くと「今は定年退職しましたが、京都の大学病院です」と言われびびる。まあうちの大学ではない方だったが(京都に大学病院は2つしかない)世間は狭い。

 車内から当直先の病院には連絡していたので、院長先生が私が来るまで病院に待機していてくれた。私が悪いのではないといえ、かなり気がひける。
 名古屋の大雨で新幹線に閉じ込められた人や今回の震源地の人を思えば全くどうということもないが、7時間の電車の旅に疲れ果て、夜はいつになく熟睡。

10月7日(土)

 午前中は外来。午後からは蜂刺されの人が来たくらいで穏やかな日直。
 帰りは特急1本で京都まで着くので非常に楽だった。いやあ一度鈍行で乗り継ぎするとありがたさがよくわかるな。

 大学に寄って実験。試薬が見つからなくて手間取ったが、11時過ぎには帰宅。

 どうでもいいことですが、一応>湯川さん
 京フェス'95の広告が4月号に載っている話。森さんに「今年はぎりぎりだったから、マガジンの広告は早めに出したほうがいいよ」と言われたような気もしますが(うろ覚え)95年はたしか数年ぶりに本会先行型にする予定だったので、間違えてもらわないために、随分早くに一度広告を出したのです。秋にもう一度広告を載せてもらったはずです。←当事者にも関わらずやはりうろ覚え。

10月8日(日)

 部屋の片付けと掃除、洗濯、晩御飯作り(卵がたくさんあったのでおでん、冷凍ミンチがあったので麻婆豆腐)だけでなぜか忙しい。ので大学に行くのはやめる。国勢調査の紙をやっと書いた。
 この頃寒くなってきたので、麦茶から紅茶に切り替え。ポットを出してきたので今日からは朝晩紅茶だ。

 合間に何をしていたのかというと、撮り貯めていたアリー・my・ラブのビデオを見ていたのです、すいません。アリーは、28才には産休に入って、ベッドで「育児と裁判」という本を夫と2人で読んでいる予定だった、とか。これと同じ予定の人、周りに本当にたくさんいるもんなあ。

 外に出ると、金木犀の香りがして気持ちがいい。こんなに気持ちがいいんだから、年中花が咲くように品種改良(いや真夏はさすがにうっとおしそうだからそれ以外)してそこら中に植えればいいのに、と思うのだが、こんなこと考えているから親に「あなたには草木や四季の変化を愛でる心がないのよ!」と言われるんだな。
 今日は親から電話がかかってきて「アンティークの小物を買ったので、私の死後はあなたにいくのでよろしく」と言われる。だから全く興味ないって言ってるでしょうが。捨てるに捨てられんし困るな、ほんとに。

10月9日(月)

 大雨&雷雨。延々とごろごろいってるので、ほとんど家から出ずひたすら原稿を書く。
 合間に撮り貯めたアリー・my・ラブをすべて見終わった。もう見ていないのがないと思うと悲しい。アリー・my・ラブ2を借りてきて見直すか。

 昨日掃除をしたせいか、部屋にいると、眼・喉がかゆい、鼻水が止まらない、のいつもの症状。どこかで定期的に抗ヒスタミン剤もらおうか、と本気で検討中。

10月10日(火)

 午前中はいつもの外来バイト。30分かけて大学に戻ってきて、15分でご飯を食べて、1時から先生の代理バイト。
 どちらも患者数は少な目。しかし眠くて頭廻らず。

 夕方から実験。初めてのキットを使ったら、あちこちでトラブりどんどん機嫌が悪くなる。結局途中でサンプルの一部が漏れたので、あきらめて中止。同時進行でやった他の2つの実験がせめてうまくいってますように。

 なんかとても疲れたような気がするが、よく考えたら9時から23時まで働いただけなのだ。駄目だ、体が堕落している。しかも頭痛いし。

 初めて(たぶん)「サトウのご飯」を食べた。結構おいしい。やっぱり他のメーカーのとは違うのか。


過去の日記の目次に戻る。

日記に戻る。